DS - ダイアグラナル・ストラトス -   作:飯テロ魔王(罰ゲーム中)

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これまで出てきたキャラと機体設定。
キャラクター → 機体の順番で表示。

説明だけで17000字オーバー。色々な伏線とか裏話入れてますw
後書きがちょっとやってみたかった事。気づいた人な間違いなくアラフォーかアラフィフw
賛否両論ありそうで怖い…


キャラ設定&オリジナル機設定とか

織斑(おりむら) 一夏(いちか)

 IS主人公であり、今作の主人公。中学2年だが、誕生日が来ていないので13歳。

 ダイアグラナル・ストラトス・オンライン、通称DSOというVRゲームのプレイヤーで、プレイヤー名は本名と同じくイチカ。

 ISとほぼ同じ環境設定で3年近くプレイしており、世界でも12人しかいない最上位(ファスト)クラスのランカーで、ランクはファストの9。DSOでは立ち回りを始めとした戦術や戦略のまとめサイトも管理しており、このサイトにあげたレポートはISにも反映出来るほど完成度が高い。

 

 原作と違い、物事に対して(しゃ)に構える傾向があり、ネガティブといかないまでも周りから一歩引いいたポジションを取る事が多く、身内にも(若干甘さはあるが)サバサバした対応だが敵対する者には普通に毒を吐く。

 ブラフやハッタリ、伏線も多用して相手を翻弄(ほんろう)し、プレイヤーの中で唯一対戦1000連勝を達成した記録保持者。基本的に高機動の白兵戦を好むが、どのポジションでも千冬以上の技量を有し、DSも合計7機保有している。

 

 どの組織にも属さない傭兵プレイを一貫し、極力アビリティを使わず『技能再現(リプロダクション)』というシステム外スキルを主力で使うプレイヤーとしても有名。『白の傭兵』という二つ名があり、どれだけ高い報酬を積まれても悪質なプレイには手を染めず、逆にタダ働き同然であっても納得できる理由があれば味方につくという典型的な正統派(ヒロイック)。行きずりで助けたプレイヤーも数多く、恋心を抱いた女性プレイヤーも多数いたが、自身に向けられる恋慕(れんぼ)の感情に(うと)く、気づかれないまま(そで)にされるプレイヤー達を見かねて仲間内で恋愛感情に対する教育をされるほどの朴念仁。そっち方面での悪評は枚挙(まいきょ)(いとま)がなく、恋愛は他人がするモノと考えている節がある。

 

 現実世界での一夏は幼少期に姉と一緒に篠ノ之家の剣道場に通っていたのもあってか、文武両道を絵に書いたような人物。成績も全国50位以内にいる常連でスポーツも万能。家事能力もヒロイン勢を凌駕(りょうが)する傑物だが、周りに誰か(同居人など)がいなければ途端にズボラになる。表情の変化が滅多にない反面、ふとした瞬間に表に出た時の破壊力は凄まじく、それを見た女性は一発で轟沈(KO)される程。

 ある事情から苦痛や困難に対して鈍く、背の低さと童顔も相俟(あいま)って年上の女性(特にショタ属性)には絶大な人気があるが、本人は「年上は優しい人が多い」と勘違いしている。

 モンド・グロッソの悲劇以降、両手足に束謹製のリストバンドを装備し、ひとつ2kgという重量で肉体の電気信号を最大40%カットする効果(デバフ)があり、一夏は常に全力が出せない状態で生活している。

 リストバンドを外すと常人ではありえないパワーと反応速度を叩き出し、現時点でもISのブレード程度なら片手で振り回し、条件付きではあるが生身でISと対峙する事も可能だが、撃墜できるかは五分五分。

 

 総合学園案内でISを起動させたことで世界唯一の男性IS適性者として広く認知され、DSOを中心にやっていたメカトロニクス関連のバイトで特許トロールが発覚。なし崩しでテロに対応したが、傭兵らしく様々なISを駆使し、初戦でありながら千冬にも負けない戦績を残した。

 

 

『メルセネール・ブラン』

 DSOでイチカがメインに()えているDS。イチカが最も得意とする高機動白兵戦を基本とするが、最大6基のビット兵器と広範囲の索敵能力を有し、斥候役という面では破格の性能を誇り、ソロプレイを好むイチカにとって死活問題となる死角がない。反面、イチカ自身の指揮官適性が低いため、チームリーダーとして活躍する場面は皆無といっていい。

 本来は第6世代相当の能力があり、単一仕様能力(ワンオフアビリティ―)も発動可能だが、報酬の倍率を上げるR2を稼ぐ為に様々な制限を(もう)けていて、エネルギー効率や運動性こそ第6世代だが、それ以外のステータスは第4世代相当にまで能力を落としている。

 

『ラファール』シリーズ

 現実世界で最初に搭乗したIS。総合学園案内で搭乗したのはIS学園が用意した訓練機であったが、テロリストから鹵獲(ろかく)した機体はシリアルナンバーすらない非正規品。

 非正規なせいか、ISコアを保護する外殻(シェル)に自爆装置が設定されていたり、武装も全て諸外国で正式採用されている武器のコピー品だが、性能は正規品とほぼ同格。リミッターも訓練機規格ではなく軍規格であった。

 

『ビルト・フルーク・プッペ』

 鹵獲したラファールをベースに、束が用意していた予備パーツを取り込んで再構築された、DSOの第5世代DSをIS規格にデッドコピーされたもの。かなり不安定な状態で運用され、第3世代のISと同等の性能しか発揮できず、武装も高周波ブレードが2本、レーザーブレード2本、電磁銃(ガウスライフル)が2丁搭載されているが予備マガジンすらなく、幾つかの能力も機能していない。

