ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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126話_限界はPlusUltraするもの

「凄いな、白音。机上の空論でしか無かったマザルアップに至り、レベル99(マキシマム)の領域に入るとは」

「あ、ありがとうございます、イッセー先輩。夏煉さんとの模擬戦で思い知ったんです、私はまだまだだって。今のままではいけない、例えばそう、ガシャットギアデュアルの力を同時に扱える位にならないとって思ったら、自然と出来る気がしたんです」

 

マザルアップに至った白音がリーバンとガンドマを相手に圧勝したという衝撃的な形で、仮面ライダーパラドクスとしての初陣を飾った第二試合。

周囲がその衝撃の余り未だ固まる中で出迎えた一誠に、何処か確信めいたものがあったと語った白音。

 

『第二試合を終え、バアルチームは3名がリタイア。グレモリーチームは未だリタイア者ゼロ。グレモリーチーム優勢は変わりませんが、まだまだゲームは始まったばかり!バアルチーム、此処で悪い流れを断ち切りたい所、第三試合を開始します!』

「シュートアウト!」

 

白音とゼノヴィアがフィールドから戻り、所定の席についたのを受けて次の試合開始を宣言したナウド、それを受けてのリュディガーの掛け声と共に、リアスとサイラオーグは三度ダイスを振るった。

その目は、

 

『リアス・グレモリー選手が出した目は1!対するサイラオーグ・バアル選手が出した目は2!合計は3!』

 

第一試合と同じく合計3、特別ルールの兼ね合いもあってこれまた同じく1対1の構図となった訳だが、その内情は大きく異なる。

第一試合でベルーガが、第二試合でリーバンがリタイアした関係で『騎士』を使い果たしてしまったサイラオーグ側は『僧侶』を出すしかなく、一方のリアス側は第二試合に出場した『兵士』のゼノヴィアを出せない以外は誰でも出せる状況である。

その状況下でのリアスの選択は、

 

「此処も温存の方向で行きましょう。祐斗、貴方にばかり負担を強いる事になるけど、大丈夫かしら?」

「勿論です、リアス様。丁度良いタイミングです」

「丁度いい?どういう事かしら、祐斗?」

「まあ、見てのお楽しみです」

 

第一試合で既に出場した祐斗だった。

主からの指名を受けて魔法陣へと向かう祐斗だったが、その際に意味深な事を言っていたのがリアスは気になった。

 

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第三試合の舞台となったフィールドはだだっ広い花畑、其処に転送された祐斗の前には、サイラオーグ側の『僧侶』で元72柱の一角であるアンドレアルフス家出身の、スーツをビシッと着込んだ金髪の女性悪魔――コリアナ・アンドレアルフスがいた。

 

「今日は素敵な日ですね」

「あら、急にどうしたのかしら?」

「花は咲き誇り、小鳥達もさえずっている。こんな日には、貴方の様に敵として立ちはだかる方には…」

 

コリアナが自分の相手だと確認した祐斗はふと、彼女をナンパするかの如く喋り出した。

これから戦う相手に取るそれではない対応を見せる彼に怪訝な様子を隠そうともしないコリアナに、

 

 

 

 

 

地 獄 で 燃 え て し ま え ば い い

『デュアル・ガシャット!Let’s going for battleship!』

 

赤紫に輝かせた左眼を向けながらガシャットギアデュアルβを『ダイヤルを回す事無く』ゲーマドライバーに装填した。

 

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「ゆ、祐斗先輩も、マザルアップを…!?」

「あ、あり得ない…!

木場にはRPGは兎も角、シューティングの適性は無かった!ガシャットギアデュアルβを用いるのもファンタジーゲーマーに変身する為だけだった!マザルアップに至る条件は満たしていなかった筈だ!」

 

フィールド内の様子を映すスクリーンに広がる光景に、信じられいないと言った様子を見せる一誠。

しつこい様だが一誠も言った通り、祐斗が持っている変身適性はRPGのみ、シューティングの適性は有していなかった為にマザルアップは出来ない筈なのだ。

だがスクリーンに映されていた現実は、タドルファンタジーとバンバンバースターのスクリーン、2つのそれを切り張りした様な待機音声、そして、

 

『術式レベルMAX!変身!』

『ガッチャーン!マザルアップ!』

 

ゲーマドライバーを開いた瞬間に重なる背後のスクリーン、

 

『辿り着け!元の世界へ!』

 

前方に出現したタドルファンタジーとバンバンバースターのそれを切り張りした様なパネル。

祐斗もマザルアップの領域に至った事を物語る光景が広がっていた。

ところが、其処からはパラドクスとは違った。

 

『救い出せ!全ての民を!』

 

前方に出現したパネルが彼の身を通過すると其処にいたのは、パラドクスの時の如く全く新しいライダーではなく、レベル2の時のブレイブだった。

 

『消し飛ばせ!全ての敵を!』

「イッセー君、あれ…!」

「あれは、木場が京都の地でジークフリートから奪取した5本の魔剣…!

そうか、あれが木場に不足していたシューティングの適性を穴埋めしたのか!ならばマザルアップ出来たのも、マザルアップしたにも関わらずライダーとしてのベースがブレイブのままなのも説明が付く!」

 

更に、祐斗がブレイブと化した次の瞬間、懐に忍ばせていた5本の魔剣が彼の上空へと飛び上がると共に右眼が塞がった隻眼の、悪魔の頭部と思われる骸骨の様な装甲に変化、祐斗がマザルアップに至った真相を理解した一誠を他所にそれらはブレイブの両腕・両肩・そして頭部に装着、

 

『選び出せ!バンバンタドル!』

 

その時の衝撃による影響か背中に装着されていた、レベル1時の顔だった装甲が破損、何処かのクソ花が本性を露わにした時の如きゲスな笑顔を浮かべているかの様な形状と化した。

 

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「仮面ライダーブレイブ、バンバンタドルゲーマーレベル99(マキシマム)…!

これより、序列一位眷属切除手術を開始する!」

 

一連の動作を終えた末に新たなる姿に、バンバンタドルゲーマーレベル99に変身したブレイブは名乗りを上げ、マザルアップの影響かスロット部分が増設されたガシャコンソードの切っ先をコリアナに向けながらそう宣言した。

 

『な、何やら両陣営で予想外な事態が発生した模様ですが、第三試合を開始します!』

「くっ!」

 

まさかの事態に誰もが驚きを隠せない中始まった第三試合、まさかブレイブがゲーム中に進化すると思わなかったのか、焦ったコリアナは先手必勝とばかりに魔力で投げ槍(ジャベリン)型の氷を生成、ブレイブへと飛ばそうとしたが、

 

「ふっ!」

「あぐっ!?」

『サイラオーグ・バアル選手の『僧侶』、リタイア!第三試合はまさか、まさかの瞬殺です!』

 

それはブレイブでは無く、手に持っていた筈のコリアナを貫いた。

 

『ご覧になられましたでしょうか皆様!コリアナ選手が投擲しようと生成した氷の投げ槍を、祐斗選手が魔力らしき物で強奪、まだコリアナ選手の手中にあったそれを強引に射出する事で肩部へと突き刺し、一瞬の内に、リタイアに至るダメージを与えました!』

 

勿論これはナウドの言う通り、ブレイブが仕掛けた物だった。




因みにバンバンタドルゲーマーレベル99の変身音声イメージは、UndertaleのBGM『Megalovania』です。
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