ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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64話_さあ、Gameを始めよう…!

「まあISとLとコイツらは顔見知りだが、知らねぇ奴もいるんだ、紹介するぜ。まず、このエビみてーな髪型した奴は、U1こと九十九(つくも)遊一(ゆういち)。俺の僧侶だ」

「九十九遊一だ、宜しくな!U1って呼んでくれよ!かっとビングだ!」

「何に向かってかっとビングするんだ、お前は」

「今U1ツッコミを入れたコイツは、鉄心こと西村(にしむら)鉄男(てつお)。それと、青ずくめな服装のコイツは、ルキナこと田口(たぐち)雪奈(ゆきな)。どちらも俺の戦車だ」

「皆さん、宜しくお願いします。ルキナと呼んで下さい」

「そして、牛乳瓶みてーな眼鏡掛けたコイツは、カーリーこと木村(きむら)(なぎさ)。俺の騎士だ」

「カーリーよ。宜しくね、皆」

 

天才ゲーマー『Z』の弟子である4人、エビを思わせるメッシュを入れた髪型が目立つ少年――九十九遊一と、首回りが見えにくいマッシブな体躯の少年――西村鉄男、ロングヘアーまで含めて青ずくめな姿の少女――田口雪奈、そして牛乳瓶の底を思わせる眼鏡が特徴的な少女――木村渚。

まさかの面子に驚きを隠せなかった一誠を他所に、ゼファードルは己の弟子であり眷属でもある4人の紹介を始めた。

 

「リアス部長の僧侶、アーシア・アルジェントです!宜しくお願いします!」

「リアス部長の兵士、ゼノヴィアだ。宜しく頼む」

「同じくリアス部長の兵士、紫藤イリナです。宜しくね、皆!それにしても皆はどんな経緯で、その、Zさんで良いのかな?眷属悪魔に」

「「「「(俺)(私)達は師匠であるZ(さん)と共に在る!」」」」

「とまあどれだけ、それこそしつけぇって言われる位説得してもこんな調子でな、それ程の覚悟があるならと、眷属にしたんだよ」

 

それにこたえる様に、その場に一誠達と共にいた、元教会所属の3人が自己紹介をする。

その中でやはり、天才ゲーマーとして知られるゼファードルの弟子というだけで、特に変わった力を持っている様には感じられない4人が何故彼の眷属悪魔に転生したのかが気になったのか、イリナが尋ねようとした。

それも無理はない、悪魔に転生すると決める事、それは種族的なメリットやデメリットだけで判断して良い物では無い。

上級悪魔である主人の眷属に転生するという事、それは主人の臣下としてその耳目に、手足になって働いてゆく事と言っても過言ではないのだ。

今の悪魔社会は所謂中世ヨーロッパの様な貴族社会、故に上級悪魔となれば冥界の領地や人間界での『裏』の管理、レーティング・ゲームへの参加等、やるべき事は多く、眷属悪魔達はそんな主人の臣下としてそういった事に対して力を振るって行かねばならないのだ。

その中で己の力を認められれば中級・上級悪魔へと昇格し、自らもまた領地を持ち、眷属を従える存在となれる一方、そうでなければずっと下級悪魔のまま、中世ヨーロッパにおける平民の様な苦しい生活を強いられる事となる。

かと言って不満だからと反逆してしまったらはぐれ悪魔の烙印を押され、人外勢力の全てを敵に回す事になってしまう。

故に自ら悪魔に転生するという決断は、そういった深い事情を考慮しなければいけない。

ゼファードルもそういった事情を、本人曰くしつこい位に説明し、考え直すよう彼らに説得した。

だが彼らの覚悟は、決意は少しも揺らぐ事は無く、流石のゼファードルも根負けしたのか、或いはその強固な決意を買ったのか、彼らを己の眷属としたのだ。

 

「流石はZと言うべきか。此処まで弟子達に慕われるとはな」

「止せやIS、照れるじゃねぇか。まあ、続けるぜ。コイツはヴァルキリーのリース。俺の女王だ」

「ゼファードル様の女王、リースと申します。皆さん、宜しくお願いしますね」

「ヴァルキリーと言えば北欧の主神に仕えし戦乙女、よもやそれ程の存在を眷属にするとはな…」

 

それ程まで師匠を慕う弟子達の姿に、何処か照れ臭そうな様子のゼファードルだったが、眷属紹介を続けた。

それを受けて挨拶したゼファードルの女王である、露出度の高い緑色のワンピースに身を包んだ元ヴァルキリーの少女――リースに、そんなリースを眷属としたゼファードルに、一誠は感心した。

 

「んで、コイツらは俺の騎士であるナッシュ・ベリアルと、僧侶であるメラグ・ベリアル」

「おいゼファードル、俺らの紹介だけ何か雑じゃねぇか!イラっと来るぜ!」

「ナッシュの言う通りです、もう少し真面な紹介をして頂かないと。例えばレーティング・ゲームのチャンプであるディハウザー・ベリアル叔父様の親戚、とか」

 

そして残る2人である、共に前髪のみが水色に染まった青髪で、青を基調とした服装に身を包んだ目つきの悪い少年――ナッシュと、明るい色合いの服装に身を包んだ何処か気品に満ちた少女――メラグの(恐らく)兄妹の紹介があっさり終わった事に2人は抗議の声を上げていた。

 

「それでZ、お前の対戦相手は誰だ?」

「良くぞ聞いてくれたぜ、IS。俺の対戦相手だが、あのバアル家の兄ちゃんだ。若手最強って評判も伊達じゃねぇ力を持ったアイツが相手なんだ。下馬評じゃあ、バアル家の兄ちゃんが勝って当然だの、こっちは相手の眷属を何人倒せるかが評価の基準になるだろうだの、ひでぇ事ばっか言いやがる。実際、スペック的に及ばねぇのは百も承知だが、だからこそそれをひっくり返して、皆を驚かせてやりてぇな」

「流石は私に並ぶ天才ゲーマーですわね、期待して拝見致しますわ。あ、勿論IS様達のゲームも!」

 

とはいえこれでゼファードルの眷属紹介も終わり、近々行われる若手悪魔同士によるレーティング・ゲーム、そのゼファードルの相手が誰かが気になり、彼に聞いた一誠。

それを聞かれて、最初から教える、というよりひけらかす気満々だったのか、やる気満々だと言わんばかりに己の意気込みをペラペラと喋った。

 

 

 

その後、厳重な警備(魔王主催のパーティなので当然の事ではあるが)も功を奏して禍の団が潜入を仕掛けるなんて事態も起こらず(寧ろあってはおかしいのだが)、パーティは滞りなく終了した。

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