 最初から量産を視野に入れており、部位装甲だけでなく、非固定部位すら装備部位(ハードポイント)の一つとして(とら)える機体構想で、世代を無視した構成が可能な為、基礎フレームさえ用意できれば次世代型汎用機としては破格。

 機体構成(アセンブリ)のベースとしてあまりに優秀な為、DSOでは様々な次世代機の基礎構成の一つとして利用されている。

 

『ビルト・フリッケライ』

 ビルト・フルーク・プッペが形態移行(フォームシフト)し、第7世代相当の超高機動型万能機として覚醒した本来の姿。

 オーバードウェポン(以下OW)『錬金箱(トイ・ボックス)』を搭載しており、撃墜した機体の残骸や周囲の瓦礫(デブリ)を粒子分解して回収、機体の修復や各種エネルギーに変換して常時機体を万全な状態で維持できる為、第7世代の基礎理論である「拠点で都度補給を受ける事なく、単機で星系間の移動を可能とする」という条件をクリアしている。OWがISの機能として発現した結果、紅椿の絢爛舞踏のような機能も有するに至っている。

 存在そのものがアラスカ条約に違反しているが、唯一この機体だけが宇宙空間で戦績を残した実績があり、単一仕様能力(ワンオフアビリティー)も発動させている為、世界唯一の男性IS適性者の専用機として、また非常時の対策という面を重視され、存在については世界中から黙認されている。

 

篠ノ之(しののの) (たばね)

 ISの生みの親にして最大のキーパーソン。現在22歳。

 ISの基礎理論と全てのコアをたった一人で造り上げた、自他ともに認める天才であるが、その能力の高さから日本政府のみならず各国から狙われる事となり、その毒牙が家族にも及び始めた為、4年前に失踪。同時に篠ノ之家に要人保護プログラムが適用され一家離散する事となったが、それに対して束が激怒し、世界に対して「今後コアの製作をしても一切提供しない」と宣言。この件に関与した各国の要人と日本政府とは決定的な溝が埋まれ、IS委員会とも(たもと)を分かっている。

 SAOリリース直前に偶然見つけた茅場の狂行に気付き、ナーヴギアのアップデートに介入してデスゲームを阻止。更には茅場が目指していた『人類の可能性』と『異世界の観測』すら先んじて示し、茅場のみならず、とばっちりで須郷の野望まで叩き折った。

 その為二人とは確執があるが、束自身はその原因を覚えておらず、天才同士の(しのぎ)の削り合いとしか考えてない。

 

 とある事件でクロエと邂逅(かいこう)。娘という立場で保護し共同生活をしているが、どっちも家事能力が壊滅的なので生活は機械頼(きかいだよ)り。食事も基本的に宇宙食の様なシリアルバーやエナジーゼリー、極稀にレーションが出る。

 独自の技術で既存のネットワークに介入し、DSOをプレイしてマジェスタのアカウントを取得しているが、最近はもっぱらクロエが使用。

 

 一夏がISを起動させた事で世界が動くと読み、先んじて織斑家に箒を送りつつクロエと共にテロリストの拠点などを潰していた。が、意外な所からテロ発生。慌てて白桜(はくおう)を開発したが、一夏の戦闘スタイルでは相性が良過ぎて相手を殺してしまうと判断。機体は千冬の専用機になった。

 テロ騒動の後はクロエと箒と共に行動。2年後に箒がIS学園に入学するまでにIS関連と一般教養の教員を目指して奮闘中。

 

 

織斑(おりむら) 千冬(ちふゆ)

 一夏の姉にして初代世界最強(ブリュンヒルデ)。現在21歳。

 人類初のIS搭乗者でもあり、他の追従を許さない程の圧倒的戦績を有するIS学園の教師。一夏との接点を増やす為に時折DSOもプレイしていて、日本代表の頃に用意された『織斑千冬』のアカウントと個人アカウント『ハルカ』の2つを所持しているが、使用するのは(もっぱ)ら後者。イチカが通算1000連勝を決めた記念に対戦したら秒で敗北したが、これについて束は「VRに対する適性が低いから負けた」と考察している。

 第2回モンド・グロッソで起きた『モンド・グロッソの悲劇』から日本政府とは決定的な(みぞ)があり、現在も接点があるのはDSOプレイヤーでもある仮想課の菊岡ぐらい。それ以外の政府の人間は存在を無視するほど毛嫌いしている。

 

 性格は原作同様厳格な性分だが、あれこれと一夏の世話を焼いている鈴に触発され、少しは家事ができるようになった。その影響からか柔軟な部分も増えたが同時にブラコン度が増しており、一夏と二人きりになるとスキンシップが増大。無自覚ながら時折姉以上の感情を向ける事もある。

 今回のテロ事件で一時的とはいえ現役に復帰。束から準第5世代IS『白桜(はくおう)』を(たく)されている。

 

 

白桜(はくおう)

 一夏とランクスが研究していたDSのデータを元に、束が研究していた試作展開機構を組み込んで完成させた準第5世代IS。

 かつての愛機『暮桜(くれざくら)』など歯牙にもかけないスペックを持ち、状況に応じて機体性能を変化させることが可能。主力機動兵装にハニカムスラスターという新規格の多重展開型スラスターを装備し、エネルギーバイパスを換えれば広域戦術(MAP)兵器に変更できる。一発でエネルギーの3割弱を消費するため乱発はできないが、一発で周囲の地形が変わる程の威力。

