日常を取り戻したい主人公たちがおくる。一つの世界。   作:空色 輝羅李

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「やっとこっちに帰ってこれた...
「作者が言ってたんだが、こっちの作品文章が小説っていうより台本じゃん!だと。
「てわけで。文章形態が今までとは変わるってさ。少しはましになると思うぜ。
「あと、続けて見るのもいいけど、できれば[艦これ]の方を見てから来てほしいなと思ってるんだとさ。
「...あぁ、燃やすよ。また。


第10話

第二十一話~サブタイトルやめるね!~

 

ああああああああああああああああああああああああ!

 

 

 

痛い。体の全てが。これが移動の反動か。うん。確かに肉体の成長に関しては進んでいる様子がない。

...残念だ。記憶は残っている。

 

「お帰り、龍夜。」

「...あぁ。さっさと時間戻してくれ。」

 

わかったよ、といいながら、雷花は世界の時の流れを元に戻す。魔力の流れ的にも、完全に時間が進み出しただろう。

俺は学校へ向かう準備をしていた。

 

「ねえ、何か渡すもの、あるよね?」

「ない。」

 

彼女は驚く。まあ仕方ないことだろう。だって、渡して貰えると思っていたのに、あっさりnoが返ってきたんだ。

無論、何も無しに渡さない訳ではない。

俺はオーブについて、少し考察をした。これを回収するときに魔力に変換し、ストレージに詰めたが、明らかに魔力量が多い。俺のストレージの1%を占めたものは久しぶりだ...といっても、今までの人生が短いからという訳ではないが。

おそらくこのオーブは、意図的に作られている。魔法統括管理塔のBクラス職員が動いていたのも、その考えを助長させるに足りる。

そもそも魔法統括管理塔とは何か、だったな。

この世界には魔法が溢れ、魔力が溢れている。それを悪用する輩も当然いるし、悪用する気が無くとも、悪い方向に進むことがある。それを防ぐ、もとい、魔法使いの制圧を目的とした、全十二賢者が作った組織。

SからEまでの六段階で構成されている。Sクラスは賢者...今はそれの末裔ともいえる、子孫が就く。世界にある魔法はもちろん、政治そのものを握っていると言って差し支えない。Aクラスは魔法を扱うことに長けているだけでなく、魔法の研究も行っている。Bクラスは魔法を扱うが、Aクラスほどではない。よくAクラスにこき使われる。CクラスとDクラスは機械の整備に設備の整備...雑用だ。Eクラスは一般人でもなれるが、捨て駒...実験によく使われる。なくなった人は数多い。

そんな中で、Bクラスが俺を、いや。オーブを狙っていた。つまり、Aクラスが狙っている。もしくは隠匿したがっている。

...そんなもの、誰かに渡せるわけがない。俺は管理塔のやつを信用しないからだ。

 

「...まあいいけどね。君なりの考えがあるってことでしょ?」

「当然だ。龍神どもが何をしでかすのかも気になるし、これは俺が持っておく。」

 

さて。朝ごはんでも作って食って食わせていこう。

 

 

 

――――――――――――

 

学校の授業は面白くない。唯一面白いのは、五時間目か六時間目にある魔法詠唱の時間だけだ。

だが。また先生の相手になるとは思ってもなかった。

 

「龍夜君。お帰り、とでも言っておきましょうか。」

「ならば先生。あなたには馬鹿め、と言ってやる。」

 

こいつ...笑ってやがる。

向こうのほうで見てる切亜は面白そうに、そしてキラついた眼差しで見ている。湧廼はあくびしながら見てすらいない。千里は女子と話してる。那斗はエレクトリックが壊れてないかを気にしていた。一部の生徒は切亜と同じく、釘付けになっていた。

 

「さて、今回は本気で行きましょう。といっても、私はやはり、これがないと詠唱ができませんがね。」

 

といいながら。先生は剣の形をしたエレキトリックを構える。

...何故剣だよ。前は銃だったし。複数持ってたらそれはそれで楽だけどさ...

