ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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2章『戦闘校舎のBANGBANG SHOOTING』
14話_Riotの幕開け


「皆さん初めまして!アーシア・アルジェントと申します!日本に来て幾ばくも経っていないので色々とご迷惑をお掛けしてしまうかもしれませんが、宜しくお願いします!」

 

翌朝の一誠が属するクラスの教室、何時も通り松田と元浜(変態2人組)の変態丸出しな行動に対して一誠が制裁を下し、その後何事も無く作業――新ゲーム『マイティブラザーズXX(ダブルエックス)』の開発作業に戻り、他の生徒が入室する等という何時もと変わらない光景のまま迎えた朝礼、其処でアーシアがクラスの一員に加わる事が、アーシアが駒王学園に転入する事が発表された。

まだ来日2日目、しかもリアスの眷属となって日があけたばかりである、にも関わらず諸手続きを此処まで早く済ませて転入する事が出来たのは、ひとえに此処駒王学園の体制にあると言って良い。

実を言うとこの駒王学園、リアスの兄であり冥界のトップである魔王の1人、サーゼクス・ルシファーが理事長を務めており、学園上層部にも彼の手の者が何人か入っている。

そんな上層部が、理事長の妹であるリアスが眷属に招き入れた少女を学園に転入させたがっているという話を聞けば、成績証明書等の手続きに必要な書類を『無かった事』にして即転入させる事等造作もない。

駒王学園への入学・転入を目標に必死こいて受験勉強して来た学生達がこの事を知れば非難が殺到する事間違い無いが、眷属が一定時間離れた場所で其々拘束されている事態(この場合は授業等の為)と言うのは好ましくない、故に上層部からの許可はあっさり通った。

余談だが、悪魔に転生した事で教会に住む事が出来なくなった(アーシア曰く「悪寒が止まりません」との事)の為に別の場所に引っ越そうかという話が出た際、一誠の家にホームステイという形で同居させたらどうかという案が浮上したが、空き部屋が無かった事、家事を担当するバガモンの負担が増える事等からお蔵入りとなり、暫くはリアスと同居する事となった。

 

------------

 

「部長、只今戻りました」

「お帰りなさい、イッセーさん!お仕事、お疲れ様です!」

「只今、アーシア」

 

数日後の夜、契約を終えてオカルト研究部の部室へと戻った一誠を、アーシアが出迎えた。

まだ眷属となって幾ばくも経っておらず、即戦力同然だった一誠とは違ってアーシアはまだリアスの元で研修中、故に今部室にいて、こうして一誠達眷属仲間を出迎えるのは何時もの光景ではある。

が、

 

「部長?」

「部長さん?」

「ん、え?あ、あら、イッセー戻っていたの?」

 

一誠が呼びかけた相手であるリアスの様子は、何処かおかしかった。

 

「どうしたのです、部長?最近様子がおかしく見えますが…」

「そうですね、イッセーさん。先程からも心此処にあらず、といった様子でしたし…」

「い、いや何でもないわ。最近ちょっと疲れが溜まっていて…」

 

2人の心配する声に対してリアスはそう返すものの、それは明らかに嘘だと一誠達は見抜いた。

アーシアの言う通り、最近のリアスは心此処にあらずと言わんばかりに上の空になったり、何処かイライラした様子を見せたりと、何時もとは明らかに様子が違っていたのだ。

 

「部長さん。何か悩み事がありましたら遠慮なく私達に相談して下さい。出来る範囲で頑張りますから」

「アーシアの言う通りです、部長。部長も前に言ったではありませんか、眷属とは即ち家族である、と。家族が思い悩み、苦しんでいる姿を見つけたら出来うる限り力になる、それが家族のあるべき姿です」

「…ありがとうね、イッセー、アーシア。

でも本当に大丈夫だから。御免ね心配かけて、こんな体たらくでは王失格ね」

 

そんなリアスを気遣い、良ければ相談に乗ると声を掛ける一誠とアーシアだったが、それでもリアスは、悩みは無いと返すのみだった。

 