 武装は高周波ブレードとレーザーブレードが2本ずつ、光子銃(フォトンライフル)電磁銃(ガウスライフル)が各2丁の他、機械式で再現された特殊兵装『雪片弐型(ゆきひらにがた)』が1本装備されており、高いエネルギー効率もあってデタラメな火力と圧倒的継戦能力を有しているが、束の方で制限(リミッター)がかけられており、現状でも本来の出力の60%に抑えられている。

 

 

篠ノ之(しののの) (ほうき)

 一夏と幼稚園時代からの幼馴染。中学2年生で14歳。

 実家に剣道場があり、千冬に連れられて道場に通っていた一夏とは面識があり、一時期は剣の腕を競い合う仲だったが、姉の束がISを開発した事で小4の夏頃に要人保護プログラムによって一家が離散。総合学園案内の会場で一夏と再会するまでは政府の監視下でたらい回しのように全国を転校させられていた。

 幼少期から一夏に淡い恋心を抱き、それに気づかない一夏にイラついて暴力を振るっていたが、早い段階で父親に矯正(きょうせい)されているので現時点で力と暴力の違いを理解している。原作と違って暴力的ではなく、見た目と中身が一致。

 反面、家事能力は中の上で学力もヒロイン勢の中では最低だが、スタイル()()ならヒロイン中最高。

 一夏がISを起動させたドサクサに(まぎ)れ、短期間ではあるが織斑家に居候。テロ騒動後は束と一緒に行動し、DSOで戦闘経験を積みつつISの勉強をする事になり、幼少期から束から間違った性教育も受けていたせいもあって、はりきって『無自覚な痴女道』を邁進(まいしん)中。

 

 

(ファン・) 鈴音(リンイン)

 一夏の小4の秋頃からの幼馴染で、愛称は(リン)。中学2年で14歳。

 父親は中国人だが、母が日系のクォーター。(ファン)家は中国ではそれなりの名家で、祖父にあたる鳳家当主が二人の結婚を認めなかった為、実家どころか国を飛び出した両親が紆余曲折(うよきょくせつ)あって日本国籍を取得。以来、織斑家とは家族ぐるみの付き合い。

 小6の時に『モンド・グロッソの悲劇』で重傷を負った一夏を()の当たりにし、当たり前の日常が崩れる危険を知ってから自身の恋心を自覚。以来、通い妻状態で一夏の世話を焼き続けた結果、一夏の胃袋をガッツリつかみ、家事能力もヒロイン勢の中ではトップクラス。同年代の女子と比較して小柄なのと、女性的ラインが乏しい事を若干気にしている。意外とムッツリ。

 中1の頃にちょっとしたアクシデントがあり、寝ぼけた一夏が意外にも甘えん坊だというのを知ってから、()()()女性的な部分が成長。原作と違い、平均サイズより控えめながらしっかり『前』(Bカップ)と言い張れるぐらいにはある。学力は学年上位でこそあるものの、一夏(というか男性陣全般)と比較するのが可哀想になるぐらいの圧倒的な差がある。

 

 一夏に触発されてDSOをプレイしており、プレイヤー名はリン。ランクはドミナントの72(IS部門優勝者(ヴァルキリー)と同レベル)。DSは2機所持していて、身内だけで構成された小規模クラン『キャットライド』に所属している。メンバーにはDSOで知り合った同世代の友人2人と魔王の妹、中国にいる親戚とその友人の6人構成。

 総合学園案内でIS適性検査でA判定を出したが、一夏と一緒にいられないという理由でIS学園の推薦を断った。同時に会場内で一夏がISを起動させた事で微妙な立場となり、表沙汰にこそなってはいないものの、数少ない高ランクIS適性者としてだけでなく、将来的に一夏に対する手札の一つとして注目されている。

 

 

ラウラ(Laura)ボーデヴィッヒ(Bodewig)

 DSO初期の頃からイチカと面識があるドイツ軍属の13歳。

 ジュネーヴ国際条約の制限があるため軍の直属ではなく、ISパイロット育成の一環で軍の庇護下(ひごか)にあるという抜け道で所属。非合法な実験で生み出された遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)という試験管ベビー。

 その出自から軍に保護されるまで様々な非合法実験の検体として利用されていた過去があり、名前も製造ナンバーでしか呼ばれていなかったのを見かねて軍が与えたもの。

 原作と違い、非合法実験の検体であった過去から越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)の投与こそされていないが、検体時にプロトタイプの治療用ナノマシンを投与されている他、運動能力や反応速度を向上させる外科手術が施されていて、身体能力は半ば人外の領域だが、一夏には一歩劣る。

 

 プレイヤー名はローラで、これは名前を『Laura』で登録し、周りが読み間違えたものが定着した。ドイツのクラン『ゾルダート(ドイツ語の『兵士』という意味)』のサブリーダーで、ランクはドミナントの5。

 『シュバルツェア・ネーベル(黒い霧)』という重量級DSをメインに、DSは4機所有。周囲を把握する能力が高く、パーティーやレイド戦では部隊長を務める事が多いが、局地的な場面(主に戦場)でしか能力を発揮できず、マスコット的な体型も相俟(あいま)って二つ名は『発展途嬢(レディ)』。黙っていれば美少女な為、一部から『お姫様』と呼ばれている。

 

 当初は人間不信と思われるほど他人を拒絶していた時期があり、DSOをプレイしたのはISシミュレーションだけでなく、ジュネーヴ国際条約にひっかからずにIS含めた戦闘技術を学びつつ、コミュニケーション能力を向上させる側面もあった。

 これを提案したのが当時ドイツで1年間だけ教官として教鞭を振るっていた織斑千冬で、当時有名になりつつあったイチカが千冬の弟と知り、イチカとその仲間達を一方的にライバル視していたが、DSOで起きたある事件がきっかけで自身の未熟さと(かたよ)った思考を自覚。それから徐々に人間というものを学ぶようになり、周囲に助けられつつ成長。イチカ達とも和解に至り、友好な関係を築けているが、無自覚ながらイチカには友人以上の感情を抱いている。

