ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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123話_開幕!リアスVSサイラオーグ

数日後、冥界の『大公』アガレス領上空に浮かぶ空中都市、アグレアス。

レーティング・ゲームの聖地として知られ、今回のリアス対サイラオーグのゲーム会場にも同地に存在する巨大ドーム『アグレアス・ドーム』が指定されたこの都市に、地上の乗り場と繋がっているゴンドラで向かう一団があった。

 

「皆、いよいよサイラオーグとのレーティング・ゲームね。何度も言ったけど相手は若手No.1と言われていたサイラオーグ、冥界のマスコミが幾ら酷評しようと強敵である事は間違いないわ。増してや今回は今迄みたいに其々の眷属全員での『戦争』なんてシンプルなルールじゃない、プロでも取り入れられているダイス・フィギュア。油断する事無く、全力で行きましょう!」

『はい!』

 

言うまでも無く、今日のレーティング・ゲームの一方の当事者である、リアス達だ。

アグレアスは悪魔勢力にとって特別な地であるが故、魔法陣を用いての移動が余程の事情でもない限り禁止されている為(と、景観の良さを知っていたリアスの勧めで)この様な移動手段で向かう事となった彼女はその途上、自らの眷属に油断なく戦う事を改めて命じた。

サイラオーグの親戚であるリアスは良く知っている、バアル家独自の『滅びの力』が無くとも今の地位へとのし上がれた彼の実力を、レベルX相手でも互角以上に渡り合うであろう彼の強さを。

だからこそ若手悪魔によるレーティング・ゲームで色々な失態を犯してその地位が危ぶまれる彼を酷評し、一方でレーティング・ゲームは勿論の事、北欧の悪神ロキや禍の団・英雄派による襲撃への対応で華々しい活躍を見せた自分達を過剰なまでに賞賛する冥界マスコミの声に揺らぐ事は無かった。

 

(遂にボクが仮面ライダーの『王』として一歩を踏み出す時が来た。イッセー先輩の、バグスターの皆さんの夢の結晶であるこの仮面ライダークロニクルガシャット、この力でクロノスの真の姿となる日が。ボクはもうただ力に怯えてメソメソしていたあの頃のボクじゃない!仮面ライダーの『王』となって、イッセー先輩達の夢を叶える為の力となるんだ!ゲムデウスさん、ボクに力を…!)

 

その中で一際、意気込む者が1人、ギャスパーである。

実を言うと昨日、彼は一誠から1つのライダーガシャットを託された。

黒いベースカラーにライムグリーンのハンドガード、『KAMEN RIDER CHRONICLE』という文字と、エグゼイド、ゲンム、ブレイブ、スナイプ、レーザー、風魔、パラガス、ノックス、ポッピー、トゥルーブレイブ、そしてレーザーX、11人の仮面ライダーと思しきシルエットをバックに、クロノスと思しきライダーの絵が描かれたラベルが貼られたそれは一見すると大多数のライダーガシャットと変わらないシングルサイズのガシャット、タドルレガシーガシャットの様に破損している訳でも無い。

だがそれは一誠の夢である『究極のゲーム』の名を冠したライダーガシャットである、強大な力を有している事を隠そうともしていないその底知れぬ気配が、それを物語っていた。

ギャスパーはそのライダーガシャットを握りしめながら、決意を新たにしていた。

 

(夏煉さんとの模擬戦で分かりました、今の私はまだまだ力不足であると。元々私の為にとイッセー先輩が作ってくれたガシャットギアデュアル、それを渡された中で一番使えているのは確かに私ですが…

今のままじゃいけない、このままでは頭打ちです。もっと、そう、例えばパーフェクトパズルとノックアウトファイター、2つのゲームの力を同時に使う事が出来る、みたいな感じにならなければ…!)

