あの後葉はすぐ寝てしまったので、俺は八雲紫に渡された本を読んでいた、そこに書いてあったのは、これから葉と暮らすにあたって必要な事や幻想郷についてだった
「まずは幻想郷についてだけれど、あなたが知らなければいけないことはほんの少しだけ、もし状況が変わって必要になる情報が増えたのならば、随時この本に追加されるわ。
とりあえず知らなければならないこと、それは幻想郷の常識とそちらの常識は違うということ、幻想郷では少女達が空を飛び、妖怪が跋扈している世界、当然人々は妖怪などの恐怖に脅かされているわ、葉は強い妖怪じゃないから大丈夫だけど、もしも、という時があるかもしれないから注意してね。
幻想郷についてはここまで、ここから先の方が大事なのだけれど、私があなたにできる援助についてよ、葉を殺さない、警察に突き出さない、葉関連で大事を起こさない、葉を私がいいと言うまで幻想郷に帰さない、この条件が守れるのなら、私はあなたに食費光熱費家賃を含む資金援助や必要な物、葉の着替えとかね、それも揃えるし何かあったときでも少しだけならもみ消すわ、すでにあなたの部屋の入居者は二人、ということにしておいたしね。
それと私を呼びたい時はゆっかり~ん、とでも叫びなさい、多分行ってあげるから、あ、ただ私不意場には冬眠して居ないから使いの者、私の式を寄こすわ、安心してね」
俺は絶句していた、あの時八雲紫に説明されたときは頭が働いておらず理解できなかったが、今文章で見てみても、あまり理解はできない、幻想郷、妖怪、とてもじゃないが信じられない
「全く、どうして俺なんかが選ばれたんだろうな」
元々田舎に住んでいて、進学のためにすこしだけ都会に出て行って一人暮らしを始めて一年、特に取り柄がある訳でもなく家の手伝いで野菜の栽培に関しての知識があるくらいでそれ以外は何も無い、ただただ何の意味も無く生きて、普通に生きて普通に死んでいく、ただそれだけが望みの俺がどうして選ばれたのか、わからなかった。
「妖怪の考えることなんて、人間の俺が考えたって意味無いか……」
俺は考える事を放棄しベッドに向かう、何気なく中に入ったのだが少し狭いような気がする
「そうか、今はこいつが居たんだったな」
瀬笈葉、俺の悩みの元凶が気持ちよさそうに寝息をたてて寝ていた、俺はそれに気づき起こさないようにそっとベッドから出ようとするが、腕を掴まれた
「魔理沙さん……」
よくわからないが誰かの名前を呼んでいるようだ、幻想郷の夢でも見ているのだろうか、ただ掴まれたままでは動けない、俺は諦めて同じベッドで寝ることにした
今回はどうでしょうか、なかなか難しいですが、がんばっていきたいです