「素直になれ」
ぼくに向かってカルが言った。
「!?どういうことかな」
ぼくはその言葉が深く刺さったがカルはまた口を開いた。
「なぁあの時会ったろ、そのあとお前がどっか行った後、マリエダって言う奴に会ったんだ」
「えっ!?」
ぼくはあの時マリエダがいたと言うことに驚いた。
「そのマリエダさんに聞いたよ、お前がどんだけ悲しい思い、辛い思いをして今を生きてきたか聞いた」
「、、、」
「シセンお前は大切なものを守るためにさらに強さとかを求め、親が所属していたこの軍に入ったんだろ」
「うっ」
「それを聞いて思ったんだ、シセンお前はやっぱいい奴だって」
ぼくカルがいい奴と言った瞬間驚いた。
「どこがいい奴かな、誰とも絡もうともしない奴が?」
ぼくがそう言うと笑って答えた。
「はははははっ、シセンお前はよ、戦ってる奴を一度も殺してないだろ」
「!!?」
「大体は薙ぎ払うか、気絶させるかだろ」
「!?た、たまたまだ」
ぼくがそう言うとカルはさらに言った。
「それに、お前に初めて話した後実際なんだアイツと思ってたけどその次の日に街を歩いていたらお前が迷子になってた子供をなんか人形みたいな物で泣き止ませて親が見つかるまでその子に付いてたのを見てお前はいい奴って思ったんだ」
「あん時お前見てたのか!?」
ぼくは少し顔を赤らめた。
「ああいた、そん時親が見つかってその子供が笑顔で帰ってった後軍では見ない、いい笑顔をした。これがお前がいい奴の証拠だ」
「ほぉ〜見て見たいね〜」
「へぇ〜ってお前見てるだけなのね」
「お前盗み見るの趣味なのか」
ぼくは恥ずかしそうな声で言った。
そしてカルが真面目な顔になり言ってきた。
「とにかくお前正直になれ、それとも願いを聞いてくれないのかな?」
ぼくはそう言われ少し黙り答えた。
「、、ぼくは、お前らと仲良くしたい」
そう言うとカル達は少し目を開いた。
「じゃあなんでこうも俺達を避けてきたんだ?」
ぼくは口を噛み締め、涙腺を抑え言った。
「ぼくはもう大切なものを失いたくないんだ、だからぼくが誰よりも何よりも強くなるまでは誰とも接せずにいるって決めたんだ、もう、もうあんな悲しい思いをしたくない!怖いんだ!だからそうやって避けたんだ!」
ぼくは全て言った。そう言うとカルが近づきぼくの頭をチョップした。
「えいっ!」
「ぐっ!、痛ってーな!何すんだ!」
カルにそう言うとカルが答えた。
「お前バカだな」
「は?何でだよ」
「大切なものを守るために強くなろうとしてもその大切なものを恐れていれば意味ないだろ」
「!!?」
「なぁシセン、俺はそう簡単に死なねぇ、それにこいつらや他の奴もだからよ、俺達を信じてくれないか」
そう言ってぼくに手を差し伸べた。
「精々死ぬ時は誰かを救う時だから悔いはない、だからお前が強くなるためにも俺達と友達になろうぜ、な?お前らもいいよな」
カルが言うとマウストさんとリムも手を伸ばした。
「もちろんいいに決まってるよ、リムもそうでしょ」
「ああシセン、私達も強くなるからそう簡単に死なないわ」
「ほら、シセンお前はどうか言ってくれ」
「うぅ、ぐすっ、こんな、、こんなぼくでも一緒いていいなら、ぼくを友達にして、、ぐすっ、ください」
ぼくは涙を抑えられず泣いてしまった。
「ああ、俺達は友達だ!」
カルが大きな声でそう言い、マウストさんもリムもぼくを歓迎した。