アーラシュに憑依したオリ主がネギま!の修学旅行中にステラする話   作:偽馬鹿

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グラブルのイベントが一段落したので更新です
古戦場までにもう少し行きたいところです


拾われっ子の戦闘事情

スピカがアーラシュを探していると、中央広間でアーラシュを発見した。

とてとてと寄っていくと、誰かと喋っていた。

 

咄嗟に隠れると、相手はさっき見た顔だった。

というか長谷川千雨とそのサーヴァントだった。

 

「なんだ、千雨か」

 

そんなつぶやきと共に、スピカは隠れるのをやめる。

知り合いなのだ、別に隠れてる必要はない。

知り合いじゃなかったら隠れて覗くつもりだったようだ。

 

 

 

「って、あれ?」

 

近付こうとすると、千雨のサーヴァントが駆け出した。

その行き先は女子寮の方向。

何か急ぐ理由でもあるのだろうか。

 

とはいえスピカには関係ない話。

気兼ねなくアーラシュに近づいていく。

 

「何やってるの?」

「ん? ……ああ、スピカか」

 

話しかけると生返事。

ムカッと来たので脛を蹴り上げた。

すると漸くしっかりとスピカの方を向いた。

 

「どうした?」

「……なんでもない!」

 

機嫌を損ねたスピカはふん、とそっぽを向いた。

その様子を見て、仕方がなさそうに頭をなでるアーラシュ。

ぽふぽふぽんぽんぐーりぐり。

満更でもないスピカだった。

 

 

 

「―――――ふむ」

「っ」

 

ズッ……と靴を鳴らす音が聞こえた。

スピカはその方向に振り向くと、黒い服を身にまとった紳士風の男が立っていた。

 

「誰……?」

「いやなに、ただの紳士さ」

 

ニコリと笑う自称紳士。

怪しい、凄く怪しい。

スピカは一歩下がった。

 

「ただの紳士は俺の矢を受け止められないだろう」

「はは、それもそうだな」

 

気付けば紳士の手にはアーラシュが放ったと思われる矢が握られていた。

いつの間に、とスピカがアーラシュの方を見ると既に矢を放った後の格好だった。

 

「えっ」

 

瞬間、拳が飛ぶ。

スピカはアーラシュに抱え上げられ、即座にその場を離脱。

間一髪で衝撃を避けたアーラシュだった。

 

「うげぇええええ」

「ちょっと我慢してくれ……よっ」

 

米俵のように担がれているスピカが苦悶の声を上げるが、アーラシュは無視。

そのまま右手を自称紳士に向けて魔法の矢を放つ。

その数37。

様々な直線、曲線を描きながら目標へと殺到する。

 

 

 

「ふむ、成熟した果実もいいが……今は時間が惜しい」

 

自称紳士が右手を掲げると、光が弾けた。

すると今まで存在していなかった人影が一瞬でその場に現れた。

 

血塗れのドレス、簡素な胸当てをした女性。

腰まである茶色い髪がボサボサになっている。

四肢があらぬ方向に曲がっていたが、それは徐々に普通の状態へと戻っていく。

そして、周囲にはそんな状況とは不釣り合いな色とりどりの花びらが舞っていた。

 

「頼むよ、()()()()

「う、うううううう!」

 

自称紳士が影に隠れるように消えると、女性――アサシンがスピカ達に向かって突進してきた。

先程放った魔法の矢はアサシンが持っていた剣で蹴散らされた。

 

「ぐえっ」

「すまん」

 

その直後にスピカ達は着地。

場所はちょうどショッピングモール辺りだろうか。

スピカは地面に転がされ、アーラシュは即座に弓矢を作り出した。

 

1、2、3射。

一瞬で放たれた矢はアサシンの眉間、喉、心臓を狙う。

 

上下逆のスピカはその様子を見ながら急いで立ち上がる。

あれがサーヴァント。

しかしネギ先生が召喚したランサーとは雰囲気が全然違った。

ランサーがコインの表だったなら、目の前のアサシンはコインの裏だ。

 

 

 

矢は振り回された剣によって弾かれたが、その勢いは殺せずに体勢を崩させた。

そこに即座に矢を連射。

立て直す暇を与えない。

 

放つ放つ放つ。

もはやスピカの目にはアーラシュの手の動きは見えない。

ガトリング銃を思い浮かべる連射速度だ。

 

