日常を取り戻したい主人公たちがおくる。一つの世界。 作:空色 輝羅李
第1話
第一話~テンプレ~
俺はいま、眼前に聳え立つ建物を眺めている。前まで通っていた学校の校舎との相違点といえば、それはすべてと言えよう。
綺麗さ、装飾の有無、規模の大か小か。そのどれもが、この学校のほうが上だった。
「ふーん、ここが俺の通う、新しい中学校か。」
何か新しいことがあるのか。それとも、あまり変わらない普遍的な日常を送るのか。
...そんなことを考えて歩いていた。
そんな折。
「それで龍がさ...」
「おもしろいね、それ。」
前方で、おそらく見知った影が、楽しそうに歩いているのを、見つけてしまった。
...こりゃ、後者だな。
一人は金髪ロング、一人は黒髪ロング。
確定で知り合いだこれ。
「おい、二人とも、俺の悪口大会か?それなら俺も入れてくれよ。」
二人が振り向く。後ろに誰がいるのかわかっているのかそれとも否か、は知らないが、何食わぬ顔で、こちらを見る。
「あれ、龍。今日からこっちなんだね。」
「なんだ、言ってくれたら一緒に行けたのに...」
そんな、嬉しそうに言ったのは、空井千里。幼少の頃からよくつるむ。
小学生の頃は、女子みたいな恰好ばかりしていじめられていた千里だが、俺と話すようになってからは、それがなくなったようだ。俺も切亜も、安堵している。
寂しそうに言ったのは、神立切亜。幼少の頃から一緒に住んでいる。
十年前。ある事件が起きた。世界を恐怖に陥れるほど、大規模なものだ。その時に彼女の両親がなくなってしまった。たまたま近くにいたので、一緒に住むことを提案した。
「でも、あれほど嫌がっていたのに、どういう風の吹き回しでこっちに?」
理由、か。
こっちの中学は、受験によって入れる。魔法の適性試験がメインの。
もちろんそれは簡単に通れるが、いかんせん家から遠い。だから推薦すら無視した。
が、つい先日、前の学校の先生に、
「テスト百点しかとらない君は、来年から向こうの学校へ行ってね。手続きは終ってるから。」
と言われてしまった。
「だろうね。でもさ、最初からこっちにしておけばよかったのに。」
「めんどい。」
龍らしい理由だ、そういわれてしまった。
今日はそんな学校での、始業式だそうだ。
...忘れ物した。
「なんで体育館シューズ忘れるんだよ...」
「東洋の文化に慣れてないんだよ。」
そんな減らず口を吐きながら、右手で魔方陣を展開した。
「そんな派手にして、いいのかよ。」
大丈夫だろ。別に見られても減るものはない。
魔方陣の中から取り出し、魔方陣を消す。
「なぁ。早く行こうぜ。退屈だ。」
――――――
今、体育館にいる。
広い...天井高い...女子若干多い...ここが、天国か?
「そんなこと言ってたら、切亜が嫉妬するよ?」
なぜ切亜が?
切亜を見ると、目をそらし、顔を赤く染める。なんでさ...
校長の、ありがたくそ長い話を聞き流し、しゃべっていたら時間が過ぎていた。つまり終わっていた。
さて、教室に行こうか。
――――――
俺は転校生なわけで、教室の前で待機するようにと、先生に言われた。
満を持して、教室へ招かれた。
「じゃ、自己紹介してね。」
自己紹介、か...名前は聞いただろうし...そうだ。
「名前はいらないよね。じゃあ特技を見せよう。「ソラトニック・アロー」」
「「え?」」
「まじか...とりあえずはっと。「リフレクション」」
「「え?え?」」
無数の矢を放ち、切亜がそれをはじく。
先生と、切亜、千里、俺以外は驚いていた。
「これが特技の、魔法さ。」
書き直しました。文句は聞きます、クレームも聞きます。もとには戻しません。