宝具演出かっけえぇぇぇ!!
沖田さんは無理だったけど、オルタならワンチャン?
「それでは、今月の会議を始める。 例によって今仕事で本部にいない幹部は大電伝虫での参加だ。」
センゴクさんの司会で会議が始まりました。
「では、まずは諜報部からの報告です。 世界政府加盟国、ドラム王国が事実上、壊滅しました。 正確には、国王ワポルが国を出た、との事です。」
ああ、黒ひげ海賊団がやった奴ですか。
「地元の住民からの情報では、『黒ひげ』と名乗る海賊が島を荒らし、それから逃げる為に元国王ワポルは国から出た、とのことです。 そのワポルですが、あちこちで船を襲い、ドラム王国のエターナルポースを持っていないか、と聞いてから、その船を食べていると各地の支部から報告が上がっています。」
「食べてる、とは?」
「ワポルは『バクバクの実』を食べた能力者で、何でも食べて自分の身体の一部にすることが可能だそうです。」
諜報部の部長からの報告で会議に参加している内の何人かが唸りました。
「賞金首にするのは見合わせ、ドラム王国の世界会議への参加権は一時、凍結するのが無難だが、世界政府が何と言うか。」
「まあ、そこはセンゴクさんに頑張って貰うとして、」
「オキタァ!! 事実でもそんな事は言うなぁ!!」
「後で差し入れに行きますので許して下さい。 その海賊『黒ひげ』については?」
「現在、調査中です。 ですが、もしかしたら『ヤミヤミの実』の能力者の可能性があります。」
「アララ、そりゃまた、厄介な能力者だ。」
『ヤミヤミの実』
自然ロギア系の悪魔の実。
闇と言いつつも実質的に操っているのは重力。
それだけでは無く、他人の悪魔の実の能力すらも吸収し、無効化してしまう。
弱点としてはダメージまでも100%吸収してしまう事だが、それを補って余りある能力。
悪魔の実の中では最強と呼ばれる一つだ。
「『ヤミヤミの実』、ですか。」
「なんじゃ、オキタ。 気になる事でもあるんか。」
「はい。 取っておきの厄ネタが。」
ここで『白ひげ海賊団』の裏切りについて説明する。
以前、裏切りがあった事自体は海軍全体に報告したのですが、あの後、律儀にもマルコさんが伝書バットで裏切りの容疑者と取られたものを教えてくれたんです。
『白ひげ海賊団』、義理固く無いですか?
「オォ〜〜、本当に厄ネタ以外の何者でも無いねェ。」
「あの、追い討ちをかけるようで申し訳無いのですが、ドラム王国で『火拳のエース』の目撃情報が。」
「あ、もうこれ決定的ですね。」
「一体、どうしろと言うんだ……!」
あ、センゴクさんが頭抱えましたね。
「騒ぐんじゃないよ。 取り敢えず今は下手に手を出さずに、情報が集まるのを待とうじゃないか。 無論、出会ったら捕まえに行くけどね。」
「う、うむ、そうだなおツルちゃん。 今は写真すら無いからな。 今は様子見だ。」
問題の先送りとも言いますが。
「わし、知っとる。 これ問題の先送りって言うんじゃろ!」
「オキタァ!!」
「何で私に!?」
「諜報部からは以上です。」
諜報部の部長さんからの報告が終わりました。
「次、養成所からだが、そろそろ新人共の研修の時期だ。 んで、アンケートを取ってみたんだが、オキタ。 お前んトコに凄い集中してるぞ。」
「すごいってどれくらいですか?」
「八割近く。」
え、えぇ〜〜〜(困惑)
いや、確かに幹部クラスの中では養成所に足を運ぶ回数第二位の自覚はありますけど(一位はクザンさん)
「何でですか?」
「何でってそりゃ、お前、養成所上がりの新人だろうと、使えんならドンドン昇格させてってんだろ? 後、親しみやすいってのもあんな。 来たら、ひよっこ共に色々教えてるし。 世話んなってっから恩返しするためにお前んトコに行きたいってよ。」
嬉しいけどちょっと恥ずかしいですね。
「まあ、そう言われるのは嬉しいんですが、流石に管理しきれませんよ、八割なんて。」
「と、言うと思ってどう見ても昇進狙いのアホ共はこっちで蹴っといた。 本人には知らせてねぇけどな。 そしたら四割位まで減ったぞ。」
いや、四割でも無理なんですけど。
大体、1000人くらいいますよね?
