ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
翌日の休日。俺たちの乗る学園艦は久々に母港である大洗港につき、皆それぞれ本土におり思い出の街へと買い物に出たり、実家に帰ったりとしていた。
そして俺はというと町の中をぶらついていた。最初はみほたちに一緒に買い物に行かない・と誘われたんだが、今日は一人でいたい気分だったし丁重に断った。
え?女の子に囲まれながら買い物に行くハーレムチャンスだぞ?
アハハh・・・何を言っているのかわからないね。確かに、みほたちは可愛いけど、俺なんかと一緒じゃせっかくの女子の買い物のお邪魔になっちまうからな
まあ、そんなわけで今俺は単独でこの大洗の商店街を歩いている。
「商店街に来ては見たものの休日だからあまり店やっていないな」
俺はあくびをしながら髪を掻き、そう言う。いつも賑やかな商店街は今回はあまり人は少ない。休日っていうのもあれだが、もっと別の理由があるだろう。
あ、みんなも手洗い、うがいはこまめに大切にな
街を歩いて約30分くらい歩いたであろうか、しばらく歩いていると・・・・
「おろ?」
急に何かが目に留まる。それはゲームセンターであった。出入り口としてのドアが無い吹き抜けとなっており、店の外にも、クレーンゲームの機械が3台程置かれている。
「去年はなかったけど、最近できたのか?」
俺は好奇心でその店に立ち寄った。入り口付近では太○の達○やマ○カとかもあるし、外のヤツの他にもクレーンゲームが置かれてる。そして何より俺の目に留まったのは
「おっ!懐かしい。〇ストワー〇ド・〇ェラシ〇クパークのシューティングゲームか。まだこれあったんだな?」
そこにあったのは昔懐かしい恐竜のシューティングゲームだった。小さい頃はみほやまほ姉とやったものだ
「よし、これをやるか。腕落ちてなきゃいいんだけど」
そう言い俺はゲームを始める。久しぶりだが、何とか楽しめたし、懐かしいゲームをやれて少しだけ嬉しかった。
え?スコアはどれくらいだって?ハイスコアまではいかなかったが2位まではいけた。
「さて、次は何を・・・・・・ん?」
次は何のゲームで遊ぼうかと思ったとき、室内に流れる無数のゲーム音の中から聞きなれた曲が流れていた
「この曲って・・・・・」
俺は誘わるがまま、その曲が聞こえる方へと歩く。すると出口の陰によった人気のない場所に少し古びたクレーンゲームがあった。そのクレーンゲームには訪台の巻かれたクマの絵とその中にさまざまなバリエーションの包帯を巻いた熊のぬいぐるみが景品として置かれていた
「やっぱりこれって・・・・ボコだ」
そう俺が見つけたのはみほの大好きなボコられグマのボコだった。そして俺が訊いた曲もボコの主題歌であった
「そうだな。みほの土産として取ってみるか」
俺はそう言いクレーンゲームに近づくがそのゲームの前に張り付くように立っている、黒いカチューシャのようなリボンで左側の髪を結わえ、サイドアップにしている少女がジーとボコを見ていた。しかも、硬貨投入口の直ぐ前に居るため、硬貨を入れられない状態にあった。
「(この子もボコが好きなのかな?)あの?ちょっといいか?」
「っ!?」
急に声をかけられてびっくりしたのか、その子は驚いた表情で俺を見る
「えっと……………俺、そのゲームをやろうと思ってるんで、悪いんだけど、退いてくれないかな?」
「……………(コクリ)」
少女は無言のまま頷き、その場を空けた。しかし実際にはゲーム機の正面から側面に移動しただけで変わらずその子は景品を見つめている
「1回100円か、ちょうど良いや」
そう呟き、俺は100円玉を取り出して投入口に入れる。さて・・・・うまく取れるかな?そう思いながら俺はボコの主題歌が流れるクレーンゲームのームを動かすレバーと、アームを下ろすボタンが光り出す。
目標は、超レアな負傷兵姿のボコ。え?なぜ超レアかわかるのかって?フフッ・・・・伊達にみほと一緒にボコを見てきたわけじゃないのさ。アニメだけじゃないグッツや景品なんかもどれがレアかみほの好みかもすでに検証済みさ。
「(よし!やってやるぜ!)」
レバーを操作し、アームを狙った位置へと動かす。そして狙った位置へと到達した瞬間、俺はレバーから手を離し、アームを下ろすボタンを勢い良く押した。
アームはゆっくりと下りながら爪を広げ、ボコの下へと潜り込む。
普通のクレーンゲームなら、景品を簡単には取れないように、アームは微妙な力加減に調整されている。だが今回はあっさりと取れてしまった。
「(う~ん・・・・とれたのは嬉しいんだが、なんだ?このあっけなさ・・・)」
少し虚しさを感じた俺だが、景品の取り出し口へと落とされた縫いぐるみを取り出しゲームセンターを後にしようとしたんだが・・・・・・
「・・・・・・・・」
さっきの子がずっと俺を…いや、正確には俺の取った景品のボコを物欲しそうに見ていた。まるで小動物のようなかわいらしい目でじっと見ている彼女に俺は試しにボコの縫いぐるみを左へ移動させると、その少女の視線も、ボコを追い掛けるかのように左の方を向く。右へやっても同じ反応だ。
「(かわおもろい・・・・・)」
可愛さと面白さの入り混じった感じに俺はそう思った。しかし、いつまでそれをやるのは流石に悪いと思い俺は帰ろうとしたんだが・・・・
「あ・・・・」
俺がその場を去ろうとするとその子は少し悲しそうな目と小さな声を聴いた俺は立ち止まりその子を見る。
「・・・・・」
「・・・・」
「・・・・・・(まあ、みほも許してくれるか)」
俺はその子に近づき屈むと
「はい。どうぞ」
「・・・・・え?」
「君。これが欲しいんだろ?だからあげるよ」
「・・・・いいの?」
「ああ。君ボコが好きなんだろ?はい」
もし、みほがいたらきっと同じことをするし、訳を話してもきっと許してくれるさ。だから俺はこのボコをこの子にプレゼントすることにした。は、暫くボコの縫いぐるみと義弘を見ると、ゆっくりとボコの腹へと手を回し、自分の方へと抱き寄せた。
「……………ありがとう」
「どういたしまして」
恥ずかしいのか、ボコに顔を埋めながら、少女は礼を言い、俺はにっこりと笑ってそう返事をした
「それで、君。ここに一人で来たのかい?親は一緒じゃないのか?」
俺がそう訊くと彼女は気恥ずかしそうに顔を背け
「……………はぐれた」
「そうか・・・・・迷子か。ここは広いしな。交番とかに行った?」
「交番がどこかわからない・・・・・初めてここに来たから・・・・どうしよう・・・・」
困った表情でうつむくその子を俺は放っておくことができなかった。ロスマン先生も『困った人がいたら救いの手を差し伸べなさい』と教えられてたからな・・・・・・よし!
「じゃあ、俺も一緒に探してあげるよ」
「いいの?」
「ああ。一人でウロチョロして人さらいにあったら大変だしな」
「ありがとう・・・・・お兄ちゃん」
こうして俺は迷子になったこの子の親を探すため、一緒に行動することになった。
義弘は生存させる?
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生存しない
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生存させる
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生存するが長くは持たない
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死ぬが転生する
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どっちでもいい