「これで新入生歓迎会を終わります。各部活体験入部を行っておりますので興味があったら是非参加して見てください」
生徒会長の綾瀬先輩の言葉で歓迎会は幕を閉じた、俺達四人も歓迎会に参加し、それを見ていたが相変わらず冷たそうな人だと思った。
「お願いいたします!この後4時からfirstライブやりま~す」
「是非来て下さい♪」
「お願いいたします!」
俺達は講堂から出る新入生、在校生にチラシを配るこの前のチラシ配りでは少しながら成果が出ているので期待もできるだろう。だが……
「吹奏楽部希望の方こちらへ集まって下さい!」
「陸上部はこちらで~す!」
他の部活も同じような事をしており思うようにチラシが配れない。
「うぅ!他の部活に負けてられないよ!」
「うん!」
「そうだな、だが海未は勝ってると思うぞ!」
「「ん?」」
「よろしくお願いいたします!午後4時からライブやりまーす!」
後ろを見ると海未が前回とはまるで違うように笑顔で大きな声でチラシを配っていた、それに答えるかの様に海未の、前に通りかかった生徒は皆チラシを受け取っていた。
「俺らも負けてられないな!」
「そうだね!頑張ろ!ことりちゃん!」
「うん!」
俺達も他の部活や海未に、負けないよう全力でチラシを配り続けた。さらにヒデコ、フミコ、ミカの3人がライブの手伝いをしてくれるらしい、これで俺らもリハーサルを行う事ができる!
3人がライブの準備をしてくれている頃俺達は控え室にて衣装を着て本番を待っていた。
「わぁ~可愛いよ!どう!?」
「うん!凄く似合ってるよ!」
「えへへ……」
「どうだ?着替えたか?俺は着替えたぞ」
「あっ!太一君!」
「どうだ?俺の衣装?似合ってるか?」
「うん!凄くカッコいいよ!」
「ありがとな!」
俺の衣装もことりが作ってくれたらしく私服とスーツが合体した衣装だった。着心地も良く動きやすいのは凄く良いと思うな!
「海未は?どうなんだ?」
「海未ちゃ~ん!」
「はい!」
試着室でもぞもぞと動いてはいたが海未もようやく恥ずかしながら外へ出た。
「「「うぉー!?お?」」」
海未の衣装も可愛く俺達もおー!と思ったが下を見るとスカートの下にジャージを着ていた。
「海未ちゃん!どういうこと!?」
「こ、これは……」
「もぅ!往生際が悪いよ!さっきの海未ちゃんはどこに行ったの!?」
「鏡を見たら急に……」
「てぁー!」
「いゃー!!」
穂乃果は強引に海未のジャージをおろす。
「隠してどうするんだよ、スカートはいてるのに?」
「ですが!」
「海未ちゃん!可愛いよ♪」
「えっ……!?」
「ほら!」
穂乃果は海未を鏡の前へ出す
「ほら、海未ちゃんが一番可愛い!」
「そうですか?」
「ほらこうして並んでいると恥ずかしくないでしょ?」
俺達は横一列に、並びもうひとつの大きな鏡をみる。それを、見た海未は次第に不安の顔が勇気の顔になっていた。
「はい、確かにこうしていると!」
「でしょ!最後にもう一回練習しよう!」
「そうだな!」
四人の気持ちも一つになった事だし俺達は最後の練習をする。
~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~
「やっぱり……恥ずかしい……」
最後の練習をした俺達は講堂の舞台の上に上がった前には垂れ幕がおりておりお客さんがどれだけ来ているかはわからない、だが沢山来ていると願いたい。だがここで海未がまた緊張をしてしまった。だがそこは穂乃果が行動を起こす。
「大丈夫だよ!」
「穂乃果?」
穂乃果は震えていた海未の手を握った。手を握られた海未の震いは止まり落ち着いた。
「私達がついてる!」
「はい!」
「こういう時何て言うのか?」
「μ'sファイトオーとかどうだ?」
「それでは運動部見たいですよ」
「うーんそれならどうしようかな?」
「そう言う時は番号を言うんだよ!」
「面白そう♪」
「じゃあ!行くよー!」
穂乃果の、掛け声で
「いち!」
「にい!」
「さん!」
「よん!」
「「「「ふふ!あはははは!」」」」
何故かわからないが自然に笑えてきたこれなら行ける!
