ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
みほや俺が戦車道を取ると決めて翌日の昼。俺は校内のある所に向かう。すると
「ちょっと。君」
誰かに話しかけられ振り向くと、そこには風紀委員の人たちがいた。
「なんでしょうか?パゾミさん。ゴモヨさん・・・・」
「あ、いえ、どこに行くのかなっと思いまして、それにその先は危険ですよ?」
パゾミさんに言われるちなみにこのパゾミって名前はあだ名で本名は覚えていない。
「大丈夫です。その場所に少し用があるので」
「でも。危ないよ…あそこは」
ゴモヨさんも心配そうに言う。それにしても風紀委員の人たちはみんな同じおかっぱの髪型だからどれが誰だかよく見ないと全くわからない。もし夜中、風紀委員の人たちが歩き回っていたら怖いな。幽霊とか座敷童とかに間違えられそう。もしかしたらこの学校の都市伝説に夜中に出るおかっぱ頭の少女が出るって聞いたことがあったがの正体って・・・・・いや、これ以上考えるのはよそう。
「大丈夫です。いざとなったら逃げますから」
「そうですか・・・・気を付けてくださいね」
「ありがとうございます。では・・・・」
そう言い、俺は風紀委員の二人と別れ目的の場所に向かう。その場所とは本校舎から少し離れたべつの校舎の地下通路で壁にはスプレーで書いた落書きや傷跡、そして廊下にはガラスの破片やガラクタなどがあった。雰囲気的には学園ドラマで出てきそうな不良たちがいる教室っていう感じだった。
「あいっからわず不良のやることは変わらんな・・・・」
俺がそう呟きながら前へ進むと目の前にロングスカートをはいた女子生徒が座り込んでいた。そして彼女たちは俺に気付くとゆっくりと立ち上がり
「おめえ、誰だよ~あたいたちに何の用だ?」
「ここは、あたいたちのシマだぞ!」
早速、彼女たちは俺に絡む。
「すまね、実はなある奴と話がしてえんだよ」
「はぁ?誰だよ?」
「この先にはおめえのような奴の知り合いなんていねえぞ!」
「・・・・・・篠原・・・・
「「っ!?」」
俺がその言葉を口にすると不良二人組が驚き目を見開くその顔には冷や汗があった。
「お、おめえ・・・それ本気か?」
「ああ。」
「わかった・・・・おい!道子の姐さん呼んで来い!来客だとね。おい。そこの女顔。ついてきな」
そう言い、俺はその少女についていくのだった。そしてついた場所は結構広い空間で周りには椅子やテーブルがありすぐそこにはバーが置いてあった。てか、ここはバー店か?
「ここに座って待ってろ。」
そう言われ俺はバーテーブルにある椅子に座る。しばらくすると、隣にだれか座る。その人物は俺より少し背が低く短い金髪の女性だった。
「久しぶりだな。高杉・・・・・いや今は武藤だったっけな」
「ああ、お前も相変わらずだな。元黒森峰中等部戦車道、「黒狼」副車長。篠原道子・・・・」
「昔の話よ今はただの不良グループのリーダーの道子。・・・・・・で、なんでここに私がいるって知っていた?お前とは3年前に分かれたきり一度もあっていないんだぞ?」
「簡単さ。生徒会の生徒名簿を見た」
「なるほどね・・・・・それにしても意外だわ。まさか、お前も大洗にいたとはね」
「ああ、ほかにもみほもいるぞ。」
「へ~みほさんがね・・・・・で、私に何の用?」
「お前も知ってるだろ?生徒会の連中のこと」
「戦車道のことね。復活させたみたいだけど・・・・・これまた懐かしいことね。マスター例のドリンクを」
彼女がそう言うとバーテンダーらしき少女が頷き何かを作りそしてグラスに飲み物を入れ、俺と道子の前に置く。というよりなんでマスター?そういえば胸の名札に『益田』って書かれているけどもしかしてしてそれでマスター?
