日常を取り戻したい主人公たちがおくる。一つの世界。 作:空色 輝羅李
第四話~出会い~
「...きろ...おき...!起きろ!」
「ん...あと五年寝たい...」
そんなことをぼやいたら、たたき起こされた。理不尽である。
吸血鬼である俺に、睡眠時間はとても大切なのに。
切亜曰く、ご飯ができているらしい。まあ俺が寝坊したら誰かが作るのも当然か。
鉄アレイのように思い瞼をこすりながら、リビングへと向かう。
「あら、おはよう。ご飯が冷めないうちに食べてね。」
「姉さん...とうとう、電子レンジが使えるようになったんだね...!」
そうなの!と嬉しそうにしているが、俺としては少し皮肉を込めたつもりだった。
...純粋な姉さんには、通じなかったようだな。
「ふぁぁ...おはよう、お兄ちゃん ...」
なんだこの可愛い生物は。寝起きの妹が毎日かわいい。というか四六時中かわいい。
幸せとはこのことを言うんだな。
...なぜ目を閉じてこちらに顔を近づけるわが妹よ。
「おはよーのちゅう...」
しません!!!かわいいけど!妹に手は出しません!
「ブー...ケチ。」
ふてくされてしまった。俺悪くないよね?
「ご馳走様。おいしかったよ、冷凍食品。」
「それはよかったわ。ねぇ、学校の準備はすましたの?」
当然である。前日に時間を止めて行っていたのだ。
さて、部屋にでも戻ろうか。少しくらいゆっくりしたいし。
―――――――
まぁ、なにもなしに部屋にもどるわけではない。ゆっくりしたいのは本当だが、朝から気配を感じている。家の結界をくぐるやつは久しぶりなので、驚きを隠せない。
若干の恐怖を持ちながら、語り掛ける。
「そこにいるのは誰だ。今なら遊び相手になってやらんでもないぜ。」
「あれ?ばれちゃった?」
おどけた風に、少女が姿を現す。まさか家の中にいたのか...外からだと思っていたのに。
まあ?魔力を感じてはいたし?中にいるかもなーって思って?なかったです。
「...お前は誰だ。何でここにいる?」
「そうだね...私、霧咲雷花。あなたの師匠になりにきたの!」
...師匠なんて求めてない。そもそもそれは理由になっていない。
だがそうだな、こいつの魔力は...
「理由なんている?」
...なぜだ。俺は今、思ったことを、口に出しただろうか。
答えは否である。
確かにたまに、考え事を口に出してしまうことはあるが、それは意識的にしていることだ。だがしかし。今は完全に黙りこくっていた。
心を読まなければ、できやしない芸当だ。
「ふふ、君には、この能力を教えないとね?」
...心が読めるのなら...
帰れ。
「やだよ。それに、どうせ後で会うんだよ?」
知るか。帰れつってんだ。
「おぉ...なかなか怖い顔...仕方ない。」
また後で。そう言い残して、雷花という少女は去っていった。
...霧咲?どこかで聞いたことがあるな...
まぁいっか。
書き直すのしんどいっすね。