------------

 

「ふむ。2人協力が必須なギミックやアクションは、他にどの様な物が考えられるか…

意外とアイデアは浮かばない物だ」

 

その後、リアスの事が気になりながらもこれ以上声を掛けても逆効果だろうと判断して帰宅した一誠、気分転換も兼ねてマイティブラザーズXXの開発作業に移っていたのだが、こちらも状況は思わしくなかった。

『協力アクション』をジャンルに掲げたマイティブラザーズXX、複数のキャラが協力して行うアクションや、協力して仕掛けを解かないと動かないギミックはその肝と言って良い物なのだが、そのアイデアが中々浮かんで来ないのだ。

 

「1人で、根を詰めて考え込んでも仕方ない。近々ユーザーの代表と言って良い『彼ら』から意見を聞くのも良いかも知れないな」

 

そんな行き詰まりの状況下、1人で考え続けても良い結果は出ない、そう思った一誠は開発作業を切り上げ、布団に潜り込んだ。

 

(それにしても、最近の部長は明らかに様子がおかしい。部長の身に何か起こったとしか考えられない。だが部長に聞いても何も無いの一点張りだ、まるで俺達には知られたくないと言わんばかりに。まさか部長の身に起こっている事態は、俺達では対処出来ないと思われている程の大事という訳か?だとすれば考えられるのはグレモリー家、いや魔王様である部長のお兄さんも絡んでいるという事になるな…)

 

が、やはり其処でも考えるのはリアスの事、その身に起こっている事態は自分達の手には負えないだろうと思われている程の物ではないか、そう思い立った一誠はふとヘッドセット型の端末を取り出し、

 

「ポッピー。今大丈夫か?」

『パパ?どうしたのこんな時間に?』

 

別室にてバグスター達のオペレーティングを行っていたポッピーピポパポと連絡を取った。

 

「最近、部長の様子が明らかにおかしい。恐らく部長の身に何かあったのだろうが、俺達が聞いても何も無いの一点張りだ。余程の大事であろうと俺は見ている、俺達では干渉出来ないと思われている程の。それが何なのか、出来うる限り探りを入れて欲しい。頼めるか?」

『OK、パパ!身辺調査なら、ポッピー達バグスターにお任せ!』

「ああ、頼むぞ」

 

無論、リアスの身の回りの調査をポッピー達に頼む為だ。

それに対して快諾を得た一誠、手前味噌にはなるがこの分野に関して言えばコンピュータウィルスを基とした彼女達バグスターの右に出る者はいないと判断し、今度こそ寝床につこうとした、その時だった。

 

「さてと、ん…?」

 

一誠の部屋、その床一面に、見慣れた転移用魔法陣が展開され、

 

「ぶ、部長?一体どうして此処に…?」

 

先程わかれたばかりのリアスが転移して来たのは。

 

「イッセー、さっきはありがとうね。貴方の言葉、本当に嬉しかったわ」

「い、いえ、俺の考えを言ったまでですから」

「それでも、よ。御免ね、イッセー。私も少し意固地になっていたかも知れないわ。私一人でウジウジ考えたっていい答えは浮かばないのに、ね」

 

突然の来訪の理由を語るでもなく、先程の一誠の言葉に対するお礼を言うリアス。

余りの事態への戸惑い故か、一誠はそのお礼に対する返答をする事しか出来なかった。

 

「ねぇイッセー、貴方は私の事をどう思っているかしら?あ、主としては話さなくて良いわ」

 

そんな戸惑いを隠せない状態の一誠を他所に、リアスは話を進めた。

 

「部長の事、ですか?それはもう、申し分ない位魅力的な女性だと思いますよ。話し出すとかなりの時間を要する程には」

 

未だ戸惑ったままのイッセーだったが、リアスの問い掛けには素直に答えていた。

いや、戸惑っているが故に、思った事をそのまま話しているとも言えるか。

 

「そう、ありがとう。ならイッセー、

 

 

 

 

 

私の処女、貰って?」

「ゑ?」

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