ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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20話_Trainingの方針

「今日からの訓練についてだが、親父が今起こったマイティアクションXのオリジンガシャットの異変、その調査の為に抜ける事となった。よってここからは俺が訓練の方針を発表するぜ。リアス・グレモリー、先に言っておくがアンタの訓練方針は、担当者が不在だから後日改めて発表する」

「分かったわ」

 

突如として起こったマイティアクションXガシャットの異変、その調査の為に一誠が帰宅した後のオカルト研究部室、其処には指導担当として急遽呼ばれたパラドが、メンバーに訓練の方針を発表していた。

 

「まずは木場祐斗。お前に渡した2つのガシャットを起動しろ」

「この2つともかい?分かったよ」

『タドルクエスト!』

『マドウダンジョン!』

 

最初に呼ばれたのは祐斗、パラドの指示に応じて渡されたガシャットを起動すると、祐斗の背後に2つのスクリーン――片方はアランブラを呼び出した物だが、もう片方は『MADOH DUNGEON』の文字と洞窟らしき背景がデカデカと映った物だ――が出現、其処からアランブラと、異国から来訪した旅人というイメージぴったりな出で立ちをした青年らしき姿のバグスターが登場した。

 

「初めまして、木場祐斗。俺の名はグラファイト。マドウダンジョンの勇士、グラファイトだ。今日より俺達が、お前が一人前の仮面ライダーになれる様指導に付く」

「昨日会ったばかりの身で自己紹介というのもどうかとは思うが、私からも。私はタドルクエストの大魔法使い、アランブラである。グラファイト共々、宜しく頼むぞ、木場祐斗」

「まあ細かい所はグラファイト達に任せるが、お前は主にグラファイトを前衛、アランブラを後衛とした実戦形式での訓練を中心に受けてもらうぜ」

「分かったよ、パラド。宜しくね、グラファイトにアランブラ」

 

現れた青年――一誠が開発したゲームの1つ、鍔迫り合い等の細かな所にQTE(クイックタイマーイベント)を取り入れた臨場感ある冒険がウリのローグライクRPG『マドウダンジョン』の主人公を模したバグスターであるグラファイトと、同じく一誠が開発したゲームの1つ、王道を歩みながらも随所に考えさせられるメッセージを発信するストーリーと、初心者からやり込みゲーマーまでと極めて広い範囲の層を満足させる難易度設定で人気のRPG『タドルクエスト』に登場する悪の大魔法使いを模したバグスターであるアランブラが自己紹介をしたタイミングで、パラドが祐斗に訓練の方針を伝えた。

以前集めた情報及び一誠が転生してから今日まで祐斗を見極めた結果、基礎的な部分は問題無いだろうと判断しての、実戦形式による訓練の通達である。

 

「次に姫島朱乃、お前も同じく渡したガシャットを起動しろ」

「分かりましたわ」

『バンバンシューティング!』

『ジェットコンバット!』

 

次に呼ばれた朱乃もまた、指示されるままに渡されたガシャットを起動する、すると今度は『BANGBANG SHOOTING』の文字と数々の弾痕が刻まれた的がデカデカと映った物と、『JET COMBAT』の文字の横に顔が描かれた巨大ミサイルが並んでいる物、2つのスクリーンが朱乃の背後に出現、其処からサイボーグだと言わんばかりの姿の兵士と、ジェットエンジンにミサイルにバルカン砲といった戦闘機の様な装備を纏った存在、2体のバグスターが其々のスクリーンから出現した。

 

「よぉ、アンタが俺のパートナーか。俺の名はバーニア、ジェットコンバットのパイロットを模したバグスターだ。これから、宜しく頼むぜ」

「お初にお目にかかる、朱乃殿。自分はリボル、バンバンシューティングの部隊長を模したバグスターである。これよりバーニア共々、朱乃殿を一人前の仮面ライダーにすべく、指導に力を注ぐ所存」

「お前も実戦形式の訓練を中心とする。リボルが地上から、バーニアが空中からお前を狙う。それを回避したり、魔力で受け流したりしながら上手く立ち回れ」

 

