ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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42話_神の、信者のSpirit

「ぐ、あ、あぁ、こんな、こんな事が…!?」

「アーシアさん、ゼノヴィア…

見損なったわよ、貴方達。貴方達の信仰心は、そんな程度なの?」

 

聖書の神が既に死んでいた事を告げ、衝撃を受ける面々の姿に高笑いをしていたコカビエル、だがそれも、その隙を突いた風魔によるガシャコンニンジャブレードでの必殺の突きを諸に受けた事で中断される事となった。

今の一撃が致命傷と言える位の深手だったか、或いはまさか教会のエクソシストであるイリナが変身した風魔からそんな攻撃を受けるとは思わなかったか、苦悶と動揺を隠せないコカビエル、そんな彼を他所に風魔は、神の死を告げられて絶望に瀕していたポッピーとゼノヴィアに対し、そう声を掛けた。

 

「馬鹿な、何故まともに動ける…!?

貴様も教会のエクソシストなら、神の死を聞いて何かしら思う所があるはずだ…!

なのに、なのに何故、そうやって平然としていられる…!?」

 

そんな風魔の様子に疑問を抱かざるを得なかったか、激痛に苦しみながらも彼女に問うコカビエル。

 

「聖書の神が、我らが信ずる神様が、亡くなられた、ね。

 

 

 

だからどうしたのよ?」

「な!?なん、だと…!?」

 

それに対する風魔の答えは、信者にしては余りにもドライ過ぎる物だった、が、

 

「確かに聖書の神という命は、我らが信ずる神様は、既にこの世より旅立たれてしまわれたのかも知れない。その事実をひた隠しにする教会の真意も理解は出来る、納得はこれっぽっちもしていないけど。

 

それでも、神様が齎せし奇跡は、神様が遺された物は、今もこうしてその力を振るっている!私達信者を、見守られている!

 

そして神様の教えは、精神は、意思は、そして魂は今でも生きている!私達の、心の中で!」

「がはっ!?」

「主様は、生きている、私達の、心の中で…!」

「は、はは、まさか、イリナの奴に気付かされる日が来ようとはね…」

 

その真意は、神の死を、不在を知って尚揺るがぬ、度が過ぎるが故に自称信者のレッテルを張られてしまった彼女の信仰心の、独特な表現であった。

そんな風魔の信仰心を目の当たりにし、ポッピーとゼノヴィアが絶望から立ち直った一方、刺さっていたガシャコンニンジャブレードを勢いよく引き抜かれた事で苦痛の声を上げるコカビエル。

 

「皆、一気に決めるわよ!」

「「「「「「はい!」」」」」」

『『『『『『『ガシャット!キメワザ!』』』』』』』

 

それを見て戦局が一気に此方側に傾いたと判断したゲンム達が、勝負に出た。

 

『メテオ!クリティカル・ストライク!』

「さあ、大盤振る舞いにゃ!」

『『『『『『『『マッスル化!鋼鉄化!高速化!回復!』』』』』』』』

 

まずは灰色のガシャットを左腰のガシャットホルダーに備わっているガシャット装填スロットに装填したパラガスが、様々なそれを継ぎ接ぎ状に纏めた様な姿のエナジーアイテムを各ライダーに供給、

 

『ジェット!クリティカル・ストライク!』

「食らいなさい!」

「ぬぉぉぉぉぉ!」

 

それを受けてオレンジ色のガシャットを左腰のスロットに装填したスナイプが、両腕のガトリング砲と背中から大量のミサイルを発射、

 

『シャカリキ!クリティカル・ストライク!』

「せいっ!はぁっ!」

「あぐっがはぁ!?」

 

それにコカビエルが対処している隙に、黄緑色のガシャットを左腰のスロットに装填したゲンムが、滅びの魔力を纏った車輪型パーツを投擲、ブーメランの如き軌道を描かせて直撃させ、

 

『マドウ!クリティカル・フィニッシュ!』

「『ドドドドドドド!聖魔黒龍剣!』」

「がぁぁぁぁぁぁ!?」

 

その衝撃によって錐もみ回転している最中、青色のガシャットをガシャコンソードのスロットに装填したブレイブが、コカビエルが自らに背を向けたタイミングで灰色のオーラを纏った斬撃を放って翼を切り裂き、

 

『ドレミファ!クリティカル・ストライク!』

「ピプペポ、パワー!」

「ぐうぅぅぅぅぅ!?」

 

空を飛ぶ手段を失った事で落下してくる所を、桜色のガシャットを左腰のスロットに装填したポッピーが、両手から譜面を模したエネルギー波を放って拘束、

 

『バクレツ!メタリック!クリティカル・ストラッシュ!』

「十連コンボです!」

「あばばばばばばばばばば!?」

 

其処を、右腰のスロットに2つのガシャットを装填したノックスが、全身を駆け巡る強烈なパワーを込めた連撃を叩き込み、

 

「馬鹿な、俺が、こんな、所で…!」

『ゲキトツ!クリティカル・ストライク!』

「俺達の強さ、それはお前が下らないと断じた、日常の可能性だ!」

「が!?あ…!」

 

トドメとして赤いガシャットを左腰のスロットに装填したエグゼイドが、強化パーツを纏った左腕から繰り出すパンチを直撃、捻じ伏せた。

流石のコカビエルも、其々の仮面ライダーが放つ必殺の攻撃を連続で食らったとあらば耐えられる物ではない、エグゼイドのパンチを食らって程なく、その息の根は止まった。

 

『GAME CLEAR!』

 

それを告げる音声が、コカビエルとの戦争に勝利(ゲームをクリア)した事を告げる音声を聞き届け、何処か安堵した様子を見せたエグゼイド達。

こうして、戦争を再開させようとした堕天使達による、一連の騒動は本当の意味で終わった。

 

------------

 

「戦乱の再起をはかったコカビエルを討ち滅ぼせし戦士、仮面ライダー。面白いな」

 

その様子を、学園から遥か上空で見ていた1人の存在がいた。

 

「仮面ライダーの強さは、日常の可能性…

まだまだその可能性は留まる所を知らなそうだ。その成長を見届けるのも、辿るべき道の一つ、か。

さて、アザゼルにはコカビエルが死んだ事、今しがた撮った写真を添えて伝えれば良いか」

 

白い龍の様な全身鎧を身に纏ったその存在は、そう呟きながら、去っていった。

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