ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

6 / 106
決断です

「高杉君!?」

 

俺が生徒会室に入るとみほがいた。そういえばみほも呼ばれていたっけ・・・・

 

 

「やあ、みほ。昨日ぶりだな。・・・・・で、会長。俺を呼んだ用事はなんですか?回答期限ならまだ4日ありますよ」

 

「ああ、今日はそう言うんじゃないんだよ。武藤君」

 

「・・・・じゃあ、なんで呼んだんですか?それになぜ彼女を呼んだ?」

 

俺は少し怒気を含めそう言う。もし、会長でも幼馴染を苦しめる要件ならただじゃおかない。まあ、みほを呼んだ理由はわかっているのだが。

 

「大方、みほが戦車道を取らなかったから、緊急に呼んで戦車道を取るように脅してるんだろ?それでうまくいかないから俺を呼んで説得させる魂胆だろ?」

 

俺がそう言うと会長は苦笑いするどうやら図星のようだ。俺のことが割れているなら、当然この大洗に引っ越してきたみほの素性も割れているのだから会長は俺にみほに戦車道を取るよう説得させるつもりなんだろう。

だがおかしい。狂奔で傍若無人ではあるが生徒思いで有名なはずの会長がなぜそこまでしてみほに戦車道を強制させる・・・俺もそうだがみほが戦車道を取らないとまずいことでも起きるのか?

 

「脅すっていうのはちょっと心外だな武藤君。私たちは彼女に戦車道を取ってほしい。さもないと退学にするぞ~って言ってるだけだよ」

 

「それを脅すって言うんです会長」

 

俺はジト目で会長を睨む。

 

「みほ、武藤君のこと知ってるの?」

 

「うん・・・義弘君とは幼いころからの幼馴染なの」

 

「それは意外です」

 

っと、俺の後ろでみほとその二人の女子生徒。もしかして友達か?とでひそひそと話していた。

 

「そうと分かれば。強い味方ができたじゃん。ねえ武藤。あんたからも何か言ってやって!みほとは幼馴染なんでしょ?みほの為に、なんか…、こうガツンと言ってあげて!!」

 

「待て、武藤!西住がお前の幼馴染なら、お前からも西住に戦車道を取るように言ってやれ!!」

 

やれやれ、面倒なことになったな。だがみほのやつ、いい友人と出会えたな。そう思うと少し安心する。

そして俺は一息ため息をつくと

 

「別にみほの決めた道だ。俺は何も言わないし干渉もしない。みほがどんな道を選ぼうがそれは彼女の自由だ」

 

「義弘君・・・・」

 

「なっ!貴様っ!生徒会にたてつく気か!!」

 

と、河嶋さんは怒鳴るが、そんなの西住流家元やその長女の義理姉のオーラに比べたら全然怖くもなんともない。むしろチワワが吠えているみたいで可愛いぐらいだ。俺は河嶋さんの言葉を無視しみほのほうへ顔を向ける。

 

「・・・・・・で、みほ。お前はどうしたいんだ?」

 

「え?」

 

「ああ、誰の意見でもない。お前の答えはなんだ?さっきも言った通りお前の道だ。自分が後悔しないように好きに選べ」

 

俺はみほの目を見る。みほも俺の目をじっと見ている。すると、何か決断したように瞳がキラッと光るその目は昔のように純粋で、そして強い信念のようなものを感じた。

 

「あ、あの!」

 

みほは一歩前に出て、生徒会三人の前に立ちそして

 

「私!戦車道…やります!!」

 

それがみほの答えだった。その言葉にみほの友達が驚く。すると生徒会三人も納得したように頷くのだった。

 

「みほ。それがお前の答えか?」

 

「うん。義弘君」

 

「‥…そうか。では、会長殿。俺の役はないみたいなのでこれにて失礼します」

 

俺はその場を出ようとしたが

 

「ああ、武藤君ちょっと待った」

 

「ん?」

 

「君は少し残ってくれないかな?」

 

「?」

 

 

 

みほたちが生徒会室を出た後、残されたのは俺と生徒会三人衆だけだった。

 

「・・・・・で、会長。俺が残った理由は?」

 

「ああ、それね?いや~武藤君。ごめんね君の幼馴染をこんな目にあわして。怒ってる?」

 

「まあ、半分だけです。もし、みほの人生無茶苦茶にするような行為をすれば、たとえあなたでも容赦しませんでしたよ。それにあなたは悪役には向いていない」

 

「あれ?あれが演技ってばれていた?結構熱演してたんだけどな~悪の幹部っぽく」

 

そう、あの時会長がみほを脅すときにいろんな脅し文句を言っていたがそれは演技だというのが分かっていた。

 

「ええ、幼稚園児とかは騙せても、俺は騙されませんよ。もっと演技の上手い人知っているので。それにあなたが人が良すぎることも知っていますし」

 

と、そう言い俺は副会長さんに出されたお茶を飲む。

 

「そっか・・・・」

 

そう言い会長も干し芋を食べる。

 

「そういえば回答期限は1週間。つまり4日後でしたよね」

 

「うん。そうだよ。で、それがどうかしたの武藤君」

 

「俺も最近、隠居生活にも疲れてきたと思っていたんです」

 

と、俺はティーカップを置き不敵な笑みを見せる。

 

「え?それって・・・」

 

副会長は気づいたようだ

 

「ええ、期限より早めですが、お答えします。俺も戦車道を取ります」

 

「そっか・・・・でもいいの?」

 

「ええ、自分の決めた答えです。後悔はしてません」

 

「そう。わかった。じゃあ、よろしくね武藤君」

 

こうして彼、高杉・・・・・いや。武藤義弘はまた戦車道を取ることになったのだった。そう、これは戦車道界で「黒狼」と恐れられた彼が隠居生活を終え復活したということだった。

 

 

 

 




次回も頑張って更新したいと思います。

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
  • どっちでもいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。