 

そしてもう1人、白音もまたガシャットギアデュアルαを握りしめながら、決意を新たにしていた。

 

------------

 

『さあ、いよいよゲーム開始です!まずは東口ゲート、サイラオーグ・バアルチームの入場です!』

 

それから数十分後、今回のゲームの実況である、元72柱の序列4位ガミジン家出身の上級悪魔で冥界の名物司会者としてお馴染みなアナウンサー、ナウド・ガミジンの声を受けて始まったレーティング・ゲーム、まずはサイラオーグとその眷属達が入場し、フィールド上に浮かび上がる2つの浮島、その片方であるサイラオーグ側の陣地へと移動した。

 

『続きまして西口ゲート、リアス・グレモリーチームの入場です!』

 

それを受けてナウドが西口ゲートで待機しているであろうリアス達に入場を促したが、其処で度肝を抜く光景が繰り広げられた。

 

『スクランブルだ!出撃発進!バンバンバースター!発進!』

「私はリアス・グレモリー様の女王、姫島朱乃、またの名を、仮面ライダースナイプ!」

 

その先陣を切ったのはバースターゲーマーとなったスナイプ、変身するや否や、数十メートルにも及ぶジャンプ力に物言わせてゲートから直接ジャンプし、浮島のもう片方であるリアス側の陣地に飛び乗った。

 

『エクスプロージョン・ヒット!ノックアウトファイター!』

「リアス・グレモリー様の戦車、塔城白音、またの名を、仮面ライダーノックス!」

 

次に名乗りを上げたのは、ノックアウトファイターゲーマーとなったノックスと、

 

『辿る歴史!目覚める騎士!タドォォォルレガシー!』

「同じくロスヴァイセ、またの名を、仮面ライダートゥルーブレイブ!」

 

レガシーゲーマーとなったトゥルーブレイブの戦車2人組、2人も先程のスナイプ同様、変身と共に陣地である浮島に飛び乗った。

 

『ゲット・ザ・グローリー・イン・ザ・チェイン!パーフェクトパズル!』

「リアス・グレモリー様の騎士、塔城黒歌、またの名を、仮面ライダーパラガスにゃ!」

 

続いて飛び乗ったのは、パーフェクトパズルゲーマーとなったパラガスと、

 

『辿る巡るアールピージー!タドォォォォルファンタジー!』

「同じく木場祐斗、またの名を、仮面ライダーブレイブ!」

 

ファンタジーゲーマーとなったブレイブの騎士2人組。

 

『ハコニワウォーズ…!』

「リアス・グレモリー様の僧侶、ギャスパー・ヴラディ、またの名を、仮面ライダークロノス!」

 

更に飛び乗ったのは、ウォーズゲーマーとなったクロノスと、

 

『ドリーミング・ガール!ぱわー!恋のシミュレーション!乙女はい・つ・も・ときめきクライシス!』

「お、同じくアーシア・アルジェント、またの名を、仮面ライダーポッピーです!」

 

ときめきクライシスゲーマーとなったポッピーの僧侶2人組。

 

『最上級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴスバン!マキシマムパワー!エェェェェックス!』

「リアス・グレモリー様の兵士、兵藤一誠、またの名を、仮面ライダーエグゼイド!」

 

その後、マキシマムゲーマーとなったエグゼイドと、

 

『爆走!独走!激走!暴走!バァァァァクソウターボ!』

『レッツスニーキング!ハリケーンライジング!』

「同じくゼノヴィア、またの名を、仮面ライダーレーザー!」

「同じく紫藤イリナ、またの名を、仮面ライダー風魔!」

 

ターボゲーマーとなったレーザーに、ライジングゲーマーとなった風魔が登場したが、その仕方は今までとは違った。

エグゼイドこそジャンプで飛び乗り、着地しながら名乗りを上げるという今まで通りのやり方だったが、レーザーと風魔は、レーザーが持っているバイクに2人乗りし、何処ぞの不良漫画の如く走らせたままジャンプして乗り込むというやり方で入って来たのだ。

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショォォォォン!エックス!アガッチャ!デンジャー!デンジャー!デスザクライシス!デンジャラスゾンビ!』

「そして私が仮面ライダー達の主、リアス・グレモリー、またの名を、仮面ライダーゲンム!」

 

そして、王であるリアス――ゲンムがゲートからジャンプ、陣地に降り立った。

 

『おぉっと!此処でグレモリー眷属の皆様、いや、仮面ライダーの皆様と呼ぶべきでしょうか、ド派手なパフォーマンスでの陣地入りです!これも仮面ライダーに変身した事で得た力の現れなのか!』

 

ゲンム達の派手な登場に驚きを隠せない観客を代弁する様なナウドのコメントもあったが、こうして、ゲームは始まりを告げた…!

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