ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~   作:疾風海軍陸戦隊

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呪われた流派

突如現れた、西住流の女中さんであり義弘の叔母である菊代が。彼に戦車道をするなと警告する

 

「あなたの容体はここに来た時、永琳先生から聞きました。あなたはそれを拒否したみたいですけどね」

 

「・・・・・」

 

俺が何も言えないと、みほの部屋から足音が遠くからも聞こえた。それを聞いた菊代が

 

「話は後で話しましょう。それで義弘。あなたの部屋はどちらに?」

 

「みほの隣です」

 

「だったら今日はなおさら、余計な気遣いはしないでみほ様の部屋で食事をしなさい。あなただけ一人寂しく食べるんなんて私は心配です」

 

「別に気づかいだなんて・・・それに俺は一人で食事くらい作れるよ」

 

「拒否権はありませんよ。それに私の作る料理。甥っ子にも食べてもらいたいからね。それとも私の料理は嫌いですか?」

 

「いいや。嫌いじゃないよ」

 

「なら構いませんね?」

 

「・・・・・」

 

やっぱ。俺この人には勝てない。しほさんやロスマン先生並みに怖いよこの人は・・・・」

 

「後半あたり、口に出てますよ義弘」

 

「っ!?」

 

怖い笑みでそう言う叔母さんに俺はびくっとしてしまうと

 

「き、菊代さん、もう大丈夫だよ」

 

そんな話をしているとみほが階段からひょこっと顔を出した、どうやら証拠隠滅も終わったらしい、もう菊代さんにはバレバレだけど。

 

「それで・・・・義君は本当に食べていかないの?」

 

と、そう言い俺はちらっと菊代叔母さんの顔を見るといつもの笑顔だが影が差して怖い。これはもうさっきみたいに拒否できないな

 

「そうだな・・・・せっかくだしやっぱ食べてこうかな」

 

と、俺がそう言うとみほは物凄い嬉しそうな顔をした。何この笑顔目の前に天使がいるんだけど・・・・

そして俺と菊代叔母さんはみほの部屋に連れていかれ。そして菊代叔母さんの作った料理をみほと二人で食べた。

料理はすごく美味しく、そして食事の最中みほは菊代さんとの思い出話をしていた。そして時は経ち俺と菊代叔母さんはみほの部屋を後にし、そして場所を俺の部屋へと変えた

 

「・・・・・」

 

「そっけない部屋で済みませんけど。今お茶入れます」

 

「いいわよ。そんなに気を使わなくても。それにしても部屋の掃除はきちんとしているのね。てっきり散らかっていると思ったわ」

 

「祖父の言いつけでね」

 

そう言いながら俺は、急須にお茶の葉を入れる。お茶葉は以前ダージリンからもらったものだ。

 

「どうぞ・・・・て、何をきょろきょろしているんですか?」

 

カップを叔母さんの前に置くと叔母さんはきょろきょろとあたりを見ていた

 

「いや。あなたのことだからエロ本とかそう言う系の本とかおいているのかと思ってね」

 

「何を言っているんですか彼方は?」

 

「いいのよ隠さなくても。男の子なんだし。叔母さん秘密にしてあげるわ」

 

「ないですよそんなの。菊代叔母さん。ふざけてないで本題に入りましょうよ」

 

「そうね・・・・そうだったわね」

 

と、そういい紅茶を一口飲むと

 

「それで義弘。あなたのことは永琳先生から聞いたけど、本当にやめるつもりはないの?」

 

「中途半端は嫌いな主義なんでね」

 

「それが死ぬことになってもですか?」

 

「・・・・」

 

いつもにこやかなのとは違い怖いぐらいの真剣な表情で俺に言う。そして俺は

 

「俺の病はもう誰も治すことができない。遅くても来年の春には終わりを迎える。それだったら何もしないでじっと死を待ち苦しむくらいだったら、好きなことをやって死んだ方がまだましですよ」

 

「・・・・・」

 

そう言う俺に菊代叔母さんは黙ると

 

「あなたは武藤と名乗っていますがやはり中身は高杉流の・・・・・翔子姉さんの子ね・・・・高杉流。かつて流派殺しと呼ばれ恐れられた影の戦車道流派にして西住流や島田流の天敵と呼ばれ恐れられた流派。そしてその流派の受け継ぐ者は皆、謎の病で死んでいった。生まれてすぐに縁を切られ養子に出された私を除いて皆死んでいったわ」

 

「・・・・・・なぜ、そんな病にかかるんでしょうね・・・・一種の呪いみたいだな」

 

「ある意味間違っていないと思うわ。高杉流はさっきも言ったように数々の戦車道流派を潰し滅ぼしてきた流派。それこそ西住流や島田流が恐れたほどにね。だがそれは恨みを生み出す結果となった。私も昔、姉さん・・・・あなたのお母さんから聞いた話だわ。戦時中に高杉流の当主がある流派を滅ぼしたわ・・・・だけどその時その流派の当主だった女性がそのことを恨み、そして高杉流に対し恨みを吐き続け最終的には自殺したそうよ。それ以来よ高杉流の物が次々と変死を遂げたり休止したりし始めたのが。そしてその死因はすべて肺からの病気だということ。そうそれが肺血病よ」

 

「・・・・・・」

 

「そのせいもあって、高杉流を受け継ぐ者は少なくなってしまい残ったのは高杉流の本家だけだったわ。そして高杉流の当主であったあなたのお母さんも肺血病でなくなったわ。次期当主になるはずのあなたを残してね・・・・」

 

「・・・・・」

 

俺は黙って叔母さんの話を聞いていた。何か話しても変わらないことは知っていたからだ

 

