世界に響く華の風   作:遥響

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1話です。今回は、主人公となる二人の少女が出会う話…
ぜひ楽しんでいってください!


1~出会い~

小さい頃から、幸せなんかなかった。

外に出れば

「神霊の末裔」

「人間の恥さらし」

などと罵られ、外に出ることなんかできなかった。

家のなかでも、家の恥たる異能力持ちの私に居場所なんかなかった。

私が異能力持ちとわかる前の記憶は無い。なぜかはわからないが、全然無いのだ。

こんな生活続けるよりは…来世に期待して死んじゃおうかな…

 

 

「ん…」

少し長い夢を見た気がして、起きてみるとそこはどこかのベットだった。 

そして…

「あ…起きた…?」

…自分と同じぐらいの身長の、透き通るような白髪の少女が、そこにいた。

自分と違う所を挙げるとすれば…頭に狐のような耳が生えていることと、尻尾があることぐらい…

「し…神霊…!?いづっ!?」

「あ…だめ…かなり傷付いてたから…安静にしとかないと…」

驚いてベットから飛び出そうとしたが、あまりの痛みに体が動かない。

ん…ベット?

「もしかして…あなたが…?」

「…倒れているのを見つけたから…とりあえず連れてきたの…。どうしてあんなところにいたの…?」

神霊が、そんなことを聞いてきた。

「…別に。ちょっと転んだだけ。森に入ったのは単なる好奇心。」

「うそ…。転んだだけじゃ…そんな…怪我は…しないよ…」

「…」

嘘は通じないようだ。

「…私は異能力持ちだから…逃げただけよ。…」

私は、そう言った。途中少し声が上擦っていたが、本人は気付かなかった。

「…そう…」

「…あなたは…神霊でしょ?私たちを憎まないの?」

「…まぁ…確かに…憎んでる神霊も…いるけど…全員じゃないよ…それに…そんなの…昔の…出来事…私もよく知らないから…」

こんなことを言った。神霊にもそういう考え方があるのか…

「…むしろ…あなたは…神霊に対して…あの…その…悪い…印象とか…無いの…?」

「う~ん…ないと言えば嘘になるけど…あなたからは…あまり悪意が感じられなくて…」

「…」

今度は神霊が、神妙な顔で黙りこむ。

「…そういえば…自己紹介を…してなかったね…」

「?自己紹介?なんで今…?」

「私は遥華…神霊で…種族は…白狐…」

「…白狐…それで白いの…」

「…変…?」

「そんなことない。」

尻尾も耳ももふもふしていて、つい触ってみたくなってしまう。

「私は遥風。人間よ。よろしくね。遥華。」

「…!うん…!よろしく…!」

嬉しそうだな…かわいい…

「じゃあ早速…それっ」

「ふぇっ…!?」

遥華を抱き寄せ、頭をもふもふしてみた。

「ふふふ~やっぱり触り心地いいな~」

「ふぁ…や…やめ…ふあ…ぁ…」

 

 

 




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