ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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124話_マザルアップ!Paradoxの戦士!

『それでは両陣営の王の方、設置台の方へお進み下さい』

 

リアス達によるインパクト十分な登場もあったが、審判役であるリュディガーや、解説として参加する事となったレーティング・ゲームのチャンプで、ゼファードルの眷属であるナッシュらの叔父である『皇帝』ディハウザー・ベリアルの紹介、今回設定された特殊ルールであるダイス・フィギュアの説明、審査委員会が定めたリアスとサイラオーグの『駒』の価値の発表(両者共に12)等がナウドによって滞りなく進み、いよいよ開始となった今回のレーティング・ゲーム。

ダイス・フィギュアのレギュレーションに則りリアスとサイラオーグは、このルールの要であるダイスが設置された陣地前の台へと移動し、ダイスを手に取った。

 

(ゼファードルに負けて以来、荒れていたと聞いていたし、実際シーグヴァイラとのゲームでもサイラオーグらしからぬワンマンプレイが目立ったからどんな状態か気になっていたけど、やけに穏やかね。何処か達観していると言うか、冷静その物と言うか…

シーグヴァイラとのゲームから今日まで1ヶ月ちょっと。その間に何か、スランプを脱する『何か』があったと見て良いわね、この様子なら。『出撃させる眷属の組み合わせは、駒の価値の合計がダイスの目の合計と同じ、或いは一番近い物でなければならない』なんて特別ルールが課されていたのもあるけど、これは想定以上に、厳しい戦いになりそうね)

 

その際にリアスは、不振が続く己の従兄弟がどんな様子か気になり、正面に立つサイラオーグの顔を見たが、彼の表情は予想に反して穏やかな物だった。

然しながらゼファードルとのゲームで負け、それを引きずった影響かシーグヴァイラとのゲームでは自ら前線に立つというワンマンプレイを行ったのも事実、今の表情からして不振を脱却する切っ掛けがあったのだろうと彼女は判断、直前に通告された特別ルールの存在も相まって厳しい戦いになるだろうと気を引き締めた。

 

『これより、サイラオーグ・バアルチーム対リアス・グレモリーチームの、ダイス・フィギュアルールによるレーティング・ゲームを開始致します!ゲームスタート!』

 

そんなリアスの決意を他所にゲーム開始を宣言したナウド、それに合わせて2人がダイスを握る手に力を込め、

 

「シュートアウト!」

 

リュディガーの掛け声と共にダイスを振るった…!

 

『リアス・グレモリー選手が出した目は2!対するサイラオーグ・バアル選手が出した目は1!合計は3!』

 

こうしてレーティング・ゲームは始まった…!

 

------------

 

『ガッチャーン!キメワザ!ガッチャーン!タドル・クリティカル・スラッシュ!』

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

『まさか、これ程とは…!』

 

リアスは祐斗、サイラオーグはベルーガ、両者共に駒価値3の騎士1人を出して開始された第一試合、それは一方的な展開となった。

地獄の最下層に位置する『氷の地獄(コキュートス)』に住まう高位の魔物『青ざめた馬(ペイル・ホース)』、死と破滅を呼ぶと言われるこの馬を、アルトブラウを完全に乗りこなすベルーガが人(悪魔?)馬一体のコンビネーションを披露せんと試合開始早々に飛び掛かった。

だがブレイブに、ファンタジーゲーマーに変身した祐斗が高速移動能力による回避及び奇襲、ドーム状のバリアによる受け流し、更には瘴気を用いたアルトブラウ達の拘束といった様々な搦め手で翻弄、

 

『サイラオーグ・バアル選手の騎士、リタイア!』

 

最後はガシャコンソードによる必殺の剣撃で決着、京都での英雄派との戦いで手に入れた魔剣はおろか、元から自らに宿っている神器『魔剣創造』を使う事も無く、仮面ライダーとしての力だけで圧倒して見せた。

 

『初戦を圧倒的な力で制したのはグレモリーチーム!このままグレモリーチームのワンサイドゲームとなるか、或いはバアルチームが逆転するのか!第二試合を開始します!』

「シュートアウト!」

 

ある意味で予想通りな展開で始まったこのゲーム、とはいえまだ始まったばかりだと改めて気を引き締めたリアスとサイラオーグは再びダイスを握りしめ、リュディガーの掛け声と共に振るった。

その目は、

 

『リアス・グレモリー選手、サイラオーグ・バアル選手、共に出した目は4!合計は8!』

 

