ラブライブ! ~9人の女神と1人の神~   作:テアイチ

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今回から新章です!


第5章 合併新生μ's!?
第32話 センターを決めなくちゃ!


「太一君!!」

「…穂乃果か?」

 

一人で泣いているところで息を切らした穂乃果がやってきた。太一はすかさず流していた涙を拭き取り何事もなかったかの様に穂乃果に接した。

 

「大丈夫だった!?痛い事されてない?」

「何もされてねーよ!」

「本当?念の為真姫ちゃんのお母さんに検査を…」

「本当に大丈夫だ!」

 

穂乃果は太一の体の至る所を触りまくる程めちゃくちゃ心配している。そんなこんな穂乃果に続いて他の皆んなも病室に入ってきた。

 

「太一!大丈夫ですか!?」

「太一くん!」

「大丈夫ですか!?」

「にゃにゃ!!」

「本当に世話が焼けるわね?」

 

他の皆んなも穂乃果同様にかなり心配している。一体何があったのか聞いてみると蝶野さんが彼女らに色々と教えたのだろう。

 

「それでもう一人の太一君は?」

「アイツ?……アイツは自分の世界に帰ったよ…」

「そうなんだ…あれ?」

 

穂乃果はふと太一を見ると太一は涙を流していた。

 

「ん、どうした穂乃果?」

「何で…泣いてるの?」

「え?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「そうですか、そんな事が…」

 

太一は全てアイツと話したことを彼女達に伝えた。それを聞いた彼女達は初めて聞いた時の太一と同じような衝撃を受けていた。

 

「だが…俺は絶対にお前らを見捨てたりはしない!目指すは優勝のみだ!」

 

『太一(くん、君)!!』

「当たり前じゃない、何の為に私が作曲して、海未が作詞して、ことりが衣装を作って、花陽、凛がダンスを考えて、穂乃果が皆んなを引っ張ってると思ってるのよ元からそのつもりよ」

 

「真姫…!」

 

「そうだよ!太一君!」

「お前ら…泣かせる事を言うんじゃねーよ!」

 

気付いたらまた泣いていた。今日の太一は涙線が脆いらしい。

 

 

「んで、今日はどうした?」

「あっ!そうそう!実は…」

 

穂乃果は本題を太一に相談した。

 

「成る程ね、そっか…考えもしなかったな、」

「何かいいアイデアはないものですか?」

「ん〜そうだな…一通り皆センターをやってみて、上手く出来た人にセンターを任せるのはどうだ?」

 

『お〜!』

 

「その手があったにゃ!」

「じゃあ、早速帰ってやってみるにゃ!」

『おー!』

 

一致団結したと思い『頑張れよ』と声をかけようと思った矢先とっくに彼女達は帰っていた。

 

「おい…俺の発言とは一体…」

「黒崎君ちょっと良い?」

「はい…?真姫のお母さん?」

 

真姫のお母さんに呼ばれて太一は診察室へと入っていった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「ごめんなさいね、真姫達がいると色々と話しにくくて…」.

「大丈夫ですよ、んで…用件は?」

「実はね…君の体についてなの……」

「何かあったのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、そんな…本当なのですか!?」

「こればっかしは…私たちにも何も出来ないわ…」

「…わかりました、この事は出来るだけ…アイツらには言わないで下さい…」

 

「わかったわ約束します。」

「では…」

 

太一は真姫のお母さんに一礼して部屋を出た。出た瞬間また涙が出てきた。

 

「ようやく…形になってきたのに……!」

 

 

 

 

「……ママ、今の本当の事なの?」

「真姫…聞いてたの?」

 

実はたまたま忘れ物があって取りに戻った矢先何やら話していたので盗み聞きをしていたらしい。

 

「どうなのよ!?太一は死んじゃうの!?」

「無論死なせないわ!でもどうなってしまうかは…私にも分からなくて…」

「私も協力する!出来る限りのことはするわ!」

「真姫…」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

翌日

 

