ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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50話_人は俺を、おっぱい星人と呼ぶ(Don't call)

急遽街の外れに位置する、朱乃が住む神社にて開かれた一誠と朱乃、ミカエルとバラキエルの会談も滞りなく終わり、ミカエルとバラキエルの両名は其々、己の本拠地へと帰っていった(その帰り際、バラキエルが朱乃に「イッセー君との今後については任せろ。此方で出来る準備はしておく」と告げて、それが何かを察した朱乃が顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた場面があったが余談である)。

 

「俺が、三大勢力の架け橋、か」

 

2人がいなくなり、幾分か静かになった神社の拝殿、その回廊にて一誠は、ミカエルから託されたアスカロンを手にしながら、そう呟いていた。

 

「どうかしましたか、イッセー君?さっきも、返答に躊躇していたみたいですけど?」

「気づいていたか、朱乃。流石に良く見ているな、俺の事」

「うふふ、イッセー君の恋人ですから」

 

そんな一誠の様子が気に掛ったのか、朱乃が寄り添いながら、声を掛けた。

朱乃は見抜いていたのだ、先程の会談でミカエルからアスカロンを託された際に、一誠がほんの一瞬、それに応じるのを躊躇した事を。

 

「恋人、か。果たして俺は、朱乃達に対して恋人らしい事が出来ているのかどうか…」

「え?そ、そんな事ありません、イッセー君は私達の事を心の底から愛してくれて」

「それは違うな。嘗て俺は、焼き鳥野郎とのレーティング・ゲームに勝利した後に皆から告白された時、心火を燃やして、いや、これは意味的におかしかったな、今更ながら訂正しよう、一生懸命皆を幸せにすると宣言した。

 

だが俺はその宣言を果たす為の努力を殆どしていない」

 

そんな朱乃に対して、一誠は自分自身の気持ちを否定する様な事を言い出した。

 

「デートに誘われて応じる事はあれど、此方からデートに誘った事は今まで一度も無い。無論デートプランは朱乃達に丸投げだ。朱乃が此処で暮らしている事も、その経緯も今日初めて知った。俺は皆を愛していると、幸せにすると言って置いて、その実、皆の事について余り知らない、知ろうともしていない。皆の事を知らない癖に、幸せにする等どうやれば出来る?いや、出来る筈もない」

「でも、イッセー君はゲームの開発とか、ライダーシステムに関する作業とかで、色々忙しいからそんな暇がないのは、私は勿論、皆も知っていますよ、だから」

「忙しさにかまけて大事な人を省みない、それは典型的な亭主関白の発想だ。幾ら忙しいからと言えど、恋人の事について知るのを、考えるのを止められる理由にはならない。

 

今の俺は、ミカエルさんが言う様な存在では、このアスカロンを託される様な存在ではない」

 

その訳を話す一誠、朱乃がすかさずフォローするが、それすらも跳ねのけるかの様に自己否定を止めない一誠。

普通なら謙虚にも程があると怒られそうな一誠の言葉だが、それを隣で聞く朱乃は穏やかなまま、

 

「イッセー君も、自分で言っていたでしょう?自分は、自分に出来る事をするまで、と。人であろうと悪魔であろうと、天使であろうと堕天使であろうと、妖怪であろうと吸血鬼であろうと、1人で出来る事には限りがありますわ。その中でイッセー君がこれまで頑張って来た事の大きさは、私達皆知っていますし、純粋に凄いと思います。だからこそ私やリアス、白音さんやアーシアさん、イリナさんやゼノヴィアさんが恋慕い、イリナさんに至っては、エクソシストの立場を投げうってまでイッセー君を追っかけて来たのですよ。悪魔の一生は長いのです、それは転生悪魔であっても変わりません。その中で少しずつ、私達について知りたい時に知って行けば良い。私達もイッセー君の為に何か出来る事をやって行きますわ。恋人という物は、そうやって支え合って行く間柄でしょう?

 

尤も、イッセー君もそれは承知の上みたいですけどね」

 

そう一誠を諭した。

 

「ああ、俺は朱乃達の事を、好きな人達の事を、もっと知って行きたい。少しずつでも、長い時間を掛けても。皆の事を知って、皆と共に幸せになって、ミカエルさんから託されたこのアスカロンに相応しい存在になる」

 

尤もそれは一誠自身が考えていた様で、朱乃の言葉を受け、手にしていたアスカロンを掲げながら、決意の言葉を口にしていた。

 

「…ところで朱乃、先程から当たっているが」

「当てていますわ。というかイッセー君、気付いていますわね?態々見当が付いているのに、それを敢えて聞き出そうなんて無粋なのではありませんでしたか?」

「何を言う。お約束な展開をぶち壊す事の方が無粋だろう。それにしても、もちもちしていて暖かい。この時期に暖かいのは敬遠する所だが、おっぱいの暖かさだけは別物だ。最ッ高に幸せだ!」

 

そんな中、ふと先程から左腕に感じる柔らかい感触が気になったのか、隣に座る朱乃に尋ねた。

所謂『当ててんのよ』である。

そんなお約束な展開に朱乃と言葉を交わしつつ、左腕に感じる朱乃のおっぱいの感触を幸せそうに堪能していた。

 

「あらあら、イッセー君っておっぱい星人なんですか?」

「ああ、筋金入りのな。と言うより、哺乳類は程度の差こそあれ皆おっぱい星人だと俺は思うが。諸々の事情が無い限りは、生まれたての頃に吸って栄養にする物は一緒だろう?」

「うふふ、それもそうですわね。なら、存分に堪能してくださいね」

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