「我らを自分達ごと異空間に閉じ込めるとは小癪な、だがまあ良い。貴様らを血祭りに上げた後で」
『ガッチャーン!キメワザ!ガッチャーン!バンバン・クリティカル・ファイヤー!』
「一斉射撃ですわ!」
オーディンを襲撃すべく、会談が行われるホテルの近くへと転移した筈のロキ達だったが、着いた先は採石場らしき場所、其処からエグゼイド達が行った妨害に気付き毒づくも、最後まで口にする事は出来なかった。
先日の風魔に続けと言わんばかりにゲーマドライバーのレバーを開閉したスナイプ、それによって全身の砲塔全てにエネルギーが収束、掛け声と共に砲撃の嵐がロキ達へと襲い掛かったからだ。
「やりましたか?」
「朱乃、それは良く聞くフラグという奴では無いか?」
砲撃によって巻き上がる大量の砂煙によって敵の状況を確認できない中、スナイプの発言にバラキエルがメタ発言でツッコミを入れていたが、
「やってくれるな、まさか今の砲撃でフェンリルの子5匹に、ミドガルズオルムのコピー5体がやられるとは…!」
「やったかと言ったら本当にやっていたとは、何処のRPG最弱ラスボスだ?」
「いやバラキエルさん、ロキ本人がやられた訳ではないんですから油断しないで下さい」
砂煙が晴れると其処にはやはりと言うべきか、無傷な状態のロキが、フェンリルとよく似た狼らしき存在と、緑の龍らしき存在と共に此方を睨み付けていた。
だが全く効いていないかと言えばそうでも無く、彼らの前方に、5匹のフェンリルらしき存在と、5体の龍らしき存在が息も絶え絶えの状態で横たわっていた。
「だがまだだ!此方には魔王共にも匹敵する戦力を揃えている!こ奴らの力で貴様らを見殺しにしてくれる!掛かれ!」
「来るぞ、心して臨め!」
「行くわよ、皆!」
『了解!』
それでもまだフェンリルらしき存在――ロキ曰くフェンリルの子だという存在は、怪我の影響が未だ残るフェンリル自体を含めて6体、ロキの子の一体であるミドガルズオルムのコピーだと言う緑の龍も6体いる、それを認識したエグゼイド達はフェンリル達を制圧すべく突撃した。
「そんな攻撃、僕には効かないよ!」
エグゼイド、XXL側のエグゼイドは、ダブルアクションゲーマーレベルXXの最大のウリと言って良いSMSを活かした捨て身(実態は全然違うが)戦法でフェンリルの子へ着実にダメージを与え、
「グレードXに、超越者であるお兄様と同じ域に至った私にはどんな攻撃も通じない!その事実を思い知って絶望すると良いわ!」
ゾンビゲーマーレベルXの特性を活かしたゲンムもまた捨て身(実態は全然ry)戦法でミドガルズオルムのコピーを甚振り、
「行くよ!」
ブレイブはフェンリルの子からの攻撃を障壁等で防ぎながら剣撃を繰り出し、
『マッスル化!鋼鉄化!分身!』
「「「「「「食らうのにゃ!」」」」」」
パラガスは本来一度に1つずつしかその効力を発揮出来ないエナジーアイテムを、パーフェクトパズルゲーマーレベルXの特性故か複数同時に使用、その効果を発揮させ、パンチ力と防御力を強化した状態で生成した複数の分身体と共にミドガルズオルムのコピーをボコボコにし、
「ふっ!やぁっ!」
『グォォォォン!』
「デカい癖してすばしっこい…!