それがアサシンの身体中を撃ち抜く。

矢の嵐だ。

それだけの数が当たっている以上、ただでは済まない。

 

 

 

済まないはず、なのだが。

 

 

 

「止まらない……!?」

 

それでもアサシンは止まらない。

身体が拉げても千切れても、即座に再生して歩き続ける。

スピカは自分の不死身具合を思い出すが、それとは何かが違うような気がした。

 

自分のそれは世界による修正(と、前に聞いた記憶がある)で、アサシンのアレはまるで……呪い。

それも自分自身に対しての強い執念。

それが彼女自身を支えているのだとスピカは思った。

 

 

 

「ぐ……うううううっ!」

「チッ」

 

ついにアサシンの剣がアーラシュの身体に届く寸前まで迫ってきた。

矢の連射は止まらず、アサシンの歩みも止まらない。

アサシンの執念がアーラシュの猛攻を超える寸前。

 

 

 

「……ならっ!」

 

スピカが動く。

腕を突き出し身体の魔力を巡らせる。

 

 

 

「ク・リトル・リトル・クリトリア! 来たれ氷精(ウェニアント・スピーリトゥス)闇の精(・グラキアーレス)闇を従え(・オブスクーランテース)吹雪け(・クム・オブスクランティオーニ)常夜の氷雪(・フレット・テンペスタース・ニウァーリス)!」

 

既に使えることが分かっている魔法だ。

大丈夫、きっと大丈夫。

自分に言い聞かせて、スピカはアサシンに向かって魔法を放つ。

 

 

 

闇の吹雪(ニウィス・テンペスタース・オブスクランス)!!」

 

 

 

至近距離、それも真横からの一撃だった。

それがスピカの腕から放たれ、アサシンへと直撃した。

 

「ぎぃいいぃいいいい!?」

 

氷雪の暴風を受け、流石のアサシンも体勢を崩す。

身体も凍てつき、動きも鈍る。

霜が身体中を覆い、まるでガラスのように固まっていく。

 

そこへアーラシュの矢が突き刺さっていく。

その姿はまるでハリネズミのよう。

そのままアサシンはたたらを踏むように後退し、スピカ達との距離が広がった。

 

 

 

「う……うぅ……」

 

アサシンのうめき声が聞こえる。

これで終わりか、とスピカは気を抜いた。

 

「っ! 離れろ!」

 

すると、血相を変えたアーラシュがスピカを突き飛ばす。

まるで弾かれるように飛ばされたスピカは、街路樹に叩きつけられるように飛んだ。

 

 

 

瞬間、小さく小さくアサシンが呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――溶血の弾圧者(ブラッディ・メアリー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、目の前が赤く染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

データが更新されました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【元ネタ】史実 怪談

【CLASS】アサシン

【マスター】ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン

【真名】メアリー一世

【性別】女性

【身長・体重】162cm・52kg

【属性】混沌・狂

【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具B

【クラス別スキル】

気配遮断:D

  サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。

 

【固有スキル】

信仰の加護:A+++

 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。

 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。

 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

 ……高すぎると、人格に異変をきたす。

 

無辜の怪物:A

 ブラッディ・メアリー。

 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。

 能力・姿が変貌してしまう。

 

頭痛持ち:B+

 生前の出自と苦難の人生から受け継いだ呪い。

 慢性的な頭痛持ちのため、精神スキルの成功率を著しく低下させてしまう。

 また、時として幻覚に五感を支配され、正気とは思えない行動を取る。

 せっかくの芸術の才能も、このスキルがあるため十全には発揮されにくい。

 

 

【宝具】

溶血の弾圧(ブラッディ・メアリー)

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:2人

 自らの子を産むことが叶わずに死去したメアリー一世の悲劇と、

 エリザベート・バートリーと混同され、鏡から現れる亡霊とされた逸話のミックス宝具。

 鏡から別の鏡へと、異空間を渡って移動する。また、触れたものを自分ごと鏡の中に引きずり込む。

 鏡の中に広がる異空間は、彼女の“何も産み出せない”胎盤に擬されており、

 アサシン以外の存在を血液に変換し、体内に吸収することで魔力を補充する機能を持つ。

 今回は周囲のガラスを媒介に発動された。

 

 

 

 

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