ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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流石に圧勝続きだとあれなので予定変更し、戦闘シーンは次話に持ち越しました。


127話_DragonVSKnight

「正直、お前がマザルアップに至るとは思わなかった。まさか無いと言って良いシューティングへの適性を、伝説の魔剣で強引に穴埋めするとはな…」

「まあ、顔見せ程度で終わっちゃったけどね。あれ位なら少なくないタイムラグはあれど、ファンタジーゲーマーのままでも出来たし」

 

先程の白音に続いてマザルアップに至った祐斗が、コリアナを瞬殺したという形で勝利した第三試合。

マザルアップに至れる条件を祐斗が満たしていなかったのもあって、一誠も予想していなかった展開にポカンとするしかなかった周囲を他所に普段通りの様子で、フィールドから戻って来た祐斗は所定の席に着いた。

 

『第三試合を終え、バアルチームは残り5名!残り11名のグレモリーチームとは倍以上の差を付けられてしまいましたが、此処で巻き返せるか!第四試合を開始します!』

「シュートアウト!」

 

それを受けてナウドが次の試合開始を宣言、リュディガーの掛け声と共に、リアスとサイラオーグは今日4度目となるダイスロールを行った。

その目は、

 

『リアス・グレモリー選手が出した目は4!対するサイラオーグ・バアル選手が出した目は1!合計は5!』

 

戦車1人だけ出せる5。

サイラオーグ側は華奢で皺だらけな、一見すると『戦車』で転生させたのはミスだと言われかねない体格の男性――断絶されていたと思われた元72柱の一角ブネ家の末裔ラードラを出すしかない一方、リアス側は戦車1人を出すパターンの他、先程の試合に出場した祐斗以外の、駒価値3の眷属に一誠とイリナを一緒に出撃させる事も出来る。

この状況下で、

 

「…まあ、白音と祐斗、2人連続マザルアップで隠す意味も無くなっちゃった感はあるけど、此処も温存で行きましょう。

ロスヴァイセ、頼めるかしら?」

「分かりました、リアスさん!」

 

新戦力を温存する為に出撃させた筈なのに、いざ試合開始したら新たな力をひけらかしていた白音と祐斗の振舞いに頭を抑えながらリアスはしかし温存の方向性を維持、ロスヴァイセを出撃させた。

 

(イッセーさんもイリナさんも、木場君も黒歌さんも京都の地で新たな力を手にし、そして今白音さん達がマザルアップに至った。ゼノヴィアさんも朱乃さんも悪魔にとって天敵である『光』を扱える、アーシアさんも神器の力で傷をいやす事が出来る。リアスさんもゾンビゲーマーに変身した時の無敵振りは健在だし、極めつけはヴラディ君に渡されたあのガシャット…

私も現状のまま留まってはいられません!イッセーさんのお嫁さんとして恥じない強さを身に着けねば!)

 

まさかロスヴァイセがそう考えているとは知らず、2度ある事は3度あるという諺が現実の物になるとは思いもよらず。

 

------------

 

「初めましてと言うべきか、仮面ライダートゥルーブレイブよ。我が名はサイラオーグ様の戦車、ラードラ・ブネである」

「ブネ…?

まさかクロセル家と同じく、断絶されたと言われた元72柱の一角、ブネ家の方ですか。改めまして、リアスさんの戦車、ロスヴァイセです」

 

ゴツゴツとした岩が転がる荒れ地らしきフィールドに降り立ったラードラとロスヴァイセ。

 

「先程までの試合を見れば、我らと貴様達仮面ライダーとは、雲泥の差と言って良い程に力の差があるのは明白。とは言え我に逃げるという選択は無い!散って行った我が同胞の為にも、サイラオーグ様の夢の為にも、最初から力を余す事無く戦おう!」

 

互いに自己紹介した直後、もう出し惜しみはしないと言わんばかりに(ルールに反しない範囲で)ラードラが動いた。

老人に見えなくもない程華奢だったラードラの体躯がみるみる内に膨れ上がり、ドラゴンの如き翼と尾が生え、口から牙が剥き出しになり、手足の爪が鋭い物と化し、やがて黒いマッシブな体躯のドラゴンその物と化し、咆哮を上げた。

先程までとは想像も付かない様な姿へと変化したラードラ、これは彼が受け継いだブネ家の血に関係がある。

犬、グリフォン、そして人間の、3つの頭部を持つドラゴンの姿で現れるとゴエティアに記されたブネ家の悪魔はその記述の通り、一族の中でも限られた者だけがドラゴンに変身出来る力を有しているのだ。

ラードラもまたその力を得たのだが、ゼファードルとのレーティング・ゲームでは披露出来なかったのか、会場内では驚きに包まれていた。

 

「大切な存在を護る騎士の前に立ちはだかるは巨龍、という事ですか。中々洒落ていますね。ですが私も負ける訳には行きません!この手で必ずリアスさんを、眷属の皆さんを、イッセーさんを護ります!」

『タドルレガシー!』

 

然しながら対面するロスヴァイセの驚きは少なく、RPGにありがちな展開だと寧ろ戦意を滾らせてガシャットを起動させた。

ところが、

 

「こ、これは…!」

 

その後に繰り広げられた展開は、ロスヴァイセの予想とは違った物だった。

ロスヴァイセが信じられないと言いたげな表情を浮かべるのも無理は無い、破損の影響で起動音声に混じっていた筈のノイズは取り除かれ、背後に浮かぶスクリーンの乱れは無く、極めつけは、握っていたガシャットの破損が全て直り、新品その物の状態になっていたのだから。

 

「これが今の私が出せる全力です!変身!」

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!辿る歴史!目覚める騎士!タドォォォルレガシー!』

 

それを見てやれると判断したのか、何時も通りの手順でトゥルーブレイブへと変身したロスヴァイセ。

だがガシャットの破損が直ったのに合わせてか、トゥルーブレイブになった瞬間、まるで錆が浮き上がるかの如く赤茶色の部分が剥がれ、暗いオレンジ色に染まっていた眼も元の色に戻り、直後に装着した鎧以外はブレイブと見分けが付かない姿となった。

 

『ガシャコンソードツヴァイ!』

「仮面ライダートゥルーブレイブ・レガシーゲーマーレベル99(マキシマム)。貴方という脅威を、討つ者です!」

 

ガシャットの破損が直った事で本来の力を引き出せる様になったトゥルーブレイブは、召喚したガシャコンソードツヴァイの切っ先をラードラに向けながら、己の本当の名を宣言した。

 

『それでは第四試合、開始です!』

「行くぞ、トゥルーブレイブよ!」

「ドラゴン切除手術を開始します!」

 

それから程なく響き渡る、ナウドの戦闘開始を告げるアナウンス。

それを受けて一頭の龍(ラードラ)一人の騎士(トゥルーブレイブ)は、互いの敵に向かって行った…!

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