ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

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投稿が遅くなって申し訳ございませんでした


戦車再び探します!

五十鈴さんたちの言葉で再び戦車を探すことになった俺たち戦車道チーム。書類上、戦車を処分したっていう書類がないためまだどこかに戦車が眠っている可能性はあるのだが、どこにあるのかは不明だ。

それで戦車探索チームの班はA班では俺とみほ、バレー部、冷泉。B班は武部と篠原と一年生。そしてC班が秋山と小波と歴女チームで残りは生徒会室で待機となっている。

 

さて、俺たちA班は今、旧部室棟の方を探索していた。建物は朽ち果てところどころ穴が開いていてまるでゴーストタウンみたいな感じになっていた。

 

「戦車なんだから、直ぐに見つかりますよねッ!」

 

「だと思うんだけど…………」

 

自信満々に言う磯部さんに、みほは自信無さげに返す。まあ確かに磯部の言う通り戦車は大きいからすぐに見つかると思うが、みほの言葉にも一理ある。もしそうだったら最初の探索の時に見つかっている。

 

「手掛かりはないのか?」

 

「確かに、学園艦は広いしな。しらみつぶしに探しても時間が掛かるし、見つかるモンも見つからねえよ」

 

「冷泉先輩に武藤先輩、刑事みたいです」

 

ごもっともな事を言う麻子と俺に、忍はウキウキしてそう言う刑事見たいって。俺、刑事ドラマとかあんまり見ないが刑事ってそんなこと言うのか?

 

「それが、部室が移動しちゃったみたいでよく分からないんだって」

 

「そうか・・・まあ20年前だし、そりゃそうか・・・・・」

 

と、そう言いながら俺たちは旧部室棟内を歩くのであった。そして別の場所では秋山たちC班が屋上にいて

 

「・・・・・はっ!」

 

カエサルがそう掛け声をかけるのと同時に指で支えていた棒を離すと

 

八卦と太極盤のようなものの上に立てられていた杖らしき棒が倒れ、東の方向を指す。

 

「フム、東が吉と出たぜよ」

 

「コレで分かるんですか。先輩?」

 

と、占いで戦車のある場所を特定するカエサルに小波は疑問の声を出すと

 

「心配ない。カエサルの卦はよく当たるんだ。前も宝くじで卦で出た番号をかいたら。見事に当たったぞ。一万円だったけど」

 

「は・・・はぁ・・・」

 

エルヴィンの言葉に秋山は苦笑するのであった

 

 

 

 

 

 

 

また別の場所では武部と篠原たちBチームが学園艦の深部へと入って探索をしていた

 

「へ~篠原さんって黒森峰では風紀委員だったんだ。意外」

 

「え、、こう見えても私は黒森峰で学校の風紀を取り締まっていたのよ」

 

「じゃあ、なんで今は不良集団のボスになったの?前みたいに風紀委員とか入ればよかったじゃない?」

 

「まあそれはそうだけど。少し憧れてたのよワルになるって言うのも。それと風紀委員にならなかった一番の理由は・・・・」

 

「ならなかったのは?」

 

「あのおかっぱの髪型にするくらいなら不良をやって不良たちを統治したほうがまだマシって思ったからよ」

 

「あ~なるほど・・・・」

 

篠原の説明で武部は納得したような顔をする。そんな中、ウサギさんチームは

 

「何なの此処、何処なの~?」

 

「凄い、船の中っぽい」

 

「いや、此処って『中っぽい』とか言う以前に船の中だし」

 

その後ろでは、優季、坂口、あやがそんな会話を交わしながら船内を見渡してそう言うと梓が

 

「そう言えば先輩。なんで学校が船なんでしょ?」

 

「え?それは前にゆかりんが言っていたっけ。確か・・・・・」

 

武部は前に秋山に学園艦について教えられたことを思い出そうとすると、篠原が代わりに答えた

 

「大きく世界に羽ばたく人材を育てるためと、生徒の自立独立心を養うために、学園艦が造られた・・・・・らしいわよ」

 

「へ~そうなんだ」

 

「無策な教育政策の反動ってやつなんですかね?」

 

と一年生チームは納得したように頷くと・・・・・

 

「お疲れ様でーす」

 

