『一生に一度のお願い』   作:食券乱用

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八折を書いたと思ったけど書いてなかったかも知れない。


今宵はバレンタイン【おまけ】

「お疲れ様です〜お先に失礼します〜」

 

「お疲れ。明日は大事な会議があるから遅れないようにね比企谷くん」

 

「いつも遅刻してるみたいな言い方やめてくださいよ山田さん笑。それは田中に言ってください」

 

「ちょっ!比企谷!それは無しだろ!」

 

「田中くんはいつもギリギリに来る癖をどうにかしてほしいものだね笑」

 

「うぅ……ほんとすみません……」

 

「ではお先に失礼しますね」

 

「うぅ……じゃあな比企谷!」

 

 ア!ヒキガヤサン!ヨカッタラコレウケトッテクダサイ!

 ヒキガヤサン!イツモオセワニナッテマス!

 

 

「比企谷くんは随分とモテモテみたいだね」

 

「そうなんですよ!アイツ他の女性社員からも凄い人気で……!入社した後の飲み会で、同期に昔はぼっちだったとか言ってましたけど絶対そんなことないですよアレ!女の子侍らせてあんなことやこんな事してたに違いないっす!」

 

「ハハハ、随分と仲が良いんだね田中くん」

 

「話すと中々に面白いやつ何ですよ笑。この前の飲み会の話なんですけどア「随分と楽しそうね?」イツ……」

 

「山田さんと田中さんは大事な会議を明日控えているはずよね?会議に向けた資料はバッチリなのかしら?」

 

「うっ……部長……。」

 

「も、申し訳ありません雪ノ下部長。しかし明日の会議の件であれば大丈夫です。こちらがその資料になります。」

 

「ありがとう山田さん。……問題はなさそうね。ただ大丈夫では困るの、完璧でお願いするわ。」

 

「はい!畏まりました!」

 

「そういえば、ヒキガエ……失礼。比企谷くんが居ないけど彼はどうしたのかしら?」

 

「部長今ヒキガエルって言いかけたな!?……アイツならさっき帰りましたよ。」

 

「……全く哺乳類ですら無い下等なヒキガエルが私より先に帰るなんて……ブツブツ。もっと仕事の量を増やしてあげましょうか……ブツブツ」

 

「雪ノ下さーん!いつもの癖出てますよ!山田さん顔引きつってますから!!」

 

「……失礼。今のは聞かなかったことでお願いするわ。」

 

「ハハハ……雪ノ下部長と田中くん、それと比企谷くんはお知り合いなのですか?」

 

「俺と比企谷、それに雪ノ下部長は同じ大学の同期なんですよ。まあ俺と比企谷は同じ学部で部長は違う学部だったんですけどね。あと、部長と比企谷は同じ高校出身みたいです。」

 

「3人とも大学でのお知り合いでしたか。雪ノ下部長が田中くんと比企谷くんにたまに当たりが強かったのがやっと納得できましたよ笑。」

 

「そ、そんなことないわ!私は部内の社員に私情を挟まず平等かつ各々の能力を判断して仕事を割り振っていて……」

 

「やっぱバレてんじゃん雪ノ下さん笑笑」

 

「うぅ……違うわ!それよりも比企谷くんよ!帰ったのなら彼の家まで直接出向くまでよ……今日は早めに帰らせてもらうわね。おお疲れ様でした」

 

 ブチョウオツカレサマデス-

 オツカレサマ

 

「わお。雪ノ下さんはっやーい」

 

「も、もしかしてだけど、部長と比企谷くんはお付き合いされてるのかな……?さっきも家まで行くとか言ってたけど……」

 

「部長が比企谷に対して好意を抱いてる可能性は大学生の時から感じてましたけど、付き合ってはないっすよ。それに比企谷確か奥さんいますし」

 

「えっ!比企谷くん結婚してるの?初耳なんだけど……」

 

