ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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今話で悪維持さんとのコラボは終了となります。
悪維持さん、コラボして頂きありがとうございました!


120話_第四試合、ノックスVSヘレナPart2、そして…

「行きなさい、兵士達よ!」

『イーッ!』

 

大ショッカーコンボとなったノックスは即座に、身体から噴出していたどす黒いオーラを周囲へと拡散させる、すると其処から、額の部分に付いた鷲のエンブレムが特徴的な目と鼻と口の部分が空いた黒い覆面、ろっ骨を模した柄の黒い全身タイツ、何処かの組織の紋章らしき巨大な銀色のバックルを設けたベルトを身に着けた兵士の大軍が出現、ノックスの指示を受けてヘレナへと進撃を開始した。

 

「ショッカー戦闘員…!

ですが、大軍には大軍です!」

 

だがそれへの対処方法が無いヘレナでは無い、纏っていたクスリトゲボクノホワイトコートから自らの傀儡ロボット――下僕ガジェットロボH(ハルカ)-1(ワン)を始めとした様々な機械兵士、胸にある骨の意匠以外は真っ黒な戦士――眼魔コマンドらを呼び出し、ノックスが呼び出した兵士――ショッカー戦闘員と戦わせる。

だが敵はショッカー戦闘員だけではない、

 

「エロ同人誌みたいにしてあげましょう!」

「お、お断りです!くっ!やぁっ!」

「白音それ色々とアウトにゃぁぁぁぁぁ!」

 

ノックス自身も色々と危ない発言をしながら、両腕に装甲として纏っていた蛇の大軍を操り(これまた色々と危ない挙動で)ヘレナへと攻撃を仕掛ける。

流石にそれを食らってしまっては自らの身が様々な意味で危ない、そう危惧したヘレナはコートに忍ばせていた試験管を数本取り出し、襲い掛かる蛇たちに投げつけた。

其々違う色の液体が入った試験管の数々が蛇たちに直撃すると、あるものは跡形も無く溶けていき、あるものは爆発に巻き込まれて爆発四散、あるものは苦悶の様子を見せながら膨大な湯気を発し、やがて黒い炭に変化した。

 

「ちっひどい目に遭えばよかったのに、エロ同人誌みたいに」

「止めなさい!やはりそのコンボは色々と危険過ぎるな、後でガシャットのデータを調整しないと…」

 

蛇による猛攻を凌がれ、舌打ちと共に普段の彼女なら発しないであろう色々と危険な発言をするノックスに一誠がツッコミを入れる一方、回復薬が入っていたであろう新たな試験管を用いて体力を回復したヘレナ。

 

「近接戦は色々な意味で危ないですね、なら、ディエチさん!」

『分かった、夏煉。流石にアレは…』

 

万全に戻しつつも近接戦闘は無理だと察知したヘレナは懐から青紫の眼魂――ディエチ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を10という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたハルカ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から青と紫の薄手の生地、胸元にXのマークが刻まれたパーカーゴーストが飛び出した。

 

「今の口ぶりからして遠距離戦向きの様ですね、ならば」

『タカ!イマジン!ショッカー!ターマーシー!タマシー!ターマーシー!ライダー魂!』

『カイガン!ディエチ!見つめる瞳!捉える砲撃!』

 

その発言から遠距離からの砲撃を仕掛けて来ると察したノックスも動く。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中から鷹を模した赤い物と、桃がそのまま描かれた薄紅色の物、そして鷲を模した金色の物が出現、それらが合体し、桃が描かれた物の絵柄が桃太郎に登場する鬼を模した物に変化すると共に1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、胴体から上が赤、脚部が金色に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7タマシーコンボとなった。

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、Xのマークが入った仮面を装着した姿――仮面ライダーヘレナ・ディエチ魂となった。

 

「行きますよ!」

「はぁぁぁ…!」

 

互いに新たな姿となった両者、先に動いたのはヘレナだった。

銃モードに変形させた上でサイを模した懐中電灯型ガジェット――サイデントウを合体させた事でビームカノンモードと化したガンガンハンドを構え、ノックスに狙いを定め、ビームを連射する。

一方のノックスは、ドラグ・ソボールの主人公である空孫悟の必殺技であるドラゴン波の構えを取りながらエネルギーを溜め、放たれたビームを最小限の動きで回避する。

 

『夏煉、来るよ!』

「はい、ディエチさん!」

『ダイカイガン!ガンガンミトケー!ガンガンミトケー!オメガキャノン!』

 