そこへ学園艦の運航係なのであろう船舶科の生徒達に出会う。

 

「あ、あの!戦車知りませんか?」

 

擦れ違いかけていた生徒に、武部が声を掛けると船舶科の生徒は首を傾げ。

 

「戦車かどうかは分からないけど、何かソレっぽいのあったよね?何処だっけ?」

 

「ああ、それなら、もっと奥の方じゃないかな?でもあそこらへんは船底よりは少し治安はいいけど、たまに不良がたむろしているからちょっと危ないから気を付けてね」

 

と、そう言い行ってしまうのであった。

 

「じゃあ、行こうか」

 

「え?でもあっちには不良とかいるんでしょ?」

 

「大丈夫、大丈夫。私がその不良のボスだし。それにあっちて言うと西地区だし、あそこなら、お銀たちのシマじゃないしね。問題ないわよ」

 

「お銀って誰?水戸黄門?」

 

と、武部がそう言いながらB班は西の奥へと進むのであった。 

 

 

 

一方、生徒会室では、生徒会チームと書類整理を手伝う五十鈴さんと服部が待機していた。

 

「まだか!まだ見つからないのか!!」

 

と、戦車の発見の報告を待ちいらだつ河嶋。するとまるで社長が座っていそうな椅子に寝っ転がる角谷さんは

 

「まあ、まあ河嶋。果報は寝て待てだよ~」

 

と、呑気に言う中、戦車の資料を調べる三人は

 

「先輩。戦車に関する資料が少ないですね」

 

「そうですわね・・・・それにしても昔の大洗の戦車って武藤先輩たちが乗っているパンター以外にも強そうな車両を持っていたんですね」

 

「うん。20年前の大洗戦車道部の評判って中堅クラスだったみたいだったから・・・・う~ん…………でも見つからないってことは捨てられちゃったかなあ?でも、処分したらその書類もあるはずなんだけど」

 

「大丈夫でしょうか?この学校で戦車道が行われたのは20年も前ですから・・・・」

 

と、三人は戦車に関する書類を一生懸命に探すのであった。

 

 

 

 

そして場所は戻り旧部室棟ではいまだに俺たちA班が戦車探しに来ていた。そして

 

「ここが最後の旧部室だけど何もないな・・・・・」

 

と、現在俺たちは最後の部室の中を捜索していた。因みに最後の部室は最初から数えて100室目である。結構大変だった。ある時はドアがさびれてなかなか開かなかったし、まあ、それは俺がドアを蹴破ったから解決したけど。その時、河西の奴「先輩!刑事みたいでかっこいいです!」とかそう言い寄られた。河西って刑事ドラマとか好きなのかな?

まあ、それはいいとして他の部屋では大量の黒いナニカの住処になっていて、開けた瞬間その黒い何かの軍団がこちらへ押し寄せてきた時は女性陣が大パニックを起こしていた。冷泉はいつものように冷静な顔をしていたと思っていたが立ったまま失神していた。

いろんな困難に遭って今最後の部屋を見たのだが、あったのは埃まみれの棚とその部屋で使われていたであろう部室の資料が置いてあるだけで肝心の戦車についての情報はなかった。

 

「そうですね手掛かりになりそうな物は…………出てきませんね」

 

「コレはもう、御手上げかなあ?」

 

と、困る中、冷泉は窓の方へ行き窓を開ける

 

「おい、冷泉・・・・・」

 

「空気の入れ替えだ。埃が溜まる場所は肺に悪い・・・・・・」

 

とチラッと俺を見た瞬間、俺はドキッとした。もしかして俺は肺血病のこと知っているのか?そう思ってしまった。すると冷泉は

 

「埃はアレルギーのもとだし、美容に悪い。武藤さんも西住さんの幼馴染だったらそう言う気配りぐらいしろ」

 

と、そう言い俺は一瞬ほっとする。よかった。バレてない。そう思っていると冷泉は窓の外を見て

 

「…………何処の部だ?こんな所に洗濯物干したのは?」

 

と、そうぼやきそれを聞いた俺とみんなは窓の方へ行くと確かにどこかの部下は知らないがシャツとかタオルとかが干してあった。だが俺たちが目に入ったのは洗濯ものではなく物干し竿の方であった。それは物干し竿と言うにはあまりにも大きく、分厚く、そして大雑把すぎる物であった。その正体は

