「まさか他にも仮面ライダーを生み出していたとは驚きだが、それでも2人に増えただけだ!やれ!」
まさかロスヴァイセが仮面ライダーに変身するとは思いもよらなかったのか動揺を隠せない曹操ら英雄派メンバーだが、それでも仮面ライダーが2人になっただけ、一誠達が無勢なのは変わりないと切り替え、魔獣達に更なる攻撃を指示するが、
「剣よ、万物を貫け!」
「なっ!?」
その時にはトゥルーブレイブが何処からともなく大量に生み出した剣型のエネルギーが射出され、大半の魔獣が串刺しになった末に霧散していた。
「レオナルド、可能な限り悪魔用のアンチモンスターを頼む!ゲオルグはレオナルドの力を引き上げてくれ!他の皆は対処に回るぞ!」
「了解した!」
まさか大量にいた魔獣達が蹂躙されるとは思いも寄らなかったのか慌てふためく英雄派、その中で曹操はメンバー達に指示を飛ばすが、荒らげた声からして彼もまたこの事態は想定外だったのだろう。
「させると思いますか?」
「くっ!何時の間に!?」
然し次の瞬間には、何時の間にか曹操に接近し、斬り掛かるトゥルーブレイブの姿が。
何とかトゥルーブレイブの奇襲に気付き、持っていた聖槍で防御する事は出来たが、
「超アッパー!」
「へぶぁ!?」
その直後、今度は誠次郎の目前に、まるで瞬間移動したかの如く出現、左アッパーで吹っ飛ばした。
「余所見は厳禁ですよ!」
「ちぃっ!」
と思ったらジークの真横に瞬間移動、再び斬り掛かる等、トゥルーブレイブはたった1人で英雄派の大軍を圧倒していた。
「スペックはレベルX相当か。やはり破損の影響は否めないな」
「そうだね、ファザー。タドルレガシーガシャットを媒介にしているアイツの戦闘能力は、
「あれで本調子では無いのか!?凄まじいの、仮面ライダーとは…」
だがそんな大暴れするトゥルーブレイブを、何時の間にかダブルアクションゲーマーレベルXXに変身していたエグゼイドの2人は複雑な様子で見ていた。
2人の言動に信じられないと言うしかない八坂の言葉通り、今の時点で十分過ぎる戦闘能力を見せつけているトゥルーブレイブではあるものの、2人の見立てからしてまだまだ本来の力を発揮出来ていない様である。
「くっ!撤退するぞ、曹操!」
「分かった、このままじゃジリ貧だ!だが八坂殿、スポンサーの要望を叶える為にも貴殿の身が必要なのでな!必ずや、我々と共に来てもらうぞ!」
とはいえ本調子ではないらしいトゥルーブレイブの攻勢に成す術の無い英雄派の面々、ゲオルグと呼ばれた眼鏡の青年からの提案を受け、曹操はやむなく撤退を決断した。
捨て台詞を吐きながら、現れた時の如く、何時の間にか消えていった英雄派の面々。
『『ガッチャーン!ガッシューン』』
「大丈夫か、ロスヴァイセ!」
「イッセーさん」
「破損しているタドルレガシーガシャットを使うとは、なんて無茶な事を。後でパラドのメディカルチェックを受けて貰う」
「え、私は大丈夫ですよ。向こうの攻撃を食らった訳じゃないんですし」
「破損したタドルレガシーがお前にどの様な影響を齎すか、それは俺にも判明出来ていないんだ。何かがあってからでは、俺の嫁さんであるお前の身に何か良からぬことがあってからでは遅いんだ」
「よ、よ!?は、はい!分かりました!」
脅威が去ったのを確認したエグゼイド――一誠は変身を解除、同じく変身を解除したロスヴァイセの元へと駆け寄り、その身を案じていた。
後でパラドによるメディカルチェックを受けるよう伝える一誠、自身の身には何の問題も無いからと渋るロスヴァイセを何とか説得した。
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「イッセー君、大丈夫!?」
「イッセー、無事か!?」
「イッセーさん、お怪我はありませんか!?」
「どうやら、禍の団からの襲撃を退けた様子だな」
それから程なくして霧が晴れ、元いた渡月橋へと戻って来た一誠達、其処では絶霧による転移から取り残され、離れ離れになっていたイリナ達が、一誠達の身を案じていた。
「ああ、俺達は大丈夫だ。察しの通り禍の団、その一派である英雄派から襲撃を受けた。やはり連中は、八坂さんの身を狙っている様子だ。何でもスポンサーの要望を叶える為に必要だとか言っていたが…」
「スポンサー?テロ組織を支援するなどろくでもない奴だろうが、一体…」
自分達は無事だと伝え、イリナ達を安心させた一誠は、転移された先の空間で起こった事の説明を始めた。
「それと、イリナ達は余り知りたくない話だろうが…
誠次郎が脱獄して、英雄派のメンバーになっていた。アイツも言っていた通り、英雄派がそれを手助けしたのだろう」
「な、何ですって!?あのクズが、脱獄した!?」
「誠次郎って、あの兵藤誠次郎か?噂には聞いているが、そんなろくでなしを何故…?」
その中で自分の『元』弟であり、今は少年刑務所に収監されている筈である誠次郎が英雄派にいた事を伝えると、イリナ達は驚きに包まれた。
「それとアイツが俺に殴りかかった時、赤いカラーの、龍の様な籠手を左腕に着けていたのを見た。もしかしたら、あれは…」
「赤い龍の意思を宿した神滅具『
「ああ、ヴァーリ。お前の宿敵は、アイツという事になる」
「なん、だと…?」
その誠次郎が自らに殴りかかった時に用いていた神器と思しき籠手、それを伝えると、ヴァーリがその正体に気付き、呆然としていた。
「それだけではありません。英雄派には兵藤誠次郎の他にも、神滅具の使い手が何人もいます。私達を転移させる霧を発生させたであろう『絶霧』、以前に八坂さん達を襲撃したのを含めた魔獣を生み出せる『
13種ある神滅具のうち4種を、英雄派が所有しています」
「な、何だと!?」
「4つの神滅具が、テロリストの手に!?しかも1つは、主の…」
「そんな、そんな事が…!」
だがそれだけに留まらない。
それ以外にも絶霧と黄昏の聖槍含めた計4つの神滅具を所有している、そんなロスヴァイセの報告に、イリナ達の間でまたも驚きが広がった。
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「…完成だ」
英雄派の襲撃というアクシデントがありながらも嵐山観光を続けてホテルへと戻った一誠達。
その晩、ホテルの部屋でヴァーリが熟睡している隣でそう呟きながら、パソコンと一緒に持ち出していた機械に差し込んでいたガシャットを取り出す。
そのガシャットは今までに一誠が開発したどのガシャットとも似ていない、異様な形状だった。
大きさこそガシャットギアデュアルと同等クラス、銀と金のベースカラーに『MAXIMUM MIGHTY X』の文字と一頭身のロボらしきものに乗り込んだキャラクターが描かれたラベルが貼られた、と此処までは今までと同じだが、その上部には、エグゼイドが頭を出しているかの様なスイッチらしき機構があった。
「この修学旅行中に何か起こると踏んで開発を急いでいたが、間に合って良かった。このガシャットの力は必ずや、英雄派との戦いで大いに発揮されるだろう…!」
『マキシマムマイティエックス!』
そう呟きながら、そのガシャットを起動した一誠。
次の瞬間、一誠の眼が、赤く輝いた…!