「せいっ!やぁっ!」
「くっ!やるな、流石は仮面ライダーと言うべきか!」
カーラマインが独断で出撃した事によって起こった双方の眷属同士による決戦、その口火を切った彼女は、その名乗りに応じたブレイブとの1対1による決闘となり、互いに炎を纏った己の得物で斬り合いを繰り広げていた。
その戦況は、騎士として転生した事によって得たスピードは健在、どころかライダーシステムによって更に底上げされた事に留まらず、一撃一撃の重みも加わったブレイブが押していると言えるだろう。
一方、
「ふっ!はぁっ!」
「「にゃにゃぁ!?」」
「とう!そぉい!」
「ちぃっ!」
「しゅっ!」
「ぐぁっ!?」
『ズ・ガーン!』
「はいにゃ!」
「きゃぁ!?」
ノックスは自らと同じ猫又と思しき少女達を相手に1対2ながらも圧倒、エグゼイドは仮面を被った女戦士との戦闘を優位に進め、パラガスは大剣を持った騎士と思しき少女を斬りつける一方で、ガシャコンパラブレイガンを銃らしき形態に変形させた上で、後方で術式を展開しようとしていた十二単を身に纏っている少女を銃撃した。
其処に、
「援護しますわ!」
「「「「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」」」」
戦いを察知したスナイプが、ガシャコンマグナムを拳銃らしき形態に戻した上で乱入、ライザーの眷属達のみに銃弾を浴びせる好援護を見せた。
「す、凄いですわ、これがライダーシステムの力…!
やはりアイズ様は天才と、いや神と呼ぶに相応しい存在…!
そんなアイズ様を燃やす等と、お兄様はなんて罪深い事を、後でまたお話ですわね…!」
そんな戦況を1人観戦していたレイヴェルは、ライダーシステムが持つ力に、それを生み出したエグゼイドの才に、先程と変わらず心酔しているかの様に魅入り、そんな彼に対して燃やすと宣言したライザーへの怒りを滾らせていた。
因みに何故彼女だけ戦っていないのかと言うと、彼女は元々、成人になるに合わせて上級悪魔になった時に向けての研修目的でライザーの眷属になったに過ぎず、レーティング・ゲームは傍観する事が事前に決められていたのだ。
尤も彼女自身、レーティング・ゲームに対して余り良い感情は抱いていないのだが…
「さあ、これで決まりにゃ!」
『ス・パーン!』
『『『『マッスル化!』』』』
「力が、漲ってくる…!」
「はぁっ!凄い力だ、これなら!」
「エナジーアイテムをありがとうございます、黒歌先生。これで決める!」
そんな彼女を他所にパラガスは、ガシャコンパラブレイガンを斧らしき形態に戻しつつ、赤色のベースカラーに己の筋力をアピールする人らしき絵柄が描かれたエナジーアイテムを4枚取り出し、前線で戦う其々のライダーに投げつけた。
すると4人の身体が一瞬にして筋肉隆々になるという演出と共に、其々のパワーが実際に上昇した。
それを受けて其々ゲーマドライバーに装填していたガシャットを抜き取り、
『『『『ガシャット!キメワザ!』』』』
エグゼイドはガシャコンブレイカー、パラガスはガシャコンパラブレイガン、其々の後部に取り付けられたガシャット装填スロットに装填、一方のブレイブはガシャコンソードの唾に当たる部分に取り付けられたガシャット装填スロットに装填、そしてガシャコンウェポンを持たないノックスは、己の右腰に装着された黒いガシャット装填スロットに装填し、
『マイティ!クリティカル・フィニッシュ!』
『タドル!クリティカル・フィニッシュ!』
『ハテサテ!クリティカル・フィニッシュ!』
『バクレツ!クリティカル・ストライク!』
其々の必殺技を放った。
「せいはぁぁぁ!」
「ぐぁぁぁぁ!?」
エグゼイドは、何か来ると察知して咄嗟に防御体制に移った女戦士を、ガードごとぶっ飛ばし、
「はぁぁぁ!」
「ぐぅっ!?」
ブレイブは、ガシャコンソードに纏っていた炎の勢いを増大させた状態で大上段に振り下ろし、それによって放たれた衝撃波に炎を纏わせてカーラマインを焼き尽くし、
「がぁぁぁぁ!?」
「安心するにゃ、峰打ちなのにゃ」
パラガスは何故か女騎士を、ガシャコンパラブレイガンの刃ではない部分でぶっ飛ばし、
「真◯波◯拳!」
「「にゃぁぁ!?」」
「きゃぁぁぁ!?」
ノックスは、某今日に至るまでの格闘ゲームの基礎を築き上げた2D格闘ゲームの主人公である、自分より強いであろう存在との出会いを渇望する格闘家の必殺技と同じ様な挙動で真紅のオーラを放ち、自らが戦っていた猫又の2人組と、十二単の少女を纏めて呑み込んだ。
