指摘を頂いた通り『青大』の名前が『青人』になっていたことについてお詫びを!
それと広島弁がおかしいという指摘もいただきました!使うのが難しいですが頑張ってみたいと思います!
それでは本編へどうぞ!
~刹那side~
銭湯に行った次の日俺は青大に代わって弁当を作っていた。
原作では熱がでて弁当も変な味になったという残念エピソードだがこの世界でも青大は風邪をひいた。
朝、下に降りてみると青大がいかにも具合が悪そうな顔で弁当を作ろうとしていたので止めた。青大も俺の料理の腕前は知っているので渋々ながらも俺に台所を譲った。
「あれ?今日は刹那君が作ってる」
「ん?おう、おはよう。青大は今日具合が悪そうじゃけぇ、俺が作っとるんや」
「へ?青大君大丈夫なの?」
「さあの、本人は大丈夫じゃ言うんやけど一応俺が弁当作ってるんじゃ」
「へ~」
そこから俺は弁当を三人分作り学校へ行こうとしたのだが、
「ぜー……ぜー……」
「お前、ほんまに大丈夫か」
青大がメッチャ息切れを起こしている。まだ自転車にすら乗ってないのに。
「ちょ、青大君大丈夫!?」
柚希も青大の体調が想像以上に悪いことに気づいて声をかける。
「だ、大丈夫じゃ」
「ま、そこまで大丈夫言うんならええけど、キツくなったら絶対言うんじゃぞ?」
「分かっとる」
ほんまか?
思わず疑ってしまう。コイツは昔からやせ我慢という謎の体質を持っているので信用できない。けど本人がそこまで言うならいいか。
青大のペースに合わせていたので遅刻ギリギリになってしまったがなんとか間に合った。
青大の方へ視線を向けてみると尊に絡まれて青大若干キレていた。
そこから青大へ愚痴を言っていた尊を俺の方へ意識を向けさせる。内容は『お前ら、柚希ちゃんと温泉行ったんじゃろ!?どーゆーことなら!?』という体調が良くてもウザイ内容だった。
それを適当に流して四時間目の授業が終わると、みんなが集まっているのに青大は未だに机に突っ伏していた。神咲が話しかけようやくこちらに意識を向けさせ、青大が立ち上がろうとした瞬間青大が盛大に転けそうになった。
だが
「おっと」
「………?兄貴?」
神速を思わせるスピードで俺が青大の体を抱きとめる。みんなはまだ状況が分かっていないのか口を開けて目を見開いている。
「まったく、具合が悪いならスグ言えゆうたろうが」
「すまん」
「まあええ。とにかく今は寝とけ」
「おう」
そう言うと青大はスグ寝息を立てた。
俺は未だ呆然としているみんなに
「尊と月、ちょっと保険医の先生呼んできてくれや、神崎はこのハンカチを水で濡らしてきてくれ」
「お、おう!」
「わかったわ!」
「青大君大丈夫なん!?」
「大丈夫じゃ。ただの風邪じゃろうからな」
俺は青大を椅子に座らせ青大の帰りの支度をする。
「柚希もちょっと手伝ってくれや」
「う、うん」
それからは青大は先生の車に乗せられ病院え向かうことになった。
「青大大丈夫かの~」
尊が放課後心配そうに呟く。やっぱりコイツも青大のことが心配なのだ。
「さっき母ちゃんからただの風邪だって連絡来たから大丈夫じゃ」
「そっか、それならええがの」
尊や月たちを安心させ別れる。
「七海ちゃん、ちょっと青大君の所にお見舞いにいかない?」
「へ?」
突然柚希が神咲を青大の見舞いに誘った。
「でも、ええの?」
神咲を俺に顔を伺う。
「大人数は無理じゃけど、一人くらいなら大丈夫じゃろ。それに青大の自転車に乗って行ってもらいたいんじゃ」
本来なら柚希が乗って行ってほしいのだが乗れないのなら仕方がない。
「それなら、お邪魔させてもらうわ」