エネルギーがある程度溜まった時点で強烈な攻撃が来ると察したパーカーゴーストの声を受け、ガンガンハンドをドライバーに翳したヘレナ、此方もガンガンハンドにエネルギーを溜めつつ狙いを定めた。

 

「発射!」

「ドラゴン波ぁぁぁぁ!」

 

そして放たれる強烈な砲撃、高エネルギーのビームをガンガンハンドから放ったヘレナに対し、膨大なエネルギーを纏ったメダル型の弾丸をドラゴン波の要領で放ったノックス。

互いに放った砲撃はやがて正面衝突、

 

「「きゃぁぁぁぁぁ!?」」

 

双方互角だった為か拮抗の末に大規模爆発を起こし、それに巻き込まれた両者は互いに吹っ飛ばされた。

 

「お願いします、チンクさん!」

『任せろ、夏煉』

 

双方吹き飛ばされた中、次なる手は決まったとばかりにヘレナは動く。

懐から灰色の眼魂――チンク眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を05という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたディエチ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から灰色のロングコート、胸元にVのマークが刻まれたパーカーゴーストが飛び出した。

 

「此処は、脳筋戦法で行きます!」

『シカ!ガゼル!ウシ!シーガーゼシー!シガゼシー!シーガーゼシー!』

『カイガン!チンク!投げる刃!相手を爆破!』

 

そのパーカーゴーストの能力は見切れなかったノックスだが、戦術は決まった様だ。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中から鹿を模した明るいオレンジ色の物と、ガゼルを模した暗めなオレンジ色の物、そして牛を模した白い物が出現、それらが合体して1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、胴体から上がオレンジ色、両脚が白に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7シガゼシコンボとなった

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、Vのマークが入った仮面、灰色のロングコート――シェルコートを装着した姿、仮面ライダーヘレナ・チンク魂となった。

 

「はぁっ!」

「きゃぁ!?」

 

両者が新たなる姿に変貌したその瞬間ノックスの姿が消失、それと同時に、フィールドに大地震の如き揺れが発生した。

突然の事態と、想像を絶する揺れに思わず上を向いたヘレナが目にしたのは、此方へとジャンプして襲い掛かるノックスの姿だった。

そう、フィールドに発生した巨大な揺れはノックスがジャンプした際、踏み込んだ衝撃によって発生した物だったのだ。

ノックスの姿を、彼女が何をしたのかを認識するも時既に遅く、組み付かれてマウントポジションを取られてしまったヘレナ、そんなヘレナにガゼルの角を模した武装――ガゼルアントラーを装着した腕でのパンチを繰り出すノックス。

だが、

 

「防がれた?成る程、目に見えないエネルギーバリアですか」

 

その一撃は目に見えない『何か』によって防がれたのかの如く、ヘレナに当たらなかった。

 

「なら、力ずくで打ち破るまでです!」

「くっ!調子に、乗らないで下さい!」

「きゃぁ!?」

 

その絡繰りを瞬時に見抜いたノックスは、攻撃を防いだ『何か』――シェルコートによって発生したバリアを力ずくで打ち破ろうとパンチを打ち込み続けるが、マウントを取られたとは言えそれを黙って受けるヘレナでは無い。

シェルコートに仕込んである投げナイフ――スティンガーを何本か手にし、パンチを叩き込むノックスの間隙を縫って投擲、それらが接触しようとする瞬間、ヘレナのフィンガースナップに合わせてその全てが爆発、ノックスに少なくないダメージを与えると共にフィールドの端へと吹き飛ばした。

 

「反撃です!詠さん!」

『ええ、夏煉さん!』

 

ダメージこそ無かったがマウントを取られた事への反撃に移るヘレナは、懐から青緑の眼魂――ヨミ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を06という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたチンク眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から青緑と白を基調としたエプロンドレス、フード部分に青緑の丸い帽子を被ったパーカーゴーストが飛び出した。

 

「いたた…

此処は、防御重視で行きますか」

『エビ!カニ!サソリ!ビーカーソー!ビカソ!』

『カイガン!ヨミ!乙女の振る舞い!バトルは豪快!』

 

その様子を吹き飛ばされながら見ていたノックスも、着地と共に次なる行動に移す。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中から海老を模した朱色の物、蟹を模した赤紫色の物、そして蠍を模した紫色の物が出現、それらが合体して1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、頭部は朱色、胴体と両腕は赤紫、両脚は紫に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7ビカソコンボとなった。

