ゆっくり盗賊とゆかいな仲間たち   作:1+1=1

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第二話 仲間?との出会い

 

 「このダンジョンは二人のみ参加可能だ。」

 

低く重い声が僕の中に響いている。二人のみ…。すっかり忘れていた。いつも剣士と一緒だったから考えもしなかった。

 

 「あっ…」

 

どうしようもない現実に戸惑う。

 

 「そ、そこを何とか...。」

 

ダメ元で頼んでみる。

 

 「よかろう。とでも言うと思うのかい?」

 

うわ、だるいよこの管理人さん。でも僕も冒険に出なければ食料が底をつく。引くわけにはいかない。

 

 「僕も冒険に出ないといけないんだ!」

 

つい声が大きくなってしまった。管理人さんも少し驚いた様子だ。

 

「そう言われてもなぁ。規則は守ってもらわなきゃねぇ。そういうやつが命を落とすんだ。わかるだろう?私らはそういうやつらを守らなきゃならねぇ。」

 

「うっ!!?」

 

痛いほどわかる言葉。これが現実だ。そうだ、僕が…。また、同じことを。

 

             嫌な記憶がよみがえる。

 

 

 

 

 「おいおい、兄ちゃん大丈夫かい?顔色が悪いようだが」

 

 「あっ、あぁ…大丈夫」

 

心配に思った管理人の声で僕は我に返った。気持ちは少しましになっても、身体はまだあの日のことを受けきれていないらしい。

 

 

しばらくの沈黙が続く

 

 

 「兄ちゃんがそこまで考えるならよ、一つ君にチャンスをやろう」

 

管理人さんの言葉が沈黙を破る。

 

 

 

 

 話し合いの結果、僕は管理人の紹介で他の冒険者と同行させてもらうことになった。

 

 

 

 「ぼ、僕は盗賊。分け合って冒険に出なきゃいけないのに、すっかり制限メンバーの事忘れてて…。」

 

とりあえず、挨拶を交わす。

 

 「なんだよそれ!?はっは、馬鹿じゃねぇのお前!」

 

しょっぱな笑われた。てか、馬鹿呼ばわりされた。いや、馬鹿みたいなことしたけどさぁ…。

 

 「こんなんがメンバーで大丈夫なのかよ。」

 

嫌味たらしい言い方で僕を指さしながら、彼はもう一人の帽子をかぶった女性のほうを向いた。

 

 「狩人君。笑わないの!あなただって、初めてここに来た時、一人で突っ走ろうとしたの忘れたの?」

 

 「ちょっ、まほねぇ。それは言わねぇ約束だろ。」

 

狩人はおどおどしている。先ほどまでの勢いはどこへやら。

 

 「ごめんなさいね。狩人君は強く当たっていく人だけど、根は優しい人なの。許してあげてね。」

 

手を合わせて頭を下げる。帽子のつばからのぞかせる、彼女の上目遣いはとても可愛かったことだけ覚えている。

 

 「はっ!?何言ってy…。」

 

 「あっ、私は魔法使い。今後ともよろしくね。盗賊君。」

 

魔法使いが狩人の言葉をぶった切り、話を続けていく。

 

 「よ、よろしくお願いします。お二人とも。」

 

何なんだろうか、このペースは。さっきから二人のペースに飲まれてばかりだ。正直、話についていけてない。

 

 「ほら、狩人君!あなたも、挨拶しなさい!!」

 

狩人が魔法使いに背中を叩かれている。(これが後方射撃。)また、二人のペースが始まる。

 

 「う、うっさいなぁ。言われなくてもするわ!」

 

 「うるさいとは何よ!うるさいって。私はねぇ。」

 

 「また始まったよ。まほねぇのお説教。それがうるさいって言ってんの。」

 

 「な、なによ!私はねぇ!狩人君のことを思って...。」

 

僕を置き去りに、二人の世界が繰り広げられていく。もう、話についていけない。それどころか、さっきから周囲の目線が痛い。他の冒険者にめっちゃ見られてる。正直恥ずかしいのでもうやめてほしい。と、こう考えている間にも二人の言い争いはヒートアップしている。

 

「あ、あの…。」

 

「お前は」

「盗賊君は」

 

「黙ってて!!」

 

二人の声が重なりさらに大きな声になる。

 

 「は、はい…!」

 

こんなんで、大丈夫なんだろうかこのパーティは、と思う盗賊でした。

 

 




今回も読んでいただきありがとうございます。おそらくいないと思いますが、二話からご覧にいただいた読者さんはぜひ、一話もご覧になってください。

寝る前に書いてるから、文章の内容が深夜テンションになりがちです。

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