ハイスクールDevil×Ex-aid   作:不知火新夜

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5.5章 特別編『夏休みのLEGEND RIDERS』
72話_一誠達の新たなるHouse…House?


「此処が、グレモリー家からのプレゼントです。今日より、此処でリアス様、眷属の皆様は此処で住む様にとジオティクス様から伝言を預かっております」

「まさか、此処までのサプライズプレゼントとはな…」

「此処が、私達の新居って事?お父様、気合が入り過ぎでは…?」

 

何故か人間界に、それも自分達の後を付いてくる形で来たディオドラが此方を呼び止めようとして、逆にサーゼクス(に擬態していたラヴリカ)に呼び止められていた事など知る由もないリアス達は、駅から出て程なくグレモリー家の使用人を見つけ、彼の案内でとある場所へと進んだ。

其処にはジオティクスの、いやグレモリー家の入り過ぎた気合の現れとも言うべき、豪邸と言うしかない巨大な洋館が、広大な土地に建てられていた。

まさかのプレゼントに、そのプレゼントである豪邸で住む様にとのジオティクスの指示に一誠もリアスも、他の眷属も開いた口が塞がらなかった。

 

「ジオティクス様はプレゼントと仰っていましたが、恩着せがましい事を言う積りはありません。土地や建築士等はグレモリー家の伝手で手配いたしましたが、お支払いは兵藤様側から頂きましたので。五郎様は「一誠が稼いだお金だから、一誠の為に使うべき」と仰っておりました」

「俺が稼いだお金って、ゲームの売上金の事だよな…

それは父さん達で使って欲しいと何時も言っている筈なのだが、それもこれ程の豪邸を建てる位の大金を、俺の為にはたいて…」

「尚、その五郎様達は「一誠達の新しい生活の邪魔になってはならないし、今の住まいから離れたくない」と、同居を固辞されました」

「そうですか。住む街は一緒だから距離的に直ぐ会えるとは言え、少し寂しくなるな…」

 

しかもその資金の出処が両親へ渡していたゲームの売上金だった事に、一誠は苦笑いを浮かべた一方、別居が決まった事には何処か寂しそうな様子を見せた。

 

「それにしても、ガレージに並んでいる車も、テスラのモデルSにモデルX、そしてロードスター…

電気自動車ばかりなのは流石とは言っても、父さんは何時からテスラの回し者になったんだ?」

「気づかれましたか。はい、全て五郎様のリクエストを基に、グレモリー家で手配した車です。此方も兵藤様側からお支払い頂きましたので、遠慮なく乗り回して下さい」

(イッセーを助手席に乗せてドライブデート…

それもアリね。丁度この前、運転免許を取れたし、今度誘っちゃおうかしら)

(これは私のドライビングテクニックをアピールする絶好の機会!冥界のインパクトブルーと呼ばれた私の腕前を見せちゃうのにゃ!)

(折角の車のプレゼントです、早く免許を取って、イッセー君とのデートに…!)

 

それは兎も角、豪邸の前方に併設されているガレージに納車されていた車の数々もまた、この豪邸に見合ったと言って良い物だった。

電気自動車分野のリーダーとも言われるテスラモーターズが販売している、セダンタイプのモデルSとクロスオーバーSUVタイプのモデルX(どちらも最上級グレードであるP100D)、そしてテスラが最初に販売したオープンカーのロードスター(此方も最上級グレードであるスポーツ)が並ぶ光景に、一誠がツッコミを入れていた一方、つい最近自動車の運転免許を取得したばかりのリアスと、既に免許を取得して数年経ち、プロドライバー顔負けの腕前となった黒歌は一誠をドライブデートに誘おうと決意、まだの朱乃は早く取得しようとこれまた決意を固めていた。

尚、電気自動車ばかりな五郎のチョイスを流石と一誠が言ったのは、兵藤家の現在の愛車であるBMW・i3を始め、長年電気自動車を乗り継いで来たからであり、乗り始めた理由も「誠次郎の件で人様に多大な迷惑を掛けている以上、他の面でも迷惑を掛ける訳には行かない」という考えから、環境に優しい交通手段と言われる電気自動車を、その動力源である電力もこれまた環境に優しい発電方法とされている太陽光発電を取り入れて来たからである。

そんな五郎の拘りは豪邸の方にも、屋根を覆い尽くすかの様に敷設された太陽光発電パネルという形で表れていた。

因みにこういった拘りを実現し切った豪邸を建てたり、3台もの高級電気自動車等を購入したりする為に支払った事で、兵藤家の通帳は、それはそれは綺麗な形でゼロが1つ減ったそうだ。

 

------------

 

「今まで暮らしていた家とは随分と様変わりした物だ、もしかしたらグレモリー家の本邸にも引けを取らないぞ、この規模は…

住めば都とは言うが、果たしてこれ程までの都に住み慣れていけるのだろうか、俺は…」

 

その後も使用人の案内で、新居の様々な豪勢振りを目の当たりにして来た一誠はその夜、自室で一人、何処か疲れた面持ちで呟いていた。

それも無理はない、個人用ルームがリアスとその眷属は勿論、現時点で22体が現実世界で活動しているバグスター達も含めて1人1部屋で割り振ったとしてもまだ数部屋もの空きが残る程あり、その他にリビングやキッチンと言ったごくありふれた部屋に加えて、会議室やクロト達用のオペレーティングルーム、トレーニングルームや屋内プール、エレベーターや屋内倉庫、果ては大浴場まで備わっている。

その一部屋一部屋もホテルを思わせる豪華さであり、例えば一誠の自室にあるベッドはキングサイズの物を2つも繋げたそれとなっている他、個人用のお風呂やキッチン、最新式テレビまで備えてあった。

こうした豪華設備を内包した地上6階、地下3階建ての豪邸に住まう事になったのだ、不安を覚えるのも仕方ない話である。

 

「流石に疲れた。ガシャットギアデュアルβとγ、そして新しいガシャット開発もあるが、今取り掛かっても進まないだろう。今日は休むとしよう」

 

そんな精神的な疲れを他所に、とは行かずベッドに寝転んだ一誠、そのまま深い眠りについた。

 

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「パパ達は眠りについたか。よし、早速このガシャットを起動させるとしよう」

 

同時刻、とある場所で、青年男性と思われる存在がとある機器を操作し、

 

『ナゾトキラビリンス!』

「パパ。私からのプレゼント、是非受け取って欲しい」

 

ガシャットと思しき物体を、その機器に装填した。

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