共に4で合計は8、駒価値が9である女王を出す事は出来ない一方、駒価値が5である戦車は出せる上、他の種類の駒を有する眷属も一緒に出せる数値となった。

勿論、馬鹿正直に戦車を出す必要は無い、騎士もしくは僧侶を2人に加えて兵士2人を出しても良いし、極端な話兵士全員を出しても良い(兵士が、駒7つ有するレグルスしかいないサイラオーグに選択の余地は無いが)。

様々なパターンが考えられる中、リアスの選択は…

 

「今は最序盤、新しい力を手にした黒歌にイリナにギャスパー、イッセーを出すのはまだ控えた方が良いわね。となれば…

白音にゼノヴィア、2人にお願いするわ」

「ああ、了解だ」

「分かりました、リアスお姉様!心が躍る…!」

「し、白音?」

 

京都の地で祐斗と同じく新たな力を手にした黒歌とイリナと一誠、それに新しいガシャットを渡されたギャスパーは温存し、計算が立つ白音とゼノヴィアで、戦車である白音と兵士(駒3つ)であるゼノヴィアで、という手堅い物だった。

だが彼女に呼ばれて応じ、転送用の魔法陣へと向かう白音の様子に陣地内の誰もが少なからず違和感を覚えた。

とはいえ呼び止めようとした時には作戦会議の時間が終了となり、彼女の状態を確認する事が出来なかった。

 

------------

 

第二試合の場であろう神殿らしきフィールドに転移された白音とゼノヴィア。

向かい側にはサイラオーグが送り込んだであろう、3メートルはある筋肉隆々な巨人と、ライトアーマーに剣を装備した金髪の騎士がいた。

 

「俺はサイラオーグ様の騎士の1人、リーバン・クロセル。此方のデカいのは戦車のガンドマ・バラム。この2人でお相手する」

「…」

 

此方側が転移して来たのを受けて自己紹介を始める金髪の騎士――リーバン。

 

「ご丁寧にどうも。改めて私はリアス様の兵士ゼノヴィア、またの名を仮面ライダーレーザー!」

『デュアル・ガシャット!』

「こっちが同じく…?

あれ、白音?お前、ガシャットギアデュアルのダイヤル、回していないぞ。それをやらないと起動しない筈だが…」

 

それに応じたゼノヴィアだったが、隣の白音の行動によって、ガシャットギアデュアルαのダイヤルを()()()()ゲーマドライバーに装填するという行動によってストップした。

ガシャットギアデュアルは、本隊に設けられたダイヤルを回す事でゲームを選択、それによって初めて起動状態になるシステムである、白音もこれまで何度もこれを用いて変身して来た中でこの行動を欠かす事は無かった。

にもかかわらず今の行動に出た白音の真意が理解できず、注意するゼノヴィアだったが、

 

『The strongest fist!What’s the next stage?』

「な、何!?」

 

次の瞬間にはガシャットギアデュアルが起動していると言わんばかりの光景を目の当たりにし、驚きを隠せなかった。

白音の背後に並んで浮かび上がるパーフェクトパズルとノックアウトファイターのスクリーン、2つのそれを切り張りした様な待機音声、そして右眼は赤く、左眼は青く光り輝く白音の眼…

 

「マックス大変身!」

『ガッチャーン!マザルアップ!』

 

それを受けて、ポーズを取りながらゲーマドライバーを開いた白音、次の瞬間、背後のスクリーンが重なり、

 

『赤い拳強さ!青いパズル連鎖!』

 

前方にパーフェクトパズルとノックアウトファイターのそれを切り張りした様なパネルが出現、

 

『赤と青の交差!パーフェクトノックアウト!』

 

それが彼女の身を通過すると、赤い髪と青い髪が混ざったオールバック、青いジグソーパズルの模様と赤い炎の模様をごちゃ混ぜにした様な中華風のライダースーツ、左側は青、右側は赤い肩当てを装備した、パラガスともノックスとも違う仮面ライダーに変身した。

 

「パーフェクトパズルと、ノックアウトファイター、レベルXを誇る2つのゲームが混ざり合って1つになった(マザルアップした)、その名もパーフェクトノックアウト。今の私は、

 

 

 

仮面ライダーパラドクス・パーフェクトノックアウトゲーマー!レベルはイッセー先輩のマキシマムゲーマーと同じく99(マキシマム)です!」

『ガシャコンパラブレイガンツヴァイ!』

 

今まさに誕生した新しい仮面ライダー――パラドクスは、腰にぶら下げていた筈の黒いダブルサイズのガシャット装填スロットをくっつけた様な外見のガシャコンパラブレイガンを手に、名乗りを上げた。

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