ノックアウトファイターゲーマーでは厳しいですか、なら!」
『PERFECT PUZZLE!What’s the next stage?』
「超変身!」
『デュアル・ガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!ゲット・ザ・グローリー・イン・ザ・チェイン!パーフェクトパズル!』
『伸縮化!高速化!』
「避けようとすると却って痛いですよ!」
ノックスはミドガルズオルムのコピーによる蛇の如き身のこなしに当初は苦戦していたが、ゲーマドライバーに装填していたガシャットギアデュアルαを抜き取り、ダイヤルを半回転させて再び装填すると、その身を青い炎で包まれながら両手に装着されていたグローブ型装甲――マテリアライズアーマーが両肩に装着、仮面ライダーノックス・パーフェクトパズルゲーマーレベルXとなり、姉のパラガスと同じくエナジーアイテムを複数同時に使用、鞭の様にしなる両腕を振るう事で戦況を引き寄せ、
「ほらほら!ぼさっとしていると首が飛ぶよ!」
先日フェンリルに大ダメージを負わせた風魔は持ち前の素早さを今回も大いに発揮してフェンリルの子を翻弄、
「デュランダルとガシャコンスパロー、どちらの露となるのが望みか?」
レーザーは鎧として装着していたバイクパーツをある時は分離してバイクとして使用、ある時は再び鎧として装着するといった変幻自在な立ち回りをしながら、右手のデュランダルと、左手のガシャコンスパローによる二刀流でミドガルズオルムのコピーを切り刻み、
「其処です!」
レーザーXは、親譲りのスピードを活かして翻弄しようとしたフェンリルの子の気を削ぐかの如く攻撃をいなし、或いはカウンターを決め、距離を取ろうとすれば一瞬の踏み込みでそれを詰める。
『DivideDivide!』
「温いな、ロキ!俺は、俺達は常日頃こいつ等以上の相手と本気の実戦を積んでいる!」
ライダーではない者達も負けてはいない。
白龍皇の鎧を身に纏ったヴァーリはその力を如何なく発揮してミドガルズオルムのコピーを一方的に攻め立て、
「その程度、ブレイブの剣撃に比べたら!」
アーサーはフェンリルからの攻撃を正確に回避しながら、コールブランドともう一つの聖剣――欠片が全て揃った事で蘇った教会のエクスカリバーとの二刀流で立ち回り、
「おいおい、これで魔王級かい?」
美猴は何時も通りの戦法で、ミドガルズオルムのコピーを相手に有利な戦いを繰り広げている事に関して(相手の強さに)疑問を隠さず、
「元気があれば魔王級の相手でもボコボコに出来る!」
バラキエルは某プロレスラーの真似が嵌り過ぎて戦闘中の今でも抜け切らない中、フェンリルの子を相手に自慢の雷光を振るい、或いはラリアットやミサイルキック、果てはバックブリーカーといったプロレス技を積極的に仕掛けていた。
「ロスヴァイセさん、俺の側から離れないで下さい!」
「は、はい!イッセーさん!」
「偉人の皆様、お願いします!」
「皆さん、狙い打ちますわよ!」
「了解です、朱乃さん!」
「ピプペポ、パワーです!」
一方で前衛をレベルXXL側のエグゼイドに任せたレベルXXR側のエグゼイド、砲撃に特化したスナイプ、他のライダーと比べて現時点でのスペックで劣るクロノス、魔法使いであるルフェイ、そしてロスヴァイセは、後方から魔法や武装による砲撃を行ったり、パーカーを纏った幽霊らしき存在を呼び出したりしての援護に終始し、同じく後方から様々な術式を繰り出すロキの攻撃を阻止したり、フェンリルの子やミドガルズオルムのコピー達にダメージを与えたりしていた他、変身者の性格故に後衛に回っていたポッピーも、ハート型のエネルギーを仲間達へと放出し、力の底上げをしていた。
前線に立つ8人の
「馬鹿な、こんな事があってたまるか…!
神であるこの私がこの時の為に揃えた戦力が、人間の生み出した玩具如きに劣る等と言う事が…!」
その答えはロキの腹立たしいと言わんばかりの表情と言葉通り、此方側が圧倒する態勢になる、という事である。
その状況を打開しようと、ロキはしまっていた『何か』を取り出そうと懐に手を伸ばす…
『クリティカル・デッド!』