ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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68話_Sistersの新しい力、そして…

風魔とレーザーが匙と留流子を、エグゼイドとブレイブが椿姫、翼紗、巴柄を倒した事が伝わってから程なく、

 

「いやぁ、ホームガーディアンガシャットの力による監視アイテムの偵察能力は凄まじいわね、白音。無かったら今頃、私達迷いっ放しだったのにゃ」

「そうですね、姉様。イッセー先輩の開発手腕、改めて凄いの一言です」

「な、もう此処へ辿り着いたの!?」

「監視アイテム…!?

まさか、私達の行動は全て筒抜けだったと言うのですか!?」

 

中央広場に陣取り結界を展開していたであろう、僧侶である花戒(はなかい)(もも)草下(くさか)憐耶(れや)、そして結界内で待機していたソーナのデコイ、其処に黒歌・白音姉妹が到着、あまりにも早く嗅ぎつけられた事に動揺が広がる中、通信機越しに状況を把握したであろうソーナが、デコイ越しに全てを悟った様な顔になった。

 

「ソーナ本人が何処にいるか分からないから全て、という訳じゃにゃいけどね。準備時間中は相手と接触したらいけない規定がある以上、そっちの本陣やその周辺に監視アイテムを設置出来なかったし」

「ですが大した問題ではありません、貴方達2人を捻じ伏せた後で本物のソーナ会長の居場所を吐かせますので、姉様が」

『PERFECT PUZZLE!What’s the next stage?What’s the next stage?』

『KNOCK OUT FIGHTER!The storongest fist!Round 1!Rock & Fire!The storongest fist!Round 1!Rock & Fire!』

 

相手の弱点を突こうとしたつもりが、何もかもバレていた事が判明し更に動揺するソーナ陣営、そんな彼女達にトドメを刺すべく、黒歌と白音は懐に入れていたガシャットギアデュアルα(黒歌のそれはコピーした物)を取り出し、黒歌は『PERFECT PUZZLE』と書かれた側、白音は『KNOCK OUT FIGHTER』と書かれた側が上になる様にダイヤル部分を回した。

するとガシャットギアデュアルαが起動、其々の背後にラベルとほぼ同じ様なスクリーンが出現、待機音らしきメロディが繰り返し流れ出した。

 

「全消し連鎖!」

「ファイナルラウンド!」

「「変身!」」

『『デュアル・ガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!』』

『ゲット・ザ・グローリー・イン・ザ・チェイン!パーフェクトパズル!』

『エクスプロージョン・ヒット!ノックアウトファイター!』

 

その後は何時も通りの手順で変身作業を完了、すると黒歌の前方には青に、白音の前方には赤に、其々全体が染まり、変身後の姿が映ったパネルが出現、それを潜ると、黒歌は両肩に何かしらの機構であろう青いアーマーを、胸部にジグソーパズルと思しきイラストが描かれた装甲を装着したパラガス――パーフェクトパズルゲーマーレベルXに変身、白音は両手に炎の意匠が施された籠手を、胸部に炎のイラストが描かれた装甲を装着したノックス――ノックアウトファイターゲーマーレベルXに変身、

 

「てい」

「あぐっ…!?」

「ほいっ」

「うっ!?」

『ソーナ・シトリー様の僧侶2名、リタイア』

「「…あれ?」」

 

そのまま2人を制圧しようと突撃、したは良いのだが、手加減して放った積りの攻撃がリタイアさせるに十分な威力だった様で、2人は転移してしまった。

 

「…手加減した積りなのですが、強過ぎましたかね」

「みたいね、これは。これじゃあ尋問出来ないのにゃ。どうした物かにゃ…」

「あ、でも姉様、ソーナ会長と思しき気配を感じられるようになりましたよ。それも今までの様な偽装した感じの物では無いですね」

「あ、本当にゃ。どうやら眷属が皆リタイアしちゃったから、術式が維持出来なくなったのかにゃ?」

 

尋問しようとしていた2人を倒してしまい、どうした物かと嘆く2人だったが、その心配は無用の物となった。

眷属が全てリタイアした事で維持出来なくなったのか、これまで2人を攪乱しようと偽りの気配を発していた物や、ソーナの気配を消していた物、様々な術式が全て効力を失い、ソーナ本人の気配を察知出来る様になった。

その場所は…

 

------------

 

「まさか、屋上にいたなんてね。流石に其処は盲点だったわ」

「最後まで王が生き残る、それが王の役割です。王が取られる事、それ即ちゲームの敗北ですからね」

 

此処が異世界のバトルフィールドであるという事を物語る、真っ白な空が広がる屋上エリアへとやって来たリアス達、その中心部にはソーナがいて、何処か含みを持たせた様な言葉を発していた。