「では、早速今回の曲のセンターを決めていきましょう!誰か案はありますか?」

 

「ここは、ことりちゃんでどう?」

「私は…今回は遠慮しようかな…」

「え〜?」

「無理強いは余り良くないですが…やはり太一が言った通り皆んな一通りセンターをやって素質がある人にやっていただきましょう」

『おー!』

 

 

穂乃果達は一人ずつポジションのセンターを演じ、それを一つ一つビデオに録画してそれを見て判断する。

 

 

「ん〜どうだろ?」

「皆んな大体似てるかな…」

「皆さん得意不得意の所がありますから…判断が難しいですね…」

「あー!!!そう言えば!?」

 

一同悩んでいる所に急に穂乃果が驚きだす。

 

「どうしたにゃ!?穂乃果先輩!」

「何かあった?」

「今日お店の店番してってお母さんに言われてたんだった!?」

「なら早く急いで帰った方が良いですね、丁度良い時間なので今日はお開きにしましょう…」

『はーい』

「じゃあ先に失礼するね!バイバイ!」

「また明日ね穂乃果ちゃん!」

 

 

 

 

「あっ!穂乃果ちゃんやん、どうしたん?」

「希先輩!私店番しないといけないので先に失礼します!」

 

階段を下っている途中希とすれ違うが急いでいる為、穂乃果は挨拶だけしてそのまま走り去った。

 

「やっほ〜皆んな頑張っているかい?」

「希先輩」

「見た感じだと…何かで悩んでいるね?」

「ご名答です。」

 

メンバーの顔を見て希は何かを悟り何で悩んでいるかを一瞬で答えた。

 

「成る程な〜基本うちらは、ニコっちがセンターやから悩まへんけど確かに一度は通る難題やな〜」

「何か良いアイデアはないかにゃ〜?」

「そうやな〜」

 

希は空を見上げて何かを考える、するとパッ!っと素早く閃いた。

 

「分かったよ!アイデアがあるんやけど、先に聞きたい事があるんよ」

「何ですか?」

「えりち見なかった?」

「生徒会長ですか?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

西木野総合病院

 

「暇だな〜」

 

穂乃果達が帰ってからはリハビリも順調にこなして病室に戻ったは良いもののやる事がなさ過ぎて暇すぎる。

 

「テレビでも見てようかな…」

 

売店で買ったビデオ利用券を差し込み、ビデオを見ているとドアをノックする音が聞こえた。

 

「どうぞ〜」

「失礼します、怪我の容態はどう?」

「お陰様で大丈夫で…ってお前は…」

 

見たことがある顔だった、金髪の音ノ木坂の3年生を表すリボンをしている、これは間違いなく生徒会長の綾瀬絵里だ。

 

「そんなに睨まなくても良いでしょ?元に貴方が犯人だったんだもの」

「それはそうだが…アイツの話を聞いてら納得する部分もあった。確かに殺人未遂になるが…過去の俺の力不足で始まった事だから仕方がない事だと思う。だから二度とこの様な事を起こさない為に俺はアイツらを日本1に導きたい!言っておくが、俺らは貴方に邪魔されようが…止まらないそ!」

 

力強く言ってみたが、絵里は『何を言っているの?』と言わんばかりの顔をしている相変わらず腹立つ。

 

「何を言っているのかしら?そういえば本題を言い忘れていたわ、さっきの事で前に言った私の予言が見事的中したでしょ?」

「まぁ…本当に起きたんだから信じるしかないだろ?」

 

「何で私が知ってたか教えてあげましょうか?」.

「聞こう…」

 

 

 

 

「私も、もう一人の貴方と同様未来からきた。」

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

太一は絵里の一言で唖然した。

 

 

 

 

 

 

Continue to next time

 




次回はもう少し早く投稿出来るようにしたいですね…また次回!

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