 

「じゃ、行きますか。先生。結界「悲壮ノ華鉈」展開「魔力の貯蔵庫(ゲート・オープン)」」

「ふむ...周りを囲んで、被害が出ないようにして、無数の剣を召喚しましたか。」

 

することはわかってるぞ、と言わんばかりにこちらをにらむ。んなこたぁ知ってるっていうより、大前提なんだよなぁ...

俺は無数の剣を飛ばす。それを全て避けるなり硬化したと思われるエレクトリックではじいていた。

...無策ではないようだが。さて、俺も仕掛けていこう。

 

「結月刀「付喪」属性付加(エンチャント)「烈火」」

「ほう...?」

 

俺は剣を構え、先生の懐に突っ込む。

...まあ、はじかれたけど。

 

「無策。無策にもほどがあります。あぁ、すみません、間違えました。愚策です。龍夜君。」

「知ってますよ。だからこそ。俺はあなたを斬るだけだ。俺にはこれしかできないが、できることをする。雷刀「蓬莱」「身体強化・腕」」

 

右手に持った剣を握りしめ、強く凪ぐ。先生は意表を突かれて呆気からんとしていた。

...もちろん寸止めで終える。

 

「私には手も足も出させない、ということですか。」

 

二っと笑い、こちらを覗いてきた。こちらも二っと笑い返す。

 

「あなたには、とっておきを見せて差し上げます。展開「晴天ノ霹靂」」

 

展開されたものは、剣である。俺のゲートより多くの剣を空へ広げていた。

 

「やばいですか?これ。」

「もちろん。やばいですよ。」

 

先生から遠ざかるために後ろに飛びのく。それと同時に自分の周りに魔力を霧散させ、障壁を作る。

飛んでくる剣は豪雨のごとく降り注ぐ。が、障壁にぶつかれば無駄である。魔力で構成されたものは無論魔力として吸収できるから。

...たまに本物混ざってるけど。

 

「まだ終わりではありませんよ。展開模写「クウモノクワレルモノ」」

 

なるほど...

身体強化の上。周りにある魔力という魔力を食う。つまり、俺の障壁が消える。

 

「さぁ、どうしますか?このままでは、結界も消えますよ?」

 

結界には無駄に魔力を割いてあるので、あまり問題はない。

が、問題は本物の剣のほうだ。これは剣で弾き、避ければ問題ではないが、なにぶん数が数だ。

策は、あるがな。

 

「水龍「全テヲ飲ミ込ム法円ノ器」」

 

剣が発現するところにこれをおいておけば、落ちてこない。

が、クウモノクワレルモノが発動されている状況下なら、ちょっとした時間稼ぎにしか使えない。

 

「さてと。先生はそろそろ飽きてきたんでね。決めます。雷龍「創世ヲ呼ブ雷ノ杖」」

 

...雷龍の技、か。あいつ...取っ捕まえて文句言いまくってやろう。

で?これをどうしろと。魔力を思いっきり込めた雷なんて食らえば俺、焦げるぜ?あーもー。いいぜやってやる。付喪を高々と掲げて、避雷針にする。雷全部魔力変換してやる。もう知らん。なんも知らん。

 

「これ全部魔力に変換したら、俺の勝ちってことには...」

「しません。」

 

だめだった。全く酷いこと。まあ、今も腕が痛いし付喪も悲鳴をあげている。早く終わってくれ...!

 

「そろそろ終わりにしますか。私の魔力が足りなくなってしまう。やはり効率が悪いですね、()()は。」

「使いどころが違うんだよ...まあいいか。早く終わりにしたいんです。形態(トランス)聖職者(プラスター)」」

 

先生は驚いた表情をこちらに見せた。あくびをしていたやつも、女子と話していたやつも、自分の所有物を気にしていたやつも、きらついた目線を向けていたやつも、全ての目が驚きに変わる。

 

「これはこれは...先生もびっくりです。形態変化と来ましたか。魔力の質も段違い。素晴らしいです。」

 

別にあんたに誉められたって、うれしかねえよ。

 

「当然です、先生。私は早く終わらしたいのですから。刻印「救済「灯成」天照の照命」」

「龍夜君...それは...あなたの存在まで変化させるものですよ?」

 

先生の言う通りだ。救済を体に刻印したとき、「正義」に対して強い執着を持つ。自分にとっての正義を誰かに押し付けるのではなく、その場において最も適切な正義を導き出す。悪があれば、それすらも正義に変えようとする。

