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第三十三話
頂上戦争
それはこのワンピースの世界における一つの節目となる一大戦争。
これが起こった理由としては、白髭海賊団二番隊隊長、ポートガス・D・エースが捕まった事で、その結果として白髭海賊団とその傘下の海賊団対海軍の争いが発生した、というストーリーだった筈です。
はず、というのは最近原作の内容を少し忘れてきてしまっているから。
普通はメモとかして残しておくのが良いのでしょうが、ノッブとか勝手に見そうで怖いんですよね。
まあ、それはさておき、私も海軍本部の中将。
勿論、それに出ないわけにも行かず、現在は海軍本部の中で連日作戦会議です。
一般人と訓練兵は既に避難を終了していて、つい先日、天竜人が襲われたという事でボルサリーノさんが単独でシャボンディ諸島に行き、そして今日はポートガス・D・エースの処刑日前日。
すなわち、頂上戦争まで秒読みに入ったというわけです。
「では、最終確認だ。」
センゴクさんがそう言えば今回の参謀の一人として参加したコウメイさんが説明を開始。
「敵戦力の予想は白髭海賊団とその傘下、数にして五千を超えるでしょう。
特に注意すべきは船長の『白ひげ』ことエドワード・ニューゲート、グラグラの実の覚醒能力者です。
恐らくは初手で津波を起こしてくるでしょう。」
そう、白ひげのグラグラの実は覚醒しています。
普通に考えればおかしいんですよね。
衝撃波を出すならば空気を殴ってその振動を使えば良いのですが、空気を殴って大津波は起こせません。
なら、何を殴っているのかといえば空間を殴っているとしか考えられないんです。
空間を殴るなんて普通は出来ませんが、覚醒しているならば恐らくですが出来るでしょう。
「相対させるとしたら最低でも中将以上の実力差で無いと一撃でやられる可能性が高いです。
とはいえ、かなりの高齢なので前線に出てくるとすれば陸に上がってから。
それまでは体力の温存の為に後方で控えている可能性が高いです。
次に一番隊隊長『不死鳥』のマルコ。
トリトリの実、モデル『不死鳥』の能力者です。
真っ向勝負では確実に負けない相手ですので海楼石の錠を使うべきかと。
飛行能力持ちなので相性を考えればボルサリーノ大将が相手をするのがよろしいかと。」
その後も次々と敵戦力についての説明があり、その後に陣形の確認をしたところでお開きとなりました。
はぁ、つい先日までノッブと一緒に『天竜人ザマァwww』とふざけていたのですが、流石にここからは真面目に行かないとですね。
そして翌日、私の位置は一番先頭です。
取り敢えず初手で白ひげを狙っていけということらしいです。
私なら相手がボルサリーノさん並みの速度が無ければ一気に近接戦闘の距離に持ち込めますから、それを見せることでプレッシャーをかける作戦らしいです。
ノッブは初めは前線に出ずに待機。
壁を起動させた後、壁の上から能力で滅多打ちに。
「では、改めて言おう。
この争いは我々にとって勝たねばならない戦争だ。
この日の為に各地から戦力を集めた。
無論、必要最低限の戦力こそ残してはいるものの、そのせいで犠牲になった命が無いわけでは無い。
だが、白ひげを倒せば、世界の情勢は必ず変わる!
犠牲になった命以上の命を助ける事が出来る!
この海に跋扈する海賊共に我々海軍の力を示すのだ!
絶対的正義の名の元に!!」
「「「絶対的正義の名の元に!!」」」
センゴク元帥の演説を締めに、将校が各地の持ち場へと散らばっていきます。
この後、もう一度センゴク元帥はこの戦争に参加する全海兵に向けて演説を行うことになっていますが、私達将校には先に気合を入れて置いて欲しいんでしょう。
私的には今回の戦争はそこまで海軍にとって利のあるものの様には思えませんが、それはそれ。
戦場に立つ以上はそれ以外の事を考えては死ぬだけですからね。
戦場に事の善悪無し。
敵と語り合って分かり合うことは出来たとしても和解は出来ない。
ならば、ひたすらに切り捨てましょう。
マリンフォードの湾を囲む様に配置された海兵達、そして私達将校はマリンフォード前の広場に集められていました。
既にマリンフォードの沖合いに白ひげ海賊団の傘下の海賊達が集まっていますが、当の白ひげ海賊団の姿は確認できず。
確か、海中から湾内に入って来てたはず。
来た!
元よりこちらの陣形は湾外から湾内へと入ってくる船を迎え撃つための形をしているので、陣形を立て直すのに少し時間がかかる。
とはいえ、湾内にいるなら大砲の良い的になるだけなのですが。
そこは原作同様、白ひげが空間を殴り、地震を発生させ、更に津波を起こし、それをクザンさんが凍らせました。
そのまま白ひげに攻撃を放つも迎撃され湾内に落ちそうになりましたが、湾内を凍らす事で海に落ちる事を防ぎました。
そのせいで湾内に降りて戦闘できる足場が出来てしまったんですが。
見聞色で相手が撃ってくるのを察知し、迎撃する為に刀を抜こうとすると、他の中将方が私より前に出て来ました。
「お前さんは大事な仕事があるだろう。
ここは任せて貰おうか。」
そう言うと飛んで来た弾を全て切り落とし、迎撃しました。
どうやら、余計な気は回さなくて平気みたいですね。
さて、行きますか。
確かボルサリーノさんとミホークさんがかなり派手な先制攻撃を仕掛けるはずなのでそれに紛れて一気に距離を詰めましょう。
まずはミホークさんの巨大な斬撃。
これは3番隊隊長のジョズさんに止められ、続いてボルサリーノさんの八尺瓊勾玉。
これは1番隊隊長のマルコさんが迎撃、更にボルサリーノさんを落としました。
さて、行くなら此処ですね。
「海軍本部中将、沖田総司。
推して参る。」
スイッチを入れ替え、カゼカゼの実の力を使って一気に加速する。
「一歩音超え」
狙うは敵の大将、その首のみ。
「二歩無間」
流石に気付いて迎撃の体制に入っているが、遅い。
私の剣の方が先に届く。
「三歩絶刀」
悪いが先制攻撃、取らせて貰う!
