第25話 新たなスクールアイドル
真姫達一年生組がμ’sに加入してから二週間程たち一年生の三人は少しずつだが練習に慣れ始めていた。新曲も近々完成するしお披露目まで時間が無いので、みんないつも以上に練習に集中していた。
「オッケー!一通り通したがまだうる覚えな所があるからそこを重点的にやっていこう!」
『はい!(うん!)」
「よし!俺はこの前のPVの盛況を見てみるか」
太一はパソコンを立ち上げいつもPVを上げているアイドルサイトへログインする。相変わらずだが再生回数はかなりの数で真姫達が加入してから更に人気が高まっていた。
「相変わらず凄い再生回数だが、順位は上がってないな…これは今度出来上がる新曲で巻き返しだな。」
コメント欄も感想などがびっしりと書かれていて、これを見て元気になる。しかし今回は少し違ったコメントが多かった。
『相変わらずμ’sは凄いですね!でもこちらのグループは関係はあるんですか?』
このようなコメントが沢山あった。そのコメントにはURLも貼られていたので、それを押してみる。押すとページが変わった、サイトは同じなのだが別のスクールアイドルが表示された。
「こ…これは生徒会長と副会長!?ともう一人誰だ?」
そう画面に表示されたスクールアイドルは紛れもなく太一達と同じ音ノ木坂学院であったが登場している人物が違う、普通なら太一、穂乃果、海未、ことり、真姫、花陽、凛なのだがこの動画は違った。生徒会長の絢瀬先輩と東條先輩、あと1人見たことがないがおそらく同じ学年の人なのだろう。その人達がμ’s同様、歌って踊っているのだ。
「どうしたの太一君?」
「穂乃果か、これを見てほしい」
「なになに?え?えぇええ!!!」
「どうしたのですか、穂乃果!?」
「穂乃果ちゃん!?」
「う…海未ちゃん…穂乃果見てはいけないものを見てしまった気がする…」
「どう言う事ですか?」
海未とことりにもこの動画を見せると穂乃果と同じ反応を示していた。
「これは本当に生徒会長と副会長なのですか?」
「絶対本物だなここの学校の名前まで出して活動してるなら本物以外いないだろ?」
「では、これを理由に私達の活動を認めないんですか?」
「恐らくな、一つの学校に二つのグループは要らないからな、認めない理由の一つだろう」
「でも!これが理由なら言ってくれれば私達が入ったのに!」
「言っても加入させてくれないだろう」
「それは分からないよ!」
「…えりち、バレちゃったやん」
「バレたなら仕方ないないわ、次の行動を起こすわ」
「いつになったらあの子らに本当の事を伝えるの?」
「まだその時じゃ無いわ」
「うちらが『未来』から来た事を早く穂乃果ちゃん達に言わないとあの事件がまた起こっちゃう!」
「希!今の事は絶対に他言無用よ!」
「わ…わかった…」
穂乃果達が喋っているのを遠くで絢瀬絵里、東條希が見ていた。
「でも、私達が学校生活をしていても気付かないって一体どこで練習でもしてるんだろ?」
「それは俺も分からんが、この学院のどこかなのは確かにだろう」
「では、私もことりも気になりますので太一と穂乃果は代表で見つけて下さい」
「俺もかよ!?」
「い、い、で、す、ね?」
「は…はぃ…!!」
そんなこんなで太一と穂乃果は海未から重大任務を遂行することになった。さっそく翌日の放課後、太一と穂乃果は三年生の教室から少し離れた廊下で待機して絢瀬絵里が来るのを待つ。
「さてと、待ってはいるんだが…全く出てこないな?」
「今日は休みとか?」
「ついさっき渡り廊下ですれ違ったからそれは無いと思う」
「もー疲れた〜」
「お前は先に練習に行けよ俺はこの任務を遂行しないと海未に殺される!」
「じゃあ、頑張ってね!!」
「あっ!こら!、、ったく…」
穂乃果は先に諦めて練習に行ったが太一は普通に待機して待っていた。穂乃果と別れてから数分後にやっと絢瀬絵里が教室から出る。辺りを見回してはいたが太一には気付くことなく歩き出した。
