ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ここはプラウダ高校・・・・・雪の降る冬の学校というのがまさに似合う学校であり、ロシア風の黒森峰などに並ぶ名門の実業系の学校であった。
そんな雪の降る寒い場を行くプラウダ高校の学園艦の路上にあるとある小さな戦車道の店の中に一人の少年が店員と話をしていた
「三年ぶりだな。義弘。あいも変わらず背が小さいな」
「余計なお世話だ。お前こそな赤目。元気そうで何よりだ」
そう、店員と話していたのは大洗にいるはずの義弘であった。そして今、義弘と話しているのはかつての元黒森峰中等部の黒狼メンバーであり、現在オオカミさんチームの装填手の小波の従兄である。赤目であった
「まあ、中学卒業した後は実家を次いで、今ではその実家の支店である戦車ショッププラウダ店で何とかやっているよ」
「また戻るっていう気持ちは?」
「すまないな。実家継いだ以上、家族を助けなくちゃいけなくてな。だから俺の代わりに小波を送ったんだ。で小波のほうはどうだ?」
「ああ、いい装填手だよ。道子やほかの連中とも仲良くやってる」
「そうか。それはよかった……でだ。お前なんでこんな寒い学校に来ているんだよ?確かメールでは大洗にいるはずだろ?」
「それなんだが、聖グロのダージリンに拉致られた」
「はい?」
「正確には試合が終わった二日後に学園艦が燃料補給のためある港に停泊したんだ。その時に偶然聖グロの学園艦と鉢合わせしてな。その時にダージリンさんに呼ばれてな『美味しいお茶会があるから来ない?』って誘われてきたら・・・・」
「
「そう言うことだ。じゃあ、俺はそろそろ行くよ。あんまり待たせるとダージリンに悪いからな・・・・あ、それと注文した例のあれ、ちゃんと届けてくれよ」
「任せとけ・・・・・なあ義弘?」
「なんだよ?」
「お前少しやつれたか?顔色が悪いぞ?まるで亡霊のようだ」
「ははは・・・・何言ってんだよ。俺はいつも通りさ。じゃあな」
そう言い義弘は店を出るのであった。そして店の外では
「ご用は済んだかしら?義弘さん?」
コートとマフラーを着たダージリンが待っていた
「ああ。終わったすまないな。勝手な寄り道をして」
「いいんですのよ。少し早く来すぎましたし。構わなくてよ」
「そうですか。それでは行きましょう・・・・コホコホッ」
ダージリンと話していると急に義弘がせき込む
「義弘さん。大丈夫ですか?それに顔色も…もしかして風邪では?」
「いいや。大丈夫だ。少しこの学校の寒さに答えただけだ。いや~肺まで凍りそうだ」
「あら?それはいけませんね。それでは急いでいきましょう。恐らく彼女も待っていると思いますしね」
「そうですね・・・・・それよりも準決勝は惜しかったですね?」
「あら?見てたんですか義弘さん?」
「ええ。すこし、あと一歩のところでしたよね?」
「ええそうですわね。公式戦、あなた達と戦えないのが残念ね」
「ですが、まだ来年があります。いや、公式戦じゃなくても他の大会で相まみえることもあるかもしれません」
「そうですわね。その時はあの時のリベンジ必ず果たしますわ」
「ええ、こちらこそ。その時を楽しみにしてますよ・・・・・・・その時に俺がいるかどうかはわかりませんが・・・・」
「・・・・え?」
「いいや。何でもありません。さ、行きましょう」
「え・・・ええ。そうですわね」
そう言い二人はプラウダ高校へと向かうのであった。そして校門の前に着くと二人を出迎えたのは長身の黒髪の女性でまるで雪女のような奇麗な顔をした人だった
「プラウダ高校にようこそ、お久しぶりです、ダージリンさんとそのお客様」
と礼儀正しく挨拶をする。そしてその人は義弘を見ると
「あなたが噂の黒狼ですね?」
「昔の仇名だ。今の俺はただの戦車道をやっているただの男子だ。プラウダの副長のノンナさん?」
「あら?知っていたのですか私の名前を?」
「ええ、サンダースのナオミと並ぶ凄腕の砲手だとか」
「いえいえ、私なんてあの篠原道子の腕に比べたら、まだまだです。あの人の砲手としての伝説は私の目標でもありますから。是非一度手合わせしてみたいです」
「そうか。それは道子が訊いたら喜ぶな。あいつは凄腕の砲手と戦うのが好きだからな」
「そうですか。それは楽しみです」
と無表情でそう言うノンナだが若干嬉しそうな表情をする。
「こほん!」
とそこへダージリンが咳ばらいをすると
「ノンナ・・・そろそろ…」
「そうでした。では案内します。こちらへどうぞ」