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、青緑と白を基調としたエプロンドレスと青緑の丸い帽子を身に着け、狼を模したガントレット型ガシャット――ウルフガントレットを両腕に装着した姿――仮面ライダーヘレナ・ヨミ魂となった。

 

「「行きます!」」

 

新たな姿となった両者は、近接戦を仕掛けるべく双方駆け出した。

 

「ふっはってやっ!」

「せいっやぁっ!」

 

蟹の鋏の様な武装をグローブ代わりにしてのパンチや、これまた鋏を備えた膝でのニーキックに、針状の機構が突き出したつま先を活かしての回し蹴り等といった打撃を仕掛けるノックスに対し、ヘレナはノックスの打撃をウルフガントレットで防いだり、いなしたりしながら此方も打撃戦を仕掛ける。

ノックスもまた両腕の鋏を盾代わりにして応じる等で両者互角の打撃戦が繰り広げられる中、

 

「ん?」

「其処です!」

 

ヘレナが掌底の要領で右手のガントレット――黒狼をノックスのボディに叩きつけようとした瞬間、信じられない事が起こった。

黒狼に空いていた銃口らしき空洞、其処から砲弾らしき物が発射されたのだ。

零距離で発射された砲弾には当然ノックスは回避出来る訳も無く、直撃によって大ダメージを受ける、筈だった。

 

「な!?き、効かない!?あぐっ!?」

「このコンボに、ただパワーがあるだけの、切れ味があるだけの攻撃は通じませんよ!」

 

が、またも信じられない事が起こった。

砲弾を受けた筈のノックスは然し何のダメージも受けていないと言わんばかりに平然としており、それに動揺した隙を突かれ、ヘレナは鋏をグローブにしたガゼルパンチをまともに食らってしまった。

 

「単純な打撃が通じないとなると、お願いパティ!」

『任せて、夏煉』

 

ノックスのパンチを受けて吹っ飛ばされたヘレナは、単純な攻撃が通じない状況を打開すべく動く。

懐から緑の眼魂――パティ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を07という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたヨミ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から緑の長袖、フードの頭部に青いカシューシャを付けたパーカーゴーストが飛び出した。

 

「此処は凍らせますか」

『セイウチ!シロクマ!ペンギン!セイシロギン!セイシロギン!』

『カイガン!パティ!粒子と変化し!不思議な女子!』

 

ノックスもまた動く。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中からセイウチを模した灰色の物に、白熊を模した白い物、そしてペンギンを模した青い物が出現、れらが合体して1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、胴体から上はモノトーンカラーに、両脚は青に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7セイシロギンコンボとなった。

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、粒子状のマークが描かれた仮面、フード頭部に青いカシューシャ、粒子状のパーティクル・トランスコートを装着した姿――仮面ライダーヘレナ・パティ魂となった。

 

「はぁっ!」

 

此処でも先に動いたのはノックスだった。

熊の手を模した両腕の籠手に冷気を纏い(実際は周囲の外気温を奪う事でそう見えるだけだが)、ヒレの様な機構を備えた足の強烈な踏み込みで瞬時に接近、そのまま籠手を纏った腕の一撃を繰り出そうとしたが、

 

「あ、あれ?」

 

その一撃はヘレナに届かなかった。

手刀の要領で突き出された右腕、それは確かにヘレナの胴体をとらえ、直撃した筈だったが、まるで目の前にいるヘレナが幻であるかの様に通り抜けてしまったのだ。

 

「隙あり!」

「くっ!」

 

そんな動揺を見逃さないヘレナでは無い。

薙刀型に変形させたガンガンセイバーを手に反撃するヘレナ、ノックスもその攻撃を両腕の籠手や、頭部の横にツインテールの如く伸びた牙みたいな機構でガードして応戦するも、防戦一方だった。

 

「此処は、このコンボで!」

 

その状況を何とかすべく、距離を取りつつ新たな手を打つノックス。

 

「未来!」

『任せなさい、夏煉!』

 

それを見たヘレナも新たな手を打った。

懐から白黒の眼魂――ミライ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を08という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたパティ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から頭部には猫耳、背中には黒い鳥の翼、裾からは猫の尻尾を付けた黒いゴスロリのパーカーゴーストが飛び出した。

 

