ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
「・・・・・みほ」
「・・・・・・高杉君」
俺とみほは互いの名を言いそのまま立ち尽くしていた。なんで、みほがここにいるんだ…彼女は黒森峰にいるはずだ。それなのになんでこんなところに・・・・・俺はそう思っていた。
最初は他人の空似だと思っていたが彼女が俺の昔の苗字である高杉と、呼んだこと。そしてその顔は三年たっても面影がある。間違いないみほだ。このときそう思った。
聞こえるのは蛍光灯から僅かに聞こえる放電する音。それ以外は静かでしばらく沈黙が続いた。
「‥…本当に高杉君・・・・・義弘君なの?」
その沈黙を最初に破ったのはみほだった。その目は涙でたまっていた。それはそうだ。俺はあの時、別れも言わずに黒森峰を去った。
「ひさしぶり・・・・三年ぶりだな。みほ」
「義弘君っ!」
涙があふれると同時にみほは俺に抱き着いてきた
「どうして・・・いきなり居なくなっちゃたの!」
みほは涙を流しながら俺にそういう。
「すまんみほ。急にいなくなったりして・・・・・」
俺は彼女の耳元にささやき、しばらく彼女が落ち着くまで抱きしめていた。
数分後
「落ち着いたか?」
「うん。ごめんね。いきなり抱き着いて・・・」
「いや。いいんだよ。別に気にしていない」
その後みほは落ち着いたのか俺から離れて少し照れてそういう
「それより・・・・・義弘君はなんで、ここにいるの?」
「それはこっちのセリフだみほ。お前こそなんでこんなところにいるんだよ。黒森峰のみんなはどうしたんだ?」
俺がそう言うとみほは黙って下を向く。何か深い
「まあ、それはいいや。それより・・・ここではなんだ。俺の部屋で旧友同士、話さないか?」
「え?義弘君の部屋って・・・・」
「え?ああ、この部屋だよ」
と俺は自分が住んでいる寮室の扉を指さすとみほは驚いたのか
「えっ!?ここって私の部屋のすぐ隣だよ!?」
「え?そうなのか?」
だからみほがここにいたのか・・・・
「まあ、とにかくあがれよ。幸いみほの部屋は隣みたいだからすぐに帰れるし」
「うん・・・・」
そういい俺はみほを自分の部屋に入れるのだった。
「さあ、どうぞ。」
私は昔の友人だった、義弘君の部屋に入る。
「まあ、くつろいでくれ。あ、それと飲み物はなにがいい?紅茶それともコーヒーか?あ、そういえばゼロ・コーラがあったけな・・・・で、みほは何がいい?」
「じゃ、じゃあ・・・・紅茶で」
「わかった。じゃあそこに座って待っててくれ。すぐに戻るから」
そういうと義弘君は台所の中に入ってしまった。私は座布団の上に座り、周りを見る。義弘君の部屋はあまり飾りとかが少ない。あるとしても棚に本があったり壁には掛け軸が飾られていた。書かれているのはドイツ語だろうかあまり読めなかった。そして壁に一着の軍服があった。それは真黒く襟には白い字で「ss」と書かれていた。
「お茶が入ったぞ」
すると、義弘君がお茶を持ってきて座る
「ありがとう。」
「どういたしまして。それにしても本当に久しぶりだったな。かれこれ三年ぶりか。」
「うん。最後にあったのは中学二年の時だったから」
「そうだったな~いや~懐かしいな」
「あ、あの・・・・義弘君」
「ん?ああ、俺がいなくなった件か?」
「うん・・・・もしかして義弘君がいなくなったのってもしかしてその傷のせい?・・・・だとしたら・・・私のせい・・・」
私は3年前に起こったあの出来事を思い出し、彼に言う。もしかしてそのせいで義弘君がいなくなってしまったと思ったから。
「ん?なんでそこでみほが出てくんだよ?あの件なら俺が勝手に首突っ込んで怪我しただけのことじゃないか」
「で、でもあの傷は私を助けるために・・・・・」
「みほ」
私がそう言うと義弘君が優しく言う。
「俺は何事も悔いの残らない選択を選んだつもりだ。それになその件なら俺は気にしていないよ」
「で、でも・・・・じゃあ、なんで義弘君はいなくなっちゃたの?」
そう、私はそれが聞きたかった。なんで義弘君がいなくなってしまったのかを・・・・
「う~ん・・・・・ごめんみほ。それは今はちょっと言えないんだよ」
「‥…どうしても?」
「ああ、たとえ幼馴染でもこればっかりは」
「そう・・・・わかった。でも」
「わかってる。いつかは話すから」
「うん・・・わかった。」
「そういえばみほは3年たっても変わらないな・・・・」
「それを言うなら義弘君もだよ。」
「そうかな~身長はあんまり伸びてないからそうかもな。そういえばみほ・・・・お前選択科目どうするんだ?」
「え?」
急に義弘君の目つきが変わり私は驚く。
「みほ。お前、生徒会の連中に戦車道とれとか言われなかったか?」
その言葉に私は驚く。確かに今日、生徒会の人に戦車道を取るようにって言われた。
「やっぱりか・・・・で、どうするんだ?」
「私は・・・・・」
「まあ、どうするかはみほしだいだ。俺は何も言わねえよ」
