少年の異世界戦記~NARUTO編~(凍結中)   作:クロイツヴァルト

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誕生と予期せぬ事態と始まりと

 

 

 「今度はNARUTOの世界・・・か。」

 

 そう呟き少年はその場から消える。

 

 ・・・・・・・・・

 

 「ん・・・朝か?オイ、ナルト起きろ。」

 

 「ん~、兄ちゃんもう少し寝かせてくれってばよ。」

 

 彼が転生して12年。その間にあった事は当時生まれたばかりの自分には何も出来ず、当時の四代目火影であり自分達の父親像の波風ミナト、そしてその母親であるうずまきクシナが仮面を着けた男に殺されることとなった。そしてその最中でありながら九尾の人柱力の前任者うずまきクシナから生まれたばかりの双子の赤子、後にうずまきナルトの兄となるうずまきカイトに移植しようとした所、仮面の男が突如現れこれに介入する事により失敗となる。そして封印が解かれた九尾の妖狐が現れる事態となる。結果、里には甚大なる被害と死傷者を出す事になる。その裏では四代目火影が禁術・【屍鬼封尽】を使い九尾の封印に成功するも代償として命を落とす事になる。

 

そして忘れ形見の様な形でその四代目の子供、当初は波風の姓を名乗るはずがその姓を名乗る事は里の英雄であるミナトの子供という事と人柱力とばれてその命を狙われる事を防ぐために仕方なく母方の姓であるうずまきを名乗ることとなった。その後の事は原作通りではあるが唯一違うとすれば主人公であるナルトが女の子(・・・)である事くらいである。

 

 「もう少しって・・・アカデミーに遅刻したいのか?」

 

 「アカデミー・・・あっ!遅刻だってばよ!」

 

 「まだ時間があるからその寝ぼけ顔とはねっかえった寝癖をなんとかしなさい。」

 

 「うっ、分かったってばよ。」

 

 流れる様な金の長髪に狐の様な髭痕があり、九尾をその身に封印した影響なのかその様な痕が出来てていた。

 

 ――――――――――――――――――――

 

 「よぅ、ナルト。おめぇ今日のアカデミー卒業試験大丈夫なのかよ?」

 

 「ふん、見てろってばよ!絶対に合格して卒業してやるんだってばよ!」

 

 「ナルト、君は女の子なんだから言葉使いを気を付けないとだよ?」

 

 忍者アカデミー、二代目火影が設立した忍者育成機関であり此処では基本となる忍術、体術、幻術の三つの基本を教える。

 

 「では卒業試験を始める。先ずは主席のうずまきカイト。」

 

 「兄ちゃん、頑張ってだってばよ。」

 

 教室に入ってカイトが目にした3人いる試験官の内の1人はカイトもよく知る人物で鼻の上に横一文字の傷があるうみのイルカである。

 

 「では、試験を始める。」

 

 ――――――――――――

 

 結果から言えば兄のカイトは合格し妹のナルトは不合格となりアカデミーに残る事になるが合格した事を蹴りナルトといる事をイルカに伝えるも渋い顔をされる。中忍の1人であるイズミと名乗る忍が密かにナルトと接触。それ以降ナルトがよく夜に抜け出すようになる。

 

 ―――――――――――――――――――

 

 「・・・またか。」

 

 《どうするの?》

 

 寝台からナルトが抜け出して数分後にカイトが動き胸元に揺らめく龍のペンダントに填められた黒色の宝石が明滅しながら子供の様な口調の声が聞こえる。これはカイトが10歳になる頃にある事件を切っ掛けとして現れる。この世界では無い技術にして実在しない魔法と言う忍者の世界では本来ならば存在しえない異質の力を使う事が出来る。

 

 「動くさ。彼が彼女になっている時点で異常事態なんだからな・・・。」

 

 カイトはそう言って寝台から起き上がると彼のトレードマークでありイメージカラーである黒の忍者装束に身を包み家を出る。向かうはナルトと自身の修行場としていた町はずれの森の中である。

 

 ―――――――――――――――――――

 

 「「「「「うずまきナルト忍法帳の始まりだってばよ!!!!」」」」」

 

 「・・・終わりか。しかし呆気ないね。イルカ先生、大丈夫ですか?」

 

 結局、カイトがその場に到着した時には人柱力特有の膨大なチャクラによる禁術【影分身】による実体を持たせた分身体を数えるのが馬鹿らしいほどまでに増やしたナルトによるイズミの制裁が始まっていた。

 

 「カイト・・・か?大丈夫とは言い辛いかな?」

 

 「まったく、怪我をさせたくないのは分かりますけど庇うんじゃなくて抱えて一緒に回避するという考えは無かったのですか?」

 

 カイトのその言葉に木の幹に背を預けながら乾いた笑いで目を逸らすイルカに対してジト目になりつつも誰よりも負けず嫌いな妹が禁術ながらも影分身を扱う事が出来るようになった事に笑みを浮かべるカイト。・・・後日、禁術を記した巻物を返しに行く際に三代目火影猿飛ヒルゼンが何故か顔を逸らしながら巻物を置く様に言ってそれだけでお咎め無しとは言えずナルトが悪戯していた顔面岩の掃除をイルカとカイトの監修の下で行われる事で良しとなる。そしてその顔面岩で掃除をしているナルトの首には木の葉の印が彫られた銀の鈍色に輝く額宛てがあったという。

 

 「えへへ、これで兄ちゃんと一緒の忍者だ♪」

 

 「おーい、ナルトォ!掃除が終わったら一楽のラーメンをイルカ先生が奢ってくれるってよぉ!」

 

 「はっ!?ちょおま!俺はまだ給料日m「気合い入れて速攻で掃除を終わらせるよー!」はぁ、しょうがない・・・奢りますよ奢ってやりますとも!」

 

 顔面岩の前でさめざめ泣くイルカと嬉々として命綱を腰に回したナルトがせっせと掃除する光景を見てカイトは思う。彼を・・・いや、彼女の思いと忍道を貫けるように、そして悲しませない為に動こうとこの場面を見て心の中で再確認するのであった。

 

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