『ライザー・フェニックス様の『戦車』1名、『騎士』2名、『僧侶』1名、『兵士』2名、リタイア』
それらの一撃は彼女達にとって耐え切れるものではなく、みんな揃ってリタイアとなり、ライザー側に残された眷属はレイヴェルのみとなった。
其処へ、
『み、皆さん大変です!此方に、火の鳥らしき物体が飛んできました!』
「何?分かった、アーシア。すぐに向かう。
…もしかしなくてもあの焼き鳥野郎か、随分と遅かった物だ」
リアスの側に付いていたアーシアから、何者かが襲撃してきた旨の連絡が届いた。
此処に残っている敵陣営がレイヴェルと、王であるライザーしかいない以上、ライザーがその襲撃者であると見たエグゼイド達だったが、アーシアへの連絡に反し、その足取りは何処か気楽そうだった。
「あの、アイズ様?他の皆様もそうですが、急がなくても宜しいのですか?幾ら眷族達を倒した所で、王であるリアス様が討たれては意味がないのはご存知でしょう?」
そんなエグゼイド達の動きを疑問に思ったレイヴェルが、それを隠さずに投げかけた。
それに対するエグゼイド達の答えは、
「部長なら、いや、仮面ライダーゲンムなら、あの焼き鳥野郎を倒せると信じている。それ程の力を有していると、信じているからな」
リアスへの、信頼だった。
――――――――――――
「まさか、これ程までとは思いもよらなかったぞ。だが、此処で俺をお前の所まで通した事でお前の負けは決まった!さあ俺のリアス、俺との婚約を受けて貰おうか!」
案の定、旧校舎へとやって来たのはライザー、その彼はもう勝った気でいるのか、勝利宣言していた。
確かにエグゼイド達は旧校舎から離れていてすぐには向かえない、その間にリアスを倒してしまえばレーティング・ゲームのルール上、ライザーの勝利は決まる。
「それはどうかしら、ライザー?行くわよ、アーシア!」
「はい、部長さん!」
『マイティアクションエックス!』
『ときめきクライシス!』
「な、なんだこれは!?」
だがそれは『今までの』リアスが相手であったならの話。
ライザーが知っている自分とは違う、そう知らしめる様にリアスはアーシアに呼びかけ、彼女と共に持っていたガシャットを起動させる。
「グレード2、変身!」
「セカンドステージ、変身!」
『『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』』
そしてリアスはグリップ部分に指を引っ掛けてぶら下げる様にしながら、一方のアーシアは身体を一回転してからガシャットをゲーマドライバーに装填、レバーを開き、其々のライダーに変身する。
「行くわよ!」
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショォォォォン!エックス!』
まずはリアス、髪が黒に、目が赤になったエグゼイドらしきキャラクターのパネルを選択、『Select!』の文字と共にそれと同じ顔の仮面ライダー、そのレベル1の姿に変身、その直後に登場した紫色のパネルを通過すると異空間へと転移する事なく、黒いエグゼイドと言わんばかりの姿となった。
「行きます!」
『ちょっぴり照れるわ、ときめき!クライシス!』
一方のアーシアは、ポッピーの声で流れる変身音声をBGMに、ピンク色のおかっぱヘアが特徴的なキャラクターのパネルを選択、『Select!』の文字と共にそれと同じ顔の仮面ライダー、そのレベル1の姿に変身、その直後に登場したピンク色のパネルとを通過すると異空間へと転移、其処にいる様々なタイプのイケメン男子に口説かれて照れが限界となったのか、身体が頭部を残して飛び散り、残った頭部から黒いライダースーツの上に黄色のワンピースを纏った新しい身体が出現、そのまま帰還した。
「な、何なんだその姿は!?」
先程とは明らかに違う、仮面ライダーとしての姿へと変貌したリアス達、その光景を見せつけられたライザーは、驚きのあまりそう問い詰めて来た。
「仮面ライダーゲンム、アクションゲーマーレベル2。全ての仮面ライダーの
「仮面ライダーポッピー、クライシスゲーマーレベル2。サウンドノベルをモチーフにした仮面ライダーです!ポパピプペナルティ、退場です!」
そんなライザーに、リアスが変身した仮面ライダーゲンムは紫、アーシアが変身した仮面ライダーポッピーはピンクの、ゲームパッドを模したガシャコンウェポンを構えながらそう宣言した。