 

「あれって・・・・・・・もしかしてこれは戦車の砲身?」

 

そう、それは物干し竿ではなく戦車の砲身であった。一方、その頃別の場所では

 

「見つけました!ルノーB1bisです!」

 

と沼地で秋山たちことC班が沼地の泥で埋もれていたフランスの重戦車ルノーB1bisを発見する。

 

「さすがはモントゴメリーだ」

 

「えっと・・・・それはちょっと」

 

とカエサルがそう言うと秋山は複雑そうな顔をしてそう言うと

 

「では、グデーリアンでどうかな?」

 

「おおっ!!」

 

エルヴィンの言葉に秋山が嬉しそうに言うのであった。そして戦車発見はすぐに生徒会室に知らされた

 

「了解・・・・・ルノーB1bisだそうだ」

 

と河嶋さんがそう言うと小山さんが資料を取り

 

「えっと・・・・・最大装甲60㎜、75㎜砲と47㎜砲を搭載した戦車だそうです」

 

「まあ、八九式よりはましか~」

 

「新しいチームもできますしね」

 

小山さんの言葉に干し芋を頬張りながら角谷さんがそう言い、小山さんもそう言うのであった。すると・・・・

 

「あれ?この戦車って・・・・・」

 

「どうかしたのですか服部さん?」

 

五十鈴さんが一枚の書類を見て首をかしげる服部を見てそう訊くと

 

「あ、いえ、ただこの戦車。前に篠原さんの仲間の不良基地で見かけたような気がして・・・・・」

 

「本当ですか?」

 

「いえ、私の気のせいかもしれませんけど・・・・」

 

と、そう言うと角谷さんが

 

「でも、もしかしたらあるかもしれないから。探しに行かせた方がいいよ。で、場所は篠原ちゃんたちの不良集団の溜まり場なんだよね?」

 

「あ、はい・・・・」

 

「あそこの近くにいる班は・・・・・ちょうど西住ちゃんの所か。ちょっと連絡するか。河嶋~」

 

「はっ!直ちに西住たちをそこに行かせます」

 

「でも大丈夫かな?西住さんたちだけで行かせるのはちょっと危険じゃないですか?」

 

「大丈夫、大丈夫。あそこの集団、篠原ちゃんの仲間だし、それにその副官をしている子しっかりしているから」

 

「会長。その生徒のこと知っているのですか?」

 

「知っているっていうか、まあ、プロフィールや言葉を聞いても記憶に残る子だしね~その子なら別に大丈夫だと思うよ」

 

と、いつものようにお気楽にそう言うのであった。そしてその後、西住と武藤のいるA班は河嶋さんにそのことを知らされて、その場所へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが、そうか・・・・・」

 

陽が落ち辺りが夕焼けになったころ俺たちA班は会長の言っていた場所につく。まあ、俺は前にも来たことがあるから知っているけど。改めて見るとやはりその場所は荒れていていかにも不良の縄張りと言うにはぴったりの場所であった。

 

「な、なんか今にも出てきそうですね」

 

「もし襲われたらどうするんですか?キャプテン?」

 

と、近藤と佐々木が心配そうにそう言うと磯部さんは

 

「大丈夫。そんなの根性とバレーで乗り切ればいいんだ!だろ?」

 

「「「はい!キャプテン!!」」」

 

と磯部の言葉にバレー三人組はそう頷く

 

「バレーと根性で何とかなるのかな義弘君?」

 

「さあ?でもアヒルさんチームならできそうな気がするな・・・・・・」

 

と、俺とみほが苦笑してそう話し合うと、建物の陰からロングスカートでいかにも不良って感じの女子生徒が現れる。そして

 

「ちょっと待ちな。あんたら。何断りもなくうちらの姐さんのシマに入ってきているんだ?」

 

と、どすの効いた声でそう言うと、その言葉と同時に大勢の不良が俺たちを囲むように現れる。するとみほが

 

「あ、あの私たち戦車を探していて・・・・・」

 

そう、言うと先頭にいる不良が

 