「最大でも500人が限界ですね。」
「そうか。 んじゃ、抽選だな。」
「羨ましいねェ。 そんなに慕われてるとは、将来は元帥も夢じゃないんじゃないかい?」
「世界政府との腹の読み合いとか無理なんで、来たとしても断らせて貰います。」
私は現場派なので。
来たら、コウメイさん辺りに丸投げしますかね。
まあ、どれくらい先かは分かりませんがサカズキさんが元帥になってクザンさんが海軍から抜けたら確実に私が大将になるでしょうけど。
そうなると、多分、大将藤虎ことイッショウさんは大将にはなれないんでしょうけどね。
どうも、三大将で過激派、中立派、保守派っていうふうに組織内の派閥のバランスを取ってるっぽいですしね。
私は中立派と保守派の間辺りで、イッショウさんも原作では私と同じような感じでしたし。
はっ! これはもしかしてイッショウさんがウチの派閥に入ってくれるかも!?
「養成所からは他にはねぇな。」
「そうか、それでは各自報告することはあるか? ………無いならば解散だ。」
これで会議は終わりました。
書類仕事を終わらせたら、コビーさんとヘルメッポさんの様子を見に行きますか。
そろそろ実践形式の鍛錬も入れて行きましょうか。
「と、言うわけでまずは武器を選ぶために戦闘の基本的な三つの型を紹介しておきます。 パワー型、スピード型、バランス型の三つですね。」
テクニック型? スポーツじゃないんですから、小手先の技だけで勝てる訳無いでしょう。
「パワー型は基本ゴリ押し。 自分のペースに巻き込むのでは無く、とにかく相手のペースを崩すことが大事です。 ダメージ覚悟のカウンターが一番やりやすいですね。 まあ、完全にパワーでゴリ押せるのなんて一部の能力者か、六式を完璧に扱える人位しか出来ませんが。 私は能力者ですが、無理です。 例としては現在の上位陣の殆どがこれですね。」
殴って蹴って最後に立ってたほうが勝ちっていう風習が凄いんですよね。
どこのベオウルフさんなんでしょうか。
「次にバランス型。 ペースに合わせるでも、巻き込むでも無く、突然ペースを狂わせるのがコツです。 その分、駆け引きが上手くないと中途半端になりますが。 例としては……まあ、ノッブ辺りですかね。 割と少ないんですよ。 変則的な例としてはボルサリーノさんですが、あまり参考にはしないように。」
能力ありきのバランス型ですからね、アレは。
「最後にスピード型。 とにかく自分のペースにもつれ込ませます。 ヒット&アウェイでも構いません。 力の無さは武器やら何やらでカバーします。 例としては私ですね。 まあ、どれを選ぶにせよ、最初はバランス型から。 そこから、どうするかはその後の成長次第ですね。 と、話が終わった所で武器を選びましょうか。 取り敢えず一通り用意したので素振りとかしながら好きなのを選んで下さい。」
まあ、何を選ぼうとも最終的には素手でも戦えるようになって貰いますが。
結局コビーさんは素手。 ヘルメッポさんはククリ刀にしました。
知ってましたけど原作通りですね。
「それでは、取り敢えず触りは教えますが、ククリ刀とか経験無いので分からない事があったら私ではなくゼファー先生辺りに聞きに行って下さい。」
私が教えられるのは剣と拳だけです。
ビーム? 出せるようになりたいです。
新世界編に入る前に対新世界の強者用に『絶釼・無窮三段』出来るように修行しましょうかね。
極地とか言う謎次元機動は流石に無理だと思いますけど。
やっぱり極地はノッブとフュージョンしなきゃ出来ないんですかね。
同じ、ジャンプ作品ですし出来たりしません? あ、ダメですか、そうですか。
試しにやってみたよ!!
次回予告!
「オーッス! 最近、冬木以外でも結構湧くようになった冬木の虎、藤村大河でっす!」
「それに対してイベントでも余り出番の無い弟子一号です!」
「やっかましいわァ! キャスタークラスの中でも最大クラスの威力の宝具持ちの星5のクセに! 私だって、私だってなぁ星3の割には意外と強いんだぞ! 皆ァ、私の事使ってくれてるかぁ!?」
「でも師匠! ぐだぐだ帝都では私より師匠の方が使われると思います! ラスボスはアルターエゴの魔神セイバーさんらしいですから!」
「馬ッ鹿野郎! 私よりランサー君とか士郎とかの方が使われるに決まってんだろ! ダメージ倍率考えろ!」
「あ、そこは乗ってこないんだ。」
「しかも何だ、あの宝具演出! 優遇され過ぎにも程があるだろ、ふざけんな! 私とか肉球からのドーンだぞ!?」
「アキレウスさんから何か立体感を出してきてますよね。」
「私はともかく、セイバーちゃんとかの宝具演出変更しろ運営!」
「師匠! そろそろ作者のネタ切れです!」
「お試し版でネタ切れだとぅ? 次回から続けることになったらどうすんだ!?」
「えっと、持ち鯖を出していくそうです。」
「うむ、妥当な判断ではあるな。」
「それでは次回! 『ゲスト タマモキャット!』ってこれ私達の次回予告じゃないですか!」
「そんじゃ、また次回〜〜。」
「突っ込まないんですか、師匠!?」