「騒がれたくないからって社内では基本指輪外してますからね。まあ大学1年生の時から彼とは仲良くしてますけど、もうその時点で結婚してたっぽいですね。」

 

「へ、へぇー(引きつった笑み)。雪ノ下部長はそれを知ってて行ってるのかな?」

 

「俺はあんまり知らないんですけど、奥さんの方も雪ノ下さんと高校時代の知り合いらしくて」

 

「私が知らなかっただけで、皆凄い関係だったんだね……笑」

 

「はぁ〜〜!良いなぁ比企谷は…。それに比べて俺は「チョンチョン」……ん?」

 

 アッ!タナカサンコノマエハアリガトウゴザイマシタ!

 イイッテコトヨ!キニスルナ!

 ソレデ…アノ-コンドノニチヨウビナンデスケドヨカッタラ//

 

「……若いって良いなぁ」

 

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 ピンポ-ン

 

「はーい!」

 

 ガチャ

 

「はっちまーんおかえりー!!!!」

 

「……」

 

「……ん?雪乃ちゃん?どしたの?」

 

「よくそのままのテンションで居られるわねかおりさん。比企谷くんはいる?」

 

「私だからね!八幡ならまだ帰ってないけど……何かやらかした?」

 

「いいえ、仕事に関してじゃないわよ。仕事ぶりについてなら……いつも助かってると言えば大丈夫かしら?ふふっ」

 

「……そっか笑。いつも夫がお世話になってます!ささっ!とりあえず上がってよ!」

 

「えぇ、お邪魔するわね」

 

「えっと雪乃ちゃんは確か紅茶だよね?」

 

「お願いするわ」

 

「はーい!雪乃ちゃんみたいに上手く淹れられないけどね笑」

 

「美味しい紅茶なら簡単よ。道具は私からの贈り物を使って貰って、あとは水の温度、それから」

 

「はいはい!分かったから!けど今度じっくり教えてね?」

 

「ふふっ、良いけど妥協は許さないわよ?」

 

「雪乃ちゃん怖いなぁ〜笑ほんとウケる!……その紙袋は?」

 

「社内で貰ったのよ」

 

「今日はバレンタインだもんね!相変わらずモテるなぁ雪乃ちゃん!」

 

「もちろん女性社員からよ。男性からは何もなかったわ」

 

「そっかーモテるなぁ〜アハハ(乾いた笑い)」

 

「ところでかおりさん……?なぜキッチンに大量のチョコがあったのかしら?あと如何わしそうな雑誌が見えたのだけど」

 

「あ〜、あれは八幡にあげるチョコ作り!バレンタインだもんね!」

 

「お菓子メーカーがチョコレートを大量に押し売りするイベント……くだらないわね」

 

「も〜雪乃ちゃんちゃっかり貰ってるくせに!それと八幡と同じようなこと言ってるよ!やっぱ2人とも凄い似てるね笑」

 

「あんな男に似ているなんて一生の恥よ……あ、ごめんなさい。悪気があるわけでは無いの」

 

「大丈夫!雪乃ちゃんが本心で言ってるなんて思ってないから!長い付き合いじゃん!」

 

「……彼があなたを選んだ理由が少し分かった気がするわ」ボソッ

 

「ん?何か言った?」

 

「なんでも無いわよ。それよりもチョコの量多すぎじゃないかしら?」

 

「……紅茶ドゾッ!んーそろそろ普通にチョコあげるのも面白味が無いっていうかマンネリしちゃうというか。ということで新しい渡し方を探ってたわけ」

 

「ありがとう。……まだ練習が必要みたいね。で、新しい渡し方が見つかったのかしら?」

 

「そう!偶然八幡の部屋掃除してる時に見つけた雑誌に書いてあったんだけど、身体中にチョコを塗りたくった全裸の女の人が『私がプレゼントよ』って男に迫るの!」

 

