とある少年の生体適応   作:まうんてんうちうち

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えーっと、大変お久しぶりです。
遅くなった訳は、今年新高校三年生ということで、受験になるので、です。
これが今年最後の投稿になると思います。もう片方の方もできれば更新します。


3話

「それじゃあ、改めて紹介するわ」

 

 コホン、と咳払いひとつした美琴。

 現在、俺たちがいるのはファミレスだ。飾利と美琴、白井は俺のことを知っているが、佐天涙子さん……だったか。ひとり初対面の人がいるので、俺の紹介がてら入ったところだ。

 

「こいつは美旅で、こっちが佐天さん」

「えっと、さっきはありがとうございます」

「こいつって……まぁいいや。俺はなんもしてないけどね。よろしく」

 

 俺の対面に座る佐天さんにそう言うと、こちらこそと返事がきた。

 ちなみに、席順は向かい側が左から白井、美琴、佐天さん。それでこっちが飾利と俺だ。

 

「それで、初春さんは美旅と知り合いだったの?」

「えっと……なんていうか」

「俺が西葛西に住んでた頃の幼なじみ」

「あぁ、そういうことか。西葛西出身って言ってたもんね」

 

 俺の言葉に納得した様子の美琴。

 俺は小学校6年生まで西葛西に住んでいた。このリングペンダントの指輪も、誕生日に飾利にもらったものだ。指輪がはまらなくなったからペンダントにしたのだが、今思えば、小学生の頃に指輪のプレゼントってすごいな。

 

「それで、御坂さんは美旅さんとどんな関係なんですか?」

 

 ニヤニヤとした表情を浮かべる佐天さん。一体何を勘違いしているのだろうか。

 

「どんなって……身内よ身内」

「あ、兄妹ですか?」

「まぁそんなもんだな……飾利、そんな顔してどうした?」

「へ? あ、いえ、べつに!」

 

 手をワタワタと動かしてそう言った飾利。何やら深刻な表情をしていたが、なにか悩みでもあるのだろうか。

 

「それでこっちが……」

「いえ、お姉様。彼のことはすでに知っていますわ」

「あぁ、白井。久しぶりだな」

 

 白井に会うのは……2ヶ月? 3ヶ月? それくらいぶりか。あまり絡みはなかったけど、顔なじみではあるな。

 

「黒子、初対面じゃなかったの?」

「近くの支部の風紀委員(ジャッジメント)に少し前まで所属していましたので、何度か顔を合わせたことがありますの」

「え、美旅が風紀委員……似合わな」

「うるせ。これでも一応支部のエースだったんだよ」

 

 そう言うと、美琴はさらに「信じらんない」と付け足して首をかしげた。それはいったいどういう意味なのか後で問いただす必要がありそうだ。

 

「美旅くん、風紀委員だったの?」

「おう、去年までな。もう今は一般人だ」

 

 俺みたいなユラユラしてるやつは責任のある立場には向いてないってことに気づいたからな。一般の学生で十分だ。

 

「……むむ、初春が敬語を使わないなんて……ちょっと嫉妬です」

「え、飾利いつも敬語なの?」

「そうなんですよ。いつまでたっても佐天さん佐天さんって……涙子ー! 野球しようぜー! ぐらい砕けてもいいと思うんですよね」

「それは中島ぐらいしか無理じゃないかな」

 

 しかし、飾利が敬語か……昔からおとなしかったからなぁ。おとなしいというか遠慮がちというか微妙なとこだけど。一歩引いた姿勢だったな。

 

「だって、佐天さんはいつもいつもスカートめくるじゃないですか」

「え、それ関係あるの?」

「もっと距離を置いたほうがいいと思うんですよ」

「そんな……初春のスカートをめくれないなんて、私は何を楽しみに生きればいいの!?」

「スカートめくりしか生きがいがないんですか!?」

 

 手を激しく上下に振りながら言った飾利。しかし、元気そうで何よりだ。小6のときから会ってないから……約4年ぶりか。結構久しぶりに会ったんだな。

 

「もう、美旅くんもなにか言ってよ!」

「そうだなぁ……もう中学生なんだし、年相応のパンツを履けよ?」

「美旅くん!?」

「今日の初春は淡いピンクの水玉ですよ」

「佐天さん!」

「あ、そうなんだ」

「……美旅くんがこんなになってるとは思わなかった」

 

 はぁ、とため息まじりに言った飾利。

 

「元々こんなのだったでしょ、俺」

「もっとマシだった」

「マシって」

 

 はは、と軽く笑いながらコップに入ったメロンソーダを飲み干す。

 

 その日は、適当な雑談をして解散となった。しかし、学園都市は狭いな。飾利と白井に会うとは思わなかった。

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