甘兎の千代子さん   作:赤山グリテン

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 前回に引き続き、木組みの街中央駅での場面が続きます。台本形式です。お楽しみいただけると幸いです。では、どうぞ。


第2羽 その娘はやってきた(その2)

――――前回から引き続き、木組みの街中央駅ホームにて――――

 

チノ「ところで、ココアさんが二人になっている気がするのですが」

 

ココア「え、ミー?」

 

シャロ「違うわよ。そちらにいる娘はココアそっくりなだけで、別人よ。それと今この駅に着いたばかりだし」

 

千夜「この街迷うから、私とシャロちゃんでお迎えしていたの。私も最初ココアちゃんかと思って驚いたわ・・・」

 

シャロ「チョコさん、紹介するわ。こちらがココアとチノちゃん。ラビット・ハウスという喫茶店で働いてるわ」

 

ココア「初めまして、保登 心愛(ほと ここあ)です。ココアって呼ばれてます(何か鏡見ている気分〜)」

 

チノ「(ココアさんと区別がつきません…)私は香風 智乃(かふう ちの)です。チノって呼んで下さい」アセッ

 

チョコ「(ココアさん本当に私とそっくり!)ココアさん、チノさん、ですね。よろしくお願いします」ペコリ

 

チョコ「私は相須 千代子(あいす ちよこ)、チョコって皆さんから呼ばれてます」

 

ココア・チノ「チョコちゃん(さん)、よろしく(です)」

 

千夜「そして、嬉しいことにチョコちゃんは、甘兎庵で働いてくれることになってま〜す」

 

シャロ「さらに、私の家にホームステイするのよ・・・」

 

ココア「へ〜 そうなんだ。千夜ちゃん良かったね。シャロちゃんも嬉しそうだね」

 

チノ「千夜さんところはいつも募集中だったので、本当に良かったです。チョコさん、千夜さんは優しい人だから、きっと楽しいですよ」

 

チョコ「ありがとう。みなさんのお陰で、緊張がすこし解けました」

 

チノ(なぜかココアさんが甘兎庵に転職しちゃったんじゃないか、いう気分にさせられます……)

 

 

※ココアの実家へ向かう列車のホーム

 

千夜「ココアちゃんは、こっちに止まってる列車に乗ればいいみたい」

 

チノ「行き先も間違ってないですね。これでいいみたいです」

 

シャロ「本当にココアは危ないんだから、気をつけてよねっ」

 

ココア「みんな、ありがとう せっかくだから、記念撮影しよーよ、時間あるし」

 

ココア「私のデジカメと、チノちゃんのデジカメ」

 

チョコ「すみませんが、私のスマホでもお願いできませんか? 記念に残したいので」

 

ココア「うん、いいよ〜 すみませ〜ん、青山さ〜ん」

 

青山ブルーマウンテン「みなさんこんにちは〜、楽しそうですね〜」

 

シャロ(神出鬼没だ〜)

 

ココア「私達の写真撮りたいので、シャッターを押してもらっていいですか?」

 

青ブルマ「いいですよ〜 お安い御用です〜」

 

凛「私も手伝いますよ。デジカメ貸して下さい」

 

青ブルマ「ところで、ココアさんがふたりいますね〜」

 

シャロ「実はカクカクシカジカ・・・・・」

 

青ブルマ「不思議なことも、あるものですね〜」

 

凛「そうなんですか。この世には同じ顔の人が3人いるって聞きますけど、ビックリです」

 

青ブルマ「それではみなさん、撮りますよ〜」

 

凛「私も撮りまーす」

 

パシャ ピローン パシャ

 

※撮影タイム終了

 

ココア「チョコちゃん、最後にふたりで自撮りしよ〜」

 

チョコ「ココアちゃんのデジカメと、私のスマホで撮りましょう」

 

ココア「うん!」

 

ココア・チョコ「はい、チーズ」

 

ピローン パシャ

 

ココア「撮れた撮れた。記念にお姉ちゃんとお母さんに見せちゃお!」

 

ココア「びっくりするだろーなー」ワクワク

 

