―――シャロの家にて―――
シャロ(あれ、家に灯りが
シャロ「ただいま〜」
チョコ「おかえりなさい。夕飯の支度がもうすぐできますよ」
シャロ「えっ チョコさん、悪いわよそれじゃ。私も手伝う〜」
チョコ「初日ですから、今日は私にやらせて下さい」
シャロ「うーん、私疲れちゃってるので、じゃ、今日は悪いけどお願いしちゃう〜」
チョコ「ありがとう〜シャロさん」
・・・・・・・・・
シャロ・チョコ「いただきま〜す」
シャロ「ご飯に味噌汁に、もやしの野菜炒め。おいしそう〜」
チョコ「冷蔵庫にあるもので、ありあわせで作っちゃったんですけど、お口に合うかどうか…」
シャロ「おいしい」ウルウル
シャロ(家族にご飯を作ってもらった記憶なんて、遠い昔のうっすらとした儚い思い出……)
シャロ(それが、今日味わえるなんて)グスッ
チョコ「シャロさん、どうしたんですか。お口に合わなかったですか?」
シャロ「おいしくて、この味がずっと楽しめると思うと、嬉しくて涙がでちゃうのよ…。作ってもらうこともなかったし」
チョコ「良かったです。シャロさんに気に入ってもらって、嬉しいです」
シャロ「ところで、どうしてウチの学校に転校に?」
チョコ「それは・・、学校の都合なんです。前いた高校とシャロさんの高校は姉妹校ですよね」
シャロ「うん。そうだったわね」
チョコ「突然、校長先生から呼び出しがあって、転校するように依頼されたの。特待生の身分のままで」
シャロ「えっ」
チョコ「理由はわからないけど、「私を助けて下さい」とか校長先生から頭を下げられちゃって…」
チョコ「そのための謝礼金は学校から私の父母に渡ったけど、ほとんどが父母の借金に消えてしまいました」
シャロ「………」
チョコ「残りがシャロさんのご両親に渡ったはずですが、少なかったですよね」
シャロ「ごめんなさい。いま私の父母と連絡が取れなくて、お金も親からはお金が来ない状態で、自活してるのよ…」
チョコ「そうでしたか……。私も、いまのシャロさんと同じような家に住んでいたんですよ。母と、私と妹で。父は出稼ぎでいつもいないし」
シャロ「そうだったの(知らなかった)」
チョコ「本当に下宿先がシャロさんのところで良かった…」グス
シャロ「うわ―、チョコさん、泣かないで。これからは私達家族よ。助け合いながらお互いにね…」アセ
チョコ「はい、お願いします」
シャロ「それと、おたがい「さん」つけはやめない? もう他人じゃないんだから呼び捨てにしない?」
チョコ「わかりました」
シャロ「あと同い年なんだから、タメ口でお願いね」
チョコ「うん」
シャロ「チョコ、家族として改めてよろしく〜」
チョコ「お言葉に甘えて…シャロ、私からも改めてよろしくね」ペコ
・・・・・・・・・・
シャロ「ごちそうさまでした」
チョコ「ごちそうさまでした〜」
シャロ「片付けは、今日は私がやるわ」
(チョコの携帯の音)チリリリリン…
シャロ「チョコは携帯に出ちゃって。その間私が片付けちゃうから」
チョコ「ありがとう、シャロ」
チョコ「はい、もしもし……」
・・・・・・・・・・※(通話終了)
シャロ「チョコ、何の電話だったの」
チョコ「私の高校の担任の先生から。私の転校の話、承知してなかったみたいで、いろいろ聞かれちゃった…」
シャロ「校長先生や幹部クラスだけの独断で決めちゃったのね…」
チョコ「それで、私の高校でなんか揉めてるみたい。担任の先生は若い女の先生で、やさしくて、いい先生だったの」
シャロ「そうだったのね。うーん、今度、私とチョコは特待生だから間違いなく同じクラスだし、今年も昨年の担任がそのままだから、転校したらウチの学校の担任に、私からチョコを紹介してあげる」
チョコ「ありがとう、嬉しい」パアア
シャロ「いい先生よ。頼りになるわ。私がこのバイト生活をしていけるのも、その先生のお陰だもの」
チョコ「私、シャロ無しじゃ生きていけない……」ウルウル
シャロ「…(なんか照れる…)そ、それと、お風呂は千夜のところで借りてるから、そろそろ入りに行かないと〜。遅くなっちゃうと悪いし」