「……まさかその準備をしてたというの?」

 

「面白そうじゃん!これを実際に見た時の八幡の顔を想像するだけでウケる!」

 

「はぁ……彼のことは変態だと感じていたけど、貴女も大概ねかおりさん」

 

「それは褒め言葉として受け取っておきます笑!で、どう思う!」

 

「却下ね。チョコが勿体無いこと、衛生面の問題、後片付けだって大変よ。」

 

「ハハハ、ダヨネー、ワタシモソウオモッテタ」

 

「貴女は本気でやるつもりだったようね。けれど友人として言うわ。辞めておきなさい」

 

「はぁ……なら雪乃ちゃん何か案はある?」

 

「そうね……。サプライズとしては弱くなるかも知れないけれど、こんなのはどうかしら」

 

「さっすが雪乃ちゃん!なになに!」

 

 ゴニョゴニョゴニョゴニョ

 ゴニョゴニョゴニョゴニョ

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

「じゃあ私はこれで失礼するわね」

 

「うん!またおいで〜!」

 

「そういえば由比ヶ浜さんや川崎さんも貴女に会いたがっていたわね。今度連れてきても良いかしら?」

 

「全然いいよー!千佳ちゃんとか小町ちゃんもみんなに会いたがってたし今度女子会でも開かない?もちろん八幡は家から追い出して」

 

「良いわね。細かいことはL◯NEで決めましょう。……成功を祈ってるわ」

 

「ありがとー!じゃあね〜」

 

 バタン

 

「あれ?雪乃ちゃん何しにきたんだろ?」

 

 ーーーーーーーーーー

 ガヤガヤ

「……」

 ガヤガヤ

 

 オニイサ-ンコノアトイザカヤトカイカガデスカ~?

 オレハカイゾクオウニナルンダ-

 

「……お、雪ノ下お疲れさん。お前の家駅から反対だがどこに行ってたんだ?」

 

「……あら比企谷くん。仕事お疲れ様。先に帰ったと田中くんに聞いていたけれど?」

 

 カイゾクオウ?ドコノマンガノハナシデスカ-!

 スイマセンカレモウコノトオリナノデシツレイシマス!!!

 

「質問に質問で返すな。ちょっと寄るところがあっただけだ。……人の多い通り道じゃアレだ。うちに来るか?」

 

「結構よ。質問の返答にもなるけれど今行ってきたところだわ。かおりさんに貸していた本を取りに行っていたの」

 

「かおりのやつが読書?……なんか裏がありそうだな。本を読むなんてあいつ風にいえば『読書とかウケる笑』」

 

「声真似のつもりかしら?彼女に全く似てないのと、貴女の言い方が物凄く不愉快だわ」

 

「相変わらず酷ぇな。じゃあおれは帰るぞ。お疲れさん」

 

「お疲れ様。明日の会議でドジ踏まないようにね」

 

「任せとけ。そんなことして目立ちたくねぇ」

 

「……あっ、比企谷くん。これあげるわね」

 

「ん?……そういえば今日はバレンタインか。まーたお菓子メーカーどもが理由をつけてチョコを売りやがって。お前もついに奴らの陰謀にやられたか?」

 

「ふふっ……確かに」

 

「ん?何笑ってんだ?」

 

「先ほどのかおりさんとの会話を思い出しただけよ。……そういえばかおりさんも何か準備していたわね。楽しみにしてなさい」

 

「チョコ貰うだけだろ……じゃあな」

 

 ーーーーーーーーーー

 

「ただいま〜」

 

「お帰りはちまーん!」

 

「はぁ今日も仕事……って!?」

 

「ハッピーバレンタイン!!」




つい昨日年を跨いだかと思えばもう2月中旬……お久しぶりです〜。シリーズものって書き出したは良いけどそのあと続かないですよね。ネタはあるけど書く自信がない。悲しい。
亀更新で引き続き頑張りたいと思います。
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