 イチカの家事能力の高さを知り、対抗して料理を覚えようとしたらお菓子作りに目覚め、オフの日は何かしら作るのが定番となり、密かに仲間達の楽しみの一つとなっている。

 最近では新規プレイヤーに教える姿も見せる様になり、その姿(アバター)も美少女なので相当数のファンがいて、告白や結婚の申し込みを受けた事もある。が、全てを塩対応で断った(バッサリやった)結果、新しい扉を開いちゃった厄介ファンが一定数ついてしまったのが最近の悩み。

 

 現実では日本で起きたテロを被害ゼロで抑えた実績と、束から未登録の新規コアを4つも受け取った功績が認められ、15歳になった時点で代表候補選抜生から代表候補に昇格、ISパイロットとして中尉以上の尉官(いかん)への任官が確定。同時にゾルダートのメンバーで構成されたIS部隊の隊長となる事も決定している。

 テロ被害を受けた一夏の護衛として、来日したメンバーと共にドイツ亡命に同行中。

 

シュバルツェア・ネーベル(黒い霧)

 DSOでローラがメインで使用する重量級DS。速度こそ第3世代と同等だが、重量級の中でも装甲が異常に厚く、索敵能力を含め状況把握能力も高い為、指揮官適性のあるローラとの相性もいい。装備も近距離から遠距離まで万遍なく対応できる万能型。

 

『ロート』シリーズ

 ドイツの量産型IS。一夏の護衛として都合3機用意されたが、対IS装備であった為要人護衛の方に回された。

 

打鉄(うちがね)

 日本のIS。IS学園が定期メンテナンスに出していた訓練機を、更識がやや強引な手段で手配したもの。装備も対人向けの低致死性武器に変更されている。これによりラウラ達はテロリストにも死者を出す事なく全員の捕縛に成功した為、IS学園は棚ボタでこの功績を得ている。

 

 

クロエ(Chloe)クロニクル(Chronicle)

 束がドイツとは別ルートで保護した試験官ベビー。ラウラと同じく遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)という試験管ベビーであり、便宜上は束の娘という位置付けの13歳。束にはクーちゃんの愛称で呼ばれている。

 原作と違い、遺伝子上はラウラの双子の姉にあたる。非合法実験の検体として利用されていた過去があり、検体時にプロトタイプの越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)を投与され暴走。視覚から送り込まれる膨大な情報負荷に脳が耐え切れない為、束に保護されるまで目を閉じ得られる情報を制限していた。

 束でも越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)のカウンタープログラムの作成に難儀していたが、当時メカトロニクス技術に傾倒していたイチカに相談した所、イチカの師といえる人物と共に越界の瞳を抑え込むカウンタープログラムを作成。感情が(たかぶ)らない限り、任意で越界の瞳を制御する事に成功。その報酬を支払おうとしたが「この礼はいずれ精神的に」と断られた。

 自分を救ってくれた人達に興味を持った経緯からDSOプレイヤーになり、イチカの強さだけでなくその為人(ひととなり)に触れた事で恋心を抱く。

 

 DSOプレイヤーで、束が暇潰しで作成したアカウント『マジェスタ』を使用。イチカ同様無所属ながら、ランクはエキスパートの2とイチカに迫る戦闘能力を有し、イチカとランクスに依頼して作ってもらった重量に近い中量級DS『桂秋(けいしゅう)』を所持。同じ機体がもう一つあるが、そちらは束が入った時に使用している。装備も性能も差はないが、束が使用するDSは拡張領域(バススロット)を減らし、そのリソースをシステムアシストの強化に回していて、他に軽量級のDSを1機(クロエが使用)所有。

 偶然にも外見(アバター)がクロエに酷似しており、違うのは目の色が現実では青なのに対し、DSOでは赤。元々が束のアカウントである為スタイルが良いのに対し、現実では平均より少し上ぐらいなのを若干気にしている。

 

 DSOでは抑え込んでいた感情を爆発させたような溌剌(はつらつ)としたキャラで、イチカに対し好きの感情を隠す事なくぶつけている。元々束の破天荒な性格をトレースして生まれたものではあったが、クロエの中でマジェスタは『もう一人の自分』として認識しており、設定(ロール)を超えた存在になりつつある。

 現実は冷静沈着を(よそお)っているが、実際はクーデレ。ISの操縦はラウラ以上のものを見せるが、生身の戦闘能力と家事能力(特に料理)が壊滅的。束の(もと)で育った為、学力こそ一夏と同等のものだが、間違った性教育も同時に受けている為、箒以上の痴女(なお本人無自覚)。

 治療の時に箒と鈴がいなければ、束から教わったアレコレを実行する気満々だった。

 

桂秋(けいしゅう)

 DSOでマジェスタがメインで使用する重量級DSをISに再構築した機体で、クロエの専用機。

 ベースフレームはビルト・フルークだが、クロエ曰く「旧式の桂秋」らしく、外装部分が『結合機構』という紅椿の展開装甲とは真逆の機構で、装甲と武装の両方を兼ね備えた機構を装備。装甲の一部をパージして組み替える事で武装と装甲、機動力を戦況に合わせて変更する事が可能だが、独特な機構のため機体リソースがこの結合機構で()められている。

 その為実弾兵装に(とぼ)しく、エネルギー兵装をメインとするが、分解銃(ディスパージョン・ライフル)を始めとした相手の武器やISを重点的に攻撃する武装が搭載されており、通常兵器に対して圧倒的アドバンテージを持つ反面、生物に対してほぼ無力という欠陥を持つ。