『サメ!クジラ!オオカミウオ!サラミウオ!サ・ラ・ミ・ウォー!』

『カイガン!ミライ!全弾必中!ダキューン!ドキューン!』

 

その頃ノックスは、新たなる姿への変身を終えようとしていた。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中から鮫を模した水色の物と、鯨を模した青い物、そしてオオカミウオを模した赤い物が出現、それらが合体して1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、胴体から上は青系統に、両脚は赤に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7サラミウオコンボとなった。

直後にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、左眼辺りに巴模様の眼帯を付けているかの様な仮面、両脚を覆うロングスカート――ディメンションスカートを身に着けた姿――仮面ライダーヘレナ・ミライ魂となった。

 

「蜂の巣になりなさい!」

 

新たなる姿となった両者、先に仕掛けたのはヘレナだ。

ガンモードにしたガンガンセイバーに、鰐を模した如雨露型ガジェット――ワニジョーロを合体させる事で西洋傘とも機関銃とも言える形態に変え、ノックスへ大量の弾丸を放った。

対するノックスは、放たれる弾丸を先読みしていたかの様に回避したり、鯨の頭部を模した手甲でガードしたり、水らしきエネルギー波で叩き落したりしてそれらを凌ぎつつ接近し、

 

「やぁっ!」

「させません!」

 

ある程度の距離となった所でエネルギー波を駆使して反撃を行う。

ダメージを与えられないまま接近を許したヘレナだが此方も攻撃を受ける積りは無い、エネルギー波を最小限の動きで回避しながら、ガンガンセイバーによる射撃を続け、

 

「発射!」

 

更にディメンションスカートから重機関銃を出現させ、それもノックスに向けて大口径の弾丸を連射したが、

 

「そ、そんな!?」

 

まるで先程ヘレナが見せた事のお返しだと言わんばかりに、ノックスの身に直撃した筈の弾丸が素通りしたのだ。

良く見ると着弾する筈の部分が液体の様に揺らめいている、そう、ノックスは自分の身体を液状化させる事で銃撃を無効にしたのだ。

一方のヘレナもガンガンセイバーの銃口から発せられるエネルギーバリアも駆使して、ノックスのエネルギー波を凌いでいた。

 

「このままじゃ千日手だね、カズラちゃん!」

『了解、夏煉!』

 

この互いにダメージを与えられない状況を打開すべくヘレナは更なる手を打つ。

懐から黒と薄紫の眼魂――カズラ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を13という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたミライ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から黒と薄紫のベースカラー、左端に黒髪のサイドテールを生やしたパーカーゴーストが飛び出した。

 

「此処は毒を食らわせますか」

『ムカデ!ハチ!アリ!チッチッチッチッチーッチーッチーッムカチリ!チリッチリッ!ムカチリ!チリッチリッ!』

『カイガン!カズラ!縛って読み取る!万能な触手!』

 

それを見たノックスも不穏な事を呟きながら次なる手を打つ。

彼女の周囲に飛び回る大量のメダル、その中から百足を模した紫の物、蜂を模した黄色の物、そして蟻を模した黒い物が出現、それらが合体して1つの巨大なメダルとなりノックスの胸部に装着、頭部は紫、胴体と両腕は黄色、両脚は黒に染まり、新たなる姿――仮面ライダーノックス・オーズファイターゲーマーレベル7ムカチリコンボとなった。

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、触手を模した仮面、黒いコート――テンタクル・トランスコートを装着した姿――仮面ライダーヘレナ・カズラ魂となった。

 

「今度は貴方がエロ同人誌みたいになる番です!」

「そうは問屋が卸しませんよ!」

 

先程の事態を根に持っていたのか、両腕を触手に変化させてノックスへと襲い掛からせるヘレナだったが、ノックスも負けじと頭部から生えた百足みたいな機構を伸ばして触手の様な動きで迎撃、同時に右腕に装着された蜂の針を模した槍を伸縮させる事でその間隙を縫って突き刺そうとし、それをヘレナは余った触手で迎撃させた。

 

「これでも状況を打開できない、か。焔、お願い!」

『やっと私の出番か。任せな、夏煉』

 

姿が変われど状況は変わらず、それを変える為にヘレナはとっておきと言って良い手を打った。

懐から黒と赤の眼魂――ホムラ眼魂を取り出してスイッチを押し、絵柄を01という数字に変えると、ドライバーのカバーを開き、セットされていたカズラ眼魂と取り換え、カバーを閉じた。

 

『アーイ!バッチリミトケー!』

 