「μ'sのfirstライブ!最高のライブにしようね!」
「うん!」
「もちろんです!」
「あぁ!」
ブザーが鳴り幕が上がったそこには……
お客さんは誰も居なかった……
「頑張って見たんだけど……」
フミコは申し訳無さそうに俺達にあやまる
「穂乃果……」
「穂乃果ちゃん……」
「穂乃果……」
穂乃果の顔をみると少しだけだが泣いていた、彼女の初めて見た涙を、見て俺は何も言葉を掛けられなくなった。
「そうだよ、世の中そんなに甘くないよね……」
「穂乃果……」
俺達も諦めかけていたその時……
「はぁ……はぁ……あれ?ライブは?」
そこには1人の少女が息を切らしてやって来た。その子は前に見た子だった。
「花陽ちゃん……」
「やろう!穂乃果、全力で!」
「え?」
「1人だけでも大事なお客さんだ!この日の為に頑張って来たんだ!やるぞ!」
「太一君……うん!やろう!」
「うん!」
「はい!」
「楽しみだな……!」
I say…
Hey,hey,hey,START:DASH!!
Hey,hey,hey,START:DASH!!
うぶ毛の小鳥たちも
いつか空に羽ばたく
大きな強い翼で飛ぶ
諦めちゃダメなんだ
その日が絶対くる
君も感じてるよね
始まりの鼓動
明日よ変われ!
希望に変われ!
眩しい光に照らされて変われ
START!!
悲しみに閉ざされて
泣くだけの君じゃない
熱い胸 きっと未来を切り開く筈さ
悲しみに閉ざされて
泣くだけじゃつまらない
きっと (きっと) 君の (夢の)
チカラ (いまを) 動かすチカラ
信じてるよ…だから START!!
(Hey,hey,hey,START:DASH!!)
(Hey,hey,hey,START:DASH!!)
雨上がりの気分で
高まる期待のなか
躓いたことさえも
思い出にしよう
明日が咲くよ!
希望が咲くよ!
楽しいメロディー口ずさみ咲いた
DASH!!
喜びを受けとめて
君と僕つながろう
迷い道 やっと外へ抜けだした筈さ
喜びを受けとめて
君と僕 進むだろう
それは
(それは)
遠い
(夢の)
カケラ
(だけど)
愛しいカケラ
彼方へと…僕は DASH!!
俺達は全力で、歌った。気付いたら一人だったお客さんはいつの間にか4人に増えていた。その中の一人に生徒会長の綾瀬先輩もいた。
「生徒会長……」
「どうするつもり?」
綾瀬先輩は穂乃果に問いかける、無論穂乃果や俺達の答えは……
「続けます!」
「穂乃果……」
「穂乃果ちゃん……」
「何故、続けようと思うの?これ以上続けても意味がないと思うけど?」
「やりたいからです!」
「……」
「私、もっともっと歌いたいって思ってます!きっと3人とも」
「もちろんだ!」
「うん♪」
「はい!」
穂乃果は自分の思っていることを絢瀬先輩に告げる。ここで引き下がってしまってはもう、二度とこんな事は出来ない!
「こんな気持ち初めてなんです!やって良かったって思ったんです!今はこの気持ちを信じたい!このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない、応援なんかもしてくれないかもしれない、でも一生懸命頑張って皆に届けたい!今、私達がここにいるこの思いを!」
穂乃果は全てを先輩に伝えた。
「いつかこの講堂を満員にします!」
穂乃果はこの講堂を満員にすると先輩に言った、先輩は穂乃果を見つめ、そのまま何も言わず帰って行った。
「敗北からのスタート……か、」
ボソッと言った言葉は分からないが一応認めて貰ったということはわかった。
「さぁ!明日も頑張って練習しよう!」
「うん!」
「はい!」
「よし!頑張るぞー!」
「「「「おー!!」」」」
気付けば当たりは夕焼け景色で赤く染まっていた昔の様に……
2日連続はきついですね……
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