 

「そう、深くは聞かないわ。皆、手出しは無用よ。向こうもそれを所望の様でしょうし」

「部長!?危険です!」

「成る程。リアス、あのガシャットを、あの禁断と言って良い力を見せつけるのか」

「ええ、イッセー。折角のお披露目だもの、イッセーがくれた、愛のプレゼントを!」

 

その様子からソーナの狙いを察知したリアスだったが、此方も何か思惑があったのか敢えてそれに乗っかった。

それを諫めようとする眷属達、その中でオレンジのエグゼイドはそれに気づき、彼の考えが合っている事を知らしめる様に、リアスはソーナへと歩み寄りながら、懐から1つのガシャットを取り出した。

 

「ぶ、部長?そ、その、異様なオーラを纏ったガシャットは一体…?」

 

そのパールホワイトをベースカラーとしたガシャットは『DANGEROUS ZOMBIE』のタイトル名と白を基調としたゾンビがデカデカと描かれたラベルが施され、その本体からどす黒いと言える異様なオーラが吹き出ていた。

 

「折角だからソーナ、貴方にも教えてあげるわ。このガシャットはイッセーが私の為に作ってくれた、私専用のガシャットなの。何故かと言うと、このガシャットに封入されているのはバグスターウィルスでは無く、

 

 

 

滅びの魔力をデータ化した物、だから滅びの魔力を有し、尚且つ仮面ライダーへの変身が出来る私にしか扱えないわ」

「い、何時の間にそんなガシャットを作ったのですか、イッセー先輩…」

「何か話からしてもヤベーイ感じが凄まじいのにゃ…」

 

それに対して抱いた眷属達の疑問に、何処か己を誇示するかの如く説明し始めたリアス。

 

「勿論、私にしか扱えない分、今までのガシャットとは比べ物にならない程の力を私に齎してくれるわ。何時もの様にゲーマドライバーを用いて変身すれば、今までの仮面ライダーは勿論、さっき貴方の眷属を軽いワンパンで仕留めたレベルXをも、スペック上では凌駕するの。だけどね、このガシャットの真の使い方は違うわ。こうやって使うのよ」

『ガッチョーン…!』

 

そう説明を続けつつ、ガシャットを指に引っ掛けながら取り出したのは、バグスター達が身に着けていたベルトのバックルと思しきアタッチメント、それを同じく取り出したガシャコンバグヴァイザーに取り付けた瞬間、起動音声と共に重苦しい待機音が流れ出し、そのまま腰に押し当てるとベルトが伸び、ゲーマドライバーの時と同じくベルト――バグルドライバーとして装着された。

 

「此処で知ると良いわ、ソーナ。貴方がどんな策を講じようと、私達に勝つ事、一矢報いる事など絶対に不可能だと言う事をねェェェェ!」

『デンジャラスゾンビ!』

 

そして、狂気に満ちた叫び声を上げながらガシャットを起動すると、エレキギターと思しき起動音と共に、背後に『DANGEROUS ZONBIE』の文字、ラベルのそれと同じゾンビがデカデカと描かれたスクリーンが出現、

 

「グレードX、変身!」

『ガシャット!バグルアップ!デンジャー!デンジャー!ジェノサイド!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!ウゥゥゥ!』

 

ガシャットを装填し、バグルドライバー上部のスイッチを押した瞬間、変身音と共に銃口部分から黒い煙が噴出、リアスの身体を覆いつくし、それから数秒後に出現した白いフレームで囲われた真っ黒なパネルを突き破る様にして、ゲンムが出現した。

いや、出て来たのはゲンムと呼ぶべきか迷う程、異様な姿のライダーだった。

ドライバーが違うのは勿論だが、黒地に紫のラインが走るデザインだったライダースーツは白地に黒色がカビの如く侵食する様なそれと化し、赤色だった眼は左のみ水色のオッドアイとなり、真っ黒だった髪は一部が白髪へと変化、胸のコントローラーは白骨化したかの様に白く変色、身体の所々に装着されたプロテクターにも棘らしき物が生えていた。

それより何より、胸のディスプレイに本来なら表示されている筈の体力ゲージが、存在しなかった。

 

「デンジャラスゾンビ、なんて、なんて凄まじい力…!」

「り、リアス、その姿は一体…?」

 

余りの変わり様に、流石のソーナも怯えを隠せない様子で尋ねた。

 

「仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマー。ホラーゲームを司る形態よ。

 

 

 

グレードXの力、思い知れェェェェ!」

 

それに対し、ゾンビゲーマーレベルXと化したゲンムはそう答えながら、ゆっくりとソーナへ近づいて行った。

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