チョコ「うん」
※入浴終了後
シャロ「あとは早く寝よう。明日もあるし」
チョコ「そうだね…」
シャロ「お布団2枚敷いたので、一緒に寝よ」
チョコ「シャロと一緒に寝るの、楽しそう」
シャロ「私も〜 ではおやすみ」
チョコ「おやすみ〜」
布団にもぐり
シャロ「…………ねえ、チョコ」
チョコ「なあに、シャロ」
シャロ「その、あの、もふもふ、してくれないかな?」
シャロ(ココアに以前「もふもふ」やられて、それ以後、私も欲求不満に…)
チョコ「いいよ。妹(萌夏)にしてくれってせがまれて、よくやってるから」
シャロ「どっちがお姉さん? 誕生日は私は7月、チョコは?」
チョコ「私は4月。私のほうがお姉さんだね……」モフモフ
シャロ(チョコはお料理とか、洗濯物のいい匂いがする。なんかお母さんに抱かれてる気分で気持ちいい……)モフモフ
チョコ(萌夏にしてるみたいに、モフモフの他に、シャロに呼吸を合わせて、ポンポン子供をあやすように同じ間隔で、ゆっくりと手でリズムを取る…)モフモフ
シャロ「チョコ、ありがとう…お母さんに抱かれてるみたい…何だか安心する…」グス
チョコ(シャロってこういう所、すごく可愛い……それとシャロってハーブのいい香りがする)
シャロ「スー、スー」
チョコ「…お姉ちゃんに…まかせなさい…」ボソ
シャロ「うん……zzz」
チョコ「おやすみ、シャロ……」ニコ
―――翌朝、シャロの家―――
シャロ「うーん・・・今何時?」
シャロ「うわー寝坊したー(気持ち良すぎたから〜)」
チョコ「シャロ、おはよう〜。朝食出来てるよ〜。トーストとベーコンエッグだけど、我慢してね〜。時間はまだ大丈夫」
シャロ「またチョコに作ってもらっちゃった。ごめんね。ではいただきます」
チョコ「いただきま〜す」
※食事後
シャロ「じゃ、私はバイト先に行くわ。今日はクレープのワゴン販売だから、すこし早めに出なきゃ…」
チョコ「私は片付けしてから、甘兎庵に。気をつけてね、シャロ」
シャロ「チョコもね。じゃ、行ってきます」
チョコ「行ってらっしゃ〜い」
チョコ(さて、片付けたら隣の甘兎庵へお仕事お仕事)
――ー甘兎庵にて―――
チョコ「千夜ちゃん、おはようございます」
千夜「チョコちゃん、おはよう。あら、チョコちゃんがしてるこの桜の髪飾り、ココアちゃんと同じだわ」
チョコ「そうなんですね。小さい頃、母からもらったんです」
千夜「それで、チョコちゃん、悪いんだけど、午後からラビット・ハウスでお手伝いしてほしいの」
チョコ「どうしたんですか」
千夜「リゼちゃんから、チノちゃんがココアシックにかかって仕事にならないので、助けてほしいって電話があって…」
チョコ「私とよく似たココアちゃんと一緒にいた、小柄で髪が長い女性ですね」
千夜「で、そのチノちゃんは、ココアちゃんがいないと、ココアばかり淹れてしまう症状「ココアシック」が出るの……」
千夜「あなたなら、ココアちゃんに姿も声も似てるし、戦力になるんじゃないかって朝、リゼちゃんが…」
千夜「今日の午後と、リゼちゃんが出てこない明日の午前中、お願いできる? 急でごめんね。本当に」
チョコ「大丈夫です。千夜ちゃん…。千夜ちゃんの方は大丈夫なんですか」
千夜「おばあちゃんとで何とかなるから大丈夫よ。甘兎が午後忙しい明日は、リゼちゃんのいない午前だけにしてもらったし」
千夜「それから雇用契約は直接ラビット・ハウスと結んでね。時給とかは同じだと思うけど、労働条件は確認してから働いてね」
チョコ「わかりました。がんばります」
※チョコは甘兎庵で午前中働き、午後、ラビット・ハウスへ向かった。
シャロから見てチョコの関係は、一番近い(同様にココアとの距離は一番遠い)ので、お互い呼捨て関係になりました。(原作にないイレギュラーな感じになるので、悩みました)
次は、お待ちかねラビット・ハウスでチョコがアルバイトします。
拙いこのSSをお読みいただき、ありがとうございました。