チョコ「私も良い記念になりました。妹に送っちゃいます」

 

チノ「チョコさん、妹さんがいるんですか?」

 

チョコ「ええ、萌夏(もか)っていう名前なんですけど」

 

千夜「ココアちゃんのお姉さんも、モカさんね」

 

シャロ「ココアのモカさんはカタカナで、チョコさんの萌夏さんは漢字なのね」

 

チノ(チョコさんは、現役のお姉ちゃんなんだ……)

 

(発車ベルの音)ジリリリリリ………

 

千夜「発車時刻だわ、ココアちゃん、列車に乗らないと」

 

シャロ「ココア、早く乗って。もう、間違えちゃだめよ」

 

ココア「ありがとう、みんなのことは忘れないよ」

 

シャロ「4〜5日行くだけでしょ。永遠の別れみたい。まあ、お達者で」

 

千夜「ココアちゃん、お体には気をつけてね」

 

チノ「ココアさんがいなくて寂しいです。元気で早く帰ってきてください」

 

チョコ「今日初めてお会いしましたが、またお目にかかりたいです」

 

青ブルマ・凛「ココアさん、お気をつけて」

 

千夜「発車ベルが止んだわ」

 

ココア「また会おうね。みんな〜」

 

(放送スピーカー)「3番ホーム、ドアーが閉まります。ご注意下さい。」

 

(扉が閉まる音)プシュー

 

ココア「さよーならー・・・・・・……」

 

 

※ココアの乗った列車が、ホームを後にした。

 

 

千夜「行っちゃった」

 

シャロ「なんだかんだ言って、ココアがいないと寂しいわね」

 

チョコ「失礼ですが、先ほど撮影していただいたこのお二方は?」

 

千夜「小説家の青山(あおやま)ブルーマウンテン先生と、担当の真手 凛(まて りん)さんよ」

 

シャロ「『うさぎになったバリスタ』『怪盗ラパン』とか有名ね」

 

チョコ「えっ あの小説家の・・こっ光栄です。初めまして・・・・」

 

青ブルマ・凛「初めまして、チョコさん」

 

チョコ「『怪盗ラパン』、ファンなんです〜」

 

チノ「ところで、青山さん達はどうしてここにいるんですか?」

 

凛「私達は、取材旅行の帰りで、さっきの列車に乗ってきたの」

 

チノ「そうだったんですね」

 

青ブルマ「さて、帰りましょう〜」

 

凛「青山先生!、別にお願いしていた原稿がまだ出来てません! 終わるまで離しませんよ!」

 

青ブルマ「あー、あー、聞こえない」

 

凛「あーあー言ってないで、さっさと原稿上げて下さい!この為に個室車にしたのに(みどり)ちゃん(青ブルマの本名)爆睡しちゃうし!」

 

ズルズルズル…… アーアーアーキコエナイ………

 

シャロ「また青山さんあーあー言いながら、凛さんに連れて行かれちゃったわね」

 

千夜「私達も帰りましょう」

 

チノ「私も、店番をリゼさんとティッピーに任せているんでした。すぐラビット・ハウスに戻らないと」

 

千夜「では、チョコさん、甘兎庵へ一緒に行きましょう。もちろん、シャロちゃんもね」

 

チョコ「はい! いろいろ教えて下さい!」

 

シャロ「わかっているわよ。ホントにもう」

 

チノ「千夜さん、シャロさん、チョコさん、今日はありがとうございました。」

 

千夜・シャロ「どういたしまして」

 

チョコ「チノちゃん、またお会いしましょう」ニコッ

 

チノ「はい・・・・」ドキ

 

チノ(チョコさん見てると、ココアさんを見ている気分です)

 

チノ(吸い込まれそうな紫水晶の瞳、髪の色、魅力的な笑顔・・・)

 

チノ(ココアさんにしか見えません・・・)

 




 初対面の場面が多く、どうしようか悩みました。これでお迎えの場面は終わりです。不定期投稿になりますが、なにとぞご容赦ください。

 この拙い作品をお読みいただき、ありがとうございました。
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