「無明、三段突っ!」
横合いから邪魔が入り、技を中断。
勢いはそのままに空中で宙返りし、白ひげの頭を超えてモビーディック号の甲板に降り立つ。
「成る程、因果な事ですね。
私が助けた貴方が私の前に立ちはだかるとは。
白ひげ海賊団4番隊隊長、サッチ。」
「確かにアンタにゃ助けて貰った恩がある。
だが、オヤジに手ぇ出そうってなら話は別だ。
ここで止めさせて貰うぞ。」
互いに獲物を手に持ち、睨み合う。
だけど、周りの船員がジリジリと近づいて来ている。
流石に勝てはするが、ダメージは受けそうだし、何よりここに居てはサカズキさんの攻撃に巻き込まれる。
「では、一旦帰ります。」
来た時と同じ様に一気に加速、月歩も使って空中に飛び出ると、元の場所に戻ろうとしたところでジョズさんが巨大な氷塊を投げた。
それをサカズキさんが迎撃し、そのまま攻撃に移そうとしているので少し手助けする事にした。
投げられた氷塊を縦に断ち切る。
サカズキさんの一撃は、断ち切られた氷塊の間を通ってモビー・ディック号に向かって行く。
そして、私は半分になった氷塊が海軍側に落ちない様に真上から強く吹き下ろす風を発生させて氷塊を湾内に落とす。
「ったく、仕方ねぇな。」
モビー・ディックに向かって行くサカズキさんの一撃に対し、白ひげがその薙刀に衝撃を集め、振り抜く。
「ぬうぅぅぅあッ!!」
するとサカズキさんの一撃は弾け、無数の火山弾になって降り注ぐ。
その火山弾で船が一隻沈むも、本船であるモビー・ディック号には大きな損害は無い。
「やはり、一筋縄ではいきませんか。」
そう言いながら元の場所に戻る。
「戻りました。
流石に白ひげ海賊団、先制攻撃は防がれましたね。」
「前にも言ったがアンタの仕事はプレッシャーをかけ続ける事だよ。
今の所は上手く行ってる。
その証拠に、ホラ、4番隊が白ひげの側から離れようとしてないだろう。」
見れば確かにおつるさんの言う通りだった。
とりあえずは上手く行った様だ。
すると次は右側の湾外。
巨人、リトルオーズJrが海軍の軍艦の陣を破り始めた。
私は常に白ひげを狙える位置にいないといけないから応援には向かえないが、外縁部にはノッブが配置されてるので大丈夫でしょう。
「エースぐん!!!
今そごへ、行ぐぞォオオ!!!」
その言葉と共に戦艦が文字通り振り下ろされた。
海軍の巨人部隊が止めようとするも流石に無理があり、湾内への突破口が開かれた。
「全く、大巨人に巨人をぶつけるのはアリっちゃアリじゃが、バカ正直に力比べしてどうする。」
そう言いながらオーズJrの腕を駆け上って行く信長。
「どうせやるならスマートにやらんか。
こういう風にな!!」
肩の辺りで飛び上がり、右手を上に掲げると何千、何万もの銃器が現れた。
「大巨人退治とは面白い!
さあ、喰らってみると良い!
これが魔王の三段撃ちじゃ!!」
弾の大きさに見合わない爆発が何度も起き、オーズJrが蹈鞴を踏む。
「オーズが怯んだぞ!!
今だ、押し返せ!!」
「いや、効いとるがそこまででも無い!
退け!」
「邪魔をずるなぁアア!!」
チャンスと見た巨人の海兵達が攻撃に出るも、オーズの大振りのパンチにやられる。
「チィッ、もっと適役に任せるしか無いか。
儂の能力は格下殺しには向いとるが、あんなデカいのを倒すのにはちょいと火力不足じゃな。
という訳でお主ら退け。
湾内の守備を固めて広場に上げないようにしなくてはな。」
信長がそう指示を出し、周りの海兵がそれに従って防衛ラインを下げる。
それを見た白ひげがオーズを援護する様に指示を出し、オーズがどんどん湾内を進んで行く。
それに対して七武海が動き始めた。
「
まずはバーソロミュー・くま。
その一撃でオーズは大きくダメージを受け、動きが止まった。
そこを集中して砲撃し、更にオーズにダメージを与える。
「せめで…七武海一人でも…!!」
そう言ってオーズは七武海の一人ドンキホーテ・ドフラミンゴを狙うも、その一撃は避けられ逆に片足を切り落とされる。
それでもなお、オーズは進み続け広場へと上がり、エースに手を伸ばす。
「もうすごし……!!」
だが、快進撃もそこまで。
「
ゲッコー・モリアの一撃が止めとなりオーズの進撃は止まった。