「安心しなさい。酒じゃないわ。ドデカミンよ。ちなみに私がここのリーダーになってからはたばことかも禁止してるから未成年云々は問題ないわよ。そうじゃないと風紀委員の連中がうるさくてね」
「そういえば、お前は3年前・・・・・中学校の時は風紀委員の委員長だったけな。それはありがたいこった。」
そう言い、俺はそのドリンクを口にする。うん間違いない。これはジュースだ。
「それにしても生徒会の連中。いつもド派手なことをしていたけど。まさか戦車道にあんな特典を付けるとはね・・・・」
そう言い道子もそのドリンクを飲む。
「お前、生徒会のやつらに勧誘されなかった?」
「いいえ、あなたやみほさんが有名すぎて連中は私が戦車道経験者ということに気付いていなかったわ。」
「そうか・・・・・」
「・・・・で、あなたは戦車道を?」
「ああ、とったよ・・・・」
「そう・・・・でもいいの?」
「ああ、それにな。みほもその道を選んだ」
「そう・・・・で、私に戦車道をやれと?それよりあなたは本当にこれでいいの?あんなことが起こったのに」
「あんなことが起こったからだよ。それに俺もいい加減隠居生活にも飽きたしな、そろそろ暴れたいって思ってたんだ。・・・・で、どうするんだ道子。お前はここで日の光見ないままここでくすぶるのか?高校生活3年間不良たちのボス猿気取りでいる気なのか?」
俺がそう言うと周りにいた不良たちは鋭い目線で片手にバットとかもって立ち上がるが道子がそれを片手で制止する。
「面白いことを言うじゃない。私がボス猿ならあなたは差し詰め、野良犬ね」
「ああ、けどなその野良犬もいずれは猛犬・・・・・いや狼に変身するかもしれんぞ道子」
そう言い二人は互いに顔を見つめ会う。すると道子はふっと笑う。
「ふっ…相変わらずあなたは変わらないわね。いいわ。わたしも戦車道を取るわ。いい加減戦車に乗りたくてうずうずしていたから。で、どうするの他の3人は?」
「それは後程考えるさ。」
「あなたは相変わらずね・・・・流石『黒狼』っといったところね。・・・・・・で、戦車道の授業はいつ?」
「明日だ」
「これまた急ね。でもあのちびっこ会長ならやりそうね・・・・それで武藤。みほさんはどうだったの?久しぶりに会えて」
「変わらねえよ。みほは3年前と同じ本当に清々しいくらいさ。」
俺が微笑みながらそう言うと道子も笑い。
「そうなら安心したわ。みほさんが変わったら、それはもうみほさんじゃないからね。じゃあ、明日ね」
「ああ、明日だ。」
そう言い、俺と道子はそう話すのだった。そしてしばらくして義弘はその場を後にしようとする。そしてその入り口に道子が見送りに来ていた
「それじゃあ、気を付けて帰りなさい」
「ああ、道子もあまり馬鹿な真似をして風紀委員や生徒会に世話になるなよ」
「善処するわ・・・・それにしても。みほさんがここに来たとはね~これも運命ってことかしら?」
「‥‥何がだ?」
「知ってるのよ。あなたとみほさんの関係。あなたとみほは将来‥…いえ、やめとくわ」
道子は何か言おうとするとすぐにその言葉を取り消す
「‥‥賢明な判断だよ篠原。俺とあいつの関係を言うのは野暮だからな。じゃあ、また明日」
そう言うと、義弘はその場を去った。すると道子の後ろに不良の一人が
「姐さん。いいんですか?」
「ええ、あの二人がやるなら、私が出ないわけにはいかないわ。それじゃあ私がいない間の留守しっかり頼むよ」
「は、はいっ!任せてください。姐さんも戦車道頑張ってください応援しています。」
「ありがとね・・・」
そう不良少女の言葉に彼女はにこっと笑うのだった。
「はあ~結構疲れたな。マジで不良の連中に殴られるかと思ったぜ」
実はあの時普通に話していた俺だが、本当はいつ暴行されるか警戒して結構緊張していた。まあ襲い掛かったとしてもよければいい話だしな。
俺は地下から出るともう夕方であたり一面が真っ赤だった。
「さて・・・・今日の夕飯。何、作ろうかな?」
そう言いながら俺は自宅へと帰るのだった。
義弘は生存させる?
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生存しない
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生存させる
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生存するが長くは持たない
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死ぬが転生する
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どっちでもいい