ノンナに連れられてお茶会の会場であろう扉の前まで連れて来られた。扉をあけると部屋にはもうすでにお茶会の用意が出来てるのか、ティーセットが置いてあった。そしてなぜか部屋の隅にベッドが置かれており、そのベッドには
「…ZzZ」
小学生ぐらいの身長の少女が枕をぐぎゅッと抱きしめ寝ていた
「あらあら・・・・」
ダージリンはそれを見て微笑ましく見て隣にいるノンナも同じっというより今まで見たこともないたまげた表情をしていた。そんな中、義弘は
「・・・・はぁ・・・・あいも変わらずこの人は」
軽くため息をついて寝ている彼女へと近づく。そして義弘は彼女の肩に手を置き少し揺さぶり始める
「あなた、何を・・・」
少しむっとした表情のノンナがそう言うが義弘は気にせず揺さぶる、
「起きないか・・・・・なら!」
義弘はそう言うと、彼女の耳元で・・・・・
「・・・・あっ!ロスマン先生」
「先生っ!!????」
「「っ!?」」
義弘がそう言った瞬間、彼女は飛び起き。驚いた表情になる。そしてそれはダージリンやノンナも同じだった
「せ、せせせせ先生!?カチューシャは・・・いえ!私は起きてます!!起きてますから!黒歴史を暴露しない・・・・・で?てあれ?」
慌てた表情でそう言う中、あたりをきょろきょろと見渡すと
「うそですよ。先生は今ドイツにいていませんよ」
「え?」
義弘の言葉に少女は、義弘の顔を見ると
「よ・・・・・ヨシーシャ?」
「どうも、お久しぶりです。カチュ姉・・・・」
義弘は彼女の前で頭を下げ挨拶をすると・・・・・
「本当に…本当にヨシーシャなの?」
「はい。かれこれ4年か5年ぶりでしょうか?最後にあったのは?」
と、義弘は不敵の笑みでそう言うと
「ヨシーシャ!!もう本当に久しぶりなんだからぁ!!」
「わぷっ!?」
といきなり少女が義弘に飛びつきぎゅっと抱きしめる。その眼には少し涙が出ていた
「本当にヨシーシャね!わぁー!あなた何にも変わってないわね彼方!特に身長が!!」
「落ち着いてください。それに身長ならカチュ姉も変わっていないじゃないか?」
「なんですって!よくもカチューシャの身長のことを言ったわね!そう言う生意気な子はこうしてやるんだから!」
「痛ででで!頬を引っ張らないでください!!」
「姉である私を侮辱したからよ覚悟なさい!!」
と他人から見ればじゃれ合っているように見える二人にダージリンとノンナは唖然としていたがノンナは
「・・・・・・・」
絶対零度のような冷たい目で義弘を見ていた。それはもうスナイパーが相手をしとめようとする目と同じくらいの鋭い目だった。
するとダージリンは
「カチューシャ?この前の電話もそうだけど。義弘さんのことを知ってるの?それに義弘さんも?それにさっきから弟とか姉とかって・・・・・もしかして二人は兄妹なんですの?」
ごもっともな質問に二人は
「「いや、実の姉弟じゃないよ?」」
と、きっぱりと言う。
「え?じゃあ・・・・二人はどういう関係で?」
「私もそれが知りたいです・・・・カチューシャ?」
「ノ、ノンナ・・・・顔が怖いぞ?」
と、ダージリンとノンナが怪訝そうな表情で質問をすると義弘が
「俺が説明します。俺とカチュ姉・・・・・カチューシャは、かつてロスマン先生のもとで戦車道の指導を受けた・・・・まあ、要するに姉弟弟子です」
「…で、このカチューシャがヨシーシャより先に弟子入りしてたから私がヨシーシャのお姉さん弟子ってわけよ」
「だから、先ほど弟って言ったのね・・・・・」
義弘とカチューシャの説明にダージリンは納得するがノンナはただじっと義弘を怪訝の目で見ていた。すると
「ねえ、ノンナ?」
「なんでしょう。ダージリンさん?」
「あの二人を見て私気が付いたことがあるの・・・・・あの二人まるで・・・」
「偶然ですね私もです」
そう言い二人は楽しく話す義弘とカチューシャを見て
「「まるでクララとハイジみたいですね?」」
こうしてプラウダの紅茶パーティーは始まるのであった・・・・・
義弘は生存させる?
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生存しない
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生存させる
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生存するが長くは持たない
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死ぬが転生する
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どっちでもいい