 言い換えれば『殺人ができないIS』であり、戦場では綺麗事とされる不殺が実行できる準第5世代。常識外れのエネルギー効率を誇り、全力の戦闘を行っても第2世代の運用時間(約50時間)にすらに匹敵し、疑似的な領域支配(エリア・ドミナンス)すら可能だが、現状のクロエの技量では全ての機能を使いこなせない為、制限(リミッター)がかかっている。

 

 

五反田(ごたんだ) (だん)

 一夏の同級生であり悪友。原作と違って朝田(あさだ) 詩乃(しの)(シノン)という押しかけ彼女がいるリア充。中学2年で14歳。

 五反田食堂の息子だが料理の腕は壊滅的な反面、経営手腕については祖父の(げん)が一目置くほど。厳(いわ)く「(コイツ)がいる限り五反田食堂は激安料理を提供できる」と太鼓判を()している。その手腕を使ってIT機器の収集も行っており、VRゲームはSAO初期から触れているゲームオタク。だが、学力・運動神経ともに高い陽キャ。

 欠点は口が悪いこと。

 

 SAO、ALO、GGOの全てで最前線を駆け抜け、そのノウハウを活かしDSOでは正統派(ヒロイック)の最大手クラン『ディビジョン』のクランマスターとして活動。イチカが初心者であった頃から戦闘のいろはを教えた一人であり、ランクはファストの5。年齢的な理由で正規の大会に出場できないというネックこそあるものの、U15のカジュアルな大会では何度も優勝経験がある。

 圧倒的な戦闘センスと距離を問わないスタイルで他を寄せ付けない難攻不落のプレイヤーで、『魔王』の二つ名で広く認知されているが、その二つ名とは真逆の清廉(せいれん)なプレイスタイル。

 初心者から中級者までを対象にした立ち回りの実況プレイを行っている他、プレイ上のマナーや初心者育成にも目を向ける人格者。反面、敵対するものには容赦がなく、チーターや悪質系(ローグ)を見つければ一切加減せず狩りに行き、魔王の二つ名は反社的プレイを(かか)げる者達から皮肉を込めてつけられた。

 故に、彼にとって魔王の二つ名は悪党にとって恐怖の代名詞となる事を目指し、嬉々として掲げている。

 

 

朝田(あさだ) 詩乃(しの)

 原作ではSAOのサブヒロインだが、この作品では弾の恋人に位置する高校1年で16歳になったばかり。

 原作通り母子家庭で、父親は交通事故で幼い頃に死別。母親も父の死を受け止めきれず精神に異常をきたし、祖父母と共に母の面倒を見ていて家事もそれなりにやっていた為精神年齢は高く、皆からお姉さんというよりママに近いイメージを持たれている。

 原作で起きた強盗事件に巻き込まれた際、偶然居合わせた弾が強盗犯を翻弄(ほんろう)、厳がブチのめした隙に弾が詩乃と母親を避難させる姿に一目惚れしたが、名前を聞きそびれたまま別れた。

 名前も知らない男の子のような強さを求めGGOをプレイしていたが、運営していたザスカーが倒産。ISブームに乗じて人気のあったDSOに移行した頃、五反田食堂がテレビで報道された時に弾の姿を発見。高校受験のタイミングで五反田食堂から通える進学校を受験し、バイトとして五反田家に下宿するフットワークの軽さを持つ。これは祖父母の後押しがあったのと、事情を知った厳が腕のいい精神科医(店の常連)を紹介したのが大きい。厳をはじめとした家族との仲も良好で、将来的に弾の所に嫁いでくると思われていて、しっかり外堀も埋まっている。

 五反田食堂では主にウェイトレスとして働いているが、元々家事をやっていた為基礎はできていて、厳達が料理を教えつつ、成長を促す為にまかないは彼女が担当。原作よりも社交的な性格になっている為、食堂の看板娘として客受けもいい。

 

 DSOではシノンとして活動し、正統派(ヒロイック)の最大手クラン『ディビジョン』のサブリーダーとして活動。1年程度でランクはエキスパートの4に至り、狙撃とサポート戦を得意としており、ついた二つ名は『冥界の女神』。結婚システムを利用し、ヴェクターとは夫婦。

 ヴェクターに触発され、新規から中堅プレイヤーの教導をしているが、懇切丁寧で面倒見がよく、見た目(アバター)も現実寄りの美少女な為一定数のファンがいるが、ゲーム上では既婚者で現実でも男がいるという情報は知れ渡っている為、厄介ファンはついていない。 

 

 

御手洗(みたらい) 数馬(かずま)

 一夏の同級生であり悪友その2。原作では名前しか出て来なかったモブだったが、こちらでは本編に深く食い込む主要キャラの一人。中学2年で14歳。

 実業家の父と内縁の妻が複数いる他、父の愛人も複数人出入りするが、全員ワーカーホリックという家庭環境に嫌気がさし、家族との団欒を避ける為にGGOをプレイしていた。が、運営していたザスカーが倒産。GGOがDSOに吸収された為、なし崩しでDSOに転向。そこでヴェクター()と知り合い独自の戦闘スタイルを確立させている。

 DSOではラテン語で騎士の意味をもつエクエスをプレイヤー名にしているが、PvPをメインとするGGOの戦闘スタイルをベースに戦術を構築している為、こと対人戦においてはイチカやヴェクターを(しの)ぎ、仰々(ぎょうぎょう)しい口上や大袈裟(おおげさ)な動きに隠れてトラップやデバフを使ったトリッキーな戦術を得意とするドS。阿鼻叫喚(あびきょうかん)(むせ)()く姿を(なが)め愉悦に(ひた)る姿から、ついた二つ名が『魔術師(ツァオベラー)』(ドイツ語。呪術師・魔術師を指す)。

