ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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23話_必殺のSniper

「敵の気配がします。人数は4人、うち兵士が3人、残る1人は戦車です。此方が侵入するのを待ち構えているかの様相ですね」

「もうそれ程侵入されているのか。此方ものんびりしていた訳では無いのだが…

だが好都合だ、俺達の目的を鑑みれば」

 

体育館を確保する「振り」の為に出撃した一誠と白音は、彼の言う通り決して遅く無い時間で到着したのだが、その少し前に白音が敵の気配を察知していた。

妖怪の一種である猫又、その中でも強大な力を有する存在の子として生まれた彼女と黒歌両名は、その血筋故に仙術等の摩訶不思議な術式を用いる事が出来、白音も姉の黒歌程では無いにしても扱える、それを用いて体育館内に侵入した敵の存在を、その人数や駒の種類まで把握したのだ。

 

「白音ちゃん、ガシャットの準備は良い?」

「勿論です、イッセー先輩!」

「なら行こう!部長の運命は、俺達が変える!」

 

そんな体育館内の状況に驚きつつも、今回の作戦を踏まえればむしろ好都合だと言わんばかりの様子でガシャットを左手に持った一誠と白音は、真正面から突入した。

すると案の定と言うべきか、

 

「来たわね!」

 

ライザーの眷属であろう、4人の少女達が体育館内で待ち構えていた。

 

「白音ちゃんが察知していた通りだ、凄いな。これも仙術の、猫又の力という事か」

「まあ、姉様には遠く及びませんけどね」

『マイティアクションエックス!』

『バクレツファイター!』

「な、こ、これは!?」

 

そんな、想像通りな光景を前に言葉を交えつつ互いにガシャットを起動させた一誠と白音、無論その直後には自らの背に起動させたガシャットに関連するスクリーンが登場し、その周囲にドット状の波が広がるという、何時も通りの光景が繰り広げられた。

 

「大変身!」

「ラウンド2、変身!」

『『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』』

 

とはいえそんな事は一誠達以外は初めて、故に突然の事態に驚きを隠せないライザーの眷属達。

それを尻目に、一誠は何時もの動作を、白音はファイティングポーズを取りながらガシャットをゲーマドライバーに装填、レバーを開き、

 

「「ハァッ!」」

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション、エックス!』

『ガシャコンブレイカー!』

『ぶち込め正拳!バクレツファイター!』

 

一誠はこれまた何時も通りの挙動を見せつつエグゼイドに変身、ガシャコンブレイカーを装備する。

一方の白音は、赤い角刈りヘアに鉢巻の様な装備を付けたキャラクターが映ったパネルを殴って選択、『Select!』の文字と共にパネルが重なると同時にそれと同じ顔の仮面ライダー、そのレベル1の姿に変身、その直後に登場した赤いパネルを通過すると共に異空間へと転移、ボクシングリングらしき異空間で、対戦相手にワンツーパンチで体勢を崩しジャンピングアッパーを決める、と同時に頭部を残して身体が飛び散り、残った頭部からアッパーを決めた体勢のままな状態の新しい身体が出現、そのまま帰還した。

 

「な、何なの一体、その姿は…!」

 

一連の動作を経て並び立つ2人のライダーの姿に先程から驚愕しきりなライザーの眷属達。

 

「仮面ライダーエグゼイド、アクションゲーマーレベル2。アクションゲームをモチーフとした仮面ライダーだ」

「仮面ライダーノックス、ファイターゲーマーレベル2。格闘ゲームをモチーフとした仮面ライダーです!」

 

そんな彼女達の声に応える様に、エグゼイドと、赤のベースカラーと炎の様な装飾が特徴的なライダースーツに覆われ、エグゼイドと同じくレベル1時の頭部だったパーツを背負う仮面ライダー、ノックスはそう宣言した。

 

「くっ姿が変わったからって怖気つくと思ったら大間違いよ!」

「ボッコボコにしてライザー様の前に突き出してやるんだから!」

「「死なない程度に解体しまーす!」」

「行くよ、白音ちゃん!」

「はい、イッセー先輩!」

 

その宣言を受けてかどうかは分からないが、今はレーティング・ゲーム中だと気を引き締めたライザーの眷属達が飛び掛かって来るのを受けて迎え撃つ構えを取るエグゼイド達。

其処へ、

 

『ライザー・フェニックス様の『女王』、リタイア』

 

そんなアナウンスが流れた。

 

―――――――――――――

 

