シャドウレイス   作:ゲルググ

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存在意義

蛙永孝雄は自衛隊を辞めた。4年近く勤め、潮時を感じていた。部隊では対して優秀なわけでなく使い物になるような人材ではなく後輩の女性自衛官にもゴミとして扱われていた。蛙永自身もそのことについて分かりきっていた。自覚もしていたのだから。辞めても誰も何とも思わないだろう。蛙永は新しい環境を求めていた。高校から自衛隊に入隊したため社会の常識と流れは分からない。完全に途方に暮れた蛙永は公園のベンチ座って眠りについた。

数時間後、蛙永は目を覚まし周りを見渡す。周りは木箱やボックスがたくさん整理されていた。

 

「目を覚ましたか?俺らは悪い組織では無い。これからのことを少しずつ教えるから誰にも口外するなよ。」

 

スーツ姿の1人の男が蛙永に言った。

スーツ姿の男は書類を蛙永に渡した。

 

「俺たちは国益に反するものや国際的な悪、法ではどうにもできない悪、誰も手出しできない権力を相手に戦うことを目的とした戦争代理業者だ。連れてこられた時点で給与のボーナスが支払われている。そして個人の医療費も軽減される。それなりに戦ってもらうぞ。」

 

スーツ姿の男に連れて行かれた先には蛙永と同じような男達が沢山集まっていた。

 

「みんな、元自衛隊員の食い詰めや警察官の集まりだ。」

 

スーツ姿の男が蛙永に告げると1人、自衛隊時代に見覚えのある人と出くわした。

蛙永と出くわした男は折山和明。元普通科連隊の隊員でレンジャー徽章持ちの猛者で蛙永とは師団自動車教習過程から知り合いだった。蛙永にとっては先輩だった。出身は長崎県の島原。任期満了除隊した後にスカウトされてきたのだった。

みんな集められデジタル迷彩服を渡され集められた。

 

「みんな、それぞれセルフサービスとして扱えそうな武器を十分に選んで行け。」

 

銃とナイフ、手榴弾を取って行くとまた元の位置に戻った。

銃はアメリカ軍が使っていたM4A1アサルトライフルやAK74N、ベレッタM92Fハンドガンやグロッグ17、シグP226などがあった。装具はプレートキャリアと呼ばれる現代のアメリカ軍が使用している防弾ベストやハーネス式の弾納ベストであるチェストリグ、タクティカルベストなどが用意されていた。

蛙永はチェストリグとサイドホルスターを装着してM4A1アサルトライフルにシグP226ハンドガンを装備した。折山もM4A1アサルトライフルを装備してハンドガンはM92Fを装備する。

「今、ここにたくさんの弾薬がある。種類別に置いてあるからシューティング場で今のうちに重火器の扱いに慣れておけ。」

 

ベテラン兵士らしき男が集められたものに言う。

蛙永はサバイバルゲームをしていたこともありある程度なんとか慣れていた。折山は射撃の腕は良く手軽に的に当てている。

射撃の練習が終わるとみんな呼び戻されて会議室に集まった。

 

「注目、今からお前たちには戦ってもらう。これからブリーフィングを行う。今からお前らが相手するのは東南アジアで人身売買や売春管理、拉致した女子供や訳あり女子供を裏物ビデオ撮影や性奴隷、ビジネスに使うアジアンマフィアの殲滅と売るべくして誘拐された人々の解放だ。」

 

指揮系統を成り立たせる役割を担う男が説明をした。

 

「軽く自己紹介する。俺の名はパトリック・シン。日系アメリカ人だ。お前らを統率する民間軍事会社の指揮官を務める。」

 

自己紹介を終えたパトリックは迷彩服のジャケットを着て外へ出た。

集められた傭兵が着ている服には階級章が無い。傭兵に階級は要らないのだ。戦って生き延びれば文句無しなのだから。

蛙永と折山は民間用に見立てたトラックの荷台に乗せられ貿易船に見立てた船に乗って東南アジアに向かった。船が着いた先の港町は完全に無法地帯になっており警察官の姿が無かった。いるのはアロハシャツにカーゴパンツを履いた男がソ連製のAK47アサルトライフルを装備して歩き回っていた。奴らは攻撃対象であるアジアンマフィアの構成員だった。その他、迷彩ズボンにタンクトップを着た者やジーンズにデニムジャケットを着た構成員もいる。

 

「俺らが奴らのところに近づいたらあそこにいるアロハシャツの狙撃しろ!」

 

折山はスナイパーライフルを装備した男に指示をした。

 

「了解」

 