「戦車ぁ?そんなもん知らないわね。それよりもあんたら、あたいらの縄張りに勝手に入ってきてただで済むと思うなよ」

 

と、そう言うと周りの不良がバットやらメリケンサックやらを取り出し、じわりじわりと俺たちを包囲する。

 

「おい、落ち着けよ。俺たちは篠原の知り合いだ。それにここに来たのはさっきみほの言った通り戦車を探しに来ただけだ。別にあんたらの縄張りを荒らしに来たんじゃない」

 

「はっ!?信じられないわね!あんたみたいな優男が道子の姐さんの知り合いなわけがないだろ!おいあんたら!こいつらぼこぼこにちしまえ!!」

 

『おおー!!』

 

と、そう言い襲い掛かろうとした瞬間

 

「Останови это!」

 

と、そう怒鳴り声が響くとあたりの不良たちがぴたりと止まった

 

「この声って、ロシア語か?」

 

俺がそう言った瞬間。目の前にいた不良たちが左右に分かれるすると。中央から短い銀髪をした外国人らしき子と、その周りには篠原の不良仲間で前にうさぎさんチームを他の不良から庇って助けようとした子たちがいた。そして銀髪の子が

 

「Прости。ごめんなさい驚かせちゃって。あなた達、武藤さんと西住さんですね。話は道子から聞きました」

 

と、頭を深々と下げて謝罪する子に他の不良たちは

 

「エレーナの姉貴!なんでこいつらに頭下げるんだよ!」

 

「そうですぜ!」

 

慌てて言うとエレーナと呼ばれた人の傍にいた子が

 

「バカヤロ!あんたらこの人たちがどなたか知らねえのかよ!この人たちはな武藤の兄貴と道子の姐さんが履修している戦車道の仲間でそのうちの一人が道子姉さんの友人で戦車道の隊長をしておられる西住の姐さんだよ!!」

 

『っ!!?』

 

と、その言葉を聞き周りにいた不良たちは固まり冷や汗をかく。そして

 

「え!?嘘あの人が武藤の兄貴?思ってたのと違う」

 

「私もそれに西住の姐さんも私が想像していたのと違う・・・・もっと軍神みたいな感じだと思っていたわ・・・」

 

とひそひそ声で話しているとエレーナがその不良たちをじっと睨み

 

「Молчи!あんたら、ちゃんと謝りなさい。もし道子の友達に手を出したと聞いたら道子がどう思うかわかっているでしょ?」

 

と、そう言うと、不良たちは

 

『すみませんでしたぁ!!』

 

と謝る。そしてエレーナは俺たちの方へ向き、礼儀正しく頭を下げる

 

「Приятно познакомиться。始めまして私は道子の副官をしているエレーナと申します。先ほどは私たちの仲間が大変失礼しアシタ。・・・・それで西住さんたちはどのような件で私たちの方へ来たのですか?」

 

と、そう訊くと西住が

 

「あ、あの。ここいらへんで戦車を見ませんでした?」

 

「戦車?」

 

「ああ、さっき服部さんが道子の基地で戦車らしきものを見たって言っていたんで調べに来たんだ。何か知っているか?」

 

と、そう訊くと周りの不良たちが考えエレーナも

 

「戦車ですか・・・・・・・もしあったら、道子さんがとっくに持っていったと思いますが・・・」

 

と首をかしげると

 

「あ、エレーナさん!もしかしてあれじゃないですか!?」

 

と、小柄な不良がそう言うと

 

「アレ?・・・・・・・・・・ああ!もしかしてあれですか!?」

 

「知っているのですか!?」

 

「да。たぶんあれだと思います」

 

と、心当たりがあるのかエレーナは頷き。そして俺たちはある場所へ連れてこられる。そこは少し開けた広場だった

 

「あの・・・ここは」

 

「ここはよく集会をするときに使う広場よ。えっと・・・・・確か。あ、あったわ。あれよ。集会に使う台とか椅子とかの置き場にしていたけど」

 

と、そう言いエレーナさんが指を指したところには材木や台とかが置いてあるが、その木材に掛けられているのは、少し小柄な戦車であった。

 

「これって・・・・・・BT7?」

 

と、そこにあったのはソ連の快速戦車であったBT7であった

 

 

 

 

 

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
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