ガールズ&パンツァー~黒森峰からやってきた狼~ 作:疾風海軍陸戦隊
翌日、とうとう戦車道の授業が始まる。俺は朝ご飯を食べ、そして学生服へと着替える。するとあるものが目に留まった。それは俺がかつて着ていた漆黒の戦車服だ。
「‥…一応持っていくか」
そう言い俺は戦車服の上着を鞄に入れて部屋を出るのだった。そして俺は学校へと向かうのだった。
そして学校につくと生徒会から戦車道履修者は校庭に集まるようにと言われ俺はそこに向かう。するとその途中篠原に会う。
「やあ、武藤。」
「おう、昨日ぶり・・・・・ん?篠原その子は?」
俺は彼女の隣にいる1年生だろうか?
「ああ、こいつか?この子は私の親戚の子でね。この子も戦車道を取ることになったから連れてきたのよ」
「服部静です。よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそ」
「彼女は中学で知波単の戦車道の操縦手をしてたらしいからいい戦力になると思ってね。それと戦車操縦の腕は私が保証するから」
「そ、そうか‥‥よろしくな服部さん」
うちの学校って隠れ戦車道経験者多くないか?
「それよりも今日が戦車道の日ね・・・・3年ぶりの戦車・・・ふふ」
と、笑う篠原。その体から何か黒いオーラが見えるのは気のせいだろうか、うん。気のせいだ。気のせいでありたい。そんなこんなで俺たちは校庭へと向かう。
そして校庭に行くといろんな人たちが集まっていた。1年生や、バレー服。っといってもダンスのほうじゃないスポーツの方だぞ
。そのバレー服や体操着を着た子。なんかあの人、「根性っー!!」って叫んでいるな。それとあれは…コスプレ集団なのか?軍服を着た子に戦国時代な少女に竜馬の羽織を着た人、一番まともに見えるのはマフラーをかけた女性だけだな。っといっても俺も黒森峰時代の戦車服羽織っているから人のことは言えないんだけどな。
他には…みほとその友達。それにその後ろにいるのは・・・・・秋山か?そういえば確かあいつも戦車道を取るって言ってたっけ。
すると生徒会三羽烏がやってくる。
「これより戦車道の授業を始める」
「あの~なんで男子がいるんですか?」
1年生?の一人が俺に気付いたのか生徒会に質問する。まあ、いい質問だ。彼女の言い分も最もだな。女性の武道である戦車道に男性がいるんだからな。そう言えば黒森峰にいたときも変な目で見られたな。まほさんやエリカがフォロー入れてくれなかったらどうなっていたことやら・・・・
「ああ、武藤君?まあ彼も戦車道履修者だから~」
「え?男なのにですか?それって問題にならないんですか?」
悪かったな男で。彼女に悪気はないと思うが何かグサッと刺さるものがある。
「別に男子がやっちゃいけないっていう規則はないからね~別に問題ないでしょ」
と角谷さんは軽い声で言う。
「それでほかに聞きたいことない?~なんでも答えるよ」
「あ、あの!戦車はティーガーですか?それとも・・・・・」
角谷さんの言葉に秋山は手を挙げて三人に質問する。さすが秋山。大の戦車好きだな。
「さぁ~なんだたっけ~まあ、格納庫を見ればわかると思うよ。」
そう言い、生徒会は格納庫を開ける。するとその中は・・・・
「なにこれ…」
「ボロボロ…」
「ありえなーい…」
1年たちは落胆する。確かにこれはひどい。俺が見えたのは倉庫の奥にあったのはさびれた戦車が一つ。これは錆びれてわかりにくいがⅣ号Ⅾ型か?
「これはわびさびがあってよろしいんじゃあ」
「いやこれただの錆だから…」
ナイス突込みだ。俺は戦車に近づきいろいろとみる、そしてみほも戦車に近づいて
「どう?義弘君」
「ああ、錆びてはいるが問題ない。みほはどう思うんだ?」
「うん。装甲も転輪も大丈夫そう…これでいけるかも」
手慣れた手つきで二人は戦車を点検する。どうやらこの錆びた戦車は動く。これはわかった。だが一つ問題がある。それは戦車の数が少ないことだ。この人数、俺を含めても25人。戦車1両じゃ、どうすることもできない。
「こんなボロボロでなんとかなるの?」
「……たぶん」
みほがそう言うと俺は戦車の中に入る。
「どう?義弘君。中の様子」
「これは一からやらないとだめだな。角谷さんこれ最後に動いたのいつだ?」
「え?たしか・・・・20年ぐらい前かな?で、この戦車使えないの?」
「いや、確かにシフトレバーやクラッチも錆びて固まっているが、レストアすれば動きますよ」
たしかに見た目も内部も錆びてはいるが、整備で何とかなるぐらいのレベルだ。
「そっか、じゃあ。1両確保したとして、これだけの人数だとすると・・・・・河嶋いくつ必要?」
「全部で6両必要です」
「っとなると、あと5両か・・・・んじゃあ、みんなで戦車探そっか」
と、角谷会長は戦車探しを提案する
「して、いったいどこに?」
と、マフラーの人が聞く
「いやー、それがわかんないから探すの」
「なんにも手がかりないんですか?」
「ない!」
と、会長は胸を張って言う
「胸張って言うことじゃないだろ・・」
俺は小声で突っ込む。まあ、いいか。こうして俺たちは各自別れて戦車を探しに行くのだった。そして俺はあたりを一人探していた。篠原はというと・・・『武藤、私はうちのやつらに戦車がある場所を知ってるかどうか聞いてくる。』っと言って服部とどこかに行ってしまった。まあ、これはこれでいいか。
「まずはどこに行くか・・・・・とりあえず駐車場に行ってみるか」
まあ、あるとは思わないけど。この世の中何があるかわからない。よく言うだろ?「事実は小説より奇なり」ってもしかしたら1両くらいあるかもしれない俺はそう思い、駐車場へと向かうのだった。
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義弘は生存させる?
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