そのバーニアと名乗る戦闘機の装備を纏ったバグスター――同人ゲームとは思えない程の美麗なグラフィックとリアルな機体挙動で業界を驚かせたフライトシミュレータ『ジェットコンバット』に登場するパイロットを模したバグスターと、リボルと名乗るサイボーグみたいな姿のバグスター――硬派なストーリーと、物理演算エンジンを搭載した事で「本物を撃っているかの様な」演出が話題となったガンシューティング『バンバンシューティング』に登場する敵部隊長を模したバグスター、この2体が朱乃に自己紹介する、が、

 

「・・・」

「む?どうなされた、朱乃殿?」

「あ、い、いえ、声がお父様にそっくりだったのでつい・・・」

「成る程そうであられたか。ラヴリカもリアス殿の兄君の姿に擬態していたが、それをするまでもなく声がそっくりだと聞く、意外な所に縁は繋がっておるのだな・・・」

「リボル、お前は何メタい方面で感慨に耽ってんだ?」

 

その内の1体であるリボルの自己紹介を聞いた朱乃は何故か、キョトンとしていたと言わんばかりに固まっていた。

それに直ぐに気づいたリボルが様子を伺った所、どうやら朱乃の父であるバラキエルと、リボルの声がそっくりだった事が要因だった事が判明した。

何ともメタいやり取りに、側で聞いていたバーニアは思わずツッコミを入れていた。

 

「さ、さて今度は塔城黒歌」

「分かったのにゃ!」

『ハテサテパズル!』

『メテオブロッカー!』

 

そんな唐突に流れ出した変な空気を払拭すべく、黒歌に同様の操作をする様促すパラド、黒歌も同じ考えだったのか素直に従い渡されたガシャットを起動する。

すると『HATESATE PUZZLE』の文字と数独やクロスワードて使われている様なマス目が刻まれたボードがデカデカと映った物と、『METEOR BLOCKER』の文字と様々な形状の隕石が大地に降り注ぐ光景がデカデカと映った物、2つのスクリーンが黒歌の背後に出現、其処から様々な形状のブロックを組み合わせた武将らしき存在と、首にドラゴンの尾を模したマフラーを巻いた男性研究者らしき存在、2体のバグスターが其々のスクリーンから出現した。

 

「初めまして、我がパートナーよ。俺の名はドラル。メテオブロッカーの案内役をさせて頂いているバグスターです。以後、お見知り置きを」

「・・・ハテサテパズルのバグスター、ハテナだ。以後宜しく申し上げる」

「お前の訓練方法は他の奴とは違ったものにするぜ。前衛をドラル、後衛をハテナとしてお前に攻撃する、此処までは一緒だが」

 

そのドラルと名乗った研究員風のバグスター――某世界一有名なパズルゲームに似ている様で似ていない落ち物パズル『メテオブロッカー』の案内役を務める青年博士ドラルを模したバグスターと、ハテナと名乗った武将の様なバグスター――シンプルながらも独特なゲームシステムで有名なボードパズル『ハテサテパズル』のマスコットキャラクターであるハテナを模したバグスター、2体の自己紹介に合わせてパラドが訓練内容を伝えるが、それは先ほどの2人とは違ったものだった。

 

「お前はそれらを凌ぎつつ、これをプレイしろ」

「こ、これってメテオブロッカー?」

 

それは、ハテナとドラルの連携攻撃を凌ぎつつ、メテオブロッカーをプレイしろ、というものだった。

 

「え?こんなんで訓練になるのかにゃ?」

「まあ気持ちは分からんでもない。だがお前が変身する仮面ライダー、パズルの力を有した仮面ライダーパラガスは、事実上そうやって戦う仮面ライダーと言っても過言じゃない」

「本当かにゃ・・・」

 

攻撃を凌ぎながらゲームをする、訓練でもなんでも無さそうな内容に首をかしげる黒歌、パラドもそれに理解を示したのかその意図を説明するが、却って黒歌の疑問は増すばかりだった。

 

「まあ詳しくは後でドラル達に聞け。続いては塔城白音」

「分かりました」

『バクレツファイター!』

『メタリックフィスト!』

 

そんな黒歌の疑念を他所にパラドは白音を促し、彼女も応じて渡されたガシャットを起動する、すると『BAKURETSU FIGHTER』の文字とアッパーを放つボクサーがデカデカと映った物と、『METALIC FIST』の文字と構えを取る拳法家がデカデカと映った物、2つのスクリーンが白音の背後に出現、其処からドラルと同じく白衣を着た2人、いや2体のバグスターが其々のスクリーンから出現した。

 

「あ、ギリルさん!お久しぶりです!この前は色々とお世話になりました!」

「あら、久しぶりねアーシア。色々積もる話もあるでしょうけど、また後でね」

「貴女が、アーシア先輩やイッセー先輩が言っていたギリルさんですか」

「ええ。貴女が白音ちゃんね、パパやバガモンが言っていた。私はギリル、バクレツファイターの戦士よ」

「よぉ白音ちゃん、初めましてだな!俺こそがメタリックフィストの戦士を模した、バグスター1の天才レスラー、ロボル様だ!俺とギリルによる修行のゴールは遠いぞ、付いてこれr、あだ!?」

「ロボル、調子に乗らない」

「全くだぜ、ロボル。それはともかく、お前はギリル、ロボルと組手だ」

「了解、頑張ります!」

 

現れたのはギリル――個性派揃いながらも、ゲームバランスがとれたキャラクター構成と爽快感を打ち出したゲームシステムでアーケード進出も果たした2D格闘『バクレツファイター』に登場する女性サイボーグ戦士ギリルを模したバグスターと、自らをロボルと名乗る、研究者というよりレスラーと言ったほうがいいガタイと赤いロボットアームと化した左腕が特徴のバグスター――「バクレツファイターの良さをそのままに3D進出した神作」と呼ばれる程の人気を誇る3D格闘『メタリックフィスト』に登場するサイボーグレスラー、ロボルを模したバグスター。

何やらロボルが俺様感丸出しな言動で自己紹介をしていたが、其処にギリルが容赦ないツッコミを浴びせていた。

 

「そしてアーシア・アルジェント」

「はい、パラドさん!」

『ときめきクライシス!』

『ドレミファビート!』

 

そして最後に呼ばれたアーシアもまた渡されたガシャットを起動する、すると今までとは違ってポッピーの声でゲーム名がコールされ、『TOKIMEKI CRISIS』の文字とポッピーらしき少女がデカデカと映った物と、『DOREMIFA BEAT』の文字とポッピーをゆるキャラ化した様なキャラクターが指揮棒を振るっている様がデカデカと映った物、2つのスクリーンがアーシアの背後に出現、其処から出て来たのは、

 

「ま、魔王様!?」

「アイェェェェ!?魔王様、魔王様ニャンデ!?」

「姉様、気持ちは分かりますが正気に戻って下さい!NRS(ニンジャリアリティショック)を発症した一般人(モータル)じゃないんですから!」

「あ、あらあら、これは流石に予想外ですわね・・・」

「え、えっと皆さん、どうしたんですか・・・?」

「ラヴリカ、お前なんで擬態して来たんだ!?」

「皆が誤解しちゃうでしょ、というか既にピプペポパニックだよ!早く本来の姿に戻って!」

「いやぁ、折角のご対面だしドッキリを仕掛けみたのさ」

「真面目な話している所でドッキリやっても心踊る訳ないだろ!さっさと本来の姿に戻れ!」

「やれやれ、仕方ないな。ならば、培養!」

「あ、やっぱりラヴリカの擬態だったのね・・・」

 

ポッピーと、擬態していたラヴリカであった。

まさかリアスの兄である魔王の姿に擬態して登場するとは思わなかったのか、その事を知らない祐斗達は驚きの余りパニックに陥り、リアスの兄の事を知らないアーシアは混乱した状況に戸惑い、パラドとポッピーはそんな暴挙に出たラヴリカに元の姿に戻る様キレ気味に叫んだ。

 

「こいつをこの場に呼び出して良かったのか・・・?

まあ良い。お前はラヴリカ達から、自らが使うであろう力の操作方法を教われ。後は基礎訓練だ」

「あ、はい・・・」

「訓練方針の発表は以上だ。では、各自訓練を始めろ!」

「「「「はい、ステージセレクト!」」」」

『ステージ・セレクト!』

 

最後にアーシアに訓練方針を伝え、訓練を開始する様号令したパラド、それに応じ、祐斗達は既に装着していたゲーマドライバーの、左腰のスロットにあるスイッチを押した。

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