使用を続けた場合、結果的因果もしくは蓋然的必然により、存在性が神に近くなっていく。

そして、プラスターは、救済と併用したとき、場合によっては疲れはてるそのときまで、蓋然的必然が強くなり、存在性は完全に神そのものになる。

つまり、俺は神だ。

 

「理「この世全ては善なり」」

「...ええ、そうですね、このままでは、私の魔法も、意味がない。全て消されるのですから。」

 

そうだ。悪意の有無に関係なく、すべてを善に変化させる、つまり無に帰す。だから、攻撃しようとしても、意味がない...これを無視する方法もあるにはあるが。

 

「私の敗けです。貴方に勝てるのは当分先のことになりそうですね。」

 

先生が降参の合図をだし、エレクトリックをストレージに仕舞った。

 

つまり

 

俺の勝ちだ。

 

―――――――――

 

「相変わらずすごいな、お前。」

「なんでさ。お前もできるだろうに。」

 

湧廼が首を強く横に振り、俺にはあんな早く考えたり動いたり、詠唱ができないという。

脳金ゴリラ湧廼君は羨望だか恐怖だかわからない目を向けてきた。ま、当然だよね。

...一応言っておくが、俺は詠唱を省略している。ただし法律には違反しない程度に。本当ならば無詠唱で行いたいのだが、捕まりたくはない!

例えばいつも使う付喪を出すのにも、長ったらしい詠唱がいる。言うだけで出てくるようになるまで、使い慣れる必要がある。体に馴染めば馴染むほど呼び出しやすくなる。

 

普通の魔法でも、使い慣れたら言葉や単語で出せるようになる。

 

「お前でもこれはできるだろう?バン」

 

と、火の球を打つ。

 

「流石にできるわ!バン!」

 

と、ちっちゃい火がひょろひょろと飛び、消えた。

今のは失敗だ、ともう一度したが、結果は火を見るより花火を見たい気分にさせられた。

 

ま、切亜もさすがに言葉でなければ詠唱ができないみたいだが。

 

「そういえば那斗。()()の調子はどうだ?」

「柊君!ごめんね、この前直してもらったのに、また壊れちゃった。」

 

...へぇ?

俺は勝手に那斗のステータスを見る。魔力の数値は普通の(ただし現状のこの世界でのだが)ようだ。

問題は魔力の質か...

 

「このエレクトリックは、那斗の魔力に適していないようだな。」

「え、そんな...!」

 

なぜそんなに目を引ん剝くのか...

理由を尋ねれば、おじいさんの形見らしい。そりゃあ使いたくなるのもわかるが...

 

「わかった。少し改造してもいいか、それ。」

「...うん。任せるよ。」

 

...エレクトリックの回路の中に、魔力を術式に変換する構造がある。そこで魔力が回路にあったものでなければ、ショートすることがある。この回路が受け付ける魔力の幅を増やせば、壊れることはないだろう。

それと、魔力をブーストさせる炉心もいじっておこう。所持する魔力が少ない那斗は、これがないと自分の身を守ることができなくなるかもしれない。

 

「できたぞ。多分これで大丈夫だ。」

「ほんとだ、壊れない!ありがとう!」

 

数度試し打ちを(湧廼に向けて)して、魔法を使えるようになったことを喜んでいた。

湧廼は切れそうになってたが。

 

「なあ龍、オレともやろうぜ!」

 

と、切亜がキラキラという効果音とアニメーションが付いていそうなほど元気にこちらに駆け寄ってくる。

千里とやれよな...

 

「疲れたんだ、明日でいいか?」

「あぁ!約束な!」

 

こういうところは、まあ...可愛くないこともねえ。

 

「...雷花。撃たないから出てこいよ。」

 

そして、透明化の魔術を解いた雷花がバレた?と言いながら現れる。バレバレだ、魔術を使用する際の魔力が駄々漏れなんだよ。

 

「何か用?」

「雷龍に会う。」

 

なんだよ、そんなに驚くなよ。




どもっす。
こっちの更新は約三年ぶりですね...かなしきかな。
これからも頑張ります!
デワデワ
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