「私は何としてでもあなたを助けたかった。それは姉さんと友人だったみほ様のお母さま・・・・奥様も同じだったわ。そのためあなたを西住家の婿養子として高杉流から縁を切り貴女を助けようと思ったわ。そしてあなたは仲が良かったみほお嬢様と婚約関係になった・・・・でもあなたは三年前にその婚約の話を破棄した」

 

「ああ、俺はみほの人生を縛りたくはなかったから。それにその頃には肺血病の症状が出ていた。仮にみほと婚約しても長くはないことをあの時悟っていたのかもしれないな・・・・」

 

「・・・・・・あなたはそれでよかったの義弘」

 

「どっちにしても死ぬ身です。もし付き合って途中で俺が死ねばみほはきっと自分を責めるでしょ。きっと「出会わなければよかった」、「自分のせいで俺は死んだ」とあいつは・・・・いろいろと自分一人で抱え込もうとするから。最近はそうではなくなってきましたけど」

 

「・・・・・そう。それで義弘。あなたは・・・」

 

そう、菊代叔母さんが言いかけた時・・・・

 

ゴホっ!!ゴホっ!!ゴホっ!!!

 

「っ!?」

 

急に肺が苦しみだし俺は右手で肺を抑え左手で口をふさぎ倒れる。それを見た菊代叔母さんは慌てて駆け寄り

 

「義弘!義弘しっかり!?大丈夫!?」

 

顔を青ざめそう言う菊代叔母さん。そして彼女は見てしまった。彼が口を覆っていた左手から赤黒い血がしたたり落ち地面に小さな血だまりができていたことを

 

「義弘・・・・あなたそこまで」

 

悲しそうに言う彼女に俺は胸ポケットから薬を取り出し飲むと

 

「大丈夫・・・・大丈夫です叔母さん・・・・今薬飲みましたので・・・・じきに収まります」

 

そう言い荒い息をしながら俺は椅子に座ると菊代叔母さんは今にも泣きだしそうな顔をしていた。本当に俺のことを心配してくれるんだな…いい叔母さんだ

 

「義弘・・・・もう、いい加減にやめなさい。これ以上は本当に死んでしまうわ」

 

「今俺が抜けたら、大洗チームはどうなるんだよ。みほだけに背負わせる気かよ?」

 

「気持ちはわかるわ。でもさっきも見たように今は自分の体を優先するべきよ。戦車道をすることは死につながる。今のあなたの体は普通の人とは違うのよ!本当に・・・本当にこのままじゃ死んじゃうわ。私はもう自分の家族を失うのなんて見たくないのよ!」

 

俺のことを心配してそう言う菊代叔母さん。だが俺は

 

「今はまだやめるわけにはいかない・・・・・今、大洗に大変なことが起きそうな気がするんだ・・・・・このまま放ってはおけないし、途中で抜け出すことなんて絶対にできない」

 

「・・・・・」

 

菊代は義弘に対し、もう何を言っても彼は引き下がらないことを悟った。無理にでも彼を止めたい。けど彼は絶対に引き下がらないだろう。この手の戦車乗りはいくらでもいる。彼もその一人、決意や我を通すのが強いのだ。そのため師でも親でも絶対に彼を止めることはできない

 

「(やっぱり、この子も姉さんのように・・・・)」

 

と彼女は悲しい顔をする。そして

 

「義弘・・・・あなたの話は分かりました。あなたがそこまで言うのであれば、もう私から言うことはもうありません義弘・・・・・・」

 

そう言いながらも悲しい顔をする菊代

 

「さて、そろそろ遅いので私はこれで失礼するわ・・・・」

 

「送ろうか。菊代叔母さん?」

 

「いいえ。ヘリを待たせているので、それにあなたは少しでも体を休めて体力を温存させなさい」

 

「菊代叔母さん・・・・・」

 

「私はまだあなたが戦車道をすることは反対です。でもあなたのことですから。止めてもやるのでしょ?」

 

と、そう言うと彼は頷き

 

「じゃあ、せめてあなたの得意戦法である接近戦や格闘戦は避けなさい。やるなら後方の狙撃にしときなさい・・・・これが今あなたに言える忠告よ」

 

「ありがとう・・・・菊代叔母さん」

 

そう言い菊代は玄関口まで行くと

 

「最後に一つ訊いてもいいかしら義弘」

 

「何ですか?」

 

と、そう言うと彼女が彼に振り向き

 

「あなたは今もみほお嬢様のことを想っているんですか?」

 

そう言うと義弘は少し考えそしてこう言った

 

「・・・・・・・・・・永遠(とわ)に」

 

「そう・・・・・それを聞いて安心したわ」

 

そう言い彼女は家を出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

菊代叔母さんが帰った後、俺は椅子に座っていた。すると一本の電話が鳴った。俺はそれに出る

 

「・・・・もしもし?」

 

『ああ、義弘。俺だ赤目だ』

 

「ああ、赤目か。どうした?それに例の物は?」

 

『ああ、例の物はすまない。何せドイツにしかない貴重品だから手間がかかっている。多分準決勝後には届くと思う』

 

「そうか、じゃあなおさら勝たないとな・・・・で要件はそれだけか?」

 

『ああ、そうだった。実はな。送り先であるお前の学校調べたんだけどな……』

 

「・・・・・・・・・っ!?」

 

俺は赤目から衝撃的な事実を知ることになった。

そして何もかも分かった。なぜいつ死んでもおかしくない状態の俺が今もこうして生きている理由を・・・・俺がやるべき使命が何なのかも・・・・・

 

義弘は生存させる?

  • 生存しない
  • 生存させる
  • 生存するが長くは持たない
  • 死ぬが転生する
  • どっちでもいい
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