第21話 あの子を勧誘!
神奈川への旅行へ行き無事に帰ってきて2週間ほど経った時期はまだそこまで暑くない5月、 4月のポカポカとした暖かさもあまりなくどちらかと言えば湿度が上がり熱苦しくなってきた。この日はいつもより暑く、いつもならのんびりひなたぼっこしている俺もあまりの暑さに教科書で仰いで暑さを紛らわしていた。
「暑い!今日はいつもよりも尋常じゃないほど暑い!」
「ほ…穂乃果も、もうダメかも…」
「だらしないですね…夏になったらこれ以上暑くなりますよ!」
「今日は5月で1番熱い光持って天気予報が言ってて、まだ上がるらしいよ」
「まじかよことり!これじゃ身が持たない!メンバー集めは今日はやめよ…」
「そうだね…流石に無理だよ…」
「何を言ってるですか!生徒会長にやるって言ったのはあなたでしょ!」
「そうだけど〜」
話は4週間ほど前に遡る。俺たち4人は行動で初めてライブをやった、知っての通りお客が来なかった。だが1人だけ1年生の子が息を切らしてやってきた。 1人しか来ていなかったら俺たちは全力で歌った。歌を歌う前は1人だけだったが曲が終わるときには4人に増えていた。そこには生徒会会長、副会長の絢瀬、東條先輩もいた。絢瀬先輩は「まだ続けるの?」と問いかけると、穂乃果は「やります!」と言った。それを聞いた絢瀬先輩は何も言わず去って行ったが東條先輩は一つだけアドバイスをくれた。「部員を6人集めたら部として活動を認めれる」とそれを聞いた俺達は早速メンバーを集めよう!と思ったがこの暑さだからやる気が出ない…
「て言うかよ、誰か勧誘出来る子居るのか?」
「穂乃果はこの前のライブで来てくれた花陽ちゃんが良いな!」
「それはことりも思った!」
「私もです!」
候補に挙がったのはライブに来てくれた一番最初のお客さんであった一年生の花陽さんが挙がった。
「じゃあ後で言ってみるか?」
「うん!」
〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
休み時間俺達は早速花陽さんを勧誘する為に一年生の教室に向かう。
「あれ?いない…」
「本当だ」
「どこで居るのでしょうか?」
「あの子に聞いてみたら?」
俺達は近くに居た一年生の子に聞いてみることにした。
「小泉さんですか?たぶん飼育小屋ですよ」
「飼育小屋?」
「あの子飼育委員ですから今週当番なんですよ」
「なるほど〜」
一年生の子に居場所を聞いた俺達は飼育小屋に向かう。
「あそこが飼育小屋だな」
「あ〜アルパカさん〜!」
「うわ!どうした!ことり!?」
飼育小屋に着いた途端にことりの雰囲気が一気に変わった。どうゆう事だ!?
「うへぇ〜ふわふわ〜うへへ〜」
「もう!ことりちゃん!早く探そうよ!」
「もうちょっと〜」
「いつからこんな風になったんだ?」
「この前の体育の時間に器具庫があそこにあるので飼育小屋の前を通るのですがその時に…」
「なるほど、アルパカの可愛さに負けてしまったと…」
ことりは一向に止める際なくむしろさっきより夢中になっていた。
「えへへ〜アルパカさん♪」
「メェ〜ペロ」
「キャ!うぇ〜んベトベトだよ〜」
「ことりちゃん大丈夫!」
「うん…なんとか…」
アルパカは、自分の舌をペロリとことりの顔を舐めた。こいつ羨ま…ゴハン!けしからん!
「だ…大丈夫ですか!?」
「なんとか大丈夫そうだ…って君は!?」
「あっ!この前の…太一先輩!」
「覚えててくれたんだ!小泉さん」
「はい!この前のライブ凄く感激しました!」
「それはありがとう!そう言えば小泉さんは飼育委員なんだって?」
「はい!丁度今お水がなかったので交換に…」
「なるほど」
小泉さんは飼育委員の仕事で丁度今水の交換に来たらしい。これはチャンスだ!言ってみるか。
「穂乃果!」
「うん!」
「小泉さん!」
「はい!」
「単刀直入に言います!μ'sに入ってアイドルになって学校を守りませんか!?」
「え!?わ…私に!?」
「お願い!」
「お願いします!」
俺たち4人は小泉さんにお願いした。それを聞いた小泉さんは少し驚いていた、さすがに急に言われて彼女が少し動揺していた。そして彼女はいちど息を整えて答えた。
「すいません!私はアイドルには向いていませんから!私は遠慮しておきます!もう授業が始まりますからこれで失礼します!」
と言い顔を赤く染めて走っていってしまった。
「ダメだったか…」
「ん〜どこがダメだったかな?」
「急に言っちゃったから驚いてるんだよ」
「有力候補を逃しちゃったな」
「他の候補の子は居るんですか?」
「俺はまだ西木野さんが欲しい!」
「穂乃果も!」
〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ…ヴェェ!?」
最近の日課になっている事業後の音楽放ってのピアノ演奏。今日も引き終わり一息つこうと思った矢先またあの人たちが来た。そう、俺、穂乃果、海未、ことりである。
「良い曲だね〜」
「確かに太一と穂乃果が勧誘したい気持ちもわかります」
「今日は私に何の用ですか?」
「もう一度誘ってみたくて…」
「しつこいですよ!」
ここ連続で彼女にもお願いし続けており西木野さんも少し嫌気がさしていた。ここは一つ賭けに出るか…
「ならこれが最後のお願いだ!」
「え?」
「太一君?」
俺は深呼吸して
「俺と勝負だ!」
「勝負?何で?」
「楽器の演奏で勝負だ!」
「誰が審判になるわけ?」
「これさ!」
俺はズボンのポケットにしまっていたスマホを取り出す。
「採点アプリ?」
「最近のスマホ便利でな、こういう機能がついているんだよ!」
「ふ〜ん…それで私はピアノで行くわ!あなたは何で行くの?」
「俺か?俺はこれで行く」
俺は隣の準備室に置いてあったバイオリンを手に取った。
「バイオリン?」
「勝負は簡単、お題の曲を演奏してそれを採点機能を使って点数が勝った方の勝ちだ」
「なるほどね…で、あなたが勝ったらどうするの?」
「俺達の…μ'sに入ってもらう」
「負けたら?」
「もう二度と君にこの件に関しては喋らない」
「良いわ!相手になってあげる!勝負は一週間後のこの教室でこの時間帯よ!」
「わかった!」
そう言うと西木野さんは去って行った。
「大丈夫なんですか!?て言うかバイオリンなんかが出来るなんて初めて知りました」
「穂乃果も!」
「ことりもだよ!」
「昔な、少しだけやってた。まぁやるしかない!」
今日から太一のバイオリンの練習が始まった。
結果はまた来週w
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