 ポンコツすぎるローラを見かねてドイツのクラン『ゾルダート』に所属。局地的な場面でしか実力を発揮できないローラをサポートするのが主な役割で、周りからはゾルダートのマスターではないかと噂される程の実力者。ランクはエキスパートの1。

 あと一歩でファストクラスに入れる所に位置しているものの、本人はファストクラス到達に興味はなく、どちらかというと愉悦を極めた結果このランクに至ったというのが正しい。

 

 現実の数馬は家族との会話を避けつつ小遣い稼ぎをする為、かなりグレーなレンタル彼氏に登録し、見た目と年齢のギャップにやられた“お姉様”と一時のロマンスを楽しんでいる。その流れで仮想課の安岐 ナツキとも面識があるだけでなく、IS学園の新任教師である榊原(さかきばら) 菜月(なつき)とも顔見知り。父の事業関連のパーティーに連れられた時に更識楯無とも面識があった為、数馬の口添えでテロ対策の準備ができた。

 DSOのプレイや現実の配信をするチャンネルを開設していて、チャンネル登録者数は30万人を超える。収益化もしており、その収入で様々なガジェットを探して来たり、衣類やアクセを蒐集(しゅうしゅう)して着飾るのが趣味。自分に合わなくても誰かに合いそうだなと思えば入手して譲ったりしている。

 総合学園案内で無許可でコッソリ配信をしていたのは数馬。入手したAR機器で配信ができると聞いて、テスト配信していたのが吉と出た。

 

 

クラリッサ(Clarissa)ハルフォーフ(Harfouch)

 ラウラと同じくドイツの軍属。非合法な実験で生み出された遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)という試験管ベビー。ラウラと違い前期型で、当時から懸念されていた出生率の低下の原因を探りつつ、優秀な人間を生み出す為の母体として生み出され、それ故か社交的な性格をしている。

 非合法の実験で後期型のラウラが成功した為、クラリッサも治療用ナノマシンの投与と肉体強化の外科手術を施されたが、原因不明のナノマシンの暴走によって内臓にダメージを負い、妊娠が難しい体となった為失敗作として処理さそうになった所を軍に保護された。

 現時点で17歳の為、軍属の代表候補生として登録。部隊の中では最年長な事もあって『お姉さま』と呼ばれ、DSOクラン『ゾルダート』のクランマスターを(つと)めているが、人選からレイド戦の手配までエクエスに任せきりなので、形だけのマスターとなりつつある。

 

 千冬の提案でDSOプレイヤーとなり、ラウラと違って色気のある見た目(アバター)と、元から社交的で面倒見もいい為、男女問わずヲタ友を自称する友人が多い。その為日本のオタク文化に詳しいが、その知識には(かたよ)りがあり、無自覚で部隊のメンバーにその間違った知識を披露し、後に周りからツッコまれることもしばしば。

 エクエスからも「お姫様とは別方向のポンコツ」と評され、ヲタ友と少女漫画や百合・BL談議にも花を咲かせ、他人の恋バナにも積極的に参加したり後方腕組み隊になる事もしばしば。

 ラウラの無自覚な恋心に逸早(いちはや)く気付いていて、リアタイでラブコメが観戦できるかもと密かに期待している。

 

 テロの後始末に魔王と奇術師(プレスティディジテーター)生化者(なまけもの)と篠ノ之博士という業火メンバーの参戦は予想外すぎて、胃薬が常備薬になりつつあるのが最近の悩み。

 

 

ランクス(Lynx)デュノア(Dunois)

 原作には存在しない、アルベール・デュノアとロゼンダ・デュノアの間に生まれたデュノアの長子。

 ロゼンダの不妊治療が成功し、奇跡ともいえる確率で誕生した事を祝してフランスでは1900年頃に絶滅したとされていた(この世界では2005年に生存が確認)フランスオオヤマネコを指すランクスと名付けられた。現在17歳。

 元々ロボものやゲーム全般が好きなオタク気質ではあったが、SAOが出た頃からVRゲームに没頭。SAO、GGOを経てDSOをする経緯で、イチカとはDSO初期から共に切磋琢磨してきた相棒。

 自らをガレージ派と言いつつも、ヴェクターやクリスハイトとは別ベクトルの策士で『奇術師(プレスティディジテーター)』(フランス語。奇術師という意味以外にも詐欺師を暗喩(あんゆ)する単語)という二つ名がつくほどの実力者。ランクはファストの11。技量とセンスで成り上がったイチカやヴェクターと違い、廃課金によって装備やアビリティををガチガチに固めてこのランクに至っている。

 実家の家業の影響で社交界に出る事が多く、そこで人間関係を学んだ結果、感情が優先されるVRゲーム内でも本音と建前を使い分けられるほどに腹黒で、表向きは社交性が高く紳士的。趣味と実益を兼ねてOWを多数コレクション。依頼を受けてDSの機体構築(アセンブリ)を手掛ける代わりに実戦データを集め、ISの設計に反映させていた。

 

 元々の家業もあってメカトロニクス技術には明るく、DSOで学んだDS技術を(もち)い、第1回モンド・グロッソ開始直前、15歳にしてラファールを改修したラファール・リヴァイヴを開発。幾つもの企業とライセンス契約を取りつけ、低迷していたデュノアの経営を立て直した麒麟児。その技術と経営能力の高さから同系列の企業から注目されていたが、モンド・グロッソの悲劇で使用された機体がラファール・リヴァイヴであった事が原因で、世界シェア2位でありながらデュノア社は同系列の企業から敬遠され、原作より早い段階で計画が立ち上がったイグニッションプランからも除外。