狙撃手は返事をすると準備に取り掛かった。

折山と他の傭兵達はアジアンマフィア構成員に近づき狙撃手はアロハシャツの男を狙撃した。それと同時に至近距離でアサルトライフルを発砲してマフィア構成員達を殺した。

 

「こちら、アリゲーターガー隊、制圧完了。」

 

「こちら本部、了解。」

 

折山は制圧した後の報告をして次の行動にかかった。

蛙永はマフィア構成員の死体から金銭を物色していた。

「蛙永、行くぞ。」

 

蛙永は折山に注意された。

折山の指揮の中、向かった先はマフィア幹部の豪邸だった。

「申し遅れたが俺がこのアリゲーターガー隊の隊長を務める折山だ。元自衛官と言う栄光は捨て目的のために戦う1人の人間だ。実戦では隊長と呼べ。」

 

折山は全員にそう告げた。

 

「了解です。」

 

折山について来た者達は返事をした。

森の中でパトロールしている緑の迷彩服姿に身を包んだマフィアの兵士を残らずナイフで首を掻っ切って殺し豪邸の付近まで到達した。

「あんな規模の大きそうな奴らを相手にするのかよ。マジ勘弁だぜ!」

 

何人か弱音を吐いた。

 

「周りには長い草や花が咲いていて茂みになっている。植物園のようにな。その地形を利用して奴らの懐に入り込め。草や木、花のそばを隠れながら移動すれば怖くは無い。行くんだ。」

 

折山は弱音を吐く部下達に強気で行った。

蛙永は草の茂みに隠れながら移動して立って用をたしてる緑色の戦闘服を着た見張りの男を狙撃して死体を隠した。

 

「.制圧完了」

 

蛙永はニコニコしながらそう言ってポケットに入ってある物を物色した。そして銃声を聞いた周りの見張り達も駆けつけてきたが折山がM4A1アサルトライフルの引き金を引き数人を撃退していった。

マフィアのボスは金色のリボルバーを持って机に隠れている。建物の中に猟銃やAK47アサルトライフルを持った構成員が待ち構えていた。蛙永は見張りから奪った手榴弾を投げると着地して爆発しかべが壊れると同時に構成員も吹き飛ばされて無残に死んでいった。

マフィアのボスは電話して増援を呼ぼうとするが電話線も見事に切られていて電話出来ずにいた。

 

「畜生、やってくれるな!」

 

ボスは怒り狂って外にリボルバーを向けた。外の中は誰も見当たらない。目に焼きついたのは無残に殺された見張りと部下である構成員の死体だけだった。

猟銃を持った構成員のひとりは恐る恐る移動するが蛙永にナイフで首を刺されて蹴られた後にさらに胸を刺されて絶命した。折山が後に駆けつけてきて豪邸内を捜索した。そこにリボルバーを持ったボスが現れるが折山がハンドガンで彼の手を撃ち蹴りかかって倒した。

 

「おい、あんた、日本のヤクザとも親密な関わりがあるそうだな。日本語は出来るな。女役子供達はどこにいるか教えろ。嘘を教えようならお前をバラバラ死体にしてやっても良いし最初に目ん玉をくり抜くのもやって見ようと思う。それが嫌なら吐け。」

折山はナイフをボスの目元に突きつけて脅した。

 

「この地下にいる。そこは牢屋のようになっている。そのに女や子どがたくさんいる。」

 

「Ok.そこに案内しろ!」

 

ボスが吐いた後に折山はボスの案内のもと地下に向かって行った。

蛙永はボスに銃を向けながら折山とともに向かった。地下には白人からアジア人、中南米系の者までいた。全員解放してると1人、日本人の女性が現れた。歳は20半ばぐらいの女性だった。

 

「あなた達は何なの?警察?軍隊?救出に来たの?」

 

驚いたようにアリゲーターガー隊の隊員達に質問攻めをしていた。

 

「俺たちはこの世に存在していないも同然だ。他の人や警察関係、政府関係に救出された後に聞かれた際、魔人に助けられたとでも言ってください。もしくは私たちの存在を忘れて下さい」

 

蛙永はにこやかにそう言った。

ニコニコしてる蛙永を見た女性達は気味悪がっていた。

「これはお前らを食い物にしようとする害虫から拾った携帯だ。これで救援を呼べ。」

 

蛙永は女性達が気味悪がっていた笑顔から急にキリッとした顔に豹変した顔で強気になって言った。

 

「こいつらを皆んなで地上へ連れて行くぞ。」

 

折山は指示を出して豪邸の外へ向かわせた。

「後は好きにしてくれ。」

 

蛙永がそう言うと折山は当初来た場所に移動するように命令して隊員全員を連れて回収の輸送ヘリに乗った。当初の任務は売買道具となった女子供を救出をやり遂げだことにより終了したのだった。

 

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