Fクラス
「だめだ、あと25点しかない。」
「頼む。だれか、誰でもいいから助けてくれ。」
「くそっ、もうだめだ。すまないがこれ以上もちそうにない。」
Dクラス
「もう少しだ。押し切るぞ。俺たちに戦争仕掛けてきたやつらに身の程を知らしてやれー。」
『うおおおおおおおー。』
なぜFクラスがこんな状態でいるのかというと…
こないだFクラスで行われた決起集会の次の日の朝
雄二「今からDクラス戦について詳しいことを話す。しっかり聞いておけ。」
「まず初めに俺、カイト、明久の三人は今回の戦争に参加しない。
俺たちの点数が他のクラスや『他の学年』のやつに知られたらもったいないからな。」
「おいおい、そんなので俺たちFクラスがDクラスに勝てるわけないだろ。」
「たしかに俺たちが参加せず、お前たちだけで戦うと負けてしまうだろう。だけど絶対に勝てるさ。
まず初めに、今回の作戦のカギとなるのは姫路お前だ。」
「わっわたしなんですか?」
「ああ、姫路にはDクラス代表の平賀を殺ってもらう予定のムッツリーニを無事平賀の所まで送り届けてもらう。」
「はい。わかりました。がんばりますね。」
「よろしく頼む。
続いて、俺たち三人と姫路、ムッツリーニ以外だが…
お前たちにはDクラスのやつらをできるだけ遠くに引き付けておく仕事をしてもらう。
具体的には渡り廊下戦でわざとらしくない位に負けろ。
そしてEクラス前あたりで固まっておけ、その間に姫路が特殊能力を使えるだけの点数を取っている教科から2,3個選んで一気に階段を下って下の階からDクラスまで駆け抜ける。
そしてムッツリーニの保健体育で敵を討つ。今回の作戦はこれで以上だ。健闘を祈る。」
つまり、天才である三人とAクラス上位の姫路、保健体育のムッツリーニが参加していないからだ。
そして今に至る………
雄二「もう少しだけ持ちこたえてくれ。」
Fクラス『任せとけ。』
「いくぞ姫路、ムッツリーニ、カイト、明久」
Dクラス「奴らが下の階に行ったぞ。」
「いました。Dクラスの人たちですね。あなたたちに試験召喚勝負を申し込みます。サモン」
数学
Dクラス 鈴木一郎 92点
笹島圭吾 99点
中野健太 87点
木村春菜 106点
VS
Fクラス 姫路瑞希 492点
「いきます。」
「はあっ、ぐは、てい、この、えい。どすっ、どすっ」
最初が姫路が召喚獣の特殊能力<熱線>を使った音
それでDクラスの二人が殺られた音
ぎりぎりで逃れた二人のうちの一人に詰め寄って召喚獣の身長くらいはありそうな大剣を大上段から振り落し真っ二つにした音
最後の一人が必死に反撃に出た音
そのまま胴体を半分にされた音
鉄人が戦死者を補修室に連れて行く音
こうして姫路ら五人は下の階からDクラスまで駆け上った。