 新たな事業や経営を画策していたが、日本で起きたテロによって一夏を獲得する事に成功。テロの騒動後の日本政府の対応、これまで秘密裏に行われていた特許トロールに対して思う所があり、ヴェクターとクリスハイト、束博士の協力でオシオキを計画中。

 

 

菊岡(きくおか) 誠二郎(せいじろう)

 総務官僚。総務省総合通信基盤局・電気通信事業部高度通信網振興課・第二別室(省内名称:通信ネットワーク内仮想空間管理課、省内通称:仮想課)に所属している公務員。現時点で29歳だが、年齢に対して様々な所にコネがあり、更識とも繋がりがあったりと何かと謎の多い人物。

 原作と違って仮想課は表向き窓際族とされながら、裏では幾つかの省庁と繋がりがあり、加速する仮想世界事業の調査や行政事務のみならず、様々なVR犯罪の追跡(場合によっては通報)も担当しており、ネット環境に依存する現代社会において無視できない存在となっている。

 

 本人(いわ)く「出世コースから外れて窓際部署に左遷された元キャリア」と言っているが、SAOが台頭してきた頃から様々なVRゲームにアカウントを所持し、一貫してクリスハイトの名前を使用。VR内の調査を建前にしているが、どう見ても純粋にゲームを楽しんでいる風にしか見えない。

 それで一定の成果を出しているので誰も文句を言えない。

 DSOが爆発的人気を博してからはそればかりプレイしており、かなりやり込んでいた事もあってランクはファストの10。

 頭のネジがブッ飛んでいるといわれるファストクラスの中では『非常に(まれ)な常識枠』で、仮想課が支援するクラン『ラース』に所属しているが、調査をする上で役付きは邪魔になると言って一貫して通常のプレイヤーというスタイルを通している。

 

 つかみ処のない飄々(ひょうひょう)とした性格と、線の細い見た目から悪質系(ローグ)やチーターに狙われる事もあるが、実際は向こうが獲物(カモ)で、チーター含めた悪辣(あくらつ)なプレイヤーを心が折れるどころかすり潰すまで追い回し狩りまくる獰猛(どうもう)さを持つ。反面、偶然見つけた新規プレイヤーに教導したり、クランの枠を越えて向上心のある正規プレイヤーとも協働や対戦もする。純粋にゲームを楽しみつつ、あらゆる方面との交流を深める事でVR界隈の情報を効率よく集めている。

 この交流が功を奏し、どこよりも早く一夏関連の事件の裏だけでなく悪質系(ローグ)正統派(ヒロイック)の抗争にも割り入る事ができ、現実では最も遠い位置にいながら、政府関係者の中ではどこよりも核心に近い位置にいたキレ者。

 テロ事件後、ほとんど労力を割く事なく中心人物の一人に居座り、政府関係者の中では更識を除けば唯一篠ノ之博士やドイツ関係者、デュノアにも顔を売る事ができているだけでなく、疑惑をかけられらない位置にいて、菊岡が窓口である限り日本政府は首の皮一枚でなんとかなる状況にあり、どこも仮想課に口出しができない。

 一時的とはいえ菊岡がキーマンとなっている為、政府関係者は彼との接点を作ろうと躍起になっている。

 

 

更識(さらしき) 楯無(たてなし)

 原作からみて先代の盾無で、刀奈(かたな)(かんざし)の父。30代前半で更識当主の座を受け継ぎ、現在44歳。

 悪質系(ローグ)正統派(ヒロイック)の抗争に菊岡が介入した頃、彼の紹介で弾と接触。弾の機転でテロに対抗できただけでなく、様々な所にコネも作れて日本を再生できる環境も整えられた事に、内心驚きつつも彼の能力に目をつけている。

 テロの騒動後、DSOをプレイする事を決意したのは情報収集という面だけでなく、様々な機関と縁を作れる可能性も見出した為。娘達だけでなく、その従者もプレイヤーだったので、娘達に教わろうとしたら普通に断られたのが地味にダメージを受けている。

 

 

エーリヒ(Erich )ロンメル(Rommel )

 元ドイツ陸軍中佐という経歴を持つ退役軍人。原作にいないオリキャラのイケオジで、現在52歳。

 ある事情から50歳という若さで陸軍を退役。今回のテロ対抗組織(表向きはDSOのオフ会)のメンバーを引率する為、保護者という立場で抜擢(ばってき)されたが、退役軍人という肩書は表向きで、実際はドイツ情報部の一つ『トラバント』(作品オリジナルの部署)所属の中尉相当の権限を持った軍人。

 日本のサブカル(主に美少女ゲームや18禁ゲーム)から日本語と文化を学び、何度か個人で来日(らいにち)もしている経験を買われ、引率に抜擢された。レア武器の収集家でもあり、所持していたFPGは彼個人が所有していたもの。ドイツ大使館を要人避難所にする案は彼が提案したものであり、様々な計画を準備していたが、それらの大半が機能しなかっただけでなく、一介の中学生に助けられるという結果に心がポッキリ逝って意気消沈。

 これから先も苦労人役という立場から逃れられない。

 

 

スコール(Squall)ミューゼル(Meusel)

 亡国機業に所属する幹部でありIS操縦者。年齢不明。

 元は米軍所属であったが、ある事件をきっかけに亡国機業に転職(本人談)。別件のテロ組織を誘導していた時、クロエとのIS戦で完全敗北をしてアメリカに捕まったが、かなりグレーな取引で巨大兵器を運用する代わりに仮釈放され、ある目的の為に一夏の前に立ちはだかったが撃墜されている。