トランジェント態になると共にドライバーの目の部分から黒のベースカラーに赤いラインが入ったセーラー服、フード部分から生やしたポニーテールに白い髪止め、其々の方に3本ずつの刀、背中に7本目の刀を背負ったパーカーゴーストが飛び出した。

 

「どうやら、一番自信のある力の様ですね」

『ガッシューン』

「なら、こっちも!ファイナルラウンド!」

『PERFECT PUZZLE!What’s the next stage?』

『カイガン!ホムラ!目指せ最強!迸る六爪!』

『デュアル・ガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!ゲット・ザ・グローリー・イン・ザ・チェイン!パーフェクトパズル!』

 

それを見て、一番自信のある能力だと察したノックスも手を打った。

今まで使用していたバクレツファイターガシャットとジャングルオーズガシャットを外しつつ懐からガシャットギアデュアルαを取り出し起動、何時もの要領で仮面ライダーノックス・パーフェクトパズルゲーマーレベルXとなった。

同時にヘレナもドライバーのレバーを引き押しする事で、飛び出したパーカーゴーストが装着、6本の刀が交差した様なマークの仮面、其々の肩に3本ずつの刀――ゴーストシックスブレイドと、背中に1本の刀――炎月花を装着した姿――仮面ライダーヘレナ・ホムラ魂となった。

 

『最初からクライマックスだ!だよな、夏煉!』

「勿論だよ、焔!」

 

其々一番自信のあるアイテムを用いて新たなる姿となった両者、先に仕掛けたのはヘレナだ。

パーカーゴーストの意志であろう声に乗せられる様にゴーストシックスブレイドを全て抜き放ち、何処かの奥州筆頭の如き構えを見せ、ノックスに斬りかかるヘレナだったが、

 

『鋼鉄化!高速化!回復!』

「ふっ!」

「逃がしません!」

 

ノックスもそれに対抗して、右腰のガシャット装填スロットから何枚かのエナジーアイテムを使用、体力を回復させつつ身体を鋼鉄に変え、更には機動スピードを高めてその剣撃を回避すべく縦横無尽に動くが、此処までにラトラーターコンボやシガゼシコンボ等のスピードに秀でた姿の挙動で目が慣れていたヘレナはその動きを捉え、或いは予測して剣撃を叩き込もうとする。

然しノックスも鋼鉄に変えた己の身を駆使し、その剣撃をさばいていった。

 

「全力全開で行くよ、焔!」

『しゃぁ!』

『エンゲツ!ダイカイガン!』

 

全力で行かねば勝てない、そう決意したヘレナは最後の手を打った。

持っていたゴーストシックスブレイドを地面に突き刺し、既にホムラ眼魂を装填していたドライバーのレバーを引き押しする。

 

『グレンホムラ!燃えろファイヤー!焦がすぜブレイズ!行くぞ紅蓮のイグニッション!』

 

全力を出すぞと言わんばかりの音声を受けて炎月花を引き抜くと、フードから生やしたポニーテールは炎と化し、パーカーに炎の模様が入り、そして全身から炎に似たオーラを噴出した本気の姿――仮面ライダーヘレナ・グレンホムラ魂となった。

 

「なら、私も!超変身!」

『KNOCK OUT FIGHTER!The strongest fist!Round 1!Rock & Fire!』

『デュアル・ガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!エクスプロージョン・ヒット!ノックアウトファイター!』

 

それと同時にノックスも己の本気と言って良い姿――仮面ライダーノックス・ノックアウトファイターゲーマーレベルXとなった。

 

『行くぜ行くぜ行くぜぇ!』

「行きますよ!」

 

互いに本気の本気と言っても過言では無い姿となった両者。

ヘレナは抜き放った炎月花に炎を纏わせて自ら剣撃を行った上、地面に突き刺したゴーストシックスブレイドを宙に浮かせ、遠隔操作でノックスへと斬りかからせた。

 

「ふっ!はぁっ!」

 

ノックスも此処まで来たらなりふり構っていられないと言わんばかりに、自らが傷つくのも躊躇わず(流石に攻撃する上で邪魔になりそうなそれはいなしたが)殆どノーガードでの格闘戦を仕掛ける。

ヘレナの斬撃がノックスを切り裂き、一方でノックスの打撃がヘレナに直撃し、攻防が続く中でダメージが蓄積していく両者、

 

