俺自身、何が起こったのか理解できていない、いつものように家を出て、いつものように学校に行き、いつものように帰宅した、それだけなはずなのに
「一体何がどうしてこうなった……」
家に帰ってみると、緑色の服を着た緑髪の少女が寝ていた、何を言っているのかわからんと思うが、俺にもわからん
「とりあえず警察に通報、だな」
ポケットから携帯電話を取り出そうと手を入れた瞬間、何かに手を掴まれた
「行動が早いわね、でもそれはしちゃダメよ」
「誰だよあんたは」
いつの間にか俺の後ろには紫色のドレスを着た女性が立っていた
「あなたに頼みたいことがあるのよ」
「急に出てきた奴の頼みごとなんて聞けると思うか?」
「あらなに?まさか自分が優位に立っているなんて、思っているんじゃないでしょうね」
腕に激痛が走る、千切れてしまうのではないかと思えるほどの痛みに俺は意識を失いかける
「や、止めてくれ、わかった、言うことをきくから、止めてくれ」
無意識に、そう口走っていた
「物分りがいいわね、私は好きよ、そういう人間」
女性はそういって掴んでいる手を離した
「あなたにはあそこで眠っているあの娘をしばらく預かって欲しいのよ、必要なものがあればそろえるし資金面でも援助はするわ」
「わかった」
そう答えるしかなかった、怯えきっていたのだ
「そうそう、あなたに説明しなければいけない事がいくつかあるの、聞いてくれるかしら」
「ああ、聞く」
「あらあら、こりゃ完全に冷静さを失ってるわね、まあいいわとりあえず説明しましょう、まずは幻想郷のことからね」
~少女説明中~
「と、いうことなの」
俺は一応聞いていたことには聞いていた、幻想郷という忘れられたものが行き着く隔離された世界、そこには妖怪が居て、先ほどから話している女性、八雲紫も妖怪で、そして部屋で寝ている少女、瀬笈葉というらしいが、彼女も妖怪らしい
「多分理解できてないでしょうしこれ、ちゃんと読んでおきなさい、あなたがするべきことが書かれているわ」
女性に一冊の本を渡される
「私を呼びたい時はゆっかり~ん、とでも叫べばいいわ、そうすれば出てきてあげる」
そう言って女性はどこかへ消えていった、やっかいなことに俺は巻き込まれてしまったみたいだな、そう思いながら寝ている少女を俺は眺めていた
こん可愛らしい少女が妖怪だなんて俺にはにわか信じ難かったが、八雲紫のあの人間離れした力を目の当りにしたら、信じるしかないように思える
「起こしたりしたほうがいいのか?」
いつまでも目覚めない少女に痺れを切らし俺は少女の体を揺すってみる、すると少し気だるそうに唸った後、少女は目覚めた
「えっと、その、おはようございます?誰、ですか?」
「あの八雲紫って奴から何も聞いてないのか?」
「紫さん……あ!あなたが紫さんの言っていた〇〇さんですね!」
「ああ、そうだ」
「えっとその、これからよろしくお願いしますね」
彼女の、葉のその一言から俺の新しい毎日が始まった
というわけで一話です!勢いと熱意だけで書いてしまいました!