そう言って三人で家に向かうことになった。家に入り青大の部屋にノックしてから入ると青大が携帯をいじってた。
「よ、大丈夫か?」
「あー!寝てなきゃだめだよ?」
「具合大丈夫?」
「あれ?何で神咲まで?」
「ああ、青大の自転車に乗ってもらって来たんじゃ。お前も学校まで歩きたくないやろ?」
「そうか、すまんかったの神咲」
「ううん、あたしは全然大丈夫じゃけぇ」
「んじゃ、俺らは部屋におるからな。何かあったら呼んでくれ」
「うえ!?ここにおるんやないのか!?」
「アホか、こんな人数でいたら逆に気になるやろ」
そう言って俺と柚希は部屋を出た。
そして俺は自身の部屋で入るのだが
「……何故ついてくる?」
「いいじゃない別に!」
柚希がニコッと笑いながら俺の部屋に入る。いや、別にいいんだけどさ。
俺と柚希は隣に腰を下ろす。
「青大君が倒れそうになった時はビックリしたよ」
「俺もじゃ。こん時ばかりは自分反射神経に感謝じゃな」
「そうだよね。目に見えないくらい早かったからビックリしちゃったよ!」
柚希が目をキラキラさせながら俺を見上げる。
「ま、運動神経だけが取り柄じゃからの」
そう言って俺は床に寝っ転がる。
「ホントに運動神経いいよね~。私も今度教えてもらおう」
「運動神経の何をや?」
とそんな談笑をしながら時間を潰す。そして柚希は俺の部屋を見渡す。俺の部屋は基本的に殺風景なのだからつまらないと思うのだが。
「あ………」
「ん?」
柚希がある一点に目を止めた。そこには写真立てが置いてあった。その写真には浴衣姿の俺、青大、尊、そして柚希がいた。
「この写真」
「ああ、あの時の夏祭りの写真や」
「とっておいてたんだ」
「あたり前やろ。俺にとっても大事な写真や」
「そっか……」
柚希は嬉しそうな恥ずかしそうな顔をして写真を見ている。
「行くか……」
「え?」
「だから次の休みの日にこの町の探検できる所探すか!」
俺は笑いながら言う。そして柚希も笑いながら
「うん!」
返事をしてくれた。
「よっしゃ!めっちゃええトコ案内しちゃるからな!」
俺が勢いよく立ち上がる。そこへ
「刹那君」
「ん?………!?」
柚希に声をかけられ振り向くとそこには柚希の顔が。
キスをされた。
それを認識するのに少し時間がかかった。
柔らかい唇が甘く感じ、目を閉じてる柚希の顔から目を離せず柚希が離れても呆然としたままであった。。
「ありがとう………こんな私の約束を覚えていてくれて。すっごい嬉しいよ」
柚希は微笑みながら俺に声をかける。その顔は今までで見たことがない顔でそれがとても綺麗に感じた顔だった。
「ゆ、ゆず」
俺が声をかけようとした瞬間ドアがノックされた。
「!?」
ドアがゆっくりと開かれ神咲が顔を出す。
「すまん、お兄ちゃんから呼び出されて帰らなくちゃならんことになったんよ」
「お、おう!そうかなら送ってやるけぇ!」
「へ?いやいや別にええよ?ていうかニ人とも顔が赤いで?」
「「!?」」
今度は二人でビクつかえる。柚希さん!あんたもですか!
「べ、別になんでもあらへんよ!さっ、行くで!」
「あっ、ちょ」
俺は神咲の腕を引っ張り家を出ていく。
その時柚希の顔が優しい笑顔だったのを俺は見逃さなかった。
おまけ
「うおおおお!!駆けろ!青春!消え去れ!煩悩!俺は鋼の精神の持ち主じゃあああ!!
「きゃああああ!!桐島君!!速い速い!落ちちゃうよ!」
こんな会話があったとかなかったとか。
その頃
「ふふっ♪」
柚木は笑顔でお風呂に入っていた。
でも、その頬は赤くて、
必死に赤い顔をのぼせたかのように見せるためのようでもあった。