 現在行方不明。

 

 

オータム(Autumn)

 亡国機業に所属するISパイロットで本名、年齢共に不詳。獄中にいたスコールの指示で来日し、複数の身分を用意して潜伏しつつ一夏達に接触。初心者とは思えない一夏の戦闘能力に驚き、ライバル心(?)を刺激されている。

 最終的にアメリカの特殊部隊の教導員『デボラ・スールマン』という名前でテロの捕縛に協力しつつ、鎮圧に成功した功績をアメリカに売った事で取引が成立。作戦は失敗したものの、アメリカはテロとは無関係という立場を得ているだけでなく、一夏との縁を作る事に成功。

 オータムは亡国機業の存在を秘匿する取引を成立させている。

 

『アラクネ』

 元々はアメリカの極秘プロジェクトで開発された軍用IS。競技用で開発されたものではなく、最初から軍事目的で開発されたISの為、表向きは企画書(ペーパープラン)の段階で破棄され、DSOにデータがあるのみだったが、極秘に開発していたのを亡国機業に奪取され、オータムの専用機となった。

 蜘蛛を模した副腕を6本装備し、両腕がダメージを受けても継戦能力に支障を(きた)さない事を主な目的に開発されたが、オータムが様々な機能を追加した為、そのポテンシャルは第3世代に迫るモノだったが、テロ事件を追い掛けている最中、ビルト・フリッケライの改修ともいえる修復を受け、中身は第4世代に追随できる程の性能を有するに至っている。

 

 

茅場(かやば) 晃彦(あきひこ)

 VR技術が台頭してきた頃から注目されている総合電子機器の天才。アーガスと契約して世界初のVRMMORPG『ソードアート・オンライン』通称SAOをリリース、ゲーム業界に革命を起こした。

 当時ISを開発したばかりの束の気まぐれ(もしくは八つ当たり?)によってSAOのデスゲームを潰されただけでなく、その野望も壊された為、ゲーム開発者に転向。同じく束に野望を壊された須郷を招き入れ、株式会社『レクト』を設立した。

 須郷の主導で『アルブヘイム・オンライン』通称ALOをリリースし、その2年後には自分達の目的の為、須郷と共同開発した『ダイアグラナル・ストラトス・オンライン』通称DSOをリリース。

 

 性格は研究者気質で、一つの事に集中する癖に移り気。真面目にやったものはなかなか評価されず、気晴らしに手がけたものがアッサリ成功するという世の中に呆れ、物事を(しゃ)に見る傾向がある。

 DSOはISに酷似したDSを使ってVRMMOを遊べるとあって、その環境に目をつけた現実の企業がO2Oを展開。それ以外にもIS関連機関がスポンサーとなって現役の代表や代表候補生をキャンペーンガールとして起用し、様々なイベントを(もよお)して更なる利益を生み出し続ける『カネのなる木』となった。

 そこに目をつけ集まって来た株主達からの口出しが少々目障りになっていたが、テロ騒動後のオシオキに便乗し、一夏に協力的な姿勢を見せつつ黒い噂のある株主達を須郷が主体となって一掃。

 自分達の目的の為、裏に表に色々と動き、SAO、ALO、DSOにスーパーアカウント『ヒースクリフ』を所有するが、滅多な事で使用しない。

 

 

須郷(すごう) 伸之(のぶゆき)

 茅場の説得で株式会社『レクト』の常務取締役(いわゆる副社長的な地位)に()いている茅場の右腕。元々茅場をライバル視して電子機器産業(主にVR関連)の勉強をしつつ、脳科学の分野にも傾倒していたが、束のやらかしが飛び火、研究していた分野が既に枯れている事を知って挫折する。

 失意の内にあった所を茅場に説得され、流されるままレクト設立に協力した。

 

 性格は表向き社交的だが、実際はオタク気質の陰キャ。

 レクトを設立し、自分でも気付かなかった経営能力と企画力が開花、その手腕で造り上げた『アルブヘイム・オンライン』が大成功。その功績が認められ、茅場と共に『ダイアグラナル・ストラトス・オンライン』を開発。各種イベントと課金システム、広報の総責任者を兼任している。また、DSOの成功によってアメリカ・中国・イギリスに支社を展開。アメリカ支社は旧ザスカー、中国・イギリスは各地の財閥代表を支社長に据えて運営し、ゲームだけに留まらず、グローバルな事業を展開。

 

 独創性を強調する為、O2Oを展開できる環境を設定したのは彼の手腕によるもの。その恩恵でIS関連機関も参入していたのは、ある意味ケアレスミスに近い誤算。

 この誤算がISパイロットのシミュレーターとして機能し、テロの遠因にもなったが、持ち前の経営手腕で菊岡と一緒に弾の計画に便乗。ほとんど労力を使う事なく盤面をひっくり返した。

 自分達の目的を達成する為、裏に表に動く茅場をサポートする形でレクトの経営を任されている。




次章予告

 傷心の一夏は故郷を離れ、ラウラ達と共にランクスの誘いを受けフランスのデュノアへ向かう。
 そこで出会うのは、かつての事件で出会った少女達。

 シャルロット・デュノア
 セシリア・オルコット

 彼女達との邂逅は、わずかな癒しと負い目を一夏に科す。そしてランクスは一夏と共に新たなISの開発に取り組み、一夏は彼女達と距離を取ろうとその開発にのめり込んでいく。
 その機体はデュノアの希望となるのか、それとも新たな波乱の幕開けか――


次章:欧州・フランス編

「お前ら、だんだん容赦なくなってきてないか?」
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