「・・・・・義弘君はどうするの?選択科目・・・・義弘君も生徒会に・・・」
「ああ、勧誘されたよ。だけどいったん断ったんだけどな。でも会長さんに『1週間やるからもう一度考え直してくれ』って言われて俺も少し悩んでる」
「そうなの・・・・・」
義弘君はそう言う・・・・・すると視線があるところに向く。
「あっ・・・・」
「ん?どうしたんだみほ」
義弘君が首をかしげる中私が目に映ったのは一枚の写真だった。
「あの写真・・・・」
「写真?ああ。あれか」
「うん。とっても懐かしいな~って思って」
その写真に写っていたのは中学二年生だったころ。そう、まだ義弘君がまだ黒森峰にいたころの写真だ。
「そうだな・・・・あの時はみほやエリカといつも一緒でいつの間にか『
「うん。そうだね・・・・」
私と義弘君はその写真を見つめていた。そして時間は過ぎ
「あ、そろそろ帰らないと」
「そうだな。もうこんな時間か・・・・それじゃあ、みほ。また明日な」
「うん。またね義弘君」
そう言い、私は義弘君の部屋を後にするのだった。
「『またね』っか・・・・」
俺もそろそろ、隠居をやめる時が来たのかな・・・・そう思い紅茶を飲みながらかつて来ていた戦車服を見るのだった。
「そろそろ。決断の時だな」
そして翌日俺は朝早く起きた。いつもは早起きがあまりよくない俺だが、今日は清々しい気分だ。俺は制服に着替え学校へと向かう。
そしてお昼・・・・
「はぁ~早起きはしたがいいが授業中居眠りしてしまうとは・・・・我ながら情けない・・・」
そう思いながら、一人教室で昼飯を食べながらそう言う俺。そう、実は俺早起きしたがいいが授業中睡魔に襲われ居眠りしてしまい先生に叱られたのだった。でもそういう時ってたまにあるよな!
「あ、あの・・・・・」
「ん?」
誰かに声をかけられて後ろを振り向くとそこにはもっさりのふわふわへあヘアーの女の子がお弁当を持って立っていた。確かこいつは・・・・
「・・・・秋山?何だ?」
「あ、あの・・・・武藤殿。できれば一緒にお弁当でも食べませんか?」
俺に話しかけたのは俺と同じ教室のクラスメイト。
「ああ。別にいいぞ」
「ありがとうございます!実は誰かを誘おうにも親しい人は武藤殿だけですから・・・」
「ふ~ん・・・・そうか。」
そういえば、秋山は代の戦車好きだったな。
「そういえば。武藤殿は選択科目は何にしたんですか?」
「え?ああ・・・俺はまだ決めてないよ。秋山は?」
「断然戦車道です!!」
と、胸を張ってそういう。まあそうか。戦車好きの彼女にとっては夢のような授業だろう
「そ、そうか・・・・」
俺は苦笑しながらそういう。すると・・・・
『普通I科A組。 西住みほ。普通II科C組。武藤義弘。至急、生徒会室まで来るように。・・・繰り返す。普通I科A組。 西住みほ。普通II科C組。武藤義弘。至急、生徒会室まで来るように。以上。』
と、校内アナウンスが出る。それは生徒会からの端的な呼び出しであった。
「なんだろうな・・・・」
「もしかして武藤殿。また何かやらかしたんですか?」
「いや、俺この頃、悪さとかしてないぞ」
恐らく、あの広報がしびれ切らして戦車道とるか否か呼んでるんだろう。それはわかるがなんでみほが・・・・
「まあ、とにかく行ってくるよ。」
「義弘殿っ!頑張っ!です」
そういい彼女は陸軍式敬礼をし、俺は海軍式敬礼で返礼する。なぜ海軍かって?それはだね。死んだ祖父が海軍だったからだ。まあ、それはさておき俺は生徒会室に向かうため教室を後にする。
そして生徒会室につきノックをしようとしたら・・・・
『さっきから聞いてれば勝手な事ばかりじゃん!みほは戦車道とらないからね!』
『そうですよ、西住さんのことは諦めてください!!』
と、生徒会から聞かない声が聞こえる。あの三人の声ではないことは確かだ。まあ、そんなことはさておき俺はノックをする
コンコンコン
『ん?誰だ?』
と、河嶋さんの声がする
「普通II科C組。
『あ~武藤君?入って、入って』
と、会長の快調な声が聞こえる。会長だけに。そして俺が入るとそこには放送の時に名を聞いてやはりと思っていたが見慣れた人物がいた。
「え?高杉君!?」
そう、そこには昨日会ったばかりの幼馴染である、みほがいたのだった。
義弘は生存させる?
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生存しない
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生存させる
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生存するが長くは持たない
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死ぬが転生する
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どっちでもいい