「よし…尾行尾行…」
抜き足差し足忍び足とバレないように後を付ける、尾行しているとやがて校舎の外にでて校舎の裏に回りこんで行った。この学校の校舎裏は常に太陽の陽が入ってこないので校舎の影の影響でほぼ毎日暗い。そのせいか女子生徒しか居ないこの学校では不気味と噂される程で夜な夜な幽霊が出るまで言われるほど生徒は寄り付かないスポットになっている。
「よし、行くぞ!」
太一は勇気を振り絞って校舎裏に回り込む。そして校舎裏に回り込み先を見据えると古い小さい建物に入っていく絢瀬絵里が見えた。
「校舎裏にこんな建物があるとはな」
この校舎は見た感じ非常に古く基本は木造校舎で所々痛んでいる部分がある。しかしよく見ると鉄骨などで補強などが施されており地震などには何の影響もなさそうだった。さらに中からは明かりが灯っていて人の気配がしていた。
「絵里〜遅くない?」
「ごめんなさい、ちょっと生徒会の仕事を片付けていたのよ」
「それなら希に手伝ってもらえば良かったじゃない?」
「言おうと思ったら希ったら先に行くのよ!」
「ごめんな〜えりち今度チョコを買ってあげるから♪」
「もう…」
「「(チョロい)」」
最初は茶番劇をしていた三人だが徐々に真面目になっていき殆どμ’sと同じ様にせっせと練習に励んでいた。太一は悪そうに思いながらもコソッと隠れて三人の練習風景を写真に収め穂乃果達に見せた。
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「まさか…本当の事だったなんて…」
「あの生徒会長があんなに楽しそうに歌ってるなんて意外ね」
「凛達にアドバイスしてくれた希先輩もライバルって事かにゃ!?」
「これは紛れもない事実だ」
「早速行ってみようよ!」
「穂乃果ちゃん!?」「穂乃果!何を言ってるんですか!?」
「もし上手く行けば先輩達と一緒に組んでライブ出来れば大人気確定だよ!」
「確かにそうだが…ちょい待て!」
穂乃果は既に走って校舎裏の旧校舎に向かっていた。物事を考えるよりも先に行動してしまう彼女の個性が出でいた。
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「と、言う事で結局ここで立ち往生かよ」
「そりゃ!緊張するよ!」
「落ち着いて下さい、二人共」
「結局みんなで来ちゃったね」
みんな揃って旧校舎に行ったため周りが騒がしくこれでは犯人がいるのにどうぞ逃げてくださいと言っているようなものだ。
「うるさいわ、練習に集中できないじゃない?あら、あなた達は…」
「えりちどうし…穂乃果ちゃん?」
「あんた達あたし達に何の様?」
「せ、先輩方…」
どうやら騒がしくしてたため注意に来た様だがμ’s全員で来たことで彼女らは大体事の騒動を把握した。
「なるほど、言いたい事は分かったわ私達と組んで人気を獲得したいと言いたいのでしょ?」
「確かにそうです、なら私達と組んでアイドルの頂点を目指し学校を廃校にさせないようにしませんか!」
「そうね…別に私達は嫌とは言わないわ既に二人とは話が付いている」
「なら話が早い!では…!」
「一つだけ条件があるわ」
「条件?」
「どんな条件だ?言ってみて下さい」
太一が要求すると絢瀬絵里は鋭い目つきで太一の方を睨む
「私達の加入する条件は……
黒崎太一、あなたのグループの脱退よ!」
「え?」
絢瀬絵里の言葉を聞いた瞬間、風がおもいっきり吹き込みあたりが静かになる。
すこし夏の足跡が近づく6月の事だった。
Continued on next time
久しぶりの投稿でした、次回もお楽しみに!
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