「こ、コンピュータウィルスって、トロイの木馬とかブラクラとか、パソコンに悪影響を及ぼすって言う、あのコンピュータウィルス?」
「木場、お前色々な種類の
まあ、その話は後にしよう。切っ掛けは13年前、俺が開発していたとあるゲームの実行テスト中に発見されたバグで、その原因であろう部分を調査すると、それがゲームプログラムを宿主として増殖するプログラム、つまりコンピュータウィルスである事が判明しました」
「え、ちょっと待って、4歳の頃にゲーム開発をしていたの!?朱乃の件の時には既にエグゼイドに変身出来た事と言い、色々と凄いわね…」
一誠がパラド達の正体を、仮面ライダーへと変身する力を与えてくれる彼らの正体を明かし、それについて詳しい説明を始めた中、リアスが至極尤もなツッコミを今更ながら入れていた。
4歳という歳は普通に考えたら幼児教育を受けている頃である、その歳でゲーム開発を行っているというのはいささか信じがたい事ではある、その他にも朱乃が幼い頃には既に仮面ライダー関連のアイテムを開発し、使いこなしていた等のツッコミ所も多かったのだが、一誠の(エグゼイドとしての)力量、バガモンと言う異形としか言えない姿のバグスター、といった要素で誰も突っ込めていなかった。
「そうだぜ、管理者さんよ。俺達バグスターと親父が初めて会った時、親父は年端もいかねぇ子供だった。でもその時から親父はゲームクリエイターとして並外れた力を発揮し、その果てに俺らバグスターを生み出し、そして現実世界へと出してくれた。正にパーフェクトな存在だよ、親父は。神と呼んでも過小評価な位だ」
「止してくれ、パラド。いつも言うが、パーフェクトとか、神呼ばわりとかは買いかぶり過ぎだ。まあ常人より飛びぬけているのは認めるが」
「いや常人より飛びぬけている程度じゃ済まないから、イッセー」
そんな一誠に驚愕するリアス達の姿に、パラドは誇らしげに一誠の凄さを自慢していた。
一誠は謙遜するが、その余りの凄さ故かまたもリアスに突っ込まれていた。
「さて、話を続けますね。そんなコンピュータウィルスの調査を続けている内に、ゲームプログラムを取り込んだ事が影響したのか、自我を持った多数のプログラムの塊となり、それはやがて25体の、今いるパラド達の様な、俺が考案及び開発したゲームに登場するキャラクターを模した姿のバグスターとなりました」
「え、という事はさっきポッピーが言っていたのは…!?」
「そう、
私ポッピーピポパポはドレミファビートに登場する同じ名前のキャラをベースとしたバグスターで、そもそもドレミファビートはパパが開発したゲームだよ!」
「更にこの俺も親父が開発した医療アクションゲーム『ドクターマイティXX』のパートナードクター、パラドをベースとしたバグスターで」
「そしてオイラも父ちゃんが開発したバーガーゲーム『ジュージューバーガー』の食いしん坊モンスター、バガモンをベースとしたバグスターだガ!」
「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」
そんな状況を変えるべく説明を続けた一誠、だがその後にまたまた告げられた衝撃の真実に、今度はリアス達全員が驚愕の声を上げていた。
「ドレミファビートだけじゃなくて、ドクターマイティXXやジュージューバーガーも開発したのかい!?」
「どれも同人ゲームでは異例の大ヒットを遂げた人気作にゃ!それをイッセーが子供の頃に!?」
「そういえばその3つとも元は同人サークル『
「ISといえばその3つの他にも様々なジャンルにおいて人気作を世に送り出して来た、同人ゲーム業界で知らない人はいないと言って良いサークル、という事は…!」
「まさか、イッセーがそのIS…!?」
「ああ、親父がそのISでゲーム開発を担当しているんだぜ。な、凄いだろ親父は」
その衝撃の真実、それに補足するかの様に告げられたパラドの言葉に、リアス達全員が今度は固まった。
無理もない、朱乃が言った様にISは様々なゲームジャンルにおける人気作を世に送り出して来た、同人ゲーム業界で最も有名と言っても過言じゃないサークル。
先程上がったドレミファビートの他にも、外科手術の緊迫感を忠実に再現したその硬派さから人気を博したドクターマイティXX、マスコットモンスターであるバガモンのコミカルさを始めとしたポップな雰囲気で子供から絶大な人気を得たジュージューバーガー等の名作を生み出して来たのだ。
それらの開発が全て、一誠によってなされたのだ、リアス達の驚きは計り知れない物だろう。
「いやこれもう本当に、常人より飛びぬけている程度では済まされない功績でしょう、イッセー…」
「あ、あはは…
えーと、話を戻しますね。その後もバグスターに関して調査を続けた所、何かしらの媒介を用いる事で現実世界に具現化する事、元はコンピュータウィルスであるという性質上、下手な扱いをすれば生物に対する病原体になりかねない事、人外の存在を相手にしても互角、或いはそれ以上に渡り合える力を有している事が判明しました」
そんな経歴にますます驚かれ、羨望の眼差しを向けられる事となった一誠、何処か気恥ずかしさを覚えた彼は強引に話を戻し、バグスターに関する説明を続行した。
「それが判明し、そんな力を有したバグスターという存在をどう活かしていくべきか…
その考えの果てに作り上げたのが、バグスター達のデータを取り込み、現実世界で活動する為の『身体』を具現化するライダーガシャットに、そのライダーガシャットを差し込む事でバグスターの力を装着者に供給、仮面ライダーへ変身させる際のフィルターとなるゲーマドライバーです。俺はこれらのアイテムを使って今日まで、バグスター達と一緒に人知れずはぐれ悪魔等、この街の平和を脅かすであろう存在に対処して来ました」
「そ、そうだったの…
何だか色々と、凄い道のりね…」
「まさかイッセー君達がこの街のはぐれ悪魔を倒していただけじゃなくて、僕達もよく知っているゲーム達を作っていたなんてね…」
「なんか、色々と凄すぎて訳が分からないにゃ…」
「其処までの方がこの街に住んでいて、駒王学園に通っていて、昼休みに私と一緒にハンバーガーを食べていて、そして今私達と同じく部長の眷属になったなんて、今でも信じられません…」
「現実は小説よりも奇なり、とはよく言った物ですね」
紆余曲折はあったが一通り説明を終えた一誠、聞き終えたリアス達は余りの衝撃に未だ驚き、戸惑っていた。
「今日より俺は、いや、俺達は、リアス部長の下で己が力を振るって行く所存です。今後とも、宜しくお願いします!」
「わ、分かったわ。期待しているわよ、イッセー」
それを知ってか知らずか、改めて決意を表明した一誠、リアスも何とか立ち直り、その決意に応えた。