ぜひ楽しんでいってください!
小さい頃から、幸せなんかなかった。
外に出れば
「神霊の末裔」
「人間の恥さらし」
などと罵られ、外に出ることなんかできなかった。
家のなかでも、家の恥たる異能力持ちの私に居場所なんかなかった。
私が異能力持ちとわかる前の記憶は無い。なぜかはわからないが、全然無いのだ。
こんな生活続けるよりは…来世に期待して死んじゃおうかな…
「ん…」
少し長い夢を見た気がして、起きてみるとそこはどこかのベットだった。
そして…
「あ…起きた…?」
…自分と同じぐらいの身長の、透き通るような白髪の少女が、そこにいた。
自分と違う所を挙げるとすれば…頭に狐のような耳が生えていることと、尻尾があることぐらい…
「し…神霊…!?いづっ!?」
「あ…だめ…かなり傷付いてたから…安静にしとかないと…」
驚いてベットから飛び出そうとしたが、あまりの痛みに体が動かない。
ん…ベット?
「もしかして…あなたが…?」
「…倒れているのを見つけたから…とりあえず連れてきたの…。どうしてあんなところにいたの…?」
神霊が、そんなことを聞いてきた。
「…別に。ちょっと転んだだけ。森に入ったのは単なる好奇心。」
「うそ…。転んだだけじゃ…そんな…怪我は…しないよ…」
「…」
嘘は通じないようだ。
「…私は異能力持ちだから…逃げただけよ。…」
私は、そう言った。途中少し声が上擦っていたが、本人は気付かなかった。
「…そう…」
「…あなたは…神霊でしょ?私たちを憎まないの?」
「…まぁ…確かに…憎んでる神霊も…いるけど…全員じゃないよ…それに…そんなの…昔の…出来事…私もよく知らないから…」
こんなことを言った。神霊にもそういう考え方があるのか…
「…むしろ…あなたは…神霊に対して…あの…その…悪い…印象とか…無いの…?」
「う~ん…ないと言えば嘘になるけど…あなたからは…あまり悪意が感じられなくて…」
「…」
今度は神霊が、神妙な顔で黙りこむ。
「…そういえば…自己紹介を…してなかったね…」
「?自己紹介?なんで今…?」
「私は遥華…神霊で…種族は…白狐…」
「…白狐…それで白いの…」
「…変…?」
「そんなことない。」
尻尾も耳ももふもふしていて、つい触ってみたくなってしまう。
「私は遥風。人間よ。よろしくね。遥華。」
「…!うん…!よろしく…!」
嬉しそうだな…かわいい…
「じゃあ早速…それっ」
「ふぇっ…!?」
遥華を抱き寄せ、頭をもふもふしてみた。
「ふふふ~やっぱり触り心地いいな~」
「ふぁ…や…やめ…ふあ…ぁ…」
どうでしたか?