ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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104話_First Nightは終わらない

修学旅行初日、周りから自分達悪魔を監視しているだろう(が、完全に一誠の追っかけと化していた)視線を受けたり、てんいち総本店での昼食後に訪れた銀閣寺の姿にゼノヴィアが「銀じゃない、だと…!?」と驚愕したり、一方で金閣寺――正式には鹿苑寺と呼ばれる寺院の姿に「金だぞぉぉぉぉぉぉぉ!」と思いっきりはしゃいだり、そんなゼノヴィアにイリナが「落ち着きなさい、みっともない!」とツッコミと称してしばき倒したりしながらも京都での観光を満喫した一誠達だったが、

 

「「覗くぞぉぉぉぉ!」」

「させるか、クズが!」

「「へぶぁ!?」」

 

そのまま何事も無く一日は終わるとはならなかった。

ホテルに到着し、バイキング形式での夕食を済ませた後は入浴時間となっているのだが、其処で変態コンビと名高い松田と元浜が女湯を覗こうと行動に移り、それを前以て察知していた一誠が何時もの如く阻止、部屋から出て来た変態コンビをダブルラリアットで沈めた。

だがそれだけではおさまらなかったのか、

 

「貴様らは何時まで経っても学習しないな!」

「あべしぃぃ!?」

「人の迷惑を考えない行動ばかり起こして!」

「ひでぶぅぅ!?」

「クズ風情が女性を、変態をかたるなぁぁ!」

「「たわばっ!?」」

 

思いがけない一撃に状況を把握しきれなかった松田に対して垂直式ブレーンバスターで首から叩きつけ、先に仕掛けられなかったが故に何があったか理解して逃げ出そうとした元浜に対してはリバース・フランケンシュタイナーで後頭部から同じく叩きつけ、そしてトドメに悪魔となった事で得た高い身体能力に物言わせた、ホテルの天井近くまで跳び上がってのダイビング式ダブルギロチン・ドロップでフィニッシュ、変態コンビは耐えられず失神した。

 

「イッセーさん、一体どうしたんですか?何やら凄い物音がしましたけど…」

「ロスヴァイセ。またこのクズ達が事を起こそうとしたから叩きのめしておいた。先程叫んでいた内容からして、女湯を覗こうとした様だ」

「またこの変態コンビですか…

分かりました、まあやり過ぎな感は否めませんが、阻止に動いてくれてありがとうございます」

 

その物音を聞いて駆け付けたロスヴァイセに状況を説明し、失神している変態コンビを預けて部屋へと戻った一誠、この後変態コンビがどうなったかは語るまでも無いだろう。

 

「ははは、全くあの変態コンビも良くやる物だ。何度痛い目を見ても諦めないとか、その不屈の精神だけは称賛しても良いかも知れないね」

「笑い事ではない、ヴァーリ。女湯にはアーシアにイリナ、ゼノヴィアもいるかも知れないんだ、あのクズ共に3人の生おっぱいを覗かせてなるものか。3人のおっぱいを堪能して良い男は俺だけだ」

「君の変態振りも大概だね…」

「悪いか?俺は変態である事は罪ではないと思っている、他人に迷惑を掛けるのが駄目だと思っているだけだ」

 

それを聞いていたらしいヴァーリが変態コンビの行動と、それに対して苛立ちを露わにしながらも変態丸出しな発言をする一誠に呆れる中、

 

「イッセー、ちょっと良いかにゃ?」

「黒歌か、どうした?」

「訳は歩きながら話すから、ヴァーリと一緒に来てくれないかにゃ?」

「ヴァーリ、大丈夫か?」

「勿論だよ、イッセー」

 

一誠を訪ねて、黒歌が部屋の扉をノックして来た。

その様子からして何か不穏な事が起こっているのか察知した一誠とヴァーリは迷わず、黒歌に同行する事とした。

 

「さて、何処から説明しようかにゃ。実を言うと三大勢力は日本神話勢力、その地方自治?をしている京の妖怪勢力との協力体制を整えるべく交渉しに来たんだけどね。向こうから交渉に応じる条件として、イッセーを連れて来いって言われてんのよ」

「何故其処でイッセーの名が?確かにイッセーの、ISの名は良く知られていると聞いてはいるがあくまでそれは天才ゲームクリエイターとしてであり、悪魔としてのイッセーは其処までの実績を積んでいない下級悪魔でしかない。レーティング・ゲームも、コカビエルやロキ、禍の団との戦いも、イッセーがライダーシステムを開発したのが大元とはいってもリアス・グレモリー眷属全員や協力者とのチームワークで勝利を収めた、というのが『裏』世間一般の評価で、イッセー個人が大いにクローズアップされている訳じゃない。魔王サーゼクス・ルシファーの妹であるリアス・グレモリー、グリゴリ最高幹部バラキエルの娘である姫島朱乃、元72柱の一角フェニックス家の長女であるレイヴェル、オーディンの秘書を長年務めたロスヴァイセと、有力者に近しい存在との交友は広く知られているが、そうだとしてもイッセーを京の妖怪勢力は何故、名指しで会談の場に同席させようと?」

 

黒歌の案内に従う中で訳を聞く一誠達だったが、その訳――京の妖怪との会談に一誠の同席を求められた事にヴァーリが疑問を包み隠さず伝えた。

ヴァーリの言う様に、一誠の悪魔としての活躍は『裏』世間では余りクローズアップされていない。

ライザーとのレーティング・ゲームで勝負を決めたのはリアスだし、MVPは5キルを達成した朱乃、コカビエルとの戦いもトドメを刺したのは一誠だと言っても8人のライダーにカイデン、そして当時は教会のエクソシストだったゼノヴィアの連携の末による物、駒王学園での会談を襲撃した禍の団との戦いも首謀者であるカテレアを無力化したのはギャスパー、ソーナとのレーティング・ゲームも勝負を決めたのはリアス、ディオドラとのレーティング・ゲームに乱入した禍の団との戦いは始まる前に敵が全滅、ロキとの戦いも一誠の役割は後方からの援護射撃…

この様に一誠の悪魔としての活躍は、名声は殆ど広がっておらず、一誠といえば大抵は天才ゲームクリエイター『IS』の正体だとか、リアスに朱乃、レイヴェルにロスヴァイセ等といった様々な女性と交際するハーレム野郎だ、というのが世間一般の評判である。

そんな一誠を態々名指しで会談に同行させようとする京の妖怪勢力の考えが読めなかったヴァーリの疑問は当然と言えばそうだろう。

 

「それなんだけどね、詳しくは教えてくれなかったけど、向こうがこんな事を言っているのよ。

 

 

 

「いざと言う時は兵藤一誠を頼れ、彼が万事を解決してくれる」と助言されたってにゃ」

「「ゑ?」」

 

その疑問も尤もだと思っていたらしい黒歌の返答、だがその内容にやはりと言うべきか、2人はポカンとするしかなかった。

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