『エンゲツ!ダイカイガン!グレンホムラ!クレナイ!オメガドライブ!』

「『超秘伝忍法奥義【煉獄】!』」

『デュアル・ガシャット!キメワザ!ノックアウト・クリティカル・ストライク!』

「アルティメット、サイ〇クラッシャー!」

 

それが数分続いた所で、お互いに必殺技を放つ準備を始めた。

ヘレナはドライバーのレバーを引き押しし、身体や炎月花、ゴーストシックスブレイドから噴出するエネルギーを右足に収束させ、それが蒼色と黒色を混ぜた様な色合いになったタイミングで飛び蹴りを放つ一方、ノックスはガシャットギアデュアルαを右腰のスロットに装填、全身から膨大なエネルギーを噴出させてジャンプ、錐もみ回転しながら突進した。

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ノックスの頭部とヘレナの右足が正面衝突、暫しの拮抗の末に、

 

「「きゃぁぁぁぁ!?」」

『ガッシューン』

 

衝突地点で大規模な爆発、それに巻き込まれた両者は変身が強制解除する程のダメージと共に吹っ飛んでしまい、

 

「「危ない!」」

 

そのままステージの外周部に聳え立つ牙らしき物へと、両者とも一直線に飛んで行った。

変身解除してしまった2人が衝突してしまったら大怪我は避けられない、誰もが最悪の事態を考えたが、

 

「夏煉!大丈夫かい?」

「よ、陽太義兄さん?」

 

仮面ライダー幽汽・ファントムフォームに変身した陽太郎が夏煉を、

 

「白音!危なかった…」

「せ、先輩?」

 

仮面ライダーエグゼイド・マキシマムゲーマーレベル99に変身した一誠が白音を、牙に衝突する直前に抱きかかえた事で、そんな事態が起こる事は無かった。

 

------------

 

「本日は新たに開発したライダーシステムの戦闘テストに協力いただき、ありがとうございました。お陰で、有用なデータが集まりました」

「此方こそ、今日は異世界の仮面ライダーに関するノウハウを見聞きしたり、間近で対峙したりする事で大いなる収穫となりました。ありがとうございました。また機会があればお会いしたいものです」

 

戦いが終わり、闇深いステージから屋敷へと戻って来た一誠達。

ロストの戦闘テストという当初の目的も果たした事から煉獄義姉弟が煉獄の園に帰る事となり、その帰り際、双方の代表である陽太郎と一誠が互いにお礼をし、別れの挨拶を交わしていた。

 

「私達とそう変わらない歳で、あれ程の力を、それを真っ当に使いこなす心を、力に頼り切る事無く切り抜ける技を兼ね備えているとは驚きました。私達の想像を絶する苦難を、私達が相手しているそれとは比べ物にならない脅威との戦いを経て来て今の強さがあるという訳ですね」

 

その折、自らの眷属達と煉獄義姉弟の試合を進行役としてずっと間近で見て来たリアスは、ライダーとなった眷属達相手に2勝2分けと勝ち越した姉弟達の強さに驚きを示しつつ、その強さを得た経緯に想像を巡らせたが、

 

「いずれ、貴方達も似た様な体験をするかも知れません。いずれ、ね?」

『いずれ?』

 

それに反応した陽太郎が、何かを仄めかすような事を言っていた。

 

「それではまた、お会いしましょう」

「じゃあまたね」

「今日はありがとうございました!」

「白音さん、次は負けませんよ!」

 

その言葉にどういう事かと困惑する一誠達を尻目に、幽霊列車に乗り込んだ姉弟達は別れの言葉を告げ、車内に入って行く。

 

『あ、ありがとうございました!』

 

それに気づいて慌てて手を振る一誠達の見送りを受けて幽霊列車は発動、やがて出て来た時の様に現れた空間の歪みへと向かい、其処に入ると共に消えていった。




次章、ハイスクールDevil×Ex-aid――

「サイラオーグと、プロルールでのレーティング・ゲーム…
マスコミが何と言おうと、気を引き締めて行かないとね」

急遽組まれた、サイラオーグとのレーティング・ゲーム――

「マックス大変身!」
「術式レベルMAX!変身!」
「これが今の私が出せる全力です!変身!」
「ハイパーシステム起動!」

強敵との戦いの場で続々と、新たなる力に目覚めるライダー達、そして――

「第1位眷属は絶版だァ…!」

君臨する仮面ライダーの王、クロノス――

9章『学園祭のTADDLE FANTASY』
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