「私も行って来ますわ、リアス」

「ええ、頼んだわよ。朱乃」

 

その数分前、作戦会議を終えて其々の持ち場へと急いだ一誠達、彼らが出発したのを見届けた朱乃もまた、己の役目を果たすべく部室を出た。

 

『バンバンシューティング!』

第二戦術(セカンドタクティクス)、変身!」

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

 

その移動の際左手で、西部劇でよく見られる早撃ちの如くガシャットをホルダーから抜き取って構え、同じく西部劇でお馴染みなガンスピンの要領でガシャットを回転させながらゲーマドライバーに装填、レバーを開き、

 

「行きますわ!」

『ババンバン!バンババン!イェーイ!バンバンシューティング!』

 

ライムグリーンの前髪らしき機構で右眼を覆い『STG』と書かれたヘルメットを装着したキャラクターが映ったパネルを、指鉄砲で弾いて選択、『Select!』の文字と共にパネルが重なると同時にそれと同じ顔の仮面ライダー、そのレベル1の姿に変身、その直後に登場した群青のパネルを通過すると共に異空間へと転移、至る所に配置された的を何時の間にか持っていた拳銃で次々と撃ち抜くと同時に頭部を残して身体が飛び散り、残った頭部から群青のベースカラーとライムグリーンのラインが特徴的なライダースーツで覆われ、ライムグリーンのマントと、これまたエグゼイド達と同じくレベル1時の頭部だったパーツを装着した新しい身体が出現、そのまま帰還した。

 

『ガシャコンマグナム!ズ・キューン!』

任務開始(ミッション・スタート)ですわ!」

 

一連の動作で朱乃が変身した仮面ライダー――仮面ライダースナイプ・シューティングゲーマーレベル2は、エグゼイドがガシャコンブレイカーを装備するのと同じ手段で拳銃型のガシャコンウェポン−−ガシャコンマグナムを装備し、その側面にある『A』と書かれたスイッチを押して銃身を伸長、狙撃用のサイトを展開、更に『B』と書かれたスイッチを押してエネルギーをチャージした。

 

「さて、と…

あらあら、案の定来ていましたわね。それもあの姿は確か爆弾王妃(ボム・クイーン)ユーベルーナ…

流石はイッセー君、読み通りですわね」

 

そのまま屋上へと歩みを進めたスナイプ、其処で索敵の為に周囲を見回し始めたが、狙いの敵は直ぐに見つかった。

一誠達が向かったであろう体育館、其処を見据えるかの様に周囲を浮遊している、如何にも魔導師だと言わんばかりの出で立ちをした女性がいたのだ。

 

「イッセー君達の安全の為にも、此処でさよならとさせて頂きますわ」

 

その姿を見つけるや否や、ガシャコンマグナムの銃口をユーベルーナに向けるスナイプ。

狙撃用サイトで狙いを定め、

 

『ライザー・フェニックス様の『女王』、リタイア』

 

引き金を引いた。

それによって放たれた銃撃、スナイプに変身している朱乃に宿った雷光の力を込めたその強力な一撃は、先程彼女が異名を付けて呼ぶ程の知名度を有するユーベルーナですらも防ぐ事など叶わず(そもそも直撃寸前まで気付いてすらいなかったが)、瞬時にリタイアとなった。

 

『やったわね、朱乃!そしたら、イッセー達が脱出次第、次お願いね』

「ええ、リアス」

『ガッシューン』

 

そのアナウンスを聞いたであろうリアスからの連絡を耳にしつつ、朱乃は『次』の為の準備を進める。

まずはゲーマドライバーに装填されていたガシャットを抜き取り、

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

ガシャコンマグナムの後部に取り付けられた、ガシャット挿入スロットに装填する。

それによってガシャコンマグナムに膨大なエネルギーが収束されているのを確認しつつ、照準を体育館に合わせる。

そして、

 

『朱乃、イッセー達が離脱したわ』

「了解しましたわ、リアス」

『バンバン!クリティカル・フィニッシュ!』

 

リアスから、エグゼイド達が体育館から離れたという連絡を受けて引き金を引いた。

それによって解放された膨大なエネルギーは、ガシャコンマグナムの銃口から強大な雷光として体育館へと殺到、

 

『ライザー・フェニックス様の『兵士』3名、『戦車』1名、リタイア』

「…あらあら、出力が強すぎたかしら?」

 

体育館諸共ライザーの眷属達をリタイアさせたのは